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グロア(クィーンローチ)

Last-modified: 2025-03-20 (木) 01:18:19

グロア
「妾はローチの女王！妾の前で「ゴキブリ」は禁句よ！」

概要

終章の最序盤にアリスルート限定で仲間に出来るもん娘の一人。
名前や存在自体は前・中章の時点で示唆されていたが、遂に終章にて登場。
ストーリー上では黒のアリスに扇動され反乱の準備を進めていたところを、鎮圧の為に送られたエルベティエと激突…となっていたのだが、この時のエルベティエは禍撫の細胞を取り込んだ結果、合一計画の為に全生命と同化する事が目的となっており、実際に行われていたのは反乱の鎮圧ではなくローチ一族の虐殺という状況であった。
アリスルートでは喧嘩両成敗という形で事を収め彼女が仲間になるのだが、イリアスルートではエルベティエを止める事が出来ず同化されてしまう、無常。
大いなる選択前なので、彼女を終章(第三の道まで)に仲間にするには1回冒険を始めからやり直し、アリスルートでやるしかない。
ただし、イリアスルート→大いなる選択まで戻りアリスルート→第三の道という仲間に加えられなかった場合でも、第三の道でしっかり仲間になるのでご安心。

コックローチ…即ちゴキブリ族の女王で虫系もん娘の中でも破格の生命力と繁殖力を持つ。
ただ繁殖し過ぎた虫系もん娘達は生存戦争を繰り返し戦火に巻き込まれるという実情を知っている為、自身・一族含めて繁殖には制限を設けているのが現状。
また一族の繁栄さえ保たれていれば生息圏を広げる気もあまり無いらしく、彼女達の生息地は僻地などの特殊環境に限られているようだ。
ちなみにアン（クィーンアント）とは古き馴染み、シロアリ繋がりだろうか？　※シロアリは名前に「蟻」が入っているが実際はアリと分類学上は離れており、ゴキブリと同じゴキブリ目

なぜ「ゴキブリ」が禁句なのか

彼女にとって「ゴキブリ」という言葉が禁句の理由についてだが…まずは彼女達ローチ一族に対する虫系もん娘の評判をみて頂きたい。

評判の一例

・ゴキブリの女王……なんと不潔で臭く、汚らわしい……ー蜜璃亜（クィーン・ビー）
・ゴキブリ族の連中が、惨めにも……ー蜘蛛之皇女（話す：おもしろい話を使用時）
・ゴキブリ連中の親玉……欲に溺れた、浅ましいイメージしかないわねぇ。ースカーレット（サソリ娘）
・幾百の時を経てなお、ゴキブリは嫌われ者の女王なのね。ーベルゼバブ達
・ゴキブリ一族は他の魔物からも嫌われてるよ～ークローナ（コックローチ娘）

散々にも程がある
蜘蛛之皇女のような暴君ならばこの悪評も納得だが、実際は野心もそう高く無い上、図鑑でも虫魔三強に比べ影が薄い存在と評されている。
にも拘らずこうなってしまった理由は恐らく、虫のゴキブリのイメージがそのまま彼女達のイメージになってしまっているから、所謂風評被害というやつだ。
実際に彼女自身も「ゴキブリは害虫、と己の狭い了見で害だの益だの語るな！」と憤慨している。
ゴキブリのもん娘というだけで勝手に根拠も無く不潔だの浅ましいだの言われるのだ、あえてコックローチを名乗りゴキブリは禁句とする理由も何となく分かるというものである。

でも実際ゴキブリって害虫じゃない？

確かに害虫の側面は持っている。
病原体を運び、糞や死骸はアレルギーを引き起こし、雑食性故に電気コードにすら齧り付きショートの原因となる。
何よりその見た目から放たれる精神的ダメージは凄まじい。
ただ同じ事は他の生物にも言える、病原体は蝿や蚊、人間でも運び屋になり得るし、アレルギーを引き起こすのはダニだって同じ、電気コードを齧るのはネズミだってそう。
逆に人間の役に立つ益虫の側面も持っている。
その生命力と繁殖力は実験動物として非常に優秀で、生物学の発展は勿論、殺虫剤の開発にも役立っている。
爬虫類を飼育するなら餌の候補にもなるし、国によっては薬として扱われている。
また体からは殺菌作用のある物質を分泌し、不潔どころか綺麗好きな虫であるという事が判明している。
結局のところゴキブリが嫌われ者な理由の大半はあの見た目、カブトムシのようにカッコいい角でも生えていたなら普通に受け入れられていた…かもしれない。