おにはんコピペ

Last-modified: 2022-05-26 (木) 21:38:54

はじめに・注意書き

※コピペ保存・記録のため作成しました。興味のない方の迷惑にならない範囲内での使用をお願いいたします。
 追加など随時お願いいたします。
⚠BL・R‐18的要素・表現がありますのでご注意ください。
⚠私、wiki作成者はコピペ作者ではございません。
また、あなたがコピペを利用して誰かを傷つけても私・コピペ作成者は責任を負わないことをご了承ください。常に登場人物・作者に敬意を持ってご活用ください。

荒らしはご遠慮ください。ソースのない虚偽の情報はお控えください。編集ご自由にどうぞ!
・コピペ作者様へ。
 無断で転載する形となってしまい大変申し訳ございません。

初出

  • きっかけは2020年12月頃のAPEX配信である。はんじょうの配信タイトルは「ダイヤを目指して#18」。
    その頃、おにやはtwitchをしていなかったためおにや視点はない。以前から2人は配信外で仲良くAPEXをプレイしていた。
     この放送を仲のいい先輩「加藤純一(うんこちゃん)」が視聴していたらしく、雑談枠で2人のAPEX配信をおもしろいと評価していた。
    加藤純一切り抜き集「おにやとはんじょうのAPEX配信がめちゃくちゃ面白かった話【2020/12/08】」
  • コピペの初目撃情報は コーエーテクモChannel にて2021/01/29から放送された 「仁王2」クリアするまで帰らない「マルチプレイ」  でのコメント欄で目撃された。
    (ユーザー名はチャットのリプレイがオフになっているため特定できないため表現いたしません。目撃されただけでコメントが連投された証拠がないため見つけられた方は編集・追記・情報提供等お願いいたします。寝ている間や出演者が休憩中に連投されたとの情報有り。)

コピペ#1

YouTubeのコメント欄からコピペさせて頂きます。混乱を避けるため、コピペは1つの見出しにつき引用は1つにする等、どこの動画のコメントから引用してきたかを工夫してわかりやすいように分類していただけると助かります。
(○←仮ナンバー 一部セリフ<登場人物>)
引用:【公認】厳選 はんじょう切り抜き「おにはんについて解説されて恥ずかしがるはんじょう【2021年8月1日】」

①誕生日おめでとう、はんじょう<はんじょう・おにや>

おにや「はんじょう、ごめん。中折れしちゃった...。」はんじょう「だぁから酒弱いのにヤる前に飲むなって言っただろうが!」おにや「はんじょう、後悔しても仕方ない。すまないが咥えて大きくしてくれないか?」はんじょう「お前、本当に俺の話聞かねえよな。」ジュポジュポ おにや「あぁ!はんじょう!フォーカスフォーカス!あぁ!」ビュルビュル はんじょう「お前さぁ!今イッちまったら意味ないだろうが!射精管理が甘いってなんべん言わせんだ、ボケ!!」おにや「しょうがないだろぉ!?はんじょうのカバーが悪いって!」はんじょう「いつも先に直ぐダウンする奴のカバーどうすんだよ、テメーよ!」おにや「成る程?でもそれは悪魔の証明だよ、はんじょう。それよりも」はんじょう「それよりもってお前さ。話逸らしてんじゃ...」おにや「誕生日、おめでとう。はんじょう」

②涙のジップライン<はんじょう・おにや・もこう>

「おにや君アnル広いねぇ~!」「は、はんじょう!もうこんな関係は止めよう!」「...」はんじょうの性ど隷になってから1ヶ月が経つ。もう、断ち切らなくては...。「もこ先」「!!」「もこ先がこれ知ったらどうなるんだろうね」「も、もこさん!もこさんだけには!」「じゃあ、続けろよ」ああ、まただ。この言葉に抗えず僕はまたケつの穴を広げる。もこうさん、僕はあなたを追う資格はもう無いのかもしれません。サングラスの端から涙のジップラインが一本、引かれた。

③僕が!?もこうさんと!?・RASVOAの服<はんじょう・おにや・もこう>

「おにや、もこ先と付き合ってるでしょ。」「僕が!?もこうさんと!?」「お前さ、今着てるその服なんだよ?」「RASVOAの服。アルブラレリーも着てたしメンズでもいけるかなって。」「んな訳ねえだろ。もこ先ぐらいチビなら分かるけど180の男が無理して着てるのお前しか見た事ねえよ。てかさ。紙袋の匂わせの相手って、おにやでしょ?」「はんじょう、それは悪魔の証明だよ?それだけで決めつけるには余りにm」「お前がそれ着てるのイライラするんだよ。俺の気持ちも知らないでさ。」「は、はんじょう?どうした...ん!...」『チュ...ンチュ...チュ...ンチュ...』

④デカい加湿器<はんじょう・もこう・おにや>

(⌒,_ゝ⌒)「コオッ...カアッ...!すまん、死んだわ。」はんじょう「いやー、ナイスファイト!もこ先マァジで上手くなりましたね!」(⌒,_ゝ⌒)「せやろ?ぷよぷよのプロライセンス剥奪されてから1日中やってんねんホホホホ...」はんじょう「フハッww..どうします?まだやります?」(⌒,_ゝ⌒)「あー、俺この後用事あんねん。終わろか。」はんじょう「あぁ、おけっすおけっす。動画の編集とかですか?」(⌒,_ゝ⌒)「いや、なんかおにやが相談があるって言ってたんやけどLINE既読付かんのよね。寝てんのかな?」はんじょう「...ふーん」(⌒,_ゝ⌒)「それよりさ。はんじょう、さっきから何か音してへん?」はんじょう「あー、それ多分あれっすね!今日デカい加湿器来たんすけどウルサいんすよね。すいません」(⌒,_ゝ⌒)「あ、加湿器かぁ!そかそか。ま、取り敢えず終わるか。お疲れ」はんじょう「はーい!お疲れーっす!」ピッ おにや「~~ッ!~~ッ!」ビクンビクンビュルビュル はんじょう「ほんと、こいつうるせぇな。」

⑤俺はおにやが嫌いだ。<はんじょう・おにや・加藤純一(うんこちゃん)・もこう>

俺はおにやが嫌いだ。『初めまして。o-228でおにやと申します。よろしくお願いします。』俺はおにやの計算高い所が嫌いだ。『友達と言えるのは、はんじょうしかいないなぁ。』俺はおにやの純粋な一面が嫌いだ。『好き!?僕を!?はんじょうが!?』俺はおにやの鈍感な所が嫌いだ。『今日が付き合って1周年だよ、はんじょう。これからはカップルチャンネルの時代だと思うんだけど、どう?え、恥ずかしい?』俺はおにやのデリカシーの無さが嫌いだ。『はんじょう知ってた?オランダでは同性婚が認められているんだよ。加藤さんともこさんも住んでるし俺達も行かない?大丈夫、俺英語勉強してるから。』俺はおにやの頭でっかちな所が嫌いだ。『まぁ、でもはんじょうがいればどこでも良いな、ハッハッハ』俺はおにやの屈託の無い笑顔が嫌いだ。

『はんじょう、ごめん。俺もう、長くないみたい...』お前、最後まで俺を本名で呼んでくれなかったよな。棺の中で眠るおにやにサングラスをかけてあげ、呟いた。やっぱり、俺はおにやが嫌いだ。

⑥トイレにて<はんじょう・おにや>

おにや「はんじょう、ごめん。トイレ汚しちゃった...」はんじょう「お前さぁ!ふざけんなよ!めちゃくちゃ小便飛び散ってるじゃねぇか!リコイルどうなってんだよ、ボケ!」おにや「昔はチャーライみたいに真っ直ぐ飛んでたんだけどなぁ」はんじょう「うるせぇよ、そこ被せなくて良いんだよ。どけ、俺が掃除しとくから。」フキフキ おにや「で、これが今の俺のクレーバーね。」ヌププ はんじょう「馬鹿っ!落ち着けっ、おにや!今は違っ」おにや「裏フォーカスだよ、はんじょう。ダウンした所、詰めちゃうね。」パンパン はんじょう「お前っ!話をっ!聞k」おにや「うあぁ!」ビュルビュル はんじょう「いや、流石に早すぎんだろ。」

