九七式中戰車 チハ

Last-modified: 2021-04-21 (水) 06:30:56

戦後に作られたモノを除けば、一番有名…かもしれない日本の戦車。
第二次世界大戦が始まる直前に開発された戦車で、アメリカやイギリス、中華民国との戦争である太平洋戦争で使用された。

00年代のFLASHアニメ『やわらか戦車』の主人公のモデルであり、モデルになるだけあって実際の性能もどちらかといえばよろしくなかった*1

あとチハというのは、一種の暗号名ってヤツで愛称じゃないしあだ名でもないよ

性能

まずは防御面、九七式中戦車のボディーは小銃弾や炸裂した砲弾の破片、旧式の小型砲は防ぐことはできたものの、開発時には対戦車砲を防げると触れ込みだったにもかかわらず、実際には敵の対戦車砲は防げなかった。これは旧式である八九式中戦車から進歩していないも同然であり、搭乗員からはかなり不評だった。*2

攻撃面も初期から搭載されている57mm砲の場合、動かない標的や戦車以外の相手ならば申し分ない威力と使いやすさを発揮したが、逆に敵戦車に対する攻撃力は不足しており、弾速も遅かったため、移動する敵のトラックを狙うのもこれまた苦手だった。九七式中戦車の生まれた頃は「戦車の対処に戦車を使うのは愚策」という世界的な風潮があったとはいえ、敵戦車への対応能力は同世代の中でも低かった。

後に泥縄的に新型の47mm砲を搭載するも、すでに陳腐化しており、やはり不利には変わらなかった*3

機動性もある程度平坦な道では自動車はもちろん同世代の戦車としては平均的な速度を発揮できたが、搭載されたエンジンが失敗作*4でパワー不足だったため、坂道や条件が悪い道の通行は苦手だった。操縦性もよろしくない方で、運転手の育成が進まず、武装強化などで重量が増えるとさらに運転しにくくなることも問題だった。

とはいえ八九式中戦車の後継機としては最低限のラインに達していたことや、まさか戦争が長期化したり、その上後継機開発も難航するとは思っても見なかったため、九七式中戦車は旧式化しても太平洋戦争全編を通して戦い続ける羽目になる。

性能諸元

重量 : 15.3~15.8t
主砲 : 九七式五糎七戦車砲 (または 一式四十七耗戦車砲 の2種)
副武装 : 九七式車載重機関銃×2
装甲 : 20~25mm(天板/底面除く)
最高時速 : 約39km/h
エンジン : サウラー式12気筒ディーゼルエンジン(性能 : 140馬力*5)
搭乗員 : 4名

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*1 九七式中戦車は採用当時は世界水準だったという意見もあるが、搭乗員にとってなにが不評か否かはまた別の話であるし、世界水準=優秀というわけでもない
*2 矢面に立つ搭乗員からは割りと開発直後から改善の要望が出ているのだが、後述の操縦性の問題や、この九七式中戦車自体が採用当初より「新型戦車(仮)」という扱いであり、真の後継機ができるまでの繋ぎという扱いでもあったため、なるべくいじりたくなかったという理由もある。
*3 一応、移動する目標への当てやすさは改善されており、敵であるアメリカ軍からかなり警戒されてたとはいえ、正面から敵戦車を撃破できないため、待ち伏せに徹しざるを得ず、ジリ貧から抜け出せなかった
*4 当時の日本では、難しい方式を採用したエンジンで、技術が伴ってさえいれば、高性能なモノに仕上がるはずだったが、技術不足ゆえに本来の7割分のパワーしか発揮できず、そして他の日本戦車と比べても壊れやすい代物になってしまった。
*5 設計上は200馬力を発揮できるはずだったが、実際には好条件でも170馬力しか出ず、耐久性を考慮すると140馬力に制限された。