不具合内容

Last-modified: 2009-02-15 (日) 13:18:24

目次

BIOSからハードディスクを認識することが出来なくなる不具合

 Seagate製の3.5インチハードディスクの現行モデルである、Barracuda 7200.11、Barracuda ES.2を中心としたモデルにおいて、ファームウェアのバグにより、ハードディスクのデータへアクセス出来なくなる不具合が公表されました。対象の製品をそのまま使用した場合、BIOSからもハードディスクを認識することが出来なくなる(ロック)可能性があります。(ロックされてしまうとBIOSのHDDスキャンで止まってしまうようになり起動できなくなる)
ロックされてしまった場合でもデータは損失したわけではなく、ドライブ内に保存されています。
Seagate公式の告知ページにて不具合対策を行ったファームウェアが配布されています。

関連
不具合対象製品一覧
不具合対象製品かどうか確認する方法
不具合対象製品だった場合はどうすれば良いか

ライトキャッシュにバグがあり、突然書き込み障害を起こす不具合

 また、ST31500341ASに関しては、「ライトキャッシュにバグがあり、突然書き込み障害を起こす例」が、今回とは別の不具合として報告されています。(thanks 753@45)

1. ライトキャッシュにバグがあり、突然書き込み障害を起こす例

  →これは1.5TBモデルのみ、Seagateは既に認めた(が、個別対応)

  参考

  http://memoro.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/seagate-st31500.html

  Seagate P/N: 9JU138-301 の CC1Gではないためクリア

 該当のST31500341ASを使用している場合は、こちらの問題についてもチェックが必要です。

 なお、この問題は他のドライブでも報告されていますが、Seagate社は1,5TB品についてのみ
 認めているのが現状です。

その他

 不具合対象製品として扱われていない製品においても、『代替処理済セクタ数[05](Reallocated Sectors Count)』が増加していく起動に失敗することがあるなどの症状が報告されていることもあり、不具合対象製品でなくても、確実に大丈夫であるとは現在のところ判断できません。また、不具合対象製品としての扱いが、『チェックツールで「afficted」と表示されたら』から、『上記の型番とファームウェアの組み合わせの製品すべて』へ変更されたことからも、今後も対象製品の変更あるいは対象製品の拡大も予想されます。重要なデータは複数のハードディスクにバックアップを取り、SMART取得ソフトでハードディスクの状態を監視することをお勧めします。

 

【海門】Seagate製HDD友の会 Part50【地獄門】
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1232524673/117

 

より。

・キャッシュが一部しか利用できない

 ST31000340AS・ST3750330AS・ST3500320ASが対象、ファームアップで対応

・23℃以下の環境で書き込み速度が低下する

 250GBプラッタモデルが対象

 低温時の書き込みマージンがないため、ベリファイでデータが正常に書き込まれたか確認しているためと説明

・低温時の起動不良

 333GBプラッタモデルが対象

 動作保証温度内でもあるにも拘わらず、温度を下げると完全にスピンアップに失敗する

・リアロケ問題

 代替セクタ数が増加していく現象、ST31500341ASで顕著

 実際に不良セクタが多発しているのか、SMARTのバグなのかは不明

・電源問題

 ST3320613ASの電源マージンが少なく、同じ電源ラインに別のHDDを接続すると起動に失敗する問題

・相性問題

 AdaptecのRAIDカードで使えない、ST31500341ASやST31000333ASでジャンパを設定してもVT8237で認識できない等々

関連情報