ウルトラ・パニック

Last-modified: 2008-09-22 (月) 23:46:28

ウルトラ・パニック/斎藤岬

315 :ウルトラ・パニック 0 :04/04/12 20:10 ID:???

〈はじめに〉
この物語はごく軽~いBL系(よく知らないけどそうらしい)のコメディです。
また、ここに書いてあるのはあらすじであり、コメディ部分はあまり含まれておりません。
それ書いちゃうと結局コミックス読んだ方が早いので。


〈主な登場人物〉
鴉丸 壱京(からすま いっけい)       主人公  都内私立藤城高校生徒会長  寺の息子
                            密教系の術(孔雀王みたいなやつ)が使える
                            目代 ぬいが好き  ぬいに似た来海 崇の〝顔〟が好き
小林 保(こばやし たもつ)          生徒会副会長  壱京の幼馴染み  孤児 
来海 崇(くるみ たかし)            バスケ部レギュラー  女顔
真坂 圭吾(まさか けいご)          バスケ部キャプテン  来海 崇が好き
                            (八割方は崇の顔が好き、崇が女なら申し分ないと思っている)
目代 要(もくだい かなめ)          拝み屋  壱京の師匠
目代 ぬい(もくだい ぬい)          要の妻  壱京の好きな人
鴉丸 親正(からすま ちかまさ)       壱京の兄  京都の某大学生  密教系の術が使える
飯田 照久(いいだ てるひさ)         生徒会書記
柏倉 力丸(かしくら りきまる)        生徒会会計
剣持 新之助(けんもち しんのすけ)    探偵  小林 保の保護者
島 明光(はいしま あけみつ)       親正の先輩  ルームメイト
椎名 繭子(しいな まゆこ)          親正の彼女    



318 :ウルトラ・パニック 1 :04/04/12 21:17 ID:???

第1話
壱京は崇を、生徒会マスコット兼雑用係としてバスケ部より強引に引き抜こうとするが、圭吾によって阻止される。
そこで、得意の呪詛をかけて崇の膝に