東ティモール

Last-modified: 2021-12-05 (日) 23:32:43

東ティモール民主共和国(テトゥン語:Republika Demokratika Timor Lorosa'e )は、アジア(東南アジア)地域に位置する共和制国家。

東ティモール民主共和国
国旗
基本情報
公用語テトゥン語
ポルトガル語
首都ディリ
最大の都市ディリ
面積15,007㎢(154位)
人口1,133,000人(153位)
通貨アメリカ合衆国ドル(USD)

概要

1999年8月30日に国連の主導で独立についての住民投票を実施し、インドネシアの占領から2002年5月20日に独立した。*1

という訳でかなり新しい国であり、国連加盟国としては南スーダンに次いで2番目に若い国家である。

歴史的には、周囲の広い範囲がオランダの植民地となる一方で、同国の領域は一貫してポルトガルの支配下に置かれていた。
1970年代のポルトガルの政変によって独立機運が高まったが、同時期のインドネシアが自国に組み込もうとして進出。占領を受けた。
しかし独立を求める声は根強く、国連の仲介も経て独立国歌の樹立に漕ぎ着けた。

現在は目下ASEAN加盟を目指しており、他国との経済格差を初めとした諸問題もありまだ実現していないものの、早期加盟の実現に向けて努力している。

国民

民族

テトゥン族等大半がメラネシア系。その他マレー系,中華系等,ポルトガル系を主体とする欧州人及びその混血等。

言語

国語は,テトゥン語及びポルトガル語。実用語に,インドネシア語及び英語。その他多数の部族語が使用されている。

宗教

キリスト教99.1%(大半がカトリック),イスラム教0.79%

略史

・16世紀以前
リウライ(王)が割拠し,王国が乱立。
・16世紀前半
ポルトガル,東ティモールに白檀を求めて来航,ティモール島を征服。
・17世紀半ば
オランダ,西ティモールを占領。
・1701年
ポルトガル,ティモール全島を領有。
・1859年
リスボン条約で,ポルトガルとオランダの間でそれぞれ東西ティモールを分割。
・1942年
日本軍,ティモール全島を占領。
・1945年
第2次世界大戦終了後,ポルトガルによる東ティモールの支配が回復(西ティモールはインドネシアの一部として独立)。
・1974年
ポルトガル本国でクーデターが発生し,植民地の維持を強く主張した旧政権の崩壊に伴い,東ティモールで独立の動きが強まる。
・1975年
独立派(フレテリン等)と反独立派の対立激化。フレテリンが東ティモールの独立を宣言した後,インドネシア軍が東ティモールに侵攻し制圧。
・1976年
インドネシア政府,東ティモールを第27番目の州として併合を宣言。
・1991年
11月,サンタクルス事件発生(インドネシア軍による独立派虐殺事件)
・1998年
5月,スハルト・インドネシア大統領が退陣,ハビビ副大統領が大統領に就任。インドネシアは,東ティモールの独立容認へ方針転換。
・1999年
6月11日,国連安保理は国連東ティモール・ミッション(UNAMET)設立を決定。8月30日,独立についての直接投票が実施されたが,投票直後から,独立反対派の破壊・暴力行為が急増し,現地情勢は急激に悪化。これを受けて,国連安保理は多国籍軍(INTERFET)の設立を決定。10月20日,インドネシア国民協議会は東ティモールからの撤退を決定。国連安保理は国連東ティモール暫定行政機構(UNTAET)の設立を決定。
・2002年
4月14日,大統領選挙実施,グスマン氏が当選。
5月17日,国連安保理は国連東ティモール支援団(UNMISET)の設立を決定。
5月20日,東ティモール民主共和国独立。

経済

2007年から高い経済成長率を維持しており,2014年から2016年の成長率はいずれも4%を超えている。東ティモール政府は,2030年までに持続可能な経済を構築することを最大目標としており,資源収入(石油・ガス)に依存する経済構造から脱却し,経済の多様化を図ること,政府主導型から持続可能かつ均衡ある成長を目指すこと,国民一人当たりの所得が3,956~12,235ドルの高位中所得国へ移行することを目標にしている(現在は低位中所得国)。2011年~2013年までは,10%超の物価上昇が観測されていたが,2014年~2015年は0.4%-0.6%で推移し,2016年はマイナスに転じている。石油・ガス収入は石油基金によって管理・運用されているため短期的な影響は少ないものの,昨今の原油価格の下落は中長期的に当地国家財政に影響を及ぼす可能性がある。

主要産業

農業が主要な産業(多くは零細農業。コメ,とうもろこし,イモ類,ココナッツ等を栽培)。輸出用作物としては特にコーヒーの栽培に力を注いでいる。石油・天然ガス(ティモール・ギャップ)の開発が貴重な国家財源として進められている。

貿易品目

(1)輸入:
鉱物性燃料,自動車及び部品,電気機器,穀物,機械類
(2)輸出:
コーヒー(輸出先:(1)米国,(2)ドイツ,(3)カナダ,(4)ベルギー,(5)日本)
(注)天然ガスはパイプラインを通じオーストラリアから輸出されているため,統計上は計上されていない。
(2016年,出典:東ティモール財務省)

貿易相手国

(1)輸入:
(1)インドネシア,(2)中国,(3)香港,(4)シンガポール,(5)ベトナム (日本:12位)
(2)輸出:
(1)米国,(2)ドイツ,(3)カナダ,(4)ベルギー,(5)豪州,(6)日本
(2016年,出典:東ティモール財務省)

通貨

 米ドル,ただし,1米ドル以下については独自の「センタボ(centavo)」貨を使用(米セントと同貨)。

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*1 ただし国際法上はポルトガルより独立