⑦○○○○するまで出られない部屋。<はんじょう・おにや>

目が覚めるとそこは見慣れない部屋だった。全面ピンクの六畳一間。家具どころか窓やドアも無く、有るのは手元に小さな1通のメモ書きだけ。ここはどこだ?自室で動画編集をしてた筈では?夢か現実か分からないままの歪んだ視界で、メモ書きに目を走らせた。
「セックスするまで出られない部屋...」
 男なら一度は憧れた状況。瞬間、良い雑談のネタが出来たと閃いたのは配信者としての職業病だろうか。高揚感を覚えた自分に驚いたんだよね、と切り出せばコメントの流れと速度は想定できる。こーすけさん、これが衛門の手懐け方ですよ。疑問だらけの異常事態にも関わらず、恐怖心よりも好奇心が勝っていた。
「はんじょう、君の意見が聞きたい。」
 おにやと2人きりだと気づくまでは。
「...すまん、聞いてなかったわ。」
「はんじょう。この場合、セックスの定義が曖昧じゃないか?オーラルセックス、これは含まれるのか?抜け道が有るとしたらそこじゃないかな。」
「で、お前はそれなら良いの?」
「いや?全然。」
 話にならない。気が狂いそうな状況に加えておにやの沼。地獄が有るとしたらここだと思う。建設的な意見かと思えば的外れな着地点を繰り返すおにや。無限に感じられる時間経過と共に、些細な喧嘩が増え、取り繕った平穏に綻びが生じた。俺達は徐々に壊れていった。
「何度言わせんだボケ!お前に挿れられるぐらいなら俺は餓死を選ぶっつーの!」
「しょぉがないだろぉ!?勃たなきゃ何も始まらないだろ!?はんじょうが勃たないなら甘んじて受け入れるべきだろ。」
「お前は勃つのかって聞いてんだよ!」
「...」
 何度この会話を繰り返しただろうか。気が狂いそうではなく、既に狂ってるのかもしれない。頭がおかしくなっていく感覚すら遠い彼方だ。
「...ケツの穴の小さい奴だな、はんじょう」
「...あ?おにや、それどういう意味だよ。」
「器の小さい奴だなって言ってるんだ。」
「そういう事を聞いてるんじゃねえよ!バカにしてんのかって聞いてるんだよ!」
 こいつをぶん殴って黙らせてやろうかと立ち上がった時だった。
「証明してみろよ、はんじょう。悪魔の証明なんかじゃない。しっかりと。」
 平時ならば一笑に伏す言葉。小馬鹿にして終わりだ。この程度の煽りなど、扱うのには慣れている。
「...目ん玉かっぽじって見とけよ。」
 俺達は既に壊れていた。

「おにや、どうだ?」
「なるほど?」
「なるほど?じゃねぇよ。ケツ出してんの寒いからさっさと発言を撤回しろよ。」
「いや、思ったよりも小さいなって考えててさ。」
「お前さぁ!それどういう意味」
「俺のが入るか心配してただけなんだ、はんじょう」
 ヌププッ。
「えっ...」
 視界が弾ける。ピンクの淫靡な部屋が一瞬にして真っ白に染まった。凍えた小さな蕾に熱鉄がねじ込まれる反面、熱暴走していた脳は冷温停止した。
「一緒に部屋から出よう、はんじょう」

「うわあああ!」
 叫ぶと同時にベッドから飛び起きた。そこはいつもの自分の部屋だった。ひどい汗だ、こんな悪夢は見た事が無い。放送で話せるネタでも無いな。意識の覚醒も半ば、スマホで時間を確認しようと手を伸ばすと、それはスマホではなく1枚の小さなメモ書きだった。
「セックスするまで出られない部屋...」
「はんじょう、君の意見が聞きたい。」

⑧木魚<おにや・もこう・はんじょう>

ポン...ポンポン...ポン...ポンポン...
(⌒,_ゝ⌒)「おにやさぁ、まだその木魚みたいにポンポン鳴らすの辞めへんの?マウスパッドあげたやん。」おにや「すみません、次からは、はい。」(⌒,_ゝ⌒)「いや、今変えてや。敵の音聞こえへんねん。先輩がな?あ?ホホホホw...」おにや「嫌です...」(⌒,_ゝ⌒)「え?」おにや「嫌です!フー!フー!」(⌒,_ゝ⌒)「え、ちょ、ごめん...どしたん?」加藤「ハハハハ!wおい、仲良くしろ!w」おにや「すみません、今日はここまでにしておきます、すみません。」『お、おう...』
 古来より木魚には叩く度に煩悩を吐き出す役割があった。それは、故人を弔う際には日々の喧噪を忘れ、心を無にして、日々の体の中に備わっている煩悩を吐き出させて、精神統一の為に鳴らす。
「はんじょう...俺、ずっと鳴らしてくから...」
 立て掛けられた写真のはんじょうの顔は、どこか泣いてるように見えた。

⑨冬は忘れない。<おにや・はんじょう>

春は素晴らしい。鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。
夏が待ち遠しい。僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。
秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。
冬は
「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」
はんじょう!?え、どうして?いつの間に?
「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」
はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。
「好きな子でも出来たのかよ。」
そ、それは。
「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」
 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。春風に乗り紙屑は青空を舞う。2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。
 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。

⑩スパイギアのクレーバー<おにや・はんじょう・スパイギア>

「はんじょう、今日も肌が白くて綺麗だな」そう囁き、おにやは眠るはんじょうのその常軌を逸した長いアゴに口づけをした。おにやは恋人が1番コンプレックスのある所に最初にキスをする。それは頭でっかちな彼の、心からの優しさからくる愛情表現だった。お前が自分で嫌いな所も含めて俺は丸ごと愛するよ。そう言うといつもはんじょうはくすぐったそうに笑い、悪態をつく。今となってはその言葉すら恋しい。「白雪姫ならキスで目覚めるんだけどな」そう寂しそうに呟きおにやは笑った。目の前の色白で綺麗な白雪姫は目を覚まさない。スパイギアのクレーバーではんじょうが頭を撃ち抜かれて今日が1ヶ月になる。一命を取り留めるも、意識が戻らない彼の命はこんな小さな生命維持装置に握られているのか。命、そしてプライド。はんじょうの性格を考えると心が締め付けられる。「悔しいよな、はんじょう。でも、任せて」はんじょうに自分のサングラスを預けて誓った。愛する人の為におにやは鬼となる。「右に1秒左に2秒...」
 おにやが部屋を去り、残されたはんじょうは必死に生きようと眠り続ける。その潤んだ瞳を単なる生体反応と片付けるには些か量が多すぎたかもしれない

⑪久しぶり。なんか痩せたな。<はんじょう・おにや・こーすけ・キヨ・最俺>

「久しぶり。なんか痩せたな。」「あぁ、グループって結構忙しい物なんだよ。」「ふーん」
おにやが最俺に加わってから1年が経った。度重なる不祥事でこーすけは引退し、おにやが抜擢された事は未だ記憶に新しい。
「なんかさ。動画見たけどキヨ挟んでおにやが2人いるみたいで歪だったぞ。あと1人なんだっけ、やべぇ、ガチで名前忘れた。まぁやっぱお前じゃなくてこーすけさんいた方が良かったんじゃない?」「はんじょう、その名前はコンプラだよ。」「あ、わりぃ。」こうした掛け合いが懐かしく、心地良かった。「行こっか。」どちらからともなくそっと手を繋ぎ、2人は夜道に消えていった。澄み切った夜空の下、満月に照らされた男達の影は伸びる。はんじょう、おにや。そして遥か後方に金髪の男が、1人。翌日、1年ぶりに動画を投稿するアカウントがあった。数少ないファン達は色めき立つも、その奇怪な内容は瞬く間に2人を取り巻く環境を破壊した。
「はんじょう、道が無いと人は歩けない。当たり前だよね。でも、光が無いと人は前へ進めない。俺にとっての光はね。」「馬鹿、言わなくても分かるって」これが最後の逢瀬になる事を知らない2人を、満月は淡く包む。

⑫進撃の巨人パロ?<はんじょう・おにや・加藤純一(うんこちゃん)・もこう>

はんじょう「俺が顎の巨人。で、こいつが超小型巨人ってやつだ。」(⌒,_ゝ⌒)「俺は違うよおにや~」おにや「はんじょう?」はんじょう「おにや、お前が一緒に来てくれれば俺達はこれ以上壁を壊さなくて済むんだ。」おにや「はんじょう、ちょっと、その提案は飲めないなぁ。」(◡^‿^◡)「うるセイー」ズバッ はんじょう「ぐああ!」(⌒,_ゝ⌒)「コォッ!カァッ!」おにや「ミかっさん!」
はんじょう「...沼軍団と絡んでる内に自分も沼になってきたんだと思う。」(⌒,_ゝ⌒)「はんじょう、やるんやな?今ここで?」はんじょう「勝負は今、ここです!」バリバリズドォォォ(⌒,_ゝ⌒)「ホホホホw」バリバリズドォォォ おにや「顎の巨人...」(◡^‿^◡)「もこうが消えた!」
なぁ、はんじょう。お前ずっと何考えてたんだよ。どんな気持ちで一緒にいたんだ。本当に気持ち悪いよ。もこさん、あなたもですよ。吐き気がします。
おにや「この...裏切り者がぁああ!」ビュルビュルビュル

