曖昧さ回避 
夢みる機械とは、
- 諸星大二郎?による漫画作品、あるいはそれを原作とした『世にも奇妙な物語?』のエピソード。
- 平沢進による楽曲。本項で解説。
- 故・今敏?監督によるアニメーション映画作品の企画。タイトルは2. に由来する。
概要 
曲名 | 夢みる機械 |
---|---|
英名 | Dreaming Machine |
作詞 | 平沢進 |
作曲 | |
編曲 | |
ボーカル | |
収録アルバム | サイエンスの幽霊 |
変弦自在(リアレンジ版) | |
曲番 | Track 7 |
夢みる機械とは平沢進による楽曲。アルバム「サイエンスの幽霊」「変弦自在」に収録されている。
特徴 
Aメロ・Cメロの部分は全て「語り」、つまり音程をつけずナレーションのように歌詞を喋るという異質な曲である。加えて普段から分かりにくい平沢進の歌詞の中でも一際多い固有名詞の数々により、解釈が非常に難しくなっている。ファンの間では「世界タービン」より始まるマッドサイエンティストのストーリーの最初に位置する曲であるとされる*1。
歌詞に登場する固有名詞の解説 
- スカラープール
スカラーとは方向を持たない力のこと。これに方向がつくと「ベクトル」という概念になる。 - テクタイト
隕石が地球に衝突した際にできるガラスのこと。古代より宇宙との繋がりがあるとされてきた。 - 4Uサイズのアタッシュケース
1Uは1.75インチ=44.5ミリ。すなわち4Uサイズは17.8センチ。 - グレートブラボーボックス
不明。ファンでは平沢進の使用していたパソコン「AMIGA」では無いかとする説がある。 - アースを取って構える
上記の「AMIGA」説をとり、電源ケーブルのアースのことであると推測される。 - コマンド1 / コマンド2 / 最終コマンド
不明。グレートブラボーボックスによる指示かと思われる。 - イヨマンテの矢じり
アイヌ民族による儀式。動物の魂を神々に返す目的がある。 - エントロピー
簡単に言えば「無秩序さ」。エントロピーが低いほど乱雑な原子配置であるとされ、かつ自然にエントロピーは減少しない(エントロピー増大の法則)とされる。 - ネゲントロピー
エントロピーの負の方向。シュレディンガー博士*2による提唱により、生命はネゲントロピーによりその形を保っていると考えられていた。 - 八百万
「ヤオヨロズ」。日本における神様の数の多さを表す表現。海外では「アニミズム」という似た概念が伝わる。 - ヒエロニムスの回路
「ヒエロニムス・マシン」という機械のこと。パーツが不足していても動作し、最悪回路図のみでも動作するという不思議なマシン。遠い地に遠隔で病気の治療・土壌開発を行うなどが仕事。ここまで書いたようにあまりに疑似科学的なため現在は表立って使用されていない。 - トパーズ18フォンツ
「AMIGA」に搭載されているテキストフォント「Topaz」という18種類のフォントのこととされる。 - ホピ族
アメリカ先住民族の一つ。ホピは「平和の民」という意味合いを持つ。さまざまな予言を残したとされる。 - デラワーカメラでスナップショット
デラワー氏による発明品。写真に映る一部のものから、全体を写しとる能力を持つとされる。 - 銅線コイルのトーテム
コイルとは導線を螺旋状に巻いたもの。トーテムは狭義には象徴となるものを象った象のこと。
ライブでの演奏歴 
1990年の世界タービン・ツアーで初お披露目。その後I3DAY'94で演奏されたのち、しばらく出番はお休みとなる。
その後、PHONON 2551(2008年)でテスラコイルを模した演奏器具を引っ提げ再登場。その後はリアレンジされたバージョンで東京異次弦空洞(2011)やフジロック(2019・2021)で演奏されるなど、メインレパートリーの一つとして定着している。
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