クニマス

Last-modified: 2021-11-21 (日) 13:04:49

クニマスとは、ベニザケ?亜種?もしくは近縁種である。

詳細

学名は、ベニザケの亜種とするならOncorhyncus nerka kawamuraeで、
独立種とするならOncorhynchus kawamuraeである。

地方名は、「キノシリマス」「キノジリマス」

元々は、秋田県田沢湖?に生息していた。現在は、西湖?の水深100~300mに生息している。
繁殖期は11~3月で、産卵期には15~30mのところに上がってくる。
寿命は、3~6年。

鰓耙数からプランクトンを食べると推測されている。
ベニザケとは異なり、一生淡水に住み、産卵がほぼ周年に及び、産卵場が湖底深部である。
辰子姫伝説では、湖に松明が投じてクニマスになったと伝えられている。

形状

平均的な体長は、20~30cmで、大きいものは45cmになる。
ヒメマスに似ているが、えらの内側にある鰓耙(さいは)の数が39~42個とヒメマスよりも多い。
幽門垂は、30~60個と少ない
婚姻色は、黒色。体表や各ヒレに黒点がない

歴史

江戸時代?には、クニマスが秋田藩主?佐竹義和?に献ぜられた記録がある。
江戸?にも移送された。

明治時代?期末から、田沢湖でクニマスの放流事業もあった。

1925年にジョルダンとマグレガーによって新種として記載された。
1930年に長野県山梨県富山県の湖に導入され、1935年には、山梨県西湖?本巣湖?滋賀県琵琶湖?に導入された。

絶滅

日中戦争開戦に伴って、1940年に農業用水の確保を目的にして国策として田沢湖に水力発電用のダム建設の工場が作られた。
その結果、水質が酸性化し、サケ類は酸性の水に弱かったため、1940年代に絶滅し、1991年の環境省のレッドリストで、絶滅種に指定された。
...と考えられていた。

1995~98年に、当時の田沢湖町の観光協会が「深湖魚国鱒を探しています」キャンペーンを懸賞金を出して実施した。しかし見付からなかった。
西湖には「クロマス」と呼ばれている魚がいた。西湖漁業協同組合は、クロマスはクニマスではないかと、
地元の水産技術センターに持ち込んだことがあるが、結局認められなかった。
それから、見つからずそのまま忘れられた。

再発見

絶滅から70年以上たったある日、
さかなクンがクニマスの絵を描くために、西湖からヒメマスを取り寄せた。その中に「クロマス」があった。
そのクロマスは、クニマスの標本が複数保管されている京都大学の中坊徹次教授に標本として送られ、遺伝子解析などをした結果、クニマスであると判明した。
クニマスは、70年もの時を経て、田沢湖に消え西湖で再発見されたのである。

2012年に、魚類で初めて、環境省作成のレッドリストの絶滅に指定されていたのを、見直しを行い、「野生絶滅」になった

秋田県は、クニマスの里帰りを目指して、プロジェクトチームを設立した。
2017年5月10日に、西湖から秋田県水産振興センターにクニマスが送られた。

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