素粒子扇子の性能(主に会話文の引用)についてまとめます。
ちなみに、素粒子扇子というのは通称です。実際はこの兵器には名前がついていません。
豊姫「この扇子は、森を一瞬で素粒子レベルで浄化する風を起こす
そんな月の最新兵器相手に貴方は何ができる?」
(中略)
紫「すべては愚かな一妖怪の所行 地上に住むすべての生き物には罪はない
どうかその扇子で無に帰すのは勘弁願えないだろうか」(漫画18話)
加えて、うどんげっしょーでの扱いも載せておく
(豊姫が扇子を無くして)
レイセン「あんな物騒な物をなくされたんですか?割と大事なのでは・・・」
豊「そうねぇ」
うどん「そんななんですか?」
永琳「幻想郷壊滅の危機ね」
優曇華「それってそんなに危ない物なんですか?」
永琳「ええ、かなり危ないわ」
永琳「うかつに振り回すととても危険なのです」
輝夜「いやだわ この扇子の危なさくらいちゃんとわかってるわよ」
(うどんげっしょーは神主が話を作ってるわけではないので公式とまでは言えないが)
ここから、
範囲:森(厳密に言うと、迷いの竹林)(豊姫評価)
結果:一瞬で、素粒子レベルで浄化(豊姫評価)
無に帰す(紫評価)
幻想郷壊滅の危機(永琳評価)
危険(永琳・輝夜評価)
だと分かる。
「この扇子は実は欠陥品で、まったく威力がないから使われなかったのではないか」という意見があるため、
念のためポイントの解説をしておきます。
兵器として銘打たれている
豊姫「この扇子は、森を一瞬で素粒子レベルで浄化する風を起こす
そんな月の最新兵器相手に貴方は何ができる?」
と、最新兵器と銘打たれているため、使われなかったとは言え「対象をきれいにするだけ」とは考えにくい。
うどんげっしょでの扱い
4コマ版にて、上記の通りの扱いを受けている。
神主「原案」なので、細かいネタまで公式情報として扱うのは難しいが、
もし「扇子は実は欠陥品だから使われなかった」という大きな設定があるのなら、ストップが入っているだろう。
「最新兵器」なのに1300年前に出奔した輝夜や永琳が知っていて、鈴仙は知らないという問題点
仮説
1.1300年前には既にあったが、現在も扇子が最新兵器である。
2.鈴仙経由で情報を仕入れたが鈴仙は意味を理解できず、理解した永琳は鈴仙に教えてなかった。
紫が嘘をついて「無に帰す」と言っただけ、という説の問題点
要するに、
豊姫が「素粒子扇子は有効な兵器」と思い込んでいるだけで実は欠陥品であり、
紫がそれに合わせて「無に帰す」という嘘をついているという説。
まず、儚月抄にて描かれた月の技術は、コールドスリープ、フェムトファイバー、
自動ドアや拡大自由の本などだが、それらに特に欠陥があるように描かれていない。
「素粒子扇子だけが兵器として欠陥品である可能性」は、低い。
加えて紫が月の最新兵器について、そこまで深く知っているとは考えにくい。
月人たちですら気づいていない欠陥に、なぜ使われていない紫が気づいているのか。
必然性の問題
「使われなかった最新兵器が欠陥品」という設定について、ストーリー上の必要性が皆無。
「月人を何とか戦闘で破る」という物語なら、「敵の最新兵器に欠陥があり、そこを突いて
戦う」という流れもありえただろうが、儚月抄は「力では敵わない月人を、紫が知恵で出し抜いた話」
であるため、ここで月側の力について欠陥を描く必要性は限りなくゼロである。
求聞口授での追加情報
ZUN 秋★枝さんにも兵器の説明はしてないという超アバウト仕様ですからね(笑)。
求聞口授おまけインタビューより