バカッター

Last-modified: 2021-12-09 (木) 20:46:47

バカッターは、日本のインターネットにおいて誕生したTwitter利用者による行為の様相を表すインターネットスラング。「馬鹿」と「Twitter」のかばん語。

Twitterの利用者が投稿(ツイート)を通して自らの犯罪、詐欺、嘘、その他の反社会的行動を世間に曝け出す行為を指す。2013年はバカッターに該当する投稿が数多く行われ、同年8月25日の産経新聞ではこれらの現象を一面で報じ、また「バカッター」の語が「ネット流行語大賞 2013」の4位となった。

投稿者が悪ふざけで投稿した文章や画像から炎上することが多い。アルバイトなど勤務先での「バカッター」行為は「バイトテロ」とも呼ばれる。


(↑)バカッターの例。京都在住とみられる学生数人がコンビニエンスストアのアイス冷蔵庫に入り、1人がその映像を投稿し投稿者の本名や学校名がネット上に出回った。

概要

Twitterの利用者が投稿するツイートに内容の酷いものが多く見つけられ話題になったことから「バカッター」という造語が広まった。中には個人名を出した上で、非行や犯罪行為を自慢する自己顕示欲のある者などが存在する。

たとえ当該投稿を削除しても、キャプチャされた画像(スクリーンショット)やnoindexタグ、robots.txtファイルを作成していない場合、検索エンジンのサーバー(インターネットアーカイブなど)に残ったキャッシュが半永久的に残り続け、これらの写真や動画に写り込んだわずかな情報(背景、周囲の建造物など)を元に第三者が住所・氏名・学校などの個人情報を特定し、晒し上げることで誹謗中傷がインターネットに拡散される。

また訴訟・失業・停学・退学により、その人あるいは周囲の人生を大きく変えてしまうケースが少なくない。

2019年からは、投稿する場がTwitterからInstagramに移ったことから、バカッターから転じて「バカスタグラム」という言葉が生まれているが、言葉が定着したこともあり投稿先のSNSの種類にかかわらず「バカッター」の名称を使うメディアも多い。

分析

インターネット上で犯罪行為を告白するユーザーの多くは私物のパソコンを持っていない(スマートフォンしか持っていない)ため、ITリテラシーが低くてネットに不慣れな初心者が多い。このようなユーザーは

  • インターネットが「匿名」だと思い込んでいる
  • リモートホスト・IPアドレスの存在を知らない(大まかな地域や会社名が特定できることを理解していない)
  • 写真や動画が日本のみならず、全世界に公開されることを理解していない
  • たとえ顔を隠しても、写真や動画のわずかな情報(投稿者の声、体格、服装、周囲の背景や建造物など)で居場所と個人情報を特定できることを知らない
  • 当該投稿を削除しても、(削除前の投稿を)スクリーンショットや動画で保存できることや、検索エンジンのサーバーに残ったキャッシュが半永久的に残り続けることを知らない

このような者が多い。加えて、Twitterは思いついたことを簡単に(フィーチャーフォン、スマートフォンでも)投稿できるのもバカッターの発生原因のひとつとして考えられている。内容に問題がないかを投稿前にゆっくりプレビューする者が少ないツイッターでは特に顕著である。

7月 - 8月の夏休みシーズンでは時間が有り余った若者が増えることによってバカッターが続出するという分析もあり、この現象を「バカッター騒動」と総称されることもある。

バカッター騒動によって被害を受けた店舗が多額の損害を受けたり、最悪の場合は自主廃業となった実例もある。この中には騒動によって直接的および間接的に危害を加えたバカッターユーザーに対して、民事の損害賠償を請求する(または雇用契約の締結時に「故意および過失で損害を与えた場合、損害賠償を請求する」という誓約書を書かせる)企業も出ている。

ブロンコビリーで発生した事件に関して、板倉宏は「(店側は)2000万円ほど請求してみるのもいい。実際に取れるのは500万円ほどになると思う」と意見を述べた。

高校・大学生の場合は退学処分になるだけですまず、正社員・非正規従業員の場合も懲戒解雇に至った例もある。

井上トシユキは、2013年の夏の騒ぎの過熱について、

  • スマートフォンの普及により、写真を撮ってすぐにツイートしやすくなったこと
  • 他者のツイートに触発されてさらに過激な内容をツイートしようとする競争意識が働いたこと
  • 折しも夏休み期間で、迂闊なツイートをしたりそれを拡散したり糾弾したりするのに格好の時間的余裕が生じていたこと

の3つが相乗的に影響したためだと分析している。 一方、太田肇は、不適切な画像や動画を投稿する行為が承認欲求によるものであることを説明している。

日本における主なバカッター事件

日本における主なバカッター事件一覧?」を参照。

コメント欄

閲覧者数

今日?
昨日?
合計?

タグ

Tag: Twitter バカッター スラング