スイカ

Last-modified: 2021-11-27 (土) 15:29:31


とは、夏に畑に栽培されるうり科の蔓性の1年生植物である。

概要

アフリカのカラハリ砂漠が原産といわれ、その土地では今でもスイカの原種であるカラハリスイカが自生している。
それが中国に渡り『西瓜(シーグァ)』と名付けられ、漢字の表記はこれに由来する。
日本への渡来時期は不明瞭で室町時代初期(南北朝時代)か後期(戦国時代)といわれる。
当時は果皮が黒に近い深緑色の品種であり、江戸時代においてすでに果皮の黒いスイカが栽培されていたことが当時の博物画や絵画より明らかとなっている。
しかし平安時代の絵巻物・鳥獣戯画にスイカらしき果物が登場している*1。当時のスイカは今で言うスポーツ飲料のような扱いで甘みはさほど強くないためマクワウリのほうが好まれた。現在のスイカに品質が近いものの登場は明治以降に欧米諸国から導入されたものが日本で日本人好みの味に品種改良され多く出回ってからである。

現在のような鮮やかな緑色の果皮に黒い縞模様*2が入る品種は戦前から栽培されるようになった。縞模様のある品種は江戸時代にはすでにあったようで、黄緑地に鮮やかな緑色の縦縞の入る品種があったことが当時のスイカを収穫する様子を描いた浮世絵からわかる。

昭和30年代には種無しスイカが作出されたが当時は果実の収穫時期が他の品種より遅いこととただ甘いだけで果肉の質があまりよくないことから人気がなく、販売量が激減した。最近は食味や果肉の質ををよくした種なしスイカが栽培され人気が高まっている。また、秋口になるとアメリカからハンドボールほどの大きさの特殊な模様の種なしスイカが市場に出回ることも増えだした。
近年は果肉が橙色の品種も開発され農協などで手に入るほか園芸店の通販で種子や苗が購入できるほど購入できるなど人気が出ている。

英語watermelon
中国語西瓜
学名Citrullus lanatus

品種

我々のよく目にする鮮やかな緑色の地肌に黒っぽい緑色の縞模様のタイプの品種は大正~戦前にもたらされた。様々な果実の模様があり、緑地に縞模様のないかあってもごく薄いもの、黄色地にオレンジ色の縞模様の入るもの、果皮が黒に近い緑色で縞模様のないものがある。このタイプは江戸時代の絵画にも多く描かれており、戦前まで多く栽培されていた。

品種としては果実の大きさから小さい順に小玉、中玉、大玉に大別される。巨大な品種もあり、コンテスト用に栽培される。近年は韓国でアップルスイカなる新品種が開発され、リンゴくらいの大きさの果実が実るのが特徴。近々日本にも導入される見込みである。
また果皮の特徴は鮮やかな緑色地に黒っぽい縞模様が入る品種や黒に近い深緑色をした品種に果皮の黄色い品種、縞模様がないか薄く入る果皮の黄緑色の品種もある。
果肉の色も多彩で赤色や薄い赤色(ピンク色に近い赤色)、黄色や橙色、白色等がある。
まれに奈良県の在来種の銀大和や鹿児島の養母すいかは果肉が黄色みの白である。

また種無しスイカという品種もあり、
これは受粉の際にイヌサフランから抽出されたコルチヒンという種子を作り出すのを阻害する成分を含む薬品を利用して作られる。
一時期はヒットしたが収穫時期が遅いことと果肉の質が悪いことから人気が急降下。
現在は果肉の質を改良したものが時折市場に出回る程度である。

用途

果肉をもっぱら生食するが、まれに若い果実や成熟した果実の果皮の表面の薄皮を剥いたものを漬け物にして食べ、源五兵衛という専用の品種もある*3。さらに、スイカの果実をわざと早く収穫してお盆のお供えにもする。東南アジアでは若いスイカの実を野菜として扱っておりキュウリのように漬物にしている。

生食以外ではジュースにすることもあり岩手県の盛岡冷麺はスイカをトッピングする。
種子も煎って食べることができ、中国では種子専用のスイカが作出されている。
結婚式で時折子孫の反映を願ってカボチャやスイカの種子を煎るか揚げるかしたものが出されることがある。
食用以外の用途として果実を幼いうちに型に入れて整形する四角スイカや三角スイカ等があるが比較的若い段階で収穫しているため味は薄く、もっぱら観賞用にする。
また、カロライナクロスという巨大な品種があり、こちらは果実の大きさを競うコンテスト用に用いている。果実を食用にする目的は考慮されないためこちらも食味は良くない。

種子も炒って食べることがあり、中国では種子専用の品種が作出されている。
薬用としても利用され、果実をどろどろに煮詰めたスイカ糖を利尿薬として用いる。
農林水産省において、スイカ、イチゴ?メロンは果物として利用するが草本植物であるため『果実的野菜』として扱っている。

コメント

  • 項目はサイズじゃなくて「*」付けて表現してくれ、いいかげん頼む -- 2020-06-06 (土) 22:40:26
  • スイカ割昔やったなぁ -- 秋のななくさ(編集者) 2021-09-23 (木) 09:37:33
  • スイカ…!美味しいよー! -- なり 2021-11-13 (土) 08:18:15

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*1 丸型の縞模様のあるマクワウリの説あり。
*2 厳密には黒に近い深緑色であるがクロロフィルという緑色の色素の影響で光の当たり具合で縞模様が真っ黒に見える
*3 ただし厳密にはシトロンウリというスイカとは別種の植物である。このウリは成熟してもスイカのように甘くならないので砂糖で煮てジャムにする