金田一少年の事件簿

Last-modified: 2021-09-17 (金) 19:47:24

 『金田一少年の事件簿』(きんだいちしょうねんのじけんぼ)は、天樹征丸(原案→原作)、金成陽三郎(原作、case2巻まで)、さとうふみや(作画)による日本のミステリー漫画作品、及びこれを原作とする一連の作品群(メディアミックス)の総称。略称は「金田一」。

【目次】

概要

 週刊少年マガジン(『37歳』はイブニング)にて連載している作品。かつて一世を風靡した名探偵・金田一耕助の孫、金田一一(きんだいちはじめ)が連続殺人などの難事件を解決する本格ミステリ漫画。屋敷や孤島などの周囲と隔絶された環境での犯行、犯人は常に「怪人名」を名乗り不気味な気配を漂わす、その場所の構造や伝説に基づいたトリックなどが特徴。
 金田一耕助シリーズ、およびその生みの親である小説家・横溝正史の影響が色濃く出ており、いわゆる『見立て殺人』(一定の歌や都市伝説になぞらえて殺害する)や猟奇的な犯行には、他のミステリ漫画には無い雰囲気を有する。そこから今度は後続のミステリ作品にも大きな影響を残した。

主要キャラクター

金田一一(きんたいちはじめ)

 主人公。横溝正史の作品内に登場する探偵「金田一耕助」の孫。高校2年生という若年でありながら類稀な推理力をもち、毎回不運にも殺人事件に遭遇してはその能力によって犯人を追い詰める。一方で勉強がすごぶる苦手で、落大寸前で受けたテストをイカサマによって合格するなどズレた頭の回転を見せることも。
 高校生らしい、お調子者でスケベな性格を持つも、事件の前では勇敢さと正義感を見せる。
 『37歳』では「音羽ブラックPR社」に就職したサラリーマンとなり、高校時代の首を突っ込む癖が薄れ、事件に巻き込まれたく無い心境へと変化している。

七瀬美雪(ななせみゆき)

 ヒロイン。金田一一とは幼馴染の関係であり、同じ高校に通い、「美雪」「はじめちゃん」と名前で呼び合う仲。が互いには好意を持つものの踏み込んだ関係には無い、いわゆる「両片思い」の状態である。一と対照的に成績優秀の清廉な乙女であり、ミステリー研究会の部長を務める。ところが生真面目な性格が災いしてか、パズル、暗号といった推理方面は苦手な模様。「はじめちゃんをただ待つのが嫌」という理由で身内が犯人に殺されようが一の移動には必ずついて回る。
 『37歳』では一と同じく37歳。航空会社に就職。世界中を回る仕事をしている。一との関係は上記から一切変化しておらず、周囲にその事をからかわれる事態が度々発生している。

剣持勇(けんもちいさむ)

 警視庁の捜査一課に所属する警部。熱血漢だが人情も持ち合わせる。登場初期は頭の硬い頑固刑事であったが、一らと出会ったことで理解者となり、第二の父親のような存在となる。
 『37歳』では68歳のおじいちゃん。既に警察は定年退職しているようだが、未だ第一線で活躍できるレベルに体を鍛えており、一の要請に快く応じる。

明智健悟(あけちけんご)

 こちらは捜査一課に所属する警視。名門の私立高校から東大法学部を卒業したエリートで、一人称が「私」のやや尊大な性格を持つ。ロサンゼルス市警に在籍していた経験をやたらに語りたがる。一とはライバル関係にあり、現場で出会っては都度衝突を起こす。一方、行き詰まった一にヒントを与えたり、トリックを解明する場面では一の手足となってサポートするなど、典型的な好敵手の関係を築いている。
 『37歳』では48歳。晴れて警視庁まで昇格し、明智専用ルームを持つほどの実力者に成長。その権力を行使して一に無理やり推理を吹っかけることもある。

原作漫画

第1期(1992-2001)

 漫画「金田一」の第1期は、「FILEシリーズ」と、「Caseシリーズ」と呼ばれる2つのシリーズに分かれている。当初はFILEのみを連載する予定だったが、単行本刊行時に「各事件がコミックスの中途半端な位置から始まる」という指摘を受け、Caseシリーズを作成。こちらでは単行本の始まりと終わりに話数を合わせ、各事件をコミックスごとに追う事が出来るようになった。一方で話数が制限されたことにより、原作者が思うように話を描けないというジレンマに遭遇してしまった。
 その他、Caseシリーズと連動して、「Short Fileシリーズ」も開始。これは長編のプロットが間に合わない際に「つなぎ」として合間合間に連載された短編シリーズ。中でも、普段サブキャラクターである明智健悟警視が主人公となった外伝・「Akechi Fileシリーズ」は人気を呼び、エピソードをまとめ単独でコミックス化されるなどの出世を遂げた。

