なんでもないお話(二次創作)/お母様編

Last-modified: 2022-04-20 (水) 21:55:23

すなはまで、あなたは わらった。

むらの きまりだった。
だから みんな あなたを いじめた。

どらごん さまに すべてを ささげよ。じこぎせい なしでは なにも すくえぬ。

わたしは きまりを やぶった。

さいしょは あわれみ だったかもしれない。
でも、なんどか あう うちに…
ほんとうに あなたのことが すきになって…。
たえられなくなった。

「こんな かんがえかたは、おかしい!」
わたしが そういうと、おとなたちは すごく おこって わたしを とじこめたの。
もう、あなたには あえないとおもった。

でも、きょう だけは。

きょう だけは。
あなたが すべてを ささげる、ぜんや だけは。
こっそり ぬけだす ことにした。

つきが きれいだった。
うみも そのぶん かがやいていて。
だから なのでしょう。
あなたが そこに たっていた ことは…
また、であえた という ことは…
よろこばしいことの はずなのに…
なみだが あふれて、とまらなかった。

あなたは、わたしの なみだを ゆびで ぬぐって くれた。
うすい むらさきいろの はなを わたしに くれた。

でも、とうとう つれていかれた。
わたしは おいかけた。

おとなたちは わたしに きづいた。
「ほんとうに、どうしようもない やつだ。」
そういわれながら、なぐられた。
でも、わたしは だまって べらんだに でて、てすりから み を なげだしたのよ。

おとなたちも、あなたも、すごくびっくりしていたわね。
じこぎせいしか、すくう すべ が ないのなら。
じこぎせいという、すくう すべ が あるのなら。
わたしは さきに いくことにしたの。

おねがい。
わたしが うまれ なおしたら、
きっと こどもに、あなたの なまえを つけるわ。
あなたが、きえてしまったときは…
わたしの こ として、うまれ なおして。

ねぇ。
どこにいって しまったの?
せっかく、あえたのに。

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