異界見聞録/紫の章

Last-modified: 2020-02-16 (日) 12:06:17

『異界見聞録』紫の章

ロロが4番目に訪れた世界。同行者はレディ・フランケリー。
かつて世界を支配していた旧世界の貴族、夜族
死者を操り世界を征服しようと目論む魔族、呪鬼
世界の真理を知る蛇、妖蛇?
これら3つの勢力とその他もろもろの軍勢「反逆者」が世界の支配権をかけて争っていた。

虚無の軍勢が現れてからは、一応、これら3大勢力は手を組むことになる。
そして新たな力を得た冥主が誕生し…。

第1節

目の前に現れた獣が、幻のように消えていった。
現実なのか? それとも夢でも見ているのだろうか。
あらためて実感する。
わたしは新たな世界にやってきたのだと。
ファンタズマ?

第3節

案内人の腕なのだろうか。
王たちへの面会はあっさりと許可された。
人々を弾圧する恐怖の貴族たち。
果たして無事にすべてを終えることができるのだろうか?
不安を抱えながら、わたしは迎えの馬車に乗り込んだ。
首なし馬車?


わたしは貴族の元へ本当に案内されているのだろうか?
ダークレイス?


謁見が許されたのは、わたしが別の世界の者だからかもしれない。
この地を支配する貴族の1人は、
冷たい視線でこちらを見下ろしゆっくりと口を開いた。
ドラキュリウス?


魔界の貴族が、その本性をむき出した。
魔界侯爵コキュートス?


わたしは死なない。しかし、魔族に対してはどうだろう?
彼らは生きている死者を作りだし、隷属させる。
世界樹の力に興味はあったが、試せるわけもない。
闇騎士ガヘリス

第4節

肩を叩かれた気がして、わたしは振り返った。
誰もいない。再び叩かれた。誰もいない。
「からかわれているのよ」同行者がクスリと笑った。
透明人間エクリア?


背後から迫り来る追手の気配。
蛇たちの場所を悟らせないために撒かなくてはならない。
追手が実体を持っているとは限らないのがやっかいだ。
レッドキャップ?


追手が実体を持っているとは限らないのがやっかいだ。
しかし1匹の獣が、心配を取り払ってくれた。
その身にまとった霧でわたしたちを包み込むことで。
ガストラス?

第5節

蛇は知恵を持つ。そう教えられてきた。
本当だろうか? どう見ても襲い掛かる気まんまんだ。
(サイクロ・ワインダー)

第8節

不死身の肉体を持つはずの、かつての貴族たち。
まさか自分たちを滅ぼす存在があろうとは、
想像していなかったのだろう。
人狼ルー・ガウル?


無残な光景だった。
虚空の騎士の波動を受けて、あらゆるものが崩れていく。
命枯れても死ぬことのない者たちに、
虚空の割れ目は滅びを運んできた。
不死がはびこるこの世界にも例外はなかったのだ。
ボーン・ドッグ?

第9節

蛇たちの知識はこの世界の枠を飛び越えていた。
骸蛇スカルピオーネ


不死の者が虚無に呑まれたらどうなるのか?
倒れた仲間の命を吸って、それはゆっくりと立ち上がった。
闇騎士ボールス?


蛇たちは言った。わたしと魔族は等しい存在だと……意味がわからない。
魔法剣士ドラゴナーガ?

第10節

魔界七将率いる一団が瞬時に消滅した。
虚無の龍たちの力は、ここでも圧倒的だった。
敗北を知らせるために、魔族の手下となった鳩たちが、
一斉に四方に散っていく。
早く逃げねばなるまい。ここにも神が降りてくる前に……。
ピジョンヘディレス?


蛇族は彼らを虚無と呼んだ。世界全ての敵対者であると。
斬首刀のシャドウスライサー


協力の証として、蛇たちの知恵の実は、
かつての貴族たちが遣わした使者へと託された。
魔族、旧支配者、蛇たち……手を結んだのは事実だが、
はたして本当に共に戦うことができるのだろうか?
アシュタル?

第11節

蛇の助言により、それは発見された。
天鎌の勇者ザンバ

第12節

虚無の軍勢に立ち向かうべく、各地の実力者が終結する。
それだけの力がある者は、旧支配者たちに多かった。
協力という言葉を知らぬ彼らだけに、
結集して戦う姿勢に欠けたことが悔やまれる。
アンドレアルファス?


昏き鎌の刃が虚無の将を切り裂いた、その瞬間だった。
崩れゆく将の体から眩い光があふれだし、
それは紫色の帯となって天空へと駆け上がった。
渦巻く暗雲の彼方から何かが落ちてくる。光に導かれて。
……そして、恐怖が始まった。
冥将アマイモン

第14節

神の一撃にすら耐えた最後の館だったが、
ついに敵は館内へと侵入を果たした。館の主の号令が轟く。
邪眼皇ゼナス?


決定的敗北……旧貴族たちの選んだ道は、玉砕だった。
切り裂き姫アゼイリア?


魔界七将すべてが敗北したことで、組織的な反撃はやんでしまった。
個々に無力な反攻を繰り返す様は、旧支配者たちを思わせる。
この世界の者たちは、似通ったメンタリティを持っているのだろうか。
闇騎士マリス?


相打ちすらも許されない。
すべての魔族が滅んだ時、命なき者たちにも終わりが訪れた。
骸騎士ヴェリアム


9割が闇に取り込まれた世界で、ここが残っていたことが奇跡だった。
卑怯な魔族が自分だけ逃げるために作った脱出の門をわたしはくぐった。
冥総裁ハーゲン