かりん

Last-modified: 2010-06-17 (木) 13:24:52

かりん/影崎 由那

748 名前:かりん[sage] 投稿日:2006/07/10(月) 16:37:41 ID:???
主人公のかりんは一見普通の女子校生。
だがその正体はヴァンパイアである。しかも、普通の吸血鬼ではなく
相手に噛みついて血を与えないと血が増えすぎて鼻血を吹き出してしまう増血鬼なのであった。
もちろんそのことはみんなには秘密にしていたが、
ある日転校生の雨水君に偶然秘密を知られてしまう。
その後、雨水君にサポートしてもらったりしてる内に彼のことが好きになってしまったかりん。
と言うわけで、かりんと雨水君の種族の壁を越えた恋が主軸のラブコメ漫画。


最新刊辺りでは、離れて暮らしていた雨水君の父親がやってきたことでゴタゴタが起こり、
誤解から雨水君に嫌われてかりんが超落ち込むもその後なんとか仲直り。
以前にも増して雨水君と親密になれてラブラブになるのも目前か、てな感じ。





185 :かりん 1/3:2008/05/25(日) 23:32:28 ID:???
最近完結したし、補完リクされてるので最後の方だけ書いてみた。
あらすじと人物紹介はまとめサイト参照。


吸血鬼ならぬ増血鬼な女子高生のかりん。そのクラスメイトで純朴真面目少年の雨水君。
いろいろすったもんだあった末、二人はようやく相思相愛になって恋人同士になる。
暫くはイチャラブで平和な生活を送る二人だったが、他の吸血鬼一族達に不穏な動きが。


実は、吸血鬼達はここ数百年で次第に血が衰えてきており、滅亡の危機に陥っていた。
吸血鬼達の間に子供が全く産まれなくなっていたのである。
そんな中、たった一組だけ子供を産み続けている吸血鬼の夫婦がいた。
かりん達の両親である、マーカー家である。


マーカー家には何か秘密があると、他の吸血達が隠れて調査をしたところ、その秘密が判明する。
マーカー家は、その血の中に吸血鬼達の命の源"プシュケー"の力を抱えていたのだ。
吸血鬼にとって、血とは命の源。だからこそ通常の吸血鬼は人間を噛みその血を吸う。
だが、プシュケーはその命の源たる血を吸うのではなく
自らの体内で作り出して他人に与える特殊な吸血鬼。
その血を飲むことで古来から吸血鬼達は血族の力を繁栄させてきていた。


しかし、そんなプシュケーは千年近く前に行方不明になっていた。
何千年も代々命を繋ぐ道具として吸血鬼達に飼われていたプシュケー。
そんなプシュケーを可哀想に想ったマーカー家の先祖が、
千年近く前に誘拐して外の世界へ助け出していたのだ。
そして、かりんこそがそんなプシュケーの力を受け継ぐ唯一の吸血鬼だったのである。



186 :かりん 2/3:2008/05/25(日) 23:37:17 ID:???
かりんの血を手に入れれば衰退してしまった吸血鬼の力を取り戻すことができるかもしれない。
そう信じた他の吸血鬼一族達は総出でかりんを誘拐することに成功。
そして、他の吸血鬼の男をあてがってプシュケーの血を残そうと画策する。


当然、それに激怒するかりんの家族達と雨水君。
協力して吸血鬼達のアジトに乗り込み、死闘を演じたあとなんとかかりんを救出する。
諦めきれない他の吸血鬼達だったが、なんとかりんのプシュケーの力が
消滅していることが後日判明する。
何千年も吸血鬼達の命の素として生きてきたプシュケーの力も、
最後のプシュケーたるかりんの元で遂に消滅してしまったのだそうだ。


がっくり来る吸血鬼達だったが、そんな中吸血鬼の女性に念願の子供ができたことが判明
(ちなみに父親はかりんの兄貴)。
何だかんだ言って、まだ完全に吸血鬼の血は衰退しきった訳ではないようだ。
一方、プシュケーの力を失ったかりんは、吸血鬼としての力も失いつつあった。
このままでは、近い内にかりんは完全な人間になるだろう。


そこで、かりんの家族達はかりんの吸血鬼としての記憶を完全に消去することを決断する。
太陽の下では暮らしていけず、夜の世界で何百年も生きることができる吸血鬼と、
数十年で死んでしまう人間とが共存することはできない。
かりんが人間になるのなら、吸血鬼である自分達の存在は邪魔なだけだ。


こうして、かりんは吸血鬼に関する全ての記憶を失うことに。
あんなに大好きだった家族の記憶を一切失っているかりんに対し、
彼女の家族に替わって守り続けることを雨水君は決意する。
そして、かりんにプロポーズをして、かりんも涙を流しながらそれを受け入れるのだった。



187 :かりん 3/3:2008/05/25(日) 23:38:50 ID:???
それから時は流れて――。


かりんと雨水君は結婚し、二人の間には元気で活発な女の子が産まれる。
ファザコン過ぎる娘に振り回されながらも、幸せそうな様子のかりん。
そんな彼女達を、ずっと、影ながら優しく見守り続ける吸血鬼一家の姿があった。


――ずっと、ずっと見守り続けているから。あなたたちの幸せを――


おしまい。


あと幾つか外伝的短編があるが単行本に収録されるのかは不明。以上