コピペ#2 

カクヨムにてまとめてくださっている方がいらっしゃいました!重複していないものを引用させていただきます。概要や文章ががとても素敵にまとめられているため、とても読みやすかったです!是非カクヨムでお楽しみください。
タイトルなど使用させていただきます。
カクヨム・太刀川様へのリンク

※YouTubeのコメント欄でも同じ内容のものを確認できましたのでリンクを貼っておきます。
おにや切り抜き集【公認】よしなま「おにはんコピペに自分も混ぜられるの嫌だ」<おにや×はんじょう×よしなまApex Legends>【2021/09/08】

⑬つれえなあ<よしなま・おにや・はんじょう>

よしなま「おにはん尊いわぁ……」
ああ、まずいな……ワイプなんかつけなきゃよかった。こんな情けない顔、じゅんきに見せらんねぇよ。
おにや「何言ってんだよしき、3人じゃねぇか今俺たち」
優しいんだな、じゅんき。
よしなま「ねぇ……あのさぁ、俺おにやとはんじょうの切り抜き見てる時にさぁ……お前らのホモコピペあるじゃん?」
おにや「お、おぉん」
否定……しないんだな。
よしなま「俺あれ凄いにやにやしながら見るのが好きだったの!」
大丈夫、上手く笑えてるよな。笑え、笑うんだ俺。
よしなま「なんか……最近さぁ、俺も混ぜられんねん」
おにや「あ~」
……胸が痛い
はんじょう「お前さ、1個言うけどさ、それ言ってどうしたいの?」
はんじょうは鋭いなぁ
俺は一瞬、息を飲みその一言を放つ。
よしなま「で、嫌なの!」
言っちゃいけない言葉、言いたくなかった言葉。だけど、自分の気持ちにケジメをつけなきゃいけないんだ。これでいい、これでいいんだ
はんじょう「違う、お前それ言ったらダメだからね」
よしなま「え、そうなの!?なんかもうニヤニヤして見れなくなっちゃったw外野で見てたのに」
うん、我ながら機転の利いた返しだ。まるで本物のノンデリみたいじゃないか。
……はんじょう、やっぱり俺の気持ち、気付いてるんだろ?
俺はおにやが、じゅんきが好きだ。
友達の恋人に好意を抱くなんて、俺は最低だよ。わかってる、わかってるんだよ。だからこそ今ここで、ケジメを付けさせてくれよ。
大会期間でどうしてこんなにも彼……じゅんきに心惹かれたのか、俺にも分からない。1日、2日、時間が経つたび、名前を呼び会う度にじゅんき、お前に心臓を掴まれたような感覚に陥ってたんだよ。
結論は証明された。でも俺のこの感情は誰も証明してくれない。だから、こうやって自分で結論を出すしかなかったんだ。
全部忘れよう、この気持ちは。これが俺の結論だよ、じゅんき。俺らはただの、友達だ。
おにや「でもよしき、俺たち勝ってるんだぜ」
……その優しさが俺には辛いよ。いい、いいんだ。お前は、はんじょうが好きなんだろ?
痛いくらい分かるんだよ、同じ通話にいてるだけで。互いに惚れあってるのが。お似合いだよ。本当に……
目の前でおにやとはんじょうの会話が繰り広げられる。
ああ、ダメだ。上手く笑えねぇや。
よしなま「つれぇなぁ……」
貼り付けたような乾いた笑いを含みながら言葉が零れた。

⑭恋人の君<はんじょう・おにや>

ベルガモットの香水が鼻腔を蕩かす。瞬間、男が俺の名前を呟いた。はんじょう久しぶり、と口角を微かに上げ笑う彼から視線を外せずに居た。
黒髪のふわりとした髪を丁寧に整え、清潔感溢れる背広を纏う彼を俺は知らない。
俺の知ってるおにやは、もう何処にも居なかった。
椅子に腰掛け、すらりと伸びた足を器用に組む。動作の一つ一つが様になる男へと成長していた。
社交辞令と軽い世間話を交えつつ、酒を嗜み彼と過ごした思い出を噛み締める様にして会話を仕掛けた。
「数年振りの再会に、乾杯」
「はいはい、乾杯。……おにや、成長したよな。昔は面倒で大沼って印象だったのに、今では甘いマスクの色男じゃん」
彼は戯けた動作を取りつつも照れ臭そうにする。
「そうかなぁ?僕だってはんじょうに驚いたけれどね」
「何で?」
赤ワインで喉を湿らせ此方を見つめる。
「だって、昔と変わらず魅力的だから」
桜色の唇を僅かに動かし、ハスキーな声色で囁いた。頬に熱を感じ、指先が忙しなく動く。
期待するだけ虚しいぞ、と自身に言い聞かせグラスに浮遊する氷へと視線を移した。
酔いが回り何処か夢心地な俺を呼び覚ましたのは、おにやの一声だった。
あのさ、と俺に呼びかけ、人形の様な眼で此方を一瞥する。軽い世間話を交えつつ二杯目のワインを飲み干した所で淡々と君は呟いた。
「僕、結婚するんだ」
正直、想定内だった。
彼から久々に連絡を受けた時点で推察していた。筈なのに、胃中の物がどろりとした感覚に襲われる。
「そうなんだ。おめでとう。式は?」
ごく普通な、形式的な返答。脳内では先程の言葉が反芻する。
「三ヶ月後。……お袋が長らく入院してる事、知ってるだろ? 早く孫の顔が見たいってさ、泣かれたんだよ……」
無言。四秒後にそっか、と愛想笑い。
おにやは俺から視線を外し会話を続行させる。遠い昔を懐古する様にして。
「……なあはんじょう、二人で逃げない?」
「は?」
「昔の様に二人で同棲してさ、田舎に住み着こう。定期的にもこさんや加藤さんも呼んでさ」
「……結婚の話はどうするんだよ」
「嘘と誤魔化す能力には自信があるんだ」
おにやは笑った。昔の様な表情で。
十年前、恋人の時に見せた笑顔だった。
僅かな無言。気不味そうに君は笑う。
「……なんてな、冗談だよ」
「だろうな」
「……僕、はんじょうと出逢えて良かったよ。この先会えなくてもさ、覚えていて欲しい」
真剣な眼差しを此方へと向け、数回瞬きをする。其れは黒い宝石、オニキスを彷彿とさせた。
「忘れられるかよ。だって……」
もう後戻り出来ない。
声が震える。
「お前のこと、おにやのこと……、本当に好きだったから」
俺は捨て難い感情を吐露した。無音の世界に放り込まれた様な感覚に陥る。
「僕も、愛してたよ」
おにやは人差し指で目元を拭い、一言告げる。そこで彼が涙を流している事に気付いた。込み上げる嗚咽を喉元で殺し、ありがとうと笑い返す。
昔の様に互いに抱きつく事も、唇を交える事も無かった。
「今日は楽しかった、ご馳走ありがとうな」
「此方こそ。……さよなら、はんじょう。君の幸せを願ってる」
「お前こそ元気でな」
そうして互いに握手を交わす。これが最後の触れ合いになるだろう、と思った。
遣る瀬無くて幸福な握手は後にも先にも経験は無かった。
本当は、今でもお前が好きだよ。
最後に俺の目に写ったのは友人の君で、既に恋人の君は消えていた。

