F-111 アードバーク

Last-modified: 2020-02-28 (金) 18:02:22

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合衆国空軍の可変翼爆撃機戦闘機。
世界初の実用可変翼機。
分類によってはセンチュリーシリーズ?に数えられることもある。
第3世代ジェット戦闘機。

概要 Edit

ジェネラル・ダイナミクス社製。
長らく公式な愛称を有さなかったものの、非公式に「アードバーク(Aardvark:ツチブタの意)」「ワンイレブン」などと呼ばれており、退役当日にアードバークが公式に採用された。

開発はロバート・マクナマラ国防長官の開発費、及び維持費の削減という狙いを強く反映し、合衆国空軍と合衆国海軍で共通の機体を使用させる事から、空軍型のA型と艦上戦闘機型のB型の2機種の開発を目指した。しかし、B型は艦隊防空戦闘機としての重量軽減などを実現できず、最終的にはF-111Aのみの採用となった。マクナマラがフォード社の出身であることから、自動車のバッジエンジニアリングを軍用機に導入したと揶揄された。

ベトナム戦争や湾岸戦争等に投入され、主に対地攻撃任務に用いられた。

合衆国空軍では1998年、オーストラリアでは2010年12月に退役した。

評価 Edit

正直に言って、戦闘機としては大きすぎたがために機動力に欠け、役に立たなかった。
しかし、F-111に搭載された地形追従レーダーの精度は非常に高く、かつハードポイントに搭載できる兵装の数も優れていた。極めて優秀な「爆撃機」というべき機体だった。

バリエーション Edit

  • F-111A
    F-111の初期バージョン。当初235機が計画されたが、94機はE型に変更されたため、生産数は前生産機(テスト用)などを含め158機にとどまった。後に42機がEF-111Aへと改造されている。3機の前生産機はNASAに引き渡され、1970~1980年代にかけて様々な試験をこなす実験機として使用された。
     
    1991年に退役し、多くの機体がアリゾナ州のデビスモンサン空軍基地にあるAMARGでモスボールされた。
  • F-111B
    F-111Bは海軍型で、7機が製作された。艦隊防空という任務と航空母艦運用のため形状、アビオニクスともに空軍型との相違点は多く、共通点は3割程度しかない。着艦時の前方視界確保のため機首は空軍型より約2 mも短く、逆に主翼は低速での操縦性確保のため約2 m長い。レーダーも空軍型とは違い、地形追従レーダーは装備せず、AN/AWG-9を装備し、このレーダーとの組み合わせで長距離空対空ミサイル AIM-54 フェニックスを装備する。フェニックスはウェポンベイに2発、主翼下に4発の計6発が装備可能。
     
    当初、要求より10トン以上の重量過多となり、度々改修を重ねて重量軽減を図ったが、結局要求仕様を満たす事はできなかった。海軍側としては既にやる気を失っており、要求仕様を緩和するといった歩み寄りは一切見せなかったのである。結局は重量超過を理由に空母での運用は困難と判断され、計画がキャンセルされる。後に1機のF-111B(機体番号1510974)はF-14 トムキャットの開発データ収集に使用され、1968年7月に空母「コーラル・シー」で着艦試験を行ったが特に問題は無く、重量軽減に対する要求が過剰であった事を示している。
     
    ただし、大型の機体のため機動性は戦闘機としては極めて低かった。つまり、先に開発していたF6Dをわざわざ計画中止にして、あらためて代替機として本機を開発した意味が小さい事を意味していた。その後開発されたF-14は、F-111ほどでは無かったが重量級の大型機であったものの、機動性はそれなりに優れていた。
     
    その後、この機体はアメリカ本国のモフェット・フィールドに移送され、NASAで航空管制システムのための風洞実験に使用され、1970年に現地で解体された。他の機体も廃棄されるなどしている。
  • F-111C
    オーストラリア空軍がキャンベラ?の後継機として導入した型。当初、オーストラリア空軍はイギリスで開発中であったTSR.2?をキャンベラの後継機として導入を検討するが、TSR.2は開発中止になったため、F-111A 18機、RF-111A 6機の導入を決定した。この計画はF-111Aの主翼をF-111Bと同一にしたF-111C 24機の導入に変更される。
     
    F-111Cは1968年に初飛行し、オーストラリア空軍に引き渡された。しかし、オリジナルのF-111に構造上の欠点が発見されたために引渡しは一旦中止され、既に引き渡されたF-111Cも返却された。これを受け、アメリカからはF-4E24機がオーストラリア空軍にリースされた。その後、1973年に改修されたF-111Cの引き渡しが再開され、1982年には損傷予備機としてF-111A 4機が導入され、F-111C相当の改造を行い使用されている。
     
    1983年から1985年にかけてF-111Cのうち18機がAN/AVQ-26 ペイブ・タック・ポッドとGBU-15装備のための改修を受け、対艦ミサイルのAGM-84 ハープーン空対艦ミサイルやAGM-88 HARM対レーダーミサイルの使用も可能となった。近年では、退役したEF-111A/F-111Dを部品取りとし、エンジンを流用するなどして延命を図っている。F-111は合衆国空軍からは1996年に全機が退役したため、オーストラリア空軍の装備機は21世紀に入っても使用された唯一の機体であり、更新機種のF/A-18E/F スーパーホーネットの配備が始まる2010年までは使用された。
     
    かつては合衆国空軍に似た迷彩塗装であったが、グレー単色に変更された。
  • F-111D
    アビオニクスをA型のMk IからMk IIに改修し、エンジンをTF30-P-9、エアインテイクをトリプル・プラウIIにするなどの改修が施された型。アビオニクスのトラブルに見舞われ、運用開始はF-111Eより遅れた。生産数は当初315機を予定していたが、トラブルによる価格上昇のため96機に縮小された。1992年に退役となり、デビスモンサン空軍基地のAMARGでモスボールされた。
  • F-111E
    F-111Aのエアインテイクをトリプル・プラウIIにし、超音速でのエンジンパフォーマンスの向上を図ったバージョン。アビオニクスはECM装置を除いてA型と同様。フライ・バイ・ワイヤシステムやB-1 ランサーの開発支援にも用いられた。生産数94機。
  • F-111F
    先行バージョンの結果を反映した、最終生産型。アビオニクスをMk IIの改良型に変更し、エンジンを高出力のTF30-P-100に換装した型で、F-111シリーズ中で最も高性能な機体といえる。
     
    他の型も幾度かの近代化改修を受けているが、F-111Fはその中でも優先的に改修が行われており、その能力を生かし実戦にも多く参加している。生産数106機。1996年7月27日に退役となった。

派生型 Edit

  • EF-111 レイヴン?

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Tag: 戦闘機 第3世代ジェット戦闘機 爆撃機 合衆国空軍 王立オーストラリア空軍 ジェネラル・ダイナミクス センチュリーシリーズ