By Jawahar Paulraj and Venkatasamy, M. -
クサビフグとは、フグ目?マンボウ科クサビフグ属に分類される魚類である。
詳細 
現存するクサビフグ属の唯一の種。
1944年にアルディンガで最初に発見された。
マンボウ科の中で一番珍しい種で、マンボウ科の中で一番原始的な魚とされている。
味は、白身魚?に似ており、マンボウ科の中で一番おいしい。
クサビフグは、発見されることが珍しく、直線的に泳いで、水槽の壁に衝突したりするため飼育が難しく、飼育されることはほほない。
2005年8月3日~4日にアクアワールド茨城県大洗水族館?で飼育されていたことがあり、これが唯一の飼育記録である。
形状 
体長は、約70cm。
最大約1mになる。日本の最大記録は、全長56cmである。
体高が低く細長い体でクサビ状。
頭に黒く縁取られた白い横縞を複数持つ。
マンボウ科の魚で一番小さい種である。
背鰭と尻鰭は、左右対称で、胸鰭が細長くて、先端が尖っているのが特徴。
尾鰭は無く、その代わりにせつ形の「舵鰭?」という背鰭?と臀ビレ?の一部が変形した鰭を持つ。
舵鰭は、背側から臀側に向かい斜めで直線状。
腹方が強く側扁している。鰓孔は小さい。
孵化ばかりのころは、体はマンボウの稚魚のように丸く、ハコフグの甲羅?のような骨性の膜に包まれてる。
甲羅には、多数の棘があり、体高も大きくなり、尾びれも生える。
成長するにつれて棘は無くなり、体高は小さくなり、尾びれはなくなり舵ビレが生える。
口は、伸長しており、開きっぱなしである。
アゴはあり、縦にとじると考える学者もいるが、口を閉じた事例は、今のところ確認されていない。
生態 
中部地方以南・世界中の熱帯や亜熱帯・暖温帯の水深1mから140mに生息する。
西大西洋では、フロリダ?、バミューダ?、メキシコ湾?とカリブ海?の全域と南からブラジル南部、
東大西洋では、スカンディナヴィア?、地中海?、西アフリカ?から南アフリカにかけて
東太平洋では、カリフォルニア?中部南からチリまで知られているが、メキシコ北部では珍しい。
インド・西太平洋では、ソマリアから南アフリカ、マダガスカル、モーリシャス、レユニオン?
北はイラン、インド、東は台湾と中国、南はオーストラリア、マスカレーヌ?、ハワイ諸島?に至る東アフリカ?に生息する
食性は、肉食で、イカや小魚?、プランクトン?などを食べる。
一匹もしくは群れで生活する。集団で座礁することもある。
産卵期は1~3月である。
名前 
学名は、
英語では、「Slender sunfish」
漢字表記は「楔河豚」である。
和名は、くさびのような形をしていることからこの和名が付いた。
1913年に田中茂穂教のチームによって名前が付けられた。
名前に「フグ」とあるようにマンボウは、フグに近いが、一応、命名された当時もマンボウ科に分類されていた。
なぜフグなのかは不明である。
命名者は、1930~1940年代に「クサビマンボオ」「クサビマンバウ」と呼んでおり、修正しようとしたと思われるが、「クサビフグ」という名前が定着している。
種類 
現存するクサビフグ属の種は、1種のみである。
過去には、クサビフグ以外にも種がいた。
チチブクサビフグは、埼玉県で化石が発見されている。
種一覧 
- クサビフグ
- チチブクサビフグ(Ranzania ogaii)
- Ranzania grahami
- Ranzania tenneyorum
- Ranzania zappai
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