⑮夏の日の入道雲<おにや・はんじょう>

「はんじょう、久しぶり」
緊張で震えた一言は、砂利を踏む靴音に掻き消された。半透明の脂汗を親指で拭う。
前髪が薫風に靡く八月の午後だった。
「数ヶ月振りだけど、元気にしてた?」
不自然な程に朗々たる声を発し、対面する。
彼から返事は無い。虚しさを誤魔化す様に口角を上げた。
「今日ははんじょうに花束を買って来たんだよ。こんな殺風景じゃ味気無いだろ?」
初めて君に花を手渡した時、キザだの痛いだの散々罵倒された事を思い出す。それでも、恋人から貰った花が綺麗だと先輩に自慢してたよな。
左手に掲げた袋から徐に花々を取り出した。
勢いの余り花弁が二、三枚はらりと舞う。地面に吸引される様にして。
「菊にスターチス、そして、白のトルコキキョウ。三種類だけど鮮やかじゃないか?」
慣れた手付きで花を飾ると、周囲に蜜の香りが蔓延した。日光が花粉の粒を光らせる。
君は喜ぶだろうか。返事は無い。
「……あ、そうだ喉渇いてない?水、持って来たから」
太陽が温くさせた水をコップへと注ぐ。
手が震え、僅かに溢れた。ごめん、と一言零す。君の返事は無い。
「……返事くらいしろよ。あ、葉が付いてるよ。ほら」
枯葉を手で一掃する。人一倍身嗜みには煩いのは君だろ、はんじょう。
「……返事しろって。ごめん、怒ってる?」
視界が揺れ動く。焦燥感を紛らわす様に髪を掻き上げ、空を眺めた。コバルトブルーが目に焼き付く。
最後に二人で旅行した際、君が履いていた靴の色だ。サイズが少し窮屈だと君は笑っていた。
その表情を忘れもしない、忘れられない。
夏が僕達を引き合わせたよな、と呟く。
数年前の炎天下、君は洒落た服を纏って最寄駅へ来た。斯く言う僕は五百円のTシャツを着用し、はんじょうに心底呆然とされた。
「俺がおにやの服、選んでやるよ」
思えば初めてのデートだった。
真夏の太陽の下、互い共服を口実に延々と歩き続ける。
途中で休憩した喫茶店は冷房が効いて、珈琲が美味だった。今はもう、閉店しているけど。
袖口で必死に汗を拭う君を眺め、言語化し難い罪悪感に苛まれた。シャワー使えば、と不器用に自宅へ招く。その夜、酔った勢いを利用し冗談混じりで告白した。
「はんじょう、覚えてる?僕が告白した後、君は号泣したんだ。馬鹿だろお前、って」
返事は無い。僕は構わず続ける。
「馬鹿はお互い様だったよ。君と恋人だった事は、幸せだった」
世間に非難されても、はんじょうと些細な事で笑い合えれば十分だった。
「だからさ、頼むよ。返事をして欲しいんだ。うるせえ、の一言で構わないからさ」
鼻奥が痛み、呼吸が荒くなる。心臓が潰れる程に鼓動を速めた。
それでも伝えたい事の為に、言葉を紡いだ。
「……返事、してくれよ。怒ってるよな、はんじょうの事、一人にして」
嗚咽が混じり所々発音出来ない。途切れた言葉を必死に繋ぎ止める。
「何で、返事をさ、してくれないんだよ……」
声を荒げ、君を倒れ込む様に抱擁した。涙で視界が霞み、意識は朦朧とする。
「何で、僕を置いてったんだよ」
「何で、先に逝ったんだよ……」
全体重が消えた様に膝から崩れ落ちる。
腕の中には墓石だけが眠っていた。君はもう居ない。
「はんじょう、僕達は本当に馬鹿だよ」
だろうな、と笑い返答する声は切望しても聞こえなかった。
このまま入道雲に攫われてしまえば良い。君が居なくても美しい夏の日だった。

⑯0.02mm・見せてくれよ<よしなま・おにや・はんじょう>

「おにやさぁ、”アレ”について聞かれた時どうだった?」
「アレ?」
「だから…ゴ厶…」
「…ああ……まあ…正直びっくりしたよ。よしきすげえなって」
いつものような宅飲み。
いい感じに酔いが回ってきて、普段は絶対にしないであろう質問をしてしまった。
”俺めっちゃ恥ずかしいけどなアレ”
おにやは普段「そういう話題」を口にしないし、
「羞恥心なんか知りません」みたいな言動をしている。
なのに、よしなまがいとも簡単に俺の知らないおにやを引き出していて驚いた。
まだ見た事の無い彼の姿を、俺も見たくなったのかもしれない。
「なぁ、”つけて”する ってどういうこと?」
「な、んだよ、興味ある?」
「いや別に?別にないけど
単純に、どんなのかな~って気になって」
「…」
「普通しないじゃん?そんなの」
「……」
「俺はやったことないから全然想像がで」
「やってみる?」
「きなくて……って、はぁ!?何言ってんだよ!」
「ピンが刺さってる。」
「…は?」
信じられない。なんで俺、
「勃ってるけど」
「いや、は!?いや、これは、違う」
「何が?」
「違うから、っおい、お前、近付いてくんな」
近付いてきたと思ったら、おにやは身を乗り出して俺の後ろの机を漁り始めた。
「ほら、これが件の"アレ"だよ」
「あー、うん、わかったから、仕舞えよ」
「この薄さに対して様々な意見があったけど」
「話聞いてる?」
「1番驚いたのは「猿」 おそらくは性獣を指していると思うけど、そう言われたことだ。」
「おい」
「よくわからないけどこの薄さはそういうものなんだろうか。僕って性獣なのかな」
ダメだ、講釈モードに入ってしまった。
こうなるとこいつに何を言っても無駄だ。
「僕がゴム付けてするときは2種類あって、1つはカップホール、失礼、オナホを使うのがある。出したあとの後処理がしやすいからね。」
「おい何触って、やめ、ろよ!」
「(あまり抵抗しないな…で あ れ ば)」
下着ごとズボンを下ろされた。
現れたそれが既に最大まで兆しているのが恥ずかしくて、思わず目を逸らしてしまった。
「あ、はんじょう知ってる?コンドームってゴムを作ったドクターの名前なんだって。」
知るわけねえだろ。
話しながらどさくさに紛れて
くるくるとゴムを装着してきた。
どこか手馴れた手つきなのが生々しくて嫌だ。
「ホントに、何やってんの?なぁ、」
「…そして、もう1つは手だ。これが難しい。力を調節しないとすぐゴムが外れる。」
「うあっ…!…っお前……マジか…」
こいつ、握ってきやがった。
0.02mm越しにおにやの体温が伝わってくる。
同じ男だからだろうか。俺の"良いところ"を的確に刺激してくる。
「ここ、ここなんだよなぁ。この角度だとゴムを外さずに裏筋も責めることができる。そう結論、結論角度ですよこれが」
「あっ、耳元で喋んな、」
耳元で喋られて背中がぞくぞくする。
内容はカスなのに悔しい。
こいつ無駄に声だけはいいからな。
「ゴム付けてるとさ、どうしても滑りが悪いじゃん」
「お前、ほんとにやめろって、あっ…ん」
「余裕があるときはローション使うけどまあ唾液で事足りるというか、へふにひのうはかわんないとゆうか」
「ほんとにバカだなお前、んっ」
ゴム越しとはいえ、人の性器に唾液を垂らすな。
講釈に夢中で聞いていない。
こいつはいつもそうだ。
俺は八割方「聞いてないフリ」だと思ってるけど。
「強く握ったり早く動かしたりするのを続けてると本番でイけなくなるらしいけどはんじょうは大丈夫?」
「うるせぇちょっと、黙れ、あっん…」
「僕は気を付けてあまり早くしないようにしてるけど」
バカ、十分早いわ。
講釈がヒートアップするのに合わせて手の動きが早くなる。
「僕にだって、その、"来たる時"が来るかもしれないし。」
「あっ、ちょっと待って、やばい、い、く、いく、」
「ああ、あと寸止めや我慢も良くないらしいね。」
嘘だろ、こんな早く、
「だから出したかったら出していいんだよ。」
「はっんぁ、おにや、あっ、無理、あっ、あっ
っ~~~~~~~~~♡♡(ビュクッビュルルルル!!!」
「あとは…」
「はぁ……っんは、はぁ……お前……ふざけんなよ…」
「…」
「何してんだよ、こんな…こんなこと…」
「………………」
「………何だよ」
「すまない、泣かせるつもりはなかった」
おにやの顔がゆっくり近付いてきて、
目尻にキスをされた。ふざけるなよ。
変なところで優しくしないでほしい。
唇が離れて、至近距離で見つめられる。
いつもは見えない瞳に射抜かれて、頭がくらくらする。
目を、閉じてしまった。
深い口付け。
入ってきた舌が熱くて、溶けて、ひとつになってしまいそうだ。
舌先、歯列、顎の裏、何度も、執拗に愛撫してくる。
こいつらしいな、と思う余裕もなく
ただひたすらに快感に溺れることしかできない。
調子が狂う。
おにやってこんな、こんなに魅力的だったっけ?
「……おい、お前なに硬くしてんの?」
「え…?……んな馬鹿な!? いやこんなの」
「なんだよ、おめぇだって興奮してんじゃねえか!!」
「いやそもそも」
「あんだけ講釈垂れてよぉ!?」
「いやっそれはその、っあ、はんじょう、そこはっ、」
見せてくれよ、おにや。

