ニホンカボチャ

Last-modified: 2021-11-01 (月) 10:45:53

ニホンカボチャとは、畑に栽培されるうり科の蔓性の一年生植物である。夏に10cm内外の黄色い花を咲かせ夏の終わりから実を収穫する。

別名はトウナス、ボウブラ。

言語表記
英語Wibter squash, Toonas Makino pumpkin
漢字日本南瓜、倭瓜
学名Cucurbita moschata
科名ウリ科

概要

熱帯アメリカ原産で、日本には室町時代後期に南蛮船が豊後(現在の大分県)の大名・大友宗麟に献上したのが始まり。
ただ、食用にされ出したのは江戸時代になってからである。
江戸時代からさまざまな品種が作出され始め、戦前には地方ごとに多くの品種があった。戦中戦後の食糧難をも救っている。しかし戦後、戦時中の記憶を思い起こされるとして嫌われ、さらに東京オリンピックの年(1964年)にクリカボチャ(セイヨウカボチャ)のえびすという一代交配種が登場してからはニホンカボチャは希少なものとなった。しかし現在は地産地消の動きから地方の伝統野菜が見直され栽培の復活した品種もある。
古くは普通の菊座型カボチャをボウブラ(キクザカボチャあるいはキクザトウナス)と呼び、本種をカボチャあるいはトウナスと呼んだ。

品種

菊座
果実を上から見ると菊の花のような形からこの名がある。
果実はベージュ色で、これより一回り小さい黒皮は果皮が黒に近い緑色をしている。品種としては福島県の会津小菊、茨城県の猿島小菊、東京都の内藤や雑司ヶ屋、石川県や京都で栽培される小菊、熊本県や宮崎県の黒皮、福岡県の三毛門、大分県の宗麟、鹿児島県の与論、在来種の白皮砂糖などがある。白皮砂糖は昭和7年に中国から導入した品種を日本で改良したもの。
・縮緬
果皮がこぶで覆われ、時に果皮に溝の入るものもある。品種としては東京都の居留木橋、静岡県の見附、愛知県の愛知縮緬、岡山県の備前縮緬黒皮などがある。
・鹿ヶ谷
京都の伝統野菜のひとつ。瓢箪型が特徴で果皮に特有のこぶがあるものが良品とされ、果実の実る場所によっては鶴首型に近かったりこぶができなかったりすることがあるものの味に影響はない。
もともとは菊座型であったが突然変異で瓢箪型に変化した。果皮は初期は深緑色だが熟すと柿色になる。
・鶴首
首の部分を長く引き伸ばしたヒョウタンのような形が特徴。種子は果実の下部に入り、鹿ヶ谷とこの性質が共通する。
中国から入ってきたと思われ、愛知県や福岡県、宮崎県で栽培されてきた。中国の在来種である同系統の江南長は表面の模様が多いようである。岩手県ではこれを品種改良して食味をよくし固定種化して南部一郎として世にだしている。沖縄県の島カボチャや奄美大島の長とっつぶる、欧米のバターナッツはこれに近い性質をしている。

用途

果実を収穫して食用とする。果肉は粘質で煮物などに向いている。米に炊き込んでも良いし精進揚げとしてもよい。薄味があまり好みでない場合は肉と一緒に煮ると美味。また鹿ヶ谷は形の面白さから観賞用としても用いられ茶席の花材に人気である。欧米でもバターナッツという品種をハロウィンの飾りに用いている(ハロウィンが終わればスープにして食べる)。種子は南瓜仁(なんかにん)と称しおできや虫下しの薬として用いる。

栽培・保存

かぼちゃの項を参照。
収穫のサインとしては果実全体にうっすらと粉を吹いたようになるか果梗が木質化し果実がオレンジ色になったときである。果実がオレンジ色になっていれば充実した種子をとり来年の栽培のために保存できる。
バターナッツや鶴首は果実の表面の緑色の縦の筋が消え、果梗が木質化すれば収穫できる。
ニホンカボチャは菊座型の品種や鹿ヶ谷(元は菊座型)の系統は冬まで保存できるが冬至以降は柔らかくなり味も落ちて傷んでくる。バターナッツや鶴首は年明けまで保存でき味は落ちにくい。

コメント欄

  • 勝手ながらも「*」を付けました… -- 奈良みかん 2020-06-07 (日) 16:06:28
  • 奈良みかんさん、ありがとうございます。お陰で見出しの付け方がわかりました。 -- カボチャ後輩? 2020-06-07 (日) 17:25:46

閲覧者数

今日?
昨日?
合計?

タグ

Tag: 食べ物 野菜 ウリ科 カボチャ