自走砲

Last-modified: 2021-04-20 (火) 21:07:51

自走砲とは車に載せた大砲のこと。

いや戦車じゃん

戦車は例えるなら素早く動く防壁であり、戦車にとって一番重要なのは敵弾を無力化できる頑強な車体と車体を移動させるだけの速力である。載せてある大砲やマシンガンは極論、そこまで重要ではない。
対し自走砲は大きな大砲を素早く移動させるのが目的の兵器なので、あくまで主役は大砲の部分であり、車の部分はサポート的なモノという感じで、一応*1自走砲は戦車とは異なる兵器である。

歴史?

自走砲が現れる以前、だいたいの大砲は移動するとき、人や車で引っ張ったり、分解して持ち運んだりしていた。この時代の大砲は撃つのにちょうど良い射撃スポットに到着しても、すぐに撃つことはできなかった。分解して運んだ場合、大砲が大きいほど組み立てるのに時間がかかったし、引っ張った場合であっても引っ張り易いように形を変形させてることが多いので、いちいち射撃用の形態に変形させなければならなかった。*2

当然、別の場所へ移動したい時もすぐにはできず、またいちいち分解・変形させなければならず、攻撃の絶好のタイミングを逃したり、味方の進撃に取り残されたり、或いは敵の攻撃から逃げ遅れ、大砲そのものやそれを使う兵を失いやすい*3という問題があった。

しかし、大砲を最初から撃てる姿勢のまま車に載せることで、移動したい時に移動し、撃ちたい時にすぐ撃てることが可能になった*4


*1 自走砲というジャンルは、「使い方も形状も限りなく戦車に近い、もしくはほぼ戦車。だけど諸事情で戦車じゃない」といった車輌の受け皿もであり、他ジャンルの分類分けにおける、「分類 : その他」に相当する。
*2 またいずれの形式であっても弾薬や人の配置も考慮しなければならなかった。
*3 大砲を扱う兵士は高度な専門知識を持つエリートである場合が多く、できれば失いたくなかった。
*4 ならすべての大砲を自走砲にするべきかといえばそうでもなく、自走砲は引っ張ったり分解したりして移動する大砲と比べると、値段が高く、山などの険しい場所へいくことは難しいという欠点もあるため、すべての大砲を自走砲にすればいいわけでもない