⑰0.02mmの真実<おにや・加藤純一(うんこちゃん)・はんじょう>

おにや「後ろにオクタンいた! オクタン瀕死、俺が抑えてる!俺が抑えてる」
おにや「オクタンアンチ外行け!アンチ外行け!」
おにや「逃げらんねーぞオクタンお前…あ」
YOU ARE THE
おにや「あーーーー!!!! 結論構成が!!! 結論構成がっ!!!! あーーーーーー!!!!!」
おにや「…ウッ」
ビュルルルルルル!!!!!!!
2021年8月28日。
僕は初めて「射精」をした。
えぺまつり最終戦。
チャンピオンの文字が見えた瞬間、唐突な排尿感が僕を襲った。
ドクドクと僕の股間が脈打ち、パンツの中が暖かい感覚に包まれる。
一瞬僕は何が起こったのかわからなかった。
感極まって失禁してしまったのかとも思ったが、今日は大会当日。事前にやさしい麦茶を飲む量も抑えていたはず…。
無事配信は終了。失禁していたことは、ヨシキや釈迦さん、チャッツにはばれていなかったようだ。
優勝インタビューまで時間があるとのことだったので、僕は席を立ち、タップストレイと壁ジャンを駆使しながら、急いでトイレに駆け込んだ。
おにや「なんだこれは…!?」
失禁かと思ってパンツの中を確認すると、そこには真っ白な液体が広がっていた。
僕は青ざめながらその液体をトイレットペーパーで拭い取ると、目をつぶり、そのまま洋式トイレに流した。
信じられない。自分の陰茎からこんな異物が出てきたというのか…?
もしかしたら重大な病気かもしれない。
あの日以来、常に不安が頭の中をよぎり、背筋がぞわぞわする。
マイクラ動画の編集にも身が入らない。
特に最近、股間の調子が異常だ。
APEXで敵をキルすると、変にムスコが膨張してくる。
それまではウィングマンのようなサイズだった物が、まるでピーターのように鋭利に尖ってしまう。痛みは全くないので、怪我などではないようだが、自分の体なのに不気味で仕方がない。
はんじょうに相談しようとも考えた。
しかし、自分のイチモツの話なので、なんだか恥ずかしくて踏ん切りがつかない。
それに、僕が股間から白い液体の出る異常者だと知ったら、彼は今まで通り接してくれないかもしれないし…。
1週間悩んだ結果、僕はこのことを加藤さんに相談することにした。
彼は元医療従事者でもあるし、体の不具合にも詳しいはずだ。
加藤「お前、射精したことなかったんか?」
おにや「射線…? 最近は意識してますよ。今のG帯はレベル高いですし…」
加藤「バカちげーよ。お前中学の保健体育とかで習わなかったんか?」
おにや「すいません。受験に関係ない科目の時間は、別の勉強に充てていたので…」
加藤さんは大きくため息をつくと、僕に射精について教えてくれた。
どうやら射精は、病気ではなく、男性特有の生理現象らしい。
また、僕の股間が膨張することも勃起といって、生理現象の一種だということが判明した。
病気でも、僕が特別に変なわけでもなかったのだ。至って健康だと加藤さんは言っていた。
射精か…。
2〇年間知らなかったけど、はんじょうやもこうさんも、僕の知らないところで射精していたんだな。
世の中は狭いようで、まだまだ広いなと改めて痛感する。
それ以来、僕はAPEXをする際には「コンドーム」をつけてプレイすることにした。
APEXをプレイしていると不意に射精してしまうことがあるため、コンドームをつけることで、パンツの中での種の拡散を防ぎ、処理をしやすくしてくれるのだ。
これは加藤さんの勧めだ。本当に彼はいろんなことを知っている。
今日はこれからリングフィットアドベンチャーの配信を行う。
何が起こるかわからないので、念のため今日もコンドームをつけておこう。
えぺまつりを終えて、配信者としても、男としても成長できたような実感がある。
ユーチューバーという不安定な職業を許してくれた父さんや母さんに恥をかかせないように、一人前の大人にならなくちゃな。
まずはチャッツに簡単な挨拶。
罵倒や「やあ」という文字の羅列に囲まれながら、今日も僕の配信が始まる……。

⑱スプラ<はんじょう・おにや・もこう>

はんじょう「あ、これ始まってる?wあ、こんちわこんちわ。えーっと今日はね~wスプラローターを使っておにやをいじめていこうとおもいまーすw」
はんじょう「おにやにもこせんとペックスやるように言ってるから、俺らで配信見ようってことで。あ、お前ら伝書鳩で台無しにすんじゃねぇぞ?w」
――おにや「あ、もこう先生お疲れ様です」
もこう「おーんどうしたん急にw」
おにや「あのー、ちょうど配信されていたので、ちょっともこう先生に教えていただきたk…ンッ!(ビクンッ」
(⌒,_ゝ⌒)「え?ちょ、ちょっと今聞こえんかったわ。どういうこと?」
(⌒,_ゝ⌒)「まぁええわとりあえずランクマ行こか」
おにや「あ、じゃあ行きましょう!」
(⌒,_ゝ⌒)「…諸君!ゲームを始めようか!(発作) ホホホホwwww」
――おにや「さーすがに今日はちょっとぉ…真面目に…やっていこうかなと…」
おにや「…!///(ビクッ」
(⌒,_ゝ⌒)「おにやどしたー?なんかさっきからずっと止まってない?」
おにや「…」
(⌒,_ゝ⌒)「ヘビーアモいらんの?なら、お、俺が貰うわ…ホホホホホホwwww」

⑲顎は一人だけで、イイ!<はんじょう・おにや・よしなま・布団ちゃん>

「おにや、uu〇m所属おめでとう。」
「まあまあ、特段騒ぎ立てるほどの事でもないとは思いますが。ただ今まで僕がやってきたことが認められた、それだけの話で。」
「ここは素直に受け取っとけよ」
「そうだよ。今日はじゅんきが主役だよ。さあさあ、乾杯の音頭を!」
「で あ れ ば。えー、本日は2人とも、お集まりいただき、TY。この記念すべき日に、GG Guys。」
おにやがuu〇mに加入した。ずっとはんじょうに誘われてはいたものの、なかなか乗り気になれなかったおにや。最近、同じくuu〇m所属のよしなまと仲良くなったことで、背中を押されたらしい。アイコンの件で少しもたついたところはあったが、ようやく決着がつき、正式に加入が決まった。
そして今日は、おにやuu〇m加入記念と冠し、よしなまの家に集まったのだった。
「とはいえまあ、事務所に入ったからって、何か変わるわけじゃないけどな」
「いやいやお前、今までは同い歳だから別に気にしてなかったけど、事務所に入ったからには俺が先輩だから敬語使えよ」
「それを言うなら俺の方が先輩だよはんじょう、お前も俺に敬語使えよ!」
先輩風を吹かせるはんじょうによしなまから鋭いツッコミが入る。普段はおにやを取り合っていがみ合っている2人だが、本人らの意に反して息はぴったりだった。同い歳、同じゲーム実況を生業としている者同士だ、なんだかんだ言っても波長は合うらしい。そしてそれはおにやにとっても同じであった。
机の上には豪勢な食事が並んでいる。
「知り合いに船を出してもらって朝から漁に出てたんだ。生が苦手なおにやでも、これだけ新鮮なら食べられると思うよ」
「ほーお……それはなかなか興味深いな」
魚に詳しい知り合いというと彼より一回りほど上の講釈ワキガ先輩だろうか。船まで持っているとは、流石である。最近、はんじょうへのアプローチが過激になってきていると噂だが、真相は定かではない。
「クジラの刺身だって、珍しいよな。すごい美味いらしいよ。でもどうしても無理なら、"よく焼き"にするから言ってね。焼くだけでも美味いらしいし、それなら俺でも出来るから!」
なかなか独創的な料理をすると評判のよしなまが言う。腕に不安は残るが、その気遣いはありがたい。
「俺もずっと刺身食べれなかったんだけど、最近ようやく克服できてさ。刺身に合う日本酒も教えてもらったから、後で開けようぜ」
そう言って如何にも上質そうな桐箱を取り出すはんじょう。いつもは酒を飲まないはんじょうだが、今日は珍しく乗り気のようで、知り合いの酒カスたこ女に聞いたオススメを持ち込んだようだ。
祝われる本人より祝う2人の方が浮かれているような、そんな不思議な空気の中、おにやを祝う会は始まった。

「ん?なんか外が騒がしいな」
所狭しと並んでいたごちそうたちもあとわずかとなった頃、回り始めたアルコールの心地良い浮遊感に身を任せていると、遠くからサイレンが聞こえてきた。そのけたたましい音はだんだんと近付いてきたと思ったら、どうやら家のすぐ近くで止まったようだ。
「迎えが来たよはんじょう」
「やべえ、心当たりがありすぎてどれがバレたのか分かんねぇや、あれか?あー、あっちかも」
「はんじょうが言うと冗談に聞こえねえから怖ぇわ」
そんなやり取りを笑いあっていると、会話を断ち切るように玄関のチャイムが鳴り響く。
「あれ?さっき頼んだアップルパイは……もう来たしな」
「他なんか頼んだっけ?」
「間違えたのかな」
「まさか本当にお迎え来たんじゃね?」
「ふざけんな、俺は犯罪はやってねぇよ」
「で あ れ ば リア凸か?」
「あはは、それこそまさかだろ。はーい、今出まーす」
笑いながら対応に向かう部屋の主、よしなま。そして開けた扉の先に立っていたのは──
「ここは野澤さんのお宅で間違いありませんか?」
「え…」
「今、お友達が来ていらっしゃる?」
「あ、はい、それが何か……というか、どちら様でしょうか……?」

