加古(重巡洋艦)

Last-modified: 2022-01-20 (木) 01:33:21

 加古(重巡洋艦)とは、帝国海軍にかつて存在した重巡洋艦である。囲ってんだー

概要

 加古は、大日本帝国海軍の古鷹型重巡洋艦である。1942年時点での兵装は、
 主砲ー203㍉連装砲
 魚雷―610㍉4連装発射管、九三式酸素魚雷16本搭載
 対空―12㌢単装高角砲4門
 であり、古鷹と全く変わりがない。
 1926年の就航から1942年の沈没まで、目だった活躍はなかったけど重巡洋艦としての職務を全うした。

艦名

 加古(重巡洋艦)の名前の由来は、兵庫県を流れる加古川である。
 帝国海軍の艦名付与の決まりを知っている人の中には、この間がなぜ川の名前を冠しているのか不思議に思う人もあるかもしれない。
 それもそのはず、同海軍では、戦艦には旧国名、重巡には山の名前、軽巡には川の名前、駆逐には気象現象、空母には慶祥動物の艦名をつけるという原則があったのである。
 もともと加古は、1922年に5500トン級の二等巡洋艦(軽巡洋艦)として計画されたのが始まりであった。同型艦には川内や神通、那珂といった艦名が予定され、これらの艦は後日川内型軽巡洋艦として建造されることになる。
 議会で加古への予算の配分が終わり、いよいよ建造に取り掛かろうとしていた頃、ワシントン軍縮会議が開催、日本の軽巡洋艦の総トン数が制限されてしまうことになった。
 これによって加古の建造計画は凍結、再び日の目を浴びることは…
あった。
 第一次世界大戦後、アメリカ海軍は火力の高いオマハ級軽巡を建造、英仏伊もこれに続いた。
 それらの新型巡洋艦への対抗策として、帝国海軍は他にも新たに重巡洋艦を揃える必要に迫られていたのである。設計が既に終わっていた新型重巡の一番艦を、軽巡加古へと割り振られていた予算によって「重巡」加古として建造することとなった。
 実際には、加古の完成間際にクレーンによる事故が起きてしまい、
 重巡洋艦が川の名前を冠することは、最上型や利根型など他の軽巡を転用した重巡でも見られるが、建造時から川の名前を冠しているのは加古のみである。

戦歴

 1926年、竣工と同時に横須賀鎮守府に所属、1932年には呉鎮守府に移転した。
 呉への移転寸前には対空火器や機関の入れ替えを伴う改装が行われた。
 1937年、ロンドン軍縮条約の失効が確実になり始めた頃、主砲を20㌢単装砲から203㍉連装砲に換装する大改装を実施、一気に近代化された。
 なお、20㌢砲は、威力がいまいちである上に、人力装填であるため長期戦になると戦闘効率が悪くなり、更には砲塔ではなく砲室という特殊な
機構を採用しているために、被弾にめっぽう弱いという救いようのないゴミ兵器であった。
 1940年、大日本帝国最大の観艦式とも言われる紀元2600年記念観艦式に参加。同型艦の古鷹とともに昭和天皇の乗艦を警備した。
 1941年、太平洋戦争が開始。青葉型を含めた新鋭重巡四隻でグアム島攻略を支援するが、グアムは既にもぬけの殻であり、すぐに小笠原に帰投。
 1942年には、トラック島、ウエーク島、ラエ・サラモア、ブーゲンビル島、そしてソロモン諸島まで進出した。
 ここで珊瑚海海戦が発生、貴重な空母戦力を相打ちで失ってしまった帝国海軍はポートモレスビー攻略の中止を余儀なくされた。
 この年の8月、ソロモン諸島海戦が勃発。東京の山本五十六大将は輸送船団への攻撃を指示したが、現地で指示する三川提督は、その真意とは裏腹に、輸送船団の護衛に来ていた
敵海軍艦を次々と攻撃、日本側のワンサイドゲームとなって海戦は終了した。
 この海戦からニューギニア島カビエンへ帰投する途中、アメリカ海軍の潜水艦の魚雷攻撃に遭い沈没。
 建造からはや17年が経ち、舵の効きが鈍くなった加古にとって、高速で迫ってくる魚雷を回避することは困難であった。
 幸い、大部分の船員が沈没前に脱出でき、緊急用のボートで近くの島へ避難、その後味方駆逐艦に分乗しやっとカビエンに帰投することができた。

逸話

・古鷹と同じく、凌波性がかなり悪かった。そのため、窓を開けるとすぐに水が入って来てしまうので、乗員は基本的に窓を全て閉めていたという。
 その異様な見た目から、「水族館」とあだ名されることもあった。
・この艦の高橋艦長は大酒飲みであり、部下と飲みに行った際には、他の全員が意識を失うほど酔ってしまうほどの酒を平気で平らげ、その上ではしご酒を提案したという。
高橋艦長「ビールはサイダーのようなもの」
・イギリスからの視察団がこの船に訪れた際、この船の居住性の悪さに驚いていたという。世界中の植民地を警備するため、航続距離と長期航海に耐えるための船内環境を
重視していたイギリス巡洋艦とは正反対に、日本の巡洋艦は居住環境や航続距離を犠牲にしてまで兵装と速度を追求しており、イギリス人が驚くのも無理はない。

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