ダイオウグソクムシ

Last-modified: 2021-11-28 (日) 13:28:33

ダイオウグソクムシとは、等脚目スナホリムシ科に分類される甲殻類である。

詳細

学名は、Bathynomus giganteus (A. Milne-Edwards, 1879)
英名はGiant isopod(ジャイアントアイソポッド)である。
メキシコ湾やカリブ海を含む西大西洋とインド洋の水深200~2,500mに生息している。

1879年、フランスの動物学者アルフォンス・ミルヌ・エドワーズが、
メキシコ湾?のドライ・トートゥガス沿岸で漁師の網にかかっていたのを発見したことをきっかけに記述した
オオグソクムシ属?の最初の種として記載された。

日本近海には10~20cmのオオグソクムシが生息している。

体長は、19~36cmで、過去には76cmの個体が発見されている。
世界最大の等脚類である。

2対の触覚・腹側に7対の歩脚がある。
脚が板状になり大きな遊泳脚になっており、尾を使って、水中を泳ぐ。
腹肢を上下させ海中を動き回る。
尾部にとげを持つ。

他の甲殻類と同様に、体は頭部と胸部、腹部に分かれている
目のレンズ数が4,000近くある。
複眼は、弱い光へを捉える事ができ、輝板(タペータム)という後部にある反射層に光が反射して、正面から見ると眼が輝いて見える。 

飼育されていたダイオウグソクムシを解剖したところ、胃の中に単細胞の酵母に近い10μ*1の菌類が発見された。
ダンゴムシとは違い、完全に体を丸めることができない。

体長29cmのものは、性成熟個体としていない個体で分かれている
固い甲羅で外敵から身を守っている。

繫殖

繫殖期は、春と冬。

産卵によって繁殖する。
オスは、性成熟すると、第2腹肢内側に「交尾針」ができる。
ダイオウグソクムシの卵は、無脊椎動物の中で最も大きい。
抱卵中のメスが激しい食事をすると、体が膨張して卵が袋から押し出されてしまうことがある。

餌は幅広く、 肉食で、主にクジライカなどの海洋生物の死骸を食べる。
そのため「深海の掃除屋」と呼ばれる
ナマコカイメン?線虫?など、動きの遅い海洋生物や水中の動植物を積極的も捕食する。

時には魚を捕食したり、漁網を襲ったりすることもある。
代謝が遅いため、絶食に強く、三重県の鳥羽水族館で飼育されていたダイオウグソクムシは、5年43日の飢えに耐えてなくなった。
2020年5月に排便しただけでニュースになった。

人との関係

元々は、マイナーな生き物だったが、約15年前の変な生き物ブームで、見た目がきもかわいく話題になった。
脚光を浴びるまで、ダイオウグソクムシの論文は海外に数件あるのみだった。

またダイオウグソクムシのフィギュアやスイートポテトが作られている。
一部の水族館では、飼育されている。
ニコニコ超会議3のダイオウグソクムシブースでは、ダイオウグソクムシが展示された。

2019年10月13日に鳥羽水族館で飼育されていた個体が、体の後半部の殻を脱ぎ初めていることが判明し、世界で初めて完全脱皮の事例が確認されるのではないかと期待されていたが、12月10日9時50分に亡くなった。

ダイオウグソクムシの胃からビニールが出てきた事例がある。

飼育されている水族館

  • しまね海洋館アクアス?
  • 新江ノ島水族館?
  • 上越水族館 うみがたり?
  • 鳥羽水族館?
  • ほたるいかミュージアム?
  • 沼津港深海水族館?
  • 玉野海洋博物館?

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