第一話「ピクニック」
~グリーンフォレスト~
母「待ってよ、一郎~」
一郎「かあさん、はやく~!」
母「せっかくピクニックに来たんだから、もっとゆっくりしていこうよ」
一郎「先に行ってるよ~」
母「迷子にならないようにね~」
一郎「わかってるよ~」
数分後…
一郎「ま゛よ゛っ゛た゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛!!!!」
一郎「一面緑だし、どこから来たのかもわからないよお~…ってあれ?あそこの木、なんか色が薄いような…行ってみよう」
第二話「出会い」
???「…………」
一郎(あれは…魔物?…でもなんだか元気が無いな…そうだ!)
???「…………?」
一郎「ねえ、キミ!」
???「ッ!」
一郎「あっ逃げないでよ!お腹空いてると思って…これ…」
一郎は持ってきたサンドイッチを差し出した。
???「…………」
一郎「食べ…ない…?」
???「…………」
母「一郎ー!どこなのー?!」
一郎「あっかあさんの声だ!…これ…置いておくね…」
???「…………」
第三話「友達」
翌日…
一郎「あっ!やっぱりここにいた!おーい!」
???「!」
一郎「昨日の…食べてくれた?」
???「…」
謎の魔物は頷いた。
一郎「よかった!今日も食べ物持ってきたから、一緒に食べようよ!」
某日
一郎「来たよー!ディスコツィオーネ!」
ディスコツィオーネ「!!」
一郎「図鑑で見たんだ!キミは色を吸い取る力があるんだね!」
ディスコツィオーネ「っ… !」
「きゃあああああ!!この魔物の触れた所の色が消えた!!!」
「追い払えー!」
「そんな魔物がこの街に来るなああ!!!!」
ディスコツィオーネ「……」
一郎「そんな力があるなんてすごいや!後でみせてよー!」
ディスコツィオーネ「…!」
第四話「消えゆく色」
13年後…
~カラフルシティ 病院~
一郎「かあさん!?」
母「ああ…一郎…」
一郎「……医者からはなんて?」
母「…もう…治らないって」
一郎「……っ!」
母「……一つ、お願い事をしてもいい?」
一郎「……」
母「カラフルシティの町長になってほしいの」
一郎「…わかった」
母「だから……カラフルシティを…世界一の街にして…ね…」
母はその数日後に死亡した。
~カラフルシティ 色野家~
一郎「世界一の…街…」
ディスコツィオーネ「………」
一郎「そうだ……なあ、ディスコツィオーネ…」
~とある町~
ディスコツィオーネ「……フンッ!」
ディスコツィオーネが杖を振ると、町の色はみるみる消えていった。
一郎「ふふ…はは…」
一郎「ふははははは!!!!この力を使えば、カラフルシティの色はもっと綺麗になり、かあさんの目指していた"世界一の街"ができあがる…」
ディスコツィオーネ「………」
一郎「待っていてくれよ…母さん…!」
こうして、色野一郎とドン・ディスコツィオーネの友情の色はだんだんと消えてゆくのであった…
コメント
- 悲しすぎる…! -- 2023-02-21 (火) 00:57:26
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