炎多留III 潮－USHIO－

田舎で育った主人公と武は、近所に住む幼馴染。
小さい頃から、何をするのもいつも一緒で田舎の海や山を駆け回って少年期を過ごしていた。

主人公には10歳離れた弟の清がいた。
一人っ子の武は清を自分の弟のように可愛がってくれていたが、その清は6歳の時病に倒れてしまう。
主人公も武も清を励まし、残された清の人生の時間を3人で支えあい精一杯過ごしていく。

しかし、2人の願いも空しく清は、主人公が大学受験に向け猛勉強をしている高校三年の夏休みに帰らぬ人となってしまった。

傷心の心を抱えながら、大学入学のため東京に出てくる主人公と武。
故郷の両親は10年経った今も清の死といまだに向き合えずに、悲しみを押し隠すように肩を寄せあうように、ひっそり暮らしている。

主人公は大学を卒業後、ブライダル会社に就職をする。
小さい時の武とのある思い出がきっかけで男を愛する事しか出来ない自分を知ってしまった主人公にとって、東京は自分をわかってくれ、そして自由になれる街だった。
親友の武もコンクールに入賞する事が出来、宝石のデザイナーとして少しづつ活躍の場を広げながら、私生活はおかしく、楽しく東京での生活を楽しんでいる。

会社の上司、田舎でのボーイスカウトに入っていた時の隊長だった先輩、いつも通うフイットネスジムのインストラクター、会社の近所のカフェに勤めるノンケの可愛い店員さん、つい最近まで付き合っていたけど、いい加減さが嫌で別れてしまったゲイバーの店子。

東京に出てきてから知り合った様々な人たちと織りなす青春ストーリー。

• 岡田健司　cv：非公開
  主人公の学生時代の先輩。36歳。かつてはレスキューの仕事をしていたが、現在は山にこもって炭焼きや陶芸などをしている。寡黙で少し取っつきにくいが、内面は温厚。レスキュー時代に何かあったらしい。
  　　「お前は、代わりでもなんでもない。俺が惚れた、一人の人間だ」
• 橋口和朗　cv：非公開
  主人公が海に遊びに行った時に知り合った漁師。29歳。近所の料理屋に魚を卸したりして生活している。強引でマイペース、自信家。恋だの愛だのといったものより肉体面を重視する。
  　　「この浜に滞在してる間は、お前は俺の性処理係だ。いいな」
• 日向武　cv：非公開
  主人公の幼なじみで親友。28歳。かつてはジュエリー会社を経営していたが、無謀な経営で周囲から見放されてしまう。カーサーのママに拾われ、現在は雑用などを任されている。お調子者で明るいが、調子に乗って失敗する事も。
  　　「ずっと……こんな風に、お前を抱いてみたかった…」
• 堀ノ内雄作　cv：非公開
  主人公の勤務するブライダル会社の上司。40歳。会社のラグビー部を率いて活躍している。体育会気質だが、性格は柔和で、主人公にとっては職場の「父親」代わり。仕事熱心で、部下の面倒見も良い。
  　　「なにが恥ずかしいんだ？　遠慮するな！　男同士だろ！」
• 石渡彰宏　cv：非公開
  総合病院に勤務する脳外科医。30歳。自分の感情をあまり表に出さない優等生タイプ。子供が好きで、医者としての出世よりも生涯一ドクターでありたいと願っているが、現在、親の意向で縁談が進行しており、葛藤している。
  　　「君は世話の焼ける患者さんだね。仕方がない。先生がやってあげよう…」
• 前野浩　cv：非公開
  フィットネスクラブのインストラクター。子供や動物が好きで、明るく元気な24歳の青年。アクション俳優になる事を夢見て、時間があればいつもアクションの練習に励んでいる。
  　　「遠慮しないで…もっと乱暴なくらいにして下さい…」
• 永井伸一　cv：非公開
  主人公行きつけのカフェのアルバイト。20歳。やや天然が入っているが気のいい男の子。家庭環境が複雑らしく、学費もバイトでまかなっているが、あくまで能天気。主人公とは精神年齢が釣り合っているせいか話が合う。脱力系ホラー映画が好き。
  　　「気付かせてくれたのは兄ちゃんなんだから…責任取ってよ…」
• 風間達也　cv：非公開
  主人公の元彼。カーサーの店で働いている。27歳。高級品やブランド物に目がなく、金にルーズ。男に貢がせた金で贅沢をしたり、他の男に貢いだりしている。嘘をつく事にまったく罪悪感を持っておらず、主人公も振り回されている。
  　　「別れたからってさ、ヤッちゃいけないって事はないだろ？」
• 桐生貴彦　cv：非公開
  主人公の営業相手となるホテルマン。人を見下したような所があり、職場の皆からもあまり良く思われていない。事あるごとに主人公の前に姿を表し、鋭い視線を投げかけてくる桐生。その真意は…？
  　　「まったく、しつこい奴らだ…私には関係ないことだね」
• 黒岩悟　cv：非公開
  石渡の助手を務める看護師。密かに彼に想いを寄せており、石渡に近づこうとする者には容赦なく牽制を行う。石渡の結婚に対して複雑な想いを抱きつつも、先生の幸せの為ならばと自分の気持ちを抑え、応援しようと心に決めている。
  　　「だからあなたには会いたくないし…先生を会わせたくもないんですよ」