第2期(2004-2013)

 Case7で一度終わりを迎えた金田一は、3年後の2004年から再び連載を行う。FILEシリーズを踏襲し長編をそこにまとめた一方、短編シリーズを新たに構成し、独立したコミックスとして発売している。
 2012年からは『20周年記念』として新たに長編3本と短編1本を発表した。

リターンズ(2013-2017)

 第2期終了の半年後、11月からスタートした新シリーズ。正式名称は「金田一少年の事件簿R(リターンズ)」。FILEシリーズをさらに追加し、短編を3本発表した。

金田一37歳の事件簿(2018-現在)

 このシリーズから連載誌を『イブニング』に変更。青年層をターゲットにした雑誌へ移ったためか、より性的で残虐な描写が増えた。金田一一は37歳。10代の頃とは異なり、「殺人事件に関わったりしたくない」という心持ちになっているが、相も変わらずに難事件に遭遇し、周囲のゴリ押しに負ける形で推理を行う、といった流れに変化している。FILEシリーズが廃止され、1からナンバリングがふり直されている。

その他

  • 金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿
     歴代のFILE・Caseシリーズの事件を「犯人側」から追った外伝漫画。連載当初からツッコミのあった「やや強引なトリック」を実際に決行する犯人のシュールな犯行劇が展開される他、読者や作画担当に対し苦言を呈するなどメタフィクションの要素も取り入れられている。当初は単行本一巻のみを予定した短期企画だったが、連載されるやいなやSNSなどで大きな話題を呼び、結果として単行本10巻をかけて第1期・2期の犯人全員の連載を達成した

小説版

 漫画での原作を務める天樹征丸氏による書き下ろし小説。マガジンノベルス(講談社)にて連載。単行本は2001年の最終巻出版から絶版となっていたが、2012年から講談社漫画文庫より全巻復刊され発売。
 原作者自らによるノベライズということもあり、実写化が3作制作された他、1997年より放送されたアニメ版(後述)では1作を除いて全てアニメ化された

ドラマ版

堂本剛版

 1995年『学園七不思議殺人事件』から1997年『上海魚人伝説』までの実写作品。初代金田一とも称される。Kinki Kidsの堂本剛氏が金田一一を演じる。

松本潤版

 2001年『魔術列車殺人事件』から同年『露西亜人形殺人事件』までの実写作品。二代目金田一とも称される。
嵐の松本潤氏が演じる。

亀梨和也版

 2005年『吸血鬼伝説殺人事件』の実写化。三代目金田一とも称される。
KAT-TUNの亀梨和也氏が演じる。

山田涼介版

 2013年『香港九龍財宝殺人事件』から2014年『薔薇十字館殺人事件』までの実写作品。四代目金田一とも。
Hey! Say! JUMPの山田涼介氏が演じる。

アニメ版

第1期(1997-2000)

 アニメ『金田一』の始まりは、1996年に公開された映画『オペラ座館・新たなる殺人』である。これはノベライズ版の作品であり、漫画のキャラクターをそのままに小説を映像化した新たな金田一として高い評価を受けた。
 これを受け、1997年から4年にかけ、日本テレビにおいて毎週月曜19:00-30の枠でテレビアニメを放送。長編作品の場合、アニメとしては珍しい3週・4週をかけて一つの事件を追うという構成がなされた。ドラマ版が名を売った後の放送だったため、日本テレビ内では不安の声も上がっていたが、いざ放送すると平均視聴率14.8%、最高視聴率19.0%という驚異的な数字を叩き出し、放送倫理上問題があった作品を除き、リターンズ以前の全ての原作(漫画、小説)作品を映像化した。

第2期(2014-2016)

 『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』として発表された。製作は同じく日本テレビ。毎週土曜17:30-18:00の枠で、直後の「名探偵コナン」と合わせミステリーアワーという放送枠を確立した。漫画版リターンズの全話を(一部改変しつつも)全話放送し、一定の評価を受けた。

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