来客に対応に行ったよしなまがなかなか帰って来ない上、何やら玄関が騒がしい。不思議に思って2人で見に行ってみると──
「よしなまー?誰か来たのかー?」
「あ…」
「お友達の方々ですね。申し遅れました。私、こう言う者です。」
警察手帳を持ったガタイの良い男性が立っていた。紛れもなく、本物だ。まだ奥には数名の顔も見える。
驚いて顔を見合わせる3人。すっかり酔いは覚めていた。一体よしなまに何の用というのだろう。それもこんな時間に。すると──
「はんじょう殿、貴方に逮捕状が出ています」
「え、俺ぇ!?」
「貴方が条例で禁じられている希少種のクジラの捕獲を試みていると、シ〇シェパードから通報がありました。」
「え?ま、まあ確かに、クジラを捕まえには行きました。でも、シロナガスは駄目だけどアゴナガスなら大丈夫って、布団ちゃんがー」
「布団ちゃん…?」
「あ、すみません。えっと、僕の先輩で……」
「お巡りさん、すみません。僕、この前騒音で隣人に怒られたばっかで。もう夜中だし、場所を移してもらってもいいですか?」
はんじょうの話を遮るようによしなまが畳み掛ける。
「そうですね。では、詳しい話を伺いたいので、署までご同行願えますか?」
「だってさ、はんじょう。多分、こういうのは素直に行った方がいいよ」
「…え…よしなま…?だって、お前も…」
「悪いじゅんき、俺もすぐ後を追うからさ。とりあえずはんじょうに付き添ってやってくれないか?」
「あ、ああ…、分かった…」
「では、行きましょうか。」
連れられるはんじょうを呆然と見つめるおにやも、警察官に背中を押され、パトカーに乗り込む。そんな2人を見送り、姿が見えなくなると、家の主は踵を返し部屋に戻った。
ようやく静寂が訪れたよしなまの部屋。かと思いきやまた響き渡る音、今度はもっと近く、よしなまの携帯からだ。
「もしもし。…はい、全て上手くいきました。貴方の協力のおかげです。ありがとうございました、総大将。」
漏れ聞こえる音から、電話の相手は満足したようだと伺える。こちらも呼応するように満足そうに少し口元を緩めると、手短に済ませて電話を切った。
そして──
「悪く思わないでくれよ、はんじょう。お前のことは嫌いじゃない。でも──」
「じゅんきに顎は、2人も要らねえんだ。」
そう言うと、彼の顎のように鋭利な刃物を懐に忍ばせ、慣れ親しんだ空間を後にするのだった。

⑳若年性アルツハイマー<はんじょう・おにや>

「君は誰?」
おにやとの会話はいつもこの言葉で始まる。
おにやの若年性アルツハイマーが酷くなってから数ヶ月、はんじょうは毎日おにやの病室へと通っていた。
最近は大体名前を最初に尋ねられる。
「……まずは簡単な挨拶、俺様がはんじょう」
「へ~!はんじょうって言うのか、いい名前だな。」
確かに、APEXをプレイしている時に無限反省を次の日全部忘れている事もあった。
それはおにやのふざけや性質だと思って笑ってスルーしていた自分に怒りが湧く。
あの時、少しでも心配して病院へ連れていったら、と何度後悔した事か。
「はんじょう!見た?今のWM!ワンマガでもってったぞ!」
おにやがクリッピー!と叫んでいるAPEXの映像をスマホで見せてくる。
まだTSM時代の記憶は残っているようで、おにやはTSM時代の映像をここ最近ずっと見続けている。
だが、いずれAPEXの記憶も全て忘れてしまうのだろう。
まだまだAPEXだけでもおにやとやりたい事が沢山ある。
一緒に大会に出て優勝する夢、2人でプレデターへと昇格する夢、お互いがAPEXストリーマーでNo.1になる夢。
もうそのどれもが叶わない。
そう感じるとはんじょうはおにやを見ていられなくなり立ち上がりドアへと向かう。
はんじょうー?とおにやが心配している声がちらりと聞こえたが振り返ることが出来なかった。
おにやが俺を忘れてからずっとこんな感じで、おにやと会っても途中で辛くなってしまい病室を出てしまう。こうして目を逸らしても何も変わらないって分かってる。
だけど、
「お前は…どうせ今日も俺の事を忘れちまうんだろ…」
「あの~、はんじょうさんですか?」
「!、あ、えっと、はい。」
「こんにちは。今日の面会は終わりですか?」
病室の前で項垂れていると、声をかけられた。彼女は何回か見た事がある。確か、おにやの担当の看護師だ。
「あ~……そうっすね。今日はもう帰ります。」
「……あの、すみません。おにやさんと何かありましたか?」
「え?」
「踏み込んだ質問で申し訳ないです。でもおにやさん、いつもはんじょうさんが帰った後にはんじょうさんはどこ?と探しているんです。」
「……。」
「忘れちゃいけない人だ。覚えていたいからもう少し一緒に居させてくれって頼まれるんです。」
「……っ。」
「あっごめんなさい。はんじょうさんも辛いのに……。」
「いえ、ありがとうございます。その…明日もまた来ます。」
俺ばっか辛いんじゃなくておにやだって必死に戦ってるんだ。
病気を治すために、俺は何も出来ないかもしれないけれど、俺だってちゃんとおにやに向き合わないと。
明日は絶対に時間がある限りおにやと一緒にいようと誓って、はんじょうは病院を後にするのであった。

㉑もう一つの結論<はんじょう・おにや・よしなま>

「おにや……ここって……」
見渡す限りの夜景。それはおにやのサングラスの反射光よりも眩しくて、ドラマチックだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
時は2時間前、はんじょうはおにやの家の前にいた。
「3日後の17時に僕の家の前に来て欲しい。」というおにやからのLINEを思い出して、全く人の予定も聞かず勝手な奴だなと笑みがこぼれる。
ーーーー瞬間、はんじょうの目の前が真っ暗になる。さすがに驚いて声を上げそうになったが、匂いだけで犯人が誰か分かった。
「おにや?」
「ははっ、正解」
予想通りの鼻声に嬉しさが込み上げる。実はえぺまつり後初めて会うのだ。同じマッチでプレイしていたとはいえ、あの時は完全に敵同士であり、久しぶりの恋人としてのおにやを感じて心拍数が高くなるのが分かった。
正解しても中々離してくれないため、どうしたのかと聞くと、このまま目隠しをしてさらにイヤホンをつけて車に乗って欲しいと言う。
YouTuberという職業柄、はんじょうはまさかこれからドッキリでも仕掛けられるのか?という疑念があったが断るのも変かと思い、言われるがまま車に乗り込んだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そして、冒頭に戻る。
目隠しとイヤホンを外したはんじょうの目の前には光り輝く夜景と、その夜景を反射しさらに輝いている海が見えた。
これだけでは無い。はんじょうとおにやはクルーザーに乗っていたのだ。途中、車から降りて乗った乗り物の揺れる感覚で船とは察しついてたがまさかクルーザーだとは思わなかった。(船に乗ったってことは無人島生活ドッキリか?と本気で思った。)
「おにや……ここって……」
「どう?クルーザー貸切&熱海の夜景、気に入ってくれた?」
「え?ああ、うん。もちろん、気に入ったっていうか……なんなんだよこれ。」
「別に理由という理由はないんだけど。えぺまつりでさ、僕達の距離が少し離れちゃったのかなって感じて。それでもっともっとはんじょうと距離を縮めるために用意したんだ。」
理由あるじゃねえか、というツッコミは飲み込んだ。何故なら、おにやとの距離が離れてしまっていることははんじょうも少し感じていたからだ。
それはもちろん、おにやとは別チームだった以上当たり前の事だ。だがおにやは初対面のよしなまと思った以上に仲良く出来ていて、特に本名で呼びあっていた事に関しては素直に嫉妬した。悔しいが、よしなまはおにやと相性が良いんだと思う。
俺は俺で、布団ちゃんに俺の家に一緒に住まないか、と求愛されていた。誘いには乗らなかったがおにやとよしなまがそんな感じだったので少し心が傾いてしまった所はある。
「……おにやも気付いてたんだな。」
「当たり前だよ、なんたって大会優勝者だからね。」
「それは全く関係ねぇだろ。」
彼の戯言にもツッコミする余裕が出てきた。
夜景と海も楽しむ事が出来て、おにやの笑顔と夜景のコラボレーションに軽く脳震盪を起こしそうになった。
少し談笑していると、おにやが線香花火を取り出して勝負をしないかと仕掛けてきた。
子供だましの勝負だなと笑うとお馴染みのスルースキルで躱される。
既に水の貼ったバケツが用意されており、そこで俺たちの勝負は始まった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
おにやが2人の線香花火に火をつけ、火の粉が弾ける。
線香花火は何回もした事はあるのだが、はんじょうには今までで1番儚く映った。
ーーーと思っていたら、ポタ、と球が落ちる。
「はい、僕の勝ちですね。gg guysです。」
「こんなの個体差と運だろ。」
「……はんじょう」
いつにも増しておにやが見つめてくる。サングラス越しでも視線が焼き付くようにかんじる。
「いきなりどうしたんだよ。」
「いきなり、ですか。まあ確かにはんじょうからしたらいきなりかもしれない。だけど、もうこの状況が既にいきなりであり、僕がただ見つめただけでいきなりというのは少し違うのでは」
「あーもう分かった分かった!お前長くなりそうだからストップな。本題は?」
「そうだね。はんじょうに伝えたい事があるんだ。まずは、出会えた奇跡にTY。そして一緒にいつもAPEXLegendsをしてくれてTY。まあはんじょうの全てに感謝をしたいと思っていて、それで今日このクルーザーで2人で話して確信した事がある。否、それはもう当然の事だったのかもしれない。」
そういうとおにやはポケットから小さな箱を出した。
この状況、おにやの言葉、……もう見なくても中身は分かっていた。
「おにや……」
「はんじょう、僕の編み出した結論はこれです。」
おにやが中身を開く。
その瞬間、花火が打ち上がった。単発などではなくそれはもう沢山の花が夜空に上がった。
「それで、はんじょうの結論は?」
「俺は……、まあ、もらってやるよ。お前俺じゃないと誰にも扱えないしな!」
「ははは。」
初秋の夜、空には大輪の花火、その下には2人の朽ちることない大きな大きな笑顔。
もうひとつの結論が、証明された瞬間であった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「てか、お前この花火を用意したお金ってまさか……」
「ああ、それはポケットマネーと後はえぺまつりの賞金さ。」

㉒超えるべき壁<おにや・はんじょう>

「たった0.02mm 合成ゴムの隔たりを その日君は嫌がった」
そんな流行歌があったっけな。
はんじょうはいつもいろんな壁を、いともたやすく超えてくる。
初対面の時もそうだ。
それはイベントだった。僕は大人数の控室の片隅に座っていた。
少し変わった性格の僕を誰も相手してくれなかった。
部屋の片隅で萎れた朝顔のように一人で飯を食ってた僕に
同い年だからって君は僕にさまざまな話題をふってきた。
人見知りの僕はうまく話せなかった。今でも何を話したか覚えていない。
覚えているのは、たじろぐ僕を見て君は屈託のない笑顔を浮かべていたことぐらいだ。
初めてのデートの時も。
僕は君を喜ばせようと、陰でこそこそ1か月前から人気の高級レストランを予約した。
でも、僕の手違いで予約ができていなくて、近くのファミリーレストランで食事したよな。
落ち込む僕に君は「おにやとならどんな飯でもおいしいよ 一緒にいるだけでいいし。」
照れる様子もなく僕の目をしっかりと見つめてきた。
君に恥じらいというものはないんだろうか。
僕が熱を出して寝込んだ時もそうだ。
「おにやのためなら俺料理できるぞ!」と意気込んで、おかゆを作ってリンゴを切ってくれたっけ。
おかゆはビシャビシャでリンゴも皮も切りすぎていてほとんど食べる部分がなかったけど、
「俺頑張って作れたよ、おにや!」と意気揚々と寝ている僕のところへ来て、食欲がない僕の口に無理やりおかゆをねじこんできたよな。
「おいしいよ」と僕が一言いうと、嬉しそうに微笑んでた。君はその日から料理にはまったよな。
看病の帰り際にいつもの別れのキスをせまる君に「風邪をひいてるからできないよ」という僕の口を無理やり口でふさいできたっけな。
君のまっすぐな愛情表現に僕はいつも戸惑うよ。
恥ずかしくて臆病な僕、まっすぐ気持ちを伝えるはんじょう。
僕ははんじょうに気持ちを伝えられているのだろうか。
いつもの実況部屋で、いつものように愛を確かめあう僕ら。
パソコンモニターの下に手を伸ばすと、その日初めてはんじょうが0.02mmを嫌がった。
怖いのは子供ができることでも病気をうつすことでもない。
君の愛をまっすぐうけとめられる勇気がないだけなんだ。
どんな壁も悠々と飛び越えて気持ちを伝えてくるはんじょう。
いつも一歩引いて理性で考えてしまい、臆する僕。
はんじょうの言葉の意味を一瞬頭で考えたが、目の前にいたはんじょうのありのままの姿に、
生まれて初めて理性が野生を超えた。
僕はその日初めて壁を越えた。
そう0.02mmという壁を。

㉓浮気<おにや・はんじょう・布団ちゃん・よしなま>

「はんじょう...?」
大会後、祭りの余韻に浸っていたおにやの目を覚ましたのは、"松本"の表札が掲げられた家から出てきたはんじょうの姿だった。
「おにや...どうしてここに...」
背中に汗が流れるのを感じながら、あくまで冷静を装いおにやは尋ねた。
「はんじょう...?」
「お前!いつもこの道通らねえじゃねえか!」
「今日は一駅歩いてはんじょうの家に向かってたん だ。質問に答えてほしい。はんじょう、どうして?」
「いるじゃねえか。」
「え?」
「おめえにはよしきがいるじゃねえか!」
「...っ!」
言葉が出なかった。
やましいことはまだ何もないが、はんじょうのモノとは異なった雄々しさを持つあの顎に惹かれていたことは事実だったからだ。
............終わりだな。
俺はマサさんについていく。
長い沈黙の後、はんじょうが切り出した。
おにやは人目も気にせず立ち尽くし、泣いた。
はんじょうの姿が見えなくなっても泣いた。
その姿を家から見ていた布団は、一人静かに笑った。

㉔一方通行<はんじょう・おにや・加藤純一(うんこちゃん)・もこう(馬場豊)>

おにやは朝に起き、エスプレッソコーヒーを淹れ、冷めて飲める温度になるまでそれを放置する。空いた2時間のスケジュールを確認した彼は、ベランダに繰り出し、東雲と、丸い朝日をそのサングラスに収めると大きく息を吸い込んで伸びをする。
彼にとってこの高層マンションは愛の巣だった。
「はんじょう、特性の野菜ジュースだよ……」と、おにやは如雨露を傾けると、白く照り返るはんじょうの植木鉢に注ぎ入れた。少し萎びたはんじょうはそれを無言で受け入れると、みるみる内に元気を取り戻して、何度目かも解らない異議を呈する。「おにや、もうやめよう……」
植木鉢に咲き誇る向日葵の、その花弁のみがはんじょうの顔にすげ変わっている。彼はおにやに「管理」され、「生かされて」いる。けれども、おにやはその言葉を聞き入れる事は無かった。都合の悪い言葉を悉く無視してしまう。シャットダウンされる。彼は自身を肯定する言葉しか聞き入れる事が出来ない。この場には被害者しかいなかった。だからはんじょうは「それ」を受け入れるのだ。最も、受け入れようが受け入れまいが、結果は同じなのだが……
「はんじょう」おにやはサングラスを掛けている。しかし、はんじょうには涙に滲むおにやの双峰がありありと浮かんで見える。おにやははんじょうの植木を持ち上げると、室内に戻ってゆく。ダイニングテーブルに置いて、エスプレッソを啜ると、彼は滔々と語り出した。
「産卵には後何か月かな? 今日の水には死んでしまった君の脳漿をミックスしたものを使ってみたんだ。僕は今日も元気でいるよ。だからね__」
また始まった。とはんじょうは思った。稚児がぬいぐるみにするが如き一方通行のディスコミュニケーション。
__何時からだろう? そうはんじょうは考えた。オリジンの「はんじょう」が死んだ。それはおにやにとって自らの肯定者が居なくなった事を意味した。降りかかる否定の言葉。おにやはその全てを自己肯定の言葉に脳内変換して、そして、壊れてしまった。
裕福な親の仕送りを糧に、高層マンションの最上階に引きこもる死んだ日々。彼がベッドに隠される様に落ちていた一粒の種子を見つけるのは当然の帰結だった。
「これは……?」おにやは先輩から譲り受けたシャンデリアの黄ばんだ様な暖色に透かす様にして仰ぎ見る。その日、おにやは初めて外に出た。出て、植木を買った。
はんじょうを手入れるおにやの手際は明らかにこなれている。霧吹きを巧みに振りかけて、ペーパータオルでそれを拭き取り、氷や肥料を適切な位置に埋め込む。その熟練のテクニックに、はんじょうは情けなく絶頂した。
「__っ、ふぅ……」はんじょうの顎が割れて、小さな種子が滴り落ちる。おにやはそれを誇らしげに拾い上げると、そっとついばむ様なキスをした。「__これで、又一緒に居られる」
ドアの外にはおにやを案ずる加藤純一、そして馬場豊が居る。彼らの叫び声も、厳重なドアの前にはかき消されて、そしてもしかき消されずとも、おにやはそれを聞き入れる事は無いだろう。決して。そして彼らは警備員に捕らえられて、終ぞ現す事は無い。
はんじょうはおにやを見上げた。気付けば涙を流していた。彼は度々嘆くのだ。「愛してるよ、おにや」と。おにやはそれを虚ろな目で見つめる。

コピペ#3(仮)

㉕結婚<おにや・はんじょう>

「これは口が堅いはんじょうだから言えることなんだが」
おにやが言った。
「俺、結婚するんだ」
瞬間、ガンと殴られたような衝撃が走った。
はんじょうは冷えた唾を飲み込んだ。何か、言わなきゃ。
お前本当に大事なことは講釈なしに言うんだな、とか、お前なんかに彼女いたのかよ、とか。
軽口叩こうとして、存外自分が傷ついていることに気がつく。
おにやが続けた。
「いつ結婚式挙げるかはまだ決まってないんだが、友人代表挨拶はよしきに頼もうと思っている」
そこではんじょうは思わず「え」と言った。

心臓がギュと摘まれた心持ちである。昔お前が「友達って呼べるのははんじょうしかいないな」と言っていたのは、いつものように嘘だったのか。
そこではたと思い当たる。そうか。俺はおにやの一番の恋人どころか、一番の友人ですらなかったのか。きっと一番の知り合いでもない。
黙っているはんじょうを無視して、おにやは言葉を続けた。
「そこで、だ」
おにやは演技臭く一つ息を吸って、言う。
「はんじょうには余興を頼みたい」
思ってもみなかった言葉に、はんじょうは顔を上げた。
「は?」
「加藤さんの結婚式の時、もこうさんがピアノ弾いてただろ。そんな感じで、はんじょうはラップでもしてくれよ」
はんじょうはあの時のもこうを思い出した。拙いながら華々しく、人の心臓を揺らす演奏。会場中に引っ掻き傷を残すよう声音。
「いいのかよ。お前の大事な結婚式で、俺がそんな大役を担って」
はんじょうが聞けば、おにやは間髪入れずに「愚問だな」と言った。
「はんじょうは俺の一番の親友だろ。誰がなんと言おうと、はんじょうが余興に一番適任じゃないか」
はんじょうは瞬きを二回した。それから全身にほんのりと歓喜が染み渡っていく。おにやのこんな言葉だけで、救われたような気持ち
になるのだから、救われない。

あ、これ俺、泣くんじゃないか。よかった。おにやが指紋だらけのサングラスをしていてよかった。万が一俺がちょっとだけ泣いたとしても、バレやしない。
はんじょうはどうにか震える言葉を絞り出した。
本当は一番最初に言うべきだった言葉。
「結婚おめでとう、おにや」

㉖カリーラィス<おにや・はんじょう>

「皆さん、大変長らくお待たせしました。お待たせしすぎたかも知れません」
珍しく実写で登場したおにや。ウイングマンとリピーターは、鍋と包丁に持ち替えている。エプロンは赤、配信ではアーマーが赤まで育っているところなどまず見かけることはないが、彼の心の中では常に赤を着ているつもりなのだろう。
そして、背後には彼の大切なパートナーの姿も見える。
「実はですね、先日、はんじょうが料理配信をしたと聞きつけまして。僕もちらっと拝見したんですが。やはりはんじょう、詰めが甘いと。」
「どこら辺がだよ、めっちゃ美味かったぞ」
「本日は僕が、カリーラィスの結論を出したいと思いまして、配信を付けた次第です」
「本来であればスパイスから調合したかったところではあるのですがあいにく日本ではなかなか手に入らないスパイスが多いようでして。ご家庭でも皆さんに作っていただけるように、市販のルウを使用していこうかなと」
「なんでもいいからさっさと作るぞ」

「おにや、カレー作るのになんで大根がいるんだよ」
「カリーといえば隠し味ですよ。本日はこちらに、鰹、昆布、煮干しを用意しました。本格的に、出汁から取っていきたいなと。そしてこちら、大根。すりおろしと大きめと、ハイブリッドで投入していきたいと。」
「カレーに大根なんて初めて聞いたんだけど。大丈夫かよ。パッケージ通りに作れば絶対に美味くなるんだって、余計なものなんか要らねえんだよ」
「はんじょう、まだそこか!まだそこにいるのか!そこを超えないと。はんじょう。甘いんだよなぁ。」
「そこまで言うなら見せてくれよ、お前の結論とやらを」
「おけい」

「はんじょうにはライスの準備をしていただきたい。」
「ライスって言うな」
「実は僕、土鍋で炊いたライスを食べたことがないもので。先日はんじょうの配信で見て、これは絶対にカリーに合うだろうなと。そこで彼を呼んだわけです」
「でも俺あんとき水加減適当だったんだよな。今回も上手くいくか分かんねえよ?」
「大丈夫。はんじょうならできる。」
「本当に?信じてくれる?」
「信じる。」
「わかった、がんばってみるわ」

「完璧に仕上がりました!どうですか皆さん!この素晴らしい出来栄えは!お店で出されても何ら違和感のないビジュアル!そしてこの馨しい香り皆さんにお届けできないことだけがもどかしい!実にもどかしい!」
「うまそうだな」
「では早速いただいてみましょうか」
「お、意外とうめえ」
「なんだこの大根は!舌の上でホロホロと崩れる!歯が要らない!幼少の方からご老人の方まで楽しめる!家族みんなで同じものを食べられる!なんて素晴らしい!」
「出汁って合うのか?と思ったけどカレーうどんみたいで悪くないな」
「昆布、鰹、煮干しの奏でる三重奏!鼻に抜けるこの馨しいフレーバー!僕は忘れかけていたのかもしれません、日本人の心とやらを。わびさび。それをこのカリーに深く感じます。その奥にいるカリーのスパイス。まるで国際交流。日本とインドの。日本にいながらインドに旅行した気分になれる。なんて素晴らしい。」

「土釜で炊いた飯も上手くいったわ」
「新潟県産コシヒカリ、最高級の米。それを土鍋で炊く
という。何たる贅沢。炊飯器で炊いた米とは全く別物。
一粒一粒が輝いていますねキラキラと。まるでダイヤの
ように。美しい味がします。」

「出ましたね、結論が。カリーには出汁と大根。それもハイブリッドの。そして土鍋ご飯。」
「ご飯?もうライスって言わねえのの?」
「このご時世、なかなか気軽に海外旅行とはならないですが、ご家庭でも簡単に作っていただけるこちらの和風カレーで、インドと国際交流をはかってみてはいかがでしょうか。」

「国際交流第2弾は、マーバードウフを作ろうかなと、企画しております」
「マーボウな。もう読めるから。俺のこと馬鹿にしてる?」
「では皆さん、お疲れ様でした。本日はこの辺で。GGGuys.」
〈次回 麻婆豆腐編へ続く〉

○<・>

テスト
[[]]

コピペ英訳(仮)

Google翻訳・DeepL翻訳

⑨冬は忘れない

※ユリースさんはgoogleで読まれました
<Google翻訳>
Spring is wonderful. Sakura praises your smile with the scent of Daphne flowers tickling your nostrils.
I can't wait for summer. In your voice calling my name, the rainstorm disappears out of the mosquito net.
I can't wait for autumn. Looking at the madder red sky, you are as ephemeral and beautiful as a light.
I will never forget winter. Hanjo, it's the season when you were born.

<DeepL翻訳>
Spring is wonderful. The cherry blossoms praise your smile, which bounces with the scent of the sunflower that tickles your nostrils.
I can't wait for summer. At the sound of your voice calling out my name, the cicada rain disappears from the mosquito net.
I cannot wait for autumn. You are as fragile and beautiful as a light as you gaze up at the glowing red sky.
I will never forget winter. Hanjo, the season in which you were born.

コメント(情報提供お待ちしております。)

  • 名作は②、⑤、⑧、⑨ 、⑩ [heart] -- [[ Genthru ]] 2022-04-05 (火) 23:15:19
  • 個人的に木魚が1番ツボ。冬は忘れないは完璧。 -- tanabe? 2022-04-28 (木) 22:15:30
  • 2021/1/28のおにはん配信で流れてた中折れコピペが初出だと思う チャット欄では怪文書だって騒がれてた -- 2022-05-08 (日) 18:10:26
  • 今日の純のペクス配信で新しいコピペが流れてる -- 2022-05-26 (木) 21:38:54

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