どうしようもない わるいこの おはなし

Last-modified: 2022-04-20 (水) 21:54:15

あるところに、わるい こ が いました。

「やめてよ、いたいよぉ。」
いたみに たえられない よわくて わるいこ でした。

「うるせえなぁ。」
うるさい、わるいこ でした。

「でも、でも…」
いいわけ ばかりの、わるいこ でした。

「ちょっと あたまが よくて、せんせいに き に いられてる からって ちょうしに のるなよ。」
ちょうしにのっている ようにみえる、わるいこ でした。

そして すうじつご。
わるいこは がくりょく てすとで ひくい てん を とりました。
「やーい。ばーか、ばーか。」
ばか な わるいこ でした。
そして、すぐに ないてしまう わるいこ でした。

わるいこは いえに かえります。
わるいこの ははおやは いいます。
「おまえ なんて いらない。うむんじゃ なかった。しんで しまえ。」
わるいこは、わるいこなので、おいだされました。

わるいこは いやなことから にげる わるいこでした。
よるまで はしった、わるいこでした。 
すこしくらい ところに いきました。
わるいこは ほしを みることに しました。

「ほし は いいな。 ぼく と ちがって こんなに きれいで。こんな ぼく を しあわせに してくれるんだもんな。」
わるいこは、やっぱり ないてしまうのでした。

わるいこは ようやっと じぶんが だれも しあわせに できない そんざいだという ことに きづいたのです。

「そうだ、ぼく も、ほしになれれば。なれれば…。」
そういって わるいこは よぞらへ かけだしていきました。
だれかを しあわせに できるのでしょうか。

わるいこは、 そらの とおい、とおいところで かがやく、いっとうせいに なりました。
ここ に その ひかりが とどくのは、100000000ねん いじょう あと です。
だれが みつけて、しあわせに なれるのでしょうか。

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