メルキュール＝エルメ

神聖アウロラ王国を追放されたという事以外、洋館内のBookにも多くは記されていない謎の人物。
Book14では、＜ドュエの黄金の聖杯＞を盗み出したのではないかと噂され、Book37では、恵まれた存在でありながらアウロラを裏切ったとして、友人から憂えられている。
またBook41では、大魔導師メルクリウスと同一人物説が記載されている。

その他、ジュリアがプトレメウスに心を奪われた事を、カリスが「メルキュールの呪い」だと表現し、主人公（＜私＞）が地上へ降りる際に、王から「メルキュールの子孫を護って欲しい」と頼まれている。
この事から、銀竜（ルシーヌ）もしくは黒龍に関わりがあると見られ、ガブリエルの言う「銀竜と黒龍、妖精と人間、これらの血を引く新たな命」が、メルキュールの子孫である可能性が高い。
つまり彼の犯した罪とは、通じてはならない女性と子を成した事と思われるが、その経緯は不明。

メルキュールが追放された頃、アウロラは鎖国状態にあったが、星王暦でいつになるのかは明らかにされていない。
ラヒア帝国の国王パセウスが、アウロラから聖龍石を持ち出したのは、この鎖国時期の間だと思われる。