日本航空322便急停止事故

Last-modified: 2021-09-26 (日) 18:21:04

日本航空322便急停止事故とは、2003年6月7日に起きた重大インシデントである。



2020年1月18日に鹿児島空港で撮影された同機。


日本航空322便
事故概要急ブレーキによる機体の揺動
発生年月日2003年6月7日
機体ボーイング B767-300
機体番号JA8980
出発地,経由地,目的地福岡空港-関西国際空港
発生場所福岡空港
乗員数9名
乗客数232名
生存者数241名(全員)
負傷者数4名
死者数0名

概要

当日日本航空322便にはコックピットクルー3名、客室乗務員6名、乗客232名の計241名が乗り組んでいた。
機長は35歳男性、総飛行時間は5266時間、B747での飛行時間は1899時間であった。
副操縦士は33歳男性、総飛行時間は1635時間、B747での飛行時間は1338時間であった。
訓練中の副操縦士は34歳男性、総飛行時間は3472時間、B747での飛行時間は19時間であった。
インシデント発生時に機長席にいたのは機長、副操縦士席にいたのは訓練中の副操縦士であった。
8時21分ごろ福岡空港2番スポットを出発した22便は、26分頃に地上管制席にタクシーを要求、誘導路E-1までのタクシーを許可されタクシーを開始した。27分ごろ誘導路E-1に差し掛かり、機長が訓練中の副操縦士に操縦業務を移管した直後に322便は急ブレーキをかけ対地速度を8ノット(時速約15km)から0ノットまで急に減少させた。
この急停止により客室乗務員数名が転倒し、1名がかすり傷、1名が左肩,腰部,臀部打撲、1名がが頚椎捻挫、1名がが肋骨骨折,腰部,臀部打撲を負った。
機長は被害確認後運航に支障はないと判断し、この後運航が続けられた。


赤丸が誘導路E-1。


事故原因

機長が訓練中の副操縦士に操縦業務を移管し停止を指示した時点で322便は停止位置にかなり近づいていた。訓練中の副操縦士はブレーキを踏んだが、B767に不慣れであったため十分にかけることが出来ず、危険に感じた機長と副操縦士が同時にブレーキを掛けた結果、通常より強くブレーキが掛かり*1急停止した。
また機長はそのまま管制に滑走路への進入を許可され、停止位置で止まることなくそのまま滑走路へ進入することが多かったため、停止位置で止まることを強く意識していなかった可能性がある。

勧告

  • 機体の走行位置及び操縦業務移管先の状況を十分に確認する
  • 客室乗務員はタクシー中に離席するときは座席などにつかまって移動する
  • ハンドグリップなどの設置の検討
  • 客室乗務員間、客室乗務員と運航乗務員間で連携をとる

外部リンク

航空事故調査報告書

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*1 B767は機長席の左ブレーキと副操縦士席の左ブレーキ、機長席の右ブレーキと機長席の右ブレーキが同調しているため二人で踏むと操作が加算されることになる。実際通常の2,3倍強くブレーキがかかっていた。