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モスクワ級ミサイル巡洋艦

Last-modified: 2019-05-22 (水) 10:27:48

モスクワ級ミサイル巡洋艦(モスクワきゅうミサイルじゅんようかん、旧スラヴァ級ミサイル巡洋艦)は、ソ連・ロシア連邦・ウクライナのミサイル巡洋艦の艦級。

1番艦の名称が判明するまでは北大西洋条約機構(NATO)では「クラシナ級」のNATOコードネームで呼んでいた。ソ連海軍での正式名は1164型ミサイル巡洋艦(ロシア語: Ракетный крейсер проекта 1164)、計画名は「アトラーント」(露: «Атлант»、ギリシア神話の巨人に由来する)であった。

より大型の1144.1型ミサイル巡洋艦(アドミラール・ウシャコーフ級)とともに、その強力な防空力・打撃力によって、仮想敵の空母機動部隊への対抗兵力の一翼を担うよう構想されていた。その優れた性能から、2017年現在でも竣工した3隻全艦が現役にあり、ロシア海軍の各艦隊で旗艦を務めている。

来歴 Edit

1971年、海軍総司令官セルゲイ・ゴルシコフ元帥は、当時建造が進められていた1134Б型大型対潜艦(ニコラーエフ級)?をもとに、その主兵装であったУРПК-3 メテル?対潜ミサイル・システム(NATO名: SS-N-14)をП-500 バザーリト?艦対艦ミサイル(NATO名: SS-N-12)に転換した打撃巡洋艦の設計を提案した。ゴルシコフ案では船体を排水量にして2,700t拡大する必要があるなど、いくつかの問題が指摘されたが、そのアイデアそのものは高く評価され、1972年4月20日、ソ連政府直轄の軍事産業管理委員会は、1134Б型の近代化ではなく新設計によるミサイル艦の開発を指示した。これによって開発されたのが本級である。

これを受けて第53設計局は予備設計作業に着手、10月には海軍より戦術・技術規則が提示された。主任設計官は当初はルブツォフ設計官、戦術・技術規則提示後はペリコフ局長、1979年以後はムフチヒン次長とされた。1973年には原案が政府の承認を受け、1974年8月には技術案が承認された。しかし当時、本級の建造に当たる予定だったムィコラーイウの第445造船所では依然として1134Б型(ニコラーエフ級)の建造が続いており、また本級に搭載予定であった新装備の開発も遅延していたことから、1番艦の起工は1976年まで延期された。

設計 Edit

上記の経緯より、本級の設計は多くの面で1134Б型(ニコラーエフ級)をベースとしている。このため、海軍中央研究所では、時間と経費の節減のため模型試験を省略したが、これがのちに速力に悪影響を及ぼし、32ノットが速力限界となってしまった。

主機関は、基本的には1134Б型と同じCOGAG構成とされている。ただし艦型が拡大していることから構成機種は大きく異なっており、両舷2軸の推進器に対して、巡航機としてМ70ガスタービンエンジン(単機出力10,000 hp/7,500 kW)が各1基、加速機としてМ8КФガスタービンエンジン(単機出力27,500 hp/20,500 kW)が各2基、それぞれ接続されていた。また燃費向上のため、巡航機の排熱を再利用して駆動する補助蒸気タービン機関(単機出力8,000 hp/6,000 kW)が搭載され、COGASAGとも称するべきハイブリッド方式となっていることは、本級の主機関の大きな特徴である。これにより航続距離は1134Б型と比しても延伸されているが、一方で複雑さゆえに整備性は低下し、ガスタービンを含む関連機器の多くがウクライナ製であったこともあり、ソ連崩壊に伴いウクライナが分離独立したあとは、整備面の問題が特に大きくなっている。

同型艦 Edit

#艦名所属備考
1番艦2008モスクワ黒海艦隊
2番艦2009マーシャル・ウスチーノフ北方艦隊
3番艦2010ヴァリャーク太平洋艦隊旗艦
4番艦2011ウクライナ未成

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