Rock To The Future

Last-modified: 2021-11-14 (日) 04:52:59
たとえ俺がもうこの世にいなくても、歌があれば、歌さえあれば、俺はあの子たちの心に残っていく。一緒に歌うことができるんだ。
*1
 
 

『D・LIVE Rock To The Future』とは、1996年7月と1997年1月~2月に公演が行われた舞台である。
宣伝では、この作品のジャンルはロックミュージカルや音楽劇とされる。宣伝番組で一部放送された舞台の映像から、J-POPの新曲を挿入歌にしたストレートプレイとも言えるかもしれない。
内容については「(1996年から20年後の)未来の西城秀樹家が舞台の物語」と説明している*2
当時の新聞記事や西城の連載「のどもと過ぎれば…」*3によると、西城秀樹とアミューズとのコラボのきっかけは、1995年に西城がサザンオールスターズのライブ「ホタル・カリフォルニア」にゲスト出演したことだとされる。

D・LIVEとは

演劇とライブの魅力を合わせ持つ新ジャンルを目指していたらしい。ただし再々演は行われなかった。
ネーミングは「Dramatic(劇的な)」「Dream(夢がある)」「Dazzling(人を魅了する)」という単語の頭文字が由来。

参考
1996年12月に放送された番組「Welcome to the Theatre」#4
動画の開始から40分30秒以降が本作品の出演者へのインタビュー

公演データ

初演

会場:赤坂BLITZ*4
日程:1996年7月3日~7月14日

主催:TOKYOFM
特別協賛:松下電器*5
後援:BMGビクター*6
企画制作:アミューズ、TOKYO FM
企画制作協力:リコモーション
協力:フェイスA&R、ヴィレッヂ、赤坂BLITZ

再演

特別協賛:松下電器
後援:BMGビクター、テイチク、ポリドール
企画制作:アミューズ、TOKYO FM
企画制作協力:リコモーション
協力:FAITH A&R、ヴィレッヂ

  • 東京公演
    会場:原宿HOUSE OF D・LIVE
    日程:1997年1月23日~2月9日
    主催:TOKYO FM、フジテレビジョン
  • 大阪公演
    会場:シアター・ドラマシティ(現:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ)
    日程:1997年2月14日~25日
    主催:fm osaka、関西テレビ放送

ところで、東京公演が行われたのは代々木公園オリンピックプラザにあった特設会場らしい。再演時のパンフレットと産経新聞の記事などのメディアでこの会場をホワイトシアターとも呼んでいた。
代々木ホワイトシアターという会場名は、他のアーティストの1995年~1997年の資料にも確認できる。

あらすじ

余談だが、1997年当時の劇評(リンク先の一番下の項目)で、あらすじはターミネーターのパクりだろうと書かれてしまった。

初演・再演共通バージョン

初演のパンフレット、再演時に発売されたCDの歌詞カードなどに掲載されたもの

西暦2096年。
"TUNE"と呼ばれるコンピューター音楽によって、人々の感情がコントロールされ、鉄壁の管理社会が築かれた時代。
エリート工作員・キッズは体制への反乱分子を一掃するため、タイムマシンに乗り込み、2016年へと向かった。
彼の使命は、過去へ遡って、反乱軍を組織した人物を暗殺することである。
しかし、2016年に到着したキッズは事故に遭い、重傷を負ってしまう。
キッズを看護したのは、20世紀のスーパースター・ヒデキの娘・ローラであった。
だがローラこそ、やがて"TUNE"の支配に抵抗し、反乱軍を組織する伝説の女性だったのだ。
キッズは素性をいつわり、ローラ暗殺の機会をうかがう。
が、キッズの行動を見張る者があった。
ローラの弟・テツヤである。
なかなか任務を遂行できないキッズ。
しかし、ヒデキや、アンダーグラウンドのクラブ"EDEN"のミュージシャンたちとふれあううちにキッズは音楽を知る。
そしてローラと行動をともにするうちに、彼の中にはいつしか感情が芽生え始めていた。
だが、それは2096年の人間にとって踏み込んではならない禁断の領域だった。
やがて、2096年から、任務を遂行できないキッズを追って、処刑のエキスパート・ターミネーターズが派遣される。
未来を賭けた壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた。

初演バージョン

初演のCDに掲載されたもの

西暦2096年。完全な平和と無欠の秩序が完成した未来。人々は"TUNE"と呼ばれるコンピューター音楽によって、すべての感情をコントロールされていた。いまや世界には、戦争も犯罪も存在しない。この時代における唯一の犯罪、それは、いたずらに感情を刺激する、前時代の音楽を聴くことである。そして、その禁を犯した者は、ターミネーターズと呼ばれる処刑者たちによって、抹殺される運命にあった。が、ある日、このパーフェクトワールドに亀裂が走る。過去のある時代から、時空を越えてノイズが侵入したのだ。それは胸打つような美しいメロディだった。"TUNE"のコントロールは乱れ始め、世界はパニックに陥る。
秩序を回復するには、時を遡り、ノイズの発信源を破壊するしかない。その危険な使命を負って、一人の男がタイムマシンに乗り込んだ。男の名はキッズ。彼はまだ音楽を知らない。
 西暦2016年、ゴミ廃棄エリアの中に生まれた街。そこには、かつて日本のポップス界に君臨したスーパースター、ヒデキの豪邸がある。
還暦を迎えたヒデキは今では引退し、二人の子供たちとともに悠々自適の生活を送っていた。
ワームホールを抜け、キッズが現れたのはこの邸宅だった。
2096年をパニックに陥れたノイズの発信源は、ヒデキの息子の天才少年、テツヤが発明した音声タイムマシンだったのだ。キッズはその機械を破壊しようとする。
その寸前、思いがけないアクシデント が起き、キッズは重傷を負ってしまう。
キッズを看護したのは、心優しく美しい、ヒデキの娘、ローラだった。未来からの客人を迎えて、ヒデキ家の人々は大はしゃぎである。
感情を持たないキッズには、彼らの反応が理解できない、戸惑いながらも、キッズは任務遂行の機会をうかがうことにした。
いつも新しい恋を探しているヒデキ家のメイド、アニタは奔放な女である。
 キッズに一目惚れしたアニタは、執拗にキッズを誘惑する、アニタはキッズを、アンダーグラウンドのクラブ "EDEN"へと誘い出した。著作権管理が過激なまでに進められたこの時代では、公の場で自由に鼻歌を歌うことすら許されていない。ミュージシャンたちは、著作権管理委員会と虚々実々の駆け引きを繰り返しながら、地下に潜り、反抗の精神を貫いていた。
そこでは筋金入りのロック・スター、ジョー・ダイアモンドと、クラブの女王・GAYU率いるスーパー・レディース・バンド"Millennium Eve"が激しい火花を散らしていた、キッズは生まれて始めて経験する大音量のロック・サウンドに耐えられない。
エネルギーが充満したこの空間ではちょっとしたことがきっかけで喧嘩が始まり、クラブ中がバトルの嵐と化してしまう。
もはやキッズには、この時代のすべてが理解できなかった。
キッズが歌えないことを知ったヒデキは、頼まれもしないのに、キッズに歌を教えることを決心する。こうしてヒデキとキッズの特訓が始まったが、もともと歌を知らないキッズにとって、この特訓は苦痛以外の何者でもない。しかし、任務遂行のためにキッズは耐える。キッズの歌は日に日にうまく…ならなかった。そんなキッズに、歌が気持ちを伝えるものであることを教えたのはローラであった。キッズの中に何かが芽生え始める。キッズはローラを愛し始めていた。しかしそれは2096年の住人にとって踏み込んではならない禁断の領域だった。そして、遂に、任務を完了できないキッズを追って、2096年から処刑のエキスパート・ターミネーターズが派遣される。
キッズに、ヒデキ家の人々に、そして2016年に危機が迫る。
 やがて、人間らしい感情と、真の音楽に目覚めたキッズは、ヒデキたちと共に、未来を変える戦いを決意する。「音楽」という名の銃に「心」という弾丸を込めて。2096年 VS 2016年の、壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた。

再演バージョン

再演のパンフレットに掲載されたもの

西暦2096年。世界は、独裁者アブソルートが発明したTUNEと呼ばれるコンピューター音楽によって完璧に支配されていた。TUNEは人間の脳に作用し、あらゆる感情をコントロールする。今や、地球上には鉄壁の管理社会が築かれていた。しかし、TUNEの支配に抵抗を試みる者達がいた。彼らの武器は感情を揺さぶるメロディを持つ、たった1つの歌(=ENDLESS WORLD)だった。反乱軍の一掃を目論むアプソルートの命を受け、1人の男がタイムマンンに乗り込む。「製造番号20281,暗殺用クローン、コードネーム・キッズ」、彼の使命は過去へと遡り、反乱軍を組織した伝説の人物を暗殺することだった。
西暦2016年。無許可の集会に対する警察の取り締まりは厳しさを増し、人々は自由に歌うことすら許されていない。しかしゴミ廃棄エリアにてきた非合法クラブでは、警察の監視の目を逃れたミュージシャンたちの熱いライヴが日夜繰り広げられていた。
この街に20世紀のスーパースター・ヒデキが住んていた。今日も彼の屋数ではメイドのアニタとお手伝いさんロポットのホイが口喧嘩を繰り広げている。そこへヒデキの娘・ローラが帰ってくる。今日はヒデキの60歳の誕生日である。ローラは父の誕生日を祝おうとするのだが、妻を亡くして以来、アルコール浸りになった彼はローラに冷たく当たる。息子のテツヤが、酒浸りの父親にあいそをつかし家を出ていったことで、ヒデキはますます心を閉ざしていた。
キッズはこの街に降り立った。ヒデキの屋敷の前にやってきたキッズの眼が標的を捉える。その標的とはなんとローラだった。ローラこそ、やがてTUNEの支配への反乱軍を組織する伝説の女性だったのだ、1人になったローラに銃口を向けるキッズ、だが、その瞬間、キッズは思いがけない事故に遭い、意識を失ってしまう。
キッズを看病したのはローラだった。キッズは未来からの時間旅行者と偽り、その場をごまかす、未来からの来訪者に歓響する一同。特にアニタは大はしゃぎである。どうやらキッズに惚れてしまったらしい。しかし、キッズを観察していると何かがおかしい。
キッズには、まるで感情の起伏というものがないのだ。外の世界を見たいのだと勘違いしたアニタは、キッズをクラブへと連れ出す。そんな中、ヒデキだけはキッズに警戒心を抱いていた。
非合法クラブ・EDENでは、Gayu率いるスーパーレディースバンド"ミレニアム・イヴが今日も熱いライブを繰り広げていた。そこへアニタ、キッズ、ローラがやってくる。
音楽のない時代からやってきたキッズは、初めて体験する大音量のロックサウンドに耐えられない。頭を抱え、苦悶するキッズ。そして、ローラにからんできたチンビラを、反射的に殴り倒してしまったために.キッズたちはクラブを追い出されてしまう
その頃、テツヤはストリートキッズに追われ、裏街を逃げ回っていた。彼らの財布を盗んだのだ、そのテツヤに食糧の差し入れをするものがあった。ホイである。ホイはローラに頼まれ、ヒデキには内緒でテツヤを見守っていたのだ。
一方、キッズはクラブの音楽でダメージを受けて寝込んでしまっていた。目覚めたキッズに酒を勧めるヒデキ。ヒデキには、どうしてもキッズに聞いておきたいことがあった。それはキッズがやってきた未来にも「歌」があるのか、ということだった。
キッズは、未来には「歌」も「飲んだくれ」も存在しないと、冷淡に言い放つのだった。
寝込んでしまったキッズを見てローラたちは、この時代が気に入らなかったのだと落胆していた。だが、任務を完遂できないキッズはローラに「ここにいたい」と告げる、それを聞いてローラは大喜びである。突然、キッズの歓迎パーティが始まる。アニタはキッズに、もうすぐやってくる、年に一度の「雨の日」の話をする。そして、自分を未来に連れて行ってくれと頼むのだった。キッズは自分にやさしくするこの時代の人々の真意が理解できない。キッズはローラに尋ねる。「なぜ、あんたたちはオレにかかわるんだ?」キッズは、知らぬ間にこの時代の人々に興味を持ち始めていた、ローラから初めて聞く「家族」の話。やさしかった母。母が育てていたバラ。その昔、このあたり一面に咲き誇っていたバラの花園。そして、母が歌ってくれた美しいバラード。ローラはその歌を口ずさむ。それは将来、反乱軍の武器となるあの歌であった。歌を聞くキッズの眼前に、美しかった頃の地球のイメージが広がっていく。
キッズから聞いた未来の話で最後の希望を失ったヒデキは、深く酒に溺れていた。そして、ヒデキの体を心配して忠告するホイにまで当たり散らし、ついにホイを廃棄処分にしてしまう。ホイは裏街でストリートキッズに襲われ、解体されてしまった。
ローラの寝室でベッドの傍らに立つキッズ。シーツの下のローラの首を絞めようと、キッズの手が伸びたその時、ローラが飛び起きる。が、よく見ると、それはローラではなくヒデキだった。「そういうことだったのか」ついに正体を知られたかと窮地に立つキッズ。しかしヒデキはキッズがローラを愛していると思いこんでいた。「歌が歌えない者に俺の娘をやるわけにはいかない」と迫るヒデキ。こうしてキッズは、何の因果か、歌の特訓を受けるハメになってしまった。しかしそれはヒデキにとって、歌のない未来に対する最後の挑戦でもあったのだ。
解体されたホイをテツヤが発見する。ホイは音声認識チップを奪われ、聴覚を失っていた。ホイは昔聞いたヒデキの歌が忘れられないでいた。そしてテツヤに、一度でいいからテツヤの声が聞きたかったと語るのだった。
音楽を知らないキッズにとって、歌を歌うことは容易なことではない。キッズの特訓は実ることなく時間ばかりが過ぎていく。1人になったキッズのところへローラがやってくる。ローラは自分でも知らない間にキッズに魅かれ始めていた。しかし、母を亡くして以来、人を愛することを恐れるようになったローラは、その感情を表わすことができないでいた。そんなローラを、キッズはもう一度殺そうと試みる、だがローラがあの歌を口ずさむために果たせない。苦悶するキッズ。ローラの気持ちが込められたメロディが、キッズの心を激しく揺さぶる。絶叫するキッズ。そしてついにキッズの心がTUNEの鎖から解き放たれる。ヒデキが現われる。ヒデキと共に歌い始めるキッズ。キッズは自分の感情を声にのせて歌うことを知ったのだ。しかし、それは、2096年の人間にとって踏み込んではならない禁断の領域だった。任務を完了できないキッズを追って、2096年から処刑のエキスパート・ターミネーターズが派遣される。
キッズに、ローラに、そして2016年に危機が迫る。人間らしい感情と真の音楽に目覚めたキッズは、ヒデキたちと共に未来を変える戦いを決意する。「音楽」という名の銃に「心」という弾丸を込めて。2096年 VS 2016年の、音楽と自由の未来を賭けた壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた。

登場人物

  • キッズ
    主人公。2096年の管理社会の所属で、正式名称は「製造番号20281」。
    危険人物とされるローラを殺すため、2016年にタイムトラベルしてきたが、ロックや人々に影響されて管理社会と戦うことを決心した。
    ちなみに、2016年の雨の日の場面では、まるで雨自体を知らないような感じで驚いていた。
  • ローラ
    ヒロイン。父・ヒデキや弟・テツヤとのコミュニケーション不足に悩んでいる。
    今は亡き母*7との思い出について語る場面がある。
    2096年の管理社会からは危険人物とされている。2096年の時点で何歳なんだろうか?
  • ヒデキ
    元歌手。ローラとテツヤの父。
    演じた西城秀樹にちなんでか、60歳の西城を思わせるセリフがある。 初演版では「ヒデキ、還暦」*8や、「ゆううつなど吹き飛ばして君も元気出せよ」*9
    初演版では、何らかの社会情勢のせいで違法なクラブ「EDEN」を経営している。
    再演版の序盤では、アルコール依存症という衝撃的な設定だった。

    ネタバレ

    初演、再演ともに、敵キャラクターによって射殺される

  • テツヤ
    ローラの弟。無口。ノートパソコンらしき端末を持ち歩いている。
    母を亡くしてからコンピューターにのめり込むようになったらしい。
  • アニタ
    ヒデキ家の家政婦。恋多きキャラクターらしい。
    冒頭で彼女とロボットのホイが喧嘩していなかったら、キッズが頭を強打せず、ローラ暗殺が成功していた可能性があるので、意外と重要な立場か。
  • Millennium(ミレニアム) Eve(イヴ)
    劇中の女性ロックバンド。リーダーはGayu(ガユー)
    このほかのメンバー名はキャストの名前が由来か?
  • ターミネーターズ
    敵キャラクター。2096年の管理社会から2016年に送りこまれてきた殺し屋。
    ターミネーターズという呼び名が肩書きか団体名かは不明。有名な映画のパロディなんだろうか?

世界観

パンフレットでは、劇中世界の2016年の世界観設定として、以下のような説明が書かれている。

IMAGE SKETCH 1 ゴミ廃棄エリアに生まれた街

 

2016年はゴミ過剰社会、ゴミといっても生ゴミではなく、大量生産されたロボットや、たった1年で時代遅れになってしまう半導体機器、頑丈に作られ過ぎた家電製品などである。消費文明を支えるために次々と産み出される新製品。それが必然的にもたらすのは腐食することのない鋼鉄のゴミ。その処理が2016年には最大の問題となっていた。人々は、世界の何ヵ所かにゴミ廃棄エリアを指定し、そこにあらゆるゴミを集めて捨てることにしたのである、しかし、そのゴミ廃棄エリアにも、いつのまにか街が生まれ、人々は生活していた。

IMAGE SKETCH 2

 

街のイメージは、混沌、喧騒、暴力的、無秩序、それゆえ人間的。街に投棄されているロボットたちは、最も頑丈に作られた制御装置までは破壊されておらず、今たに自分がゴミだとも知らず生きている。ロボット破壊用ロボットが街をめぐっては不用なロボットを破壊していくのだが、またそれに戦いを挑むロボットもいる。街の裏通りには、ゴミの中からいろんな物を集めて売りさばく闇市が発達している。いかがわしい娯楽用ソフト、非合法に改造された与信チップ(クレジットカード)などが売られている

IMAGE SKETCH 3

 

天気は完全に制御されている。年に一度だけ決まった日に雨が降る。雨は鋼鉄のゴミたちの上のホコリを洗い流すが、また捨てられたマイクロチップを濡らし、切れたはずの回路をショートさせ、様々な異様なホログラムを立ち上げさせる。街は不思議な雰囲気に包まれる。雨の日が近付くと、色とりどりの傘が売られ、恋人たちにとってその日は、傘の中で愛を告白するという古めかしいがロマンチックな記念日となる。

IMAGE SKETCH 4

 

この街には、新しい快感を創り出したり求めたりする異様なまでの熱気がある。中でも音楽に関しては、常に若いバンドたちが新しいメロディを求めて街をさまよっている。闇市では、たった1フレーズのメロディが高額で取り引きされたり、優れたフレーズを作り出した作曲家が、それを口ずさんだ瞬間に殺され曲を盗まれる、といった事が日常茶飯事で起きている。このエリア以外の2016年の社会では、過度に著作権保護が進んている。口ずさんだり、頭に思い浮かべただけで金を取られるのだ。

主な挿入歌

初演、再演共通

  • 美香(PARADISE LOST)、岩崎宏美、西城秀樹「Endless World」
  • PARADISE LOST「Q」

初演のみ

  • 西城秀樹「CHINA ROSE」
    ちなみに96年7月当時は未発売だったが、同年12月の西城のシングル「パラサイト・ラヴ」に収録された。

再演のみ

  • Millennium Eve「婀娜~ADA~」
    この歌の参加アーティストは
    杏子(ex.BARBEE BOYS)
    中山加奈子(ex.PRINCESS PRINCESS)
    仙波さとみ(SHOW-YA)
    斉藤光子(ex.GO-BANG'S)
    中村美紀(SHOW-YA)

セリフの例

あくまでも、宣伝番組「ねないで…『すべて見せます話題のD・LIVE Rock To The Future』」で放送された場面からの文字起こしです。

  • (ヒデキがキッズに語る場面で)

    お前には何か夢はないのか?
    俺の夢は家族みんなで歌うことだ。なんだそんなことかと笑うかもしれないが、それが俺の夢だ。
    いつかテツヤが俺に心を開いて……。今すぐとは言わない、10年、いや20年後かもしれない。
    歌があれば、歌さえあれば、俺はあの子たちの心に残っていく。一緒に歌うことができるんだ。
    俺は、「歌がない未来」なんて絶対に認めん!!

  • (ローラが、家族3人で海を見た思い出について話す場面で)

    父さんはそれを知っていた。この星もこの海もこの浜辺もいつか無くなってしまうってこと。
    だからその前に私たちの心に刻みつけておきたかったのね。

関連商品

  • パンフレット(初演、再演)
    初演のパンフレットは、冊子ではなく、片面印刷されたページがプラスチックのケースに収納されている形式のものだった。

初演のパンフレット(中古品)

アルバム

  • 「D・LIVE Original compilation Rock To The Future」*10
  • 「D・LIVE Rock To The Future complete(完全盤)」

シングルCD

  • 西城秀樹「round'n'round」「パラサイト・ラヴ」
  • PARADISE LOST「Q」
  • 橋本さとし「WILD RIDE」
  • Millennium Eve「婀娜~ADA~」

wikipediaの関連項目

音楽

演劇

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*1 西城秀樹が演じた登場人物のセリフ。この作品の設定では、2016年時点で子供が2人いて、数年前に妻を亡くしている
*2 西城の公式サイトでは、シングル曲「round'n'round」についての説明文
*3 産経新聞夕刊の東京版では1996年6月8日掲載
*4 2020年に閉店
*5 現:パナソニック
*6 現:ソニーミュージック
*7 パンフレットの出演者の紹介では「母・エリー」表記
*8 元ネタはおそらくバーモントカレーのCMでのセリフ「ヒデキ、感激」
*9 西城の代表曲「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」の歌詞の一部
*10 このCDの帯のキャッチフレーズは「ロックの未来は ここから始まる…。」
*11 再演時のパンフレットに掲載