リュウグウノツカイ

Last-modified: 2021-12-23 (木) 17:14:19
↑の画像はアクアワールド・茨城県大洗水族館に展示されている標本

リュウグウノツカイとは、アカマンボウ目リュウグウノツカイ科?に分類される深海魚である。

詳細

1772年にPeter Ascanius(ピーター・アスカニウス)によって最初に記述された。
IUCN?レッドリストでは、最小の懸念(LC) に指定されている。水面近くで目撃されると話題になる。

種類

リュウグウノツカイ属に分類される唯一の種とされることもあるが、
シノニム?レガレクス・ラッセル(R. russelii)を復活され、別種する説もある。
1種とする場合は、学名はR. glesneが使われ、R. russeliiがシノニムになる。

日本産のリュウグウノツカイは、レガレクス・ラッセルとされる。
Regalecus kinoiは、リュウグウノツカイのシノニム?とされるが、別種とされることもある。

リュウグウノツカイ科には、リュウグウノツカイ属のほかにもうひとつ「アグロスティクティス属」があり、その属にはアグロスティクティスのみが分類される

大きさは、平均3~5mで、最大11mにもなる。
17mの個体も存在するという報告もある。

鰭条数は、260~412本で、鰓耙40~58本。
椎骨は、143~170個ある

体は、タチウオに似ており細長い
鱗は無く、結節で覆われている。鱗・歯・鰾が無い。
体は、?っぽい灰色?で、?と斑点のある。
頭部は小さく、口は細長く上向きで前方に伸びる。

細長く、背びれが全長に渡る。背びれ・腹びれは太く赤い。
頭部に6本の糸状のヒレがあり、腹部のヒレにも糸状のヒレがある。

臀鰭はない

近縁種との違い

レガレクス・ラッセルと似ているが、本種の背鰭鰭条数は90~120だが、レガレクス・ラッセルは80以下で、
腹椎骨数は、本種は45~56で、レガレクス・ラッセルは34~37。

レガレクス・ラッセルは、大西洋の熱帯海域・太平洋の北部から熱帯水域に生息しているが、大西洋と南太平洋の高緯度海域には本種が生息する。
南アフリカ沿岸には、両種が生息する

サケガシラテンガイハタに似ているが、頭部にある6本の糸状のヒレが無い

生態

漁獲量が少ないため、その習性についてはほとんど分かっていない。
極地以外の海の水深200~1000mに生息している
北緯72度から南緯52度までに生息することが確認されている。

垂直姿勢または斜めに傾きながら、遊泳する。
オキアミ?などの深海小型甲殻類や小魚・イカなどの甲殻類を主に捕食する。

遊泳力は弱く、海岸に打ち上げられたり、定置網にかかることもある。
餌が無くなると、体を切り落とす。

産卵

7月から12月に産卵する。
卵は2.5mmで孵化するまで表面近くに浮かんでいる。
フロリダ沖で採取された雌の標本には、平均直径2.57mmの卵が約139,043個あった。
卵は約3週間後に孵化し、成長につれて深い場所に行く。

2019年(平成30年)の12月には沖縄県でオスとメスが1匹ずつ捕獲され、そこから取り出した精子と卵子を用いて沖縄美ら島財団総合研究センターが世界で初めて人工孵化に成功した。
この時は20匹が孵化したが、その後全滅した。

人との関係

日本人魚伝説やシーサーペント?の正体は、リュウグウノツカイではないかと言われている。
この魚が現れると大地震が起きると言われている。
なお東海大学海洋研究所と静岡県立大学の研究チームは、2019年にリュウグウノツカイと地震の発生には明確な相関関係がないことを示した。

ヨーロッパの漁師たちは「海の王様」と呼ばれている。
よくニシン?と一緒に泳ぐことから「ニシンの王様」とも呼ばれ、ニシンの守り神とされている。

浅い場所で発見された個体は水族館で展示されることがあるが、弱っているため数時間で死亡する。

名前

諸言語での名称

諸言語での名称
リュウグウノツカイ
oar(オール)fish(フィッシュ)
King of herrings
Pacific oarfish
ribbonfish
streamer fish
Riemenfisch
Regalecus(レガレクス) glesne(グレスネ) (Ascanius(アスカニウス), 1772)。
산갈치과어류
漢字文化圏内比較
竜宮の使い
皇帯魚
鶏冠刀魚
龍宮使者
鯡魚王
海魔王
地震魚
白魚龍
漢文

属名の「Regalecus」は、「王に属するさま」を意味する。
glesne」という特定の名称は、「グレスナーズ」から取ったもので、これは、グレスヴェールにある農場で、基準標本が発見されたことに由来する。
英名のオールフィッシュは、オール状に長く伸びていることから、この名前が付いた。

身にしまりがなく水っぽく、美味しくはない。
理由は、リュウグウノツカイは、活発に泳ぐ魚ではなく、海流乗るためである。
また水っぽいのは、体を軽くするためである。

新鮮なリュウグウノツカイは、やませみ(@yamasemi_0w0)氏によると、
切り身を汁にすると食感はたまごの白身で、味は少し癖はあるものの、タラのようなほのかな甘みがあった。
バター炒めは酒の宛向きで、心臓の醤油バター焼きが一番おいしかった

さかなクン?は、リュウグウノツカイを鍋料理として食べたことがあり、
味は、「地鶏のお肉に似ている」と絶賛した。

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