あるところに、わるい こ が いました。
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「やめてよ、いたいよぉ。」
いたみに たえられない よわくて わるいこ でした。
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「うるせえなぁ。」
うるさい、わるいこ でした。
*
「でも、でも…」
いいわけ ばかりの、わるいこ でした。
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「ちょっと あたまが よくて、せんせいに き に いられてる からって ちょうしに のるなよ。」
ちょうしにのっている ようにみえる、わるいこ でした。
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そして すうじつご。
わるいこは がくりょく てすとで ひくい てん を とりました。
「やーい。ばーか、ばーか。」
ばか な わるいこ でした。
そして、すぐに ないてしまう わるいこ でした。
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わるいこは いえに かえります。
わるいこの ははおやは いいます。
「おまえ なんて いらない。うむんじゃ なかった。しんで しまえ。」
わるいこは、わるいこなので、おいだされました。
*
わるいこは いやなことから にげる わるいこでした。
よるまで はしった、わるいこでした。
すこしくらい ところに いきました。
わるいこは ほしを みることに しました。
*
「ほし は いいな。 ぼく と ちがって こんなに きれいで。こんな ぼく を しあわせに してくれるんだもんな。」
わるいこは、やっぱり ないてしまうのでした。
*
わるいこは ようやっと じぶんが だれも しあわせに できない そんざいだという ことに きづいたのです。
*
「そうだ、ぼく も、ほしになれれば。なれれば…。」
そういって わるいこは よぞらへ かけだしていきました。
だれかを しあわせに できるのでしょうか。
*
わるいこは、 そらの とおい、とおいところで かがやく、いっとうせいに なりました。
ここ に その ひかりが とどくのは、100000000ねん いじょう あと です。
だれが みつけて、しあわせに なれるのでしょうか。
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