オニフスベ

Last-modified: 2021-12-02 (木) 18:26:24

オニフスベ(鬼燻、鬼瘤、学名:Calvatia nipponica)はハラタケ科のキノコ。「オニ(鬼)」は大きい見た目を表し「フスベ(贅)」とはこぶ・いぼを意味する。別名:薮玉(ヤブダマ)、他にヤブタマゴ、キツネノヘダマ、テングノヘダマ、ホコリダケなど。江戸時代は、他のホコリタケ類とあわせ馬勃(バボツ)とも呼ばれた。

概要

日本特産で夏(梅雨シーズン)から秋、庭先や畑、雑木林、竹林などの地上に大型の子実体を生じる。一夜にして発生するので驚かれるが珍しいものではない。ヨーロッパにもセイヨウオニフスベという近縁種が存在するが見た目は日本のものと大差ない。
子実体は白色の球状で、直径は20-50cm(大玉スイカやバレーボールくらいの大きさ)にも達し、あたかもバレーボールが転がっているように見える。幼菌の内部は白色で弾力があるが、次第に褐色の液を出して紫褐色の古綿状になる。これはグレバと呼ばれる乾燥した菌糸組織(弾糸)と担子胞子から成る胞子塊である。成熟すると外皮がはがれて中の胞子塊があらわれ異様なにおいを発生する。胞子塊が風に吹かれると次第に弾糸がほぐれて胞子を飛ばし、跡形もなく消滅する。胞子は球状で突起がある。 子実体は腐らずに残る事も多く、その場合、長期間に渡り胞子を放出し続ける。また、いたずらに子実体に衝撃を与えると大量の胞子がばらまかれ煙幕のように辺りを覆い尽くすことがある。
今まで長らく、一夜にして急に発生する特徴からオニフスベの成長をとらえた映像が存在しなかったが、日本テレビの番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の企画「DASH村」において、シイタケ栽培記録用に24時間体制で回していた観察カメラが脇にたまたま生えたオニフスベをとらえ、偶然にもその成長の様子を記録することとなった。
植物学者の牧野富太郎氏がこのきのこについてのエッセイを残している。

食用

江戸時代の百科事典『和漢三才図会』には「煮て食べると味は淡く甘い」とあり、昔から食べる人はいたようである。 肉が白い幼菌は皮をむいて揚げたり煮たりなどして調理すれば食用になる。柔らかいはんぺんのような食感とわずかな風味を持ち、癖のない味わいのきのこで苦味はない。成熟していると内部は黄褐色や紫褐色に変色しアンモニア臭がきつく、見た目も悪いため食用にはできない。また、馬勃の名前で漢方薬としても利用されている。
また、前述のセイヨウオニフスベも欧米ではGiant puffballの名称で食用にされる。現地ではバターで焼いて食べるという。

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