気球母艦

Last-modified: 2021-12-04 (土) 09:20:21

気球母艦(英:Balloon carrier,Balloon tender*1)とは、艦艇の一種である。



George Washington Parke Custis



1907年のスウェーデンの気球母艦。



1905年のロシアでの運用。



イギリス海軍の気球母艦。



USS Palauにおける気球の運用。



USS Valley Forgeにおける海軍研究局の「スカイフック作戦」のための気球打ち上げ。


USS Write


HMS Canning

概要

飛行機に先んじて発明された気球は航空戦力として18世紀より使用されていたが、洋上兵器として使用されたのは1849年のことである。
1849年にオーストリア軍は24~30ポンド(約11~13.5キロ)の爆弾を搭載した紙製の気球を約200個をヴェネツィア攻撃に用いたが、一部はオーストリア海軍の外輪式蒸気船であったSMS Vulcanoから打ち上げられた。結局この攻撃は風向きの変化や信管の不良により失敗に終わったが、これが気球母艦運用の始まりである。
南北戦争においては北軍・南軍両軍がガス気球が(特に半島方面作戦において)偵察に用いられており、特に北軍においてダデウス・S・C・ロー(Thaddeus S.C.Lowe)の率いる気球隊の発射基地の1つに石炭運搬船を改造したGeorge Washington Parke Custisなどの気球母艦が用いられた。これらは船上に気球用ガスや拘束具などを搭載しており、本格的な気球母艦といえよう。
1921年12月にはアメリカにおいて気球母艦(艦種記号:AZ)として作られた(ただし元の船体は貨物船として作ろうとしていたものであった)USS Write*2が竣工した。
これは船体後部に気球を運用できるようなスペースである「Ballon well」を備えており、1922年6月まで運用され、その後は水上機母艦となった。
第一次世界大戦までにイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スウェーデン、ロシアなどでも建造され、特にスウェーデンにおいては正式に気球運搬船として約10隻が建造された。しかし航空母艦や水上機母艦の登場により急速に廃れた。ただし気球の低速・長時間の滞空性能などが評価され気球は偵察用としてしばらく用いられた。

コメント欄

  • よわそう -- ジバロ 2021-12-03 (金) 16:48:38

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*1 ただしこちらだと後述の気球運搬船を指す用法が多い。
*2 動力飛行機の発明者の一人であるオーヴィル・ライトから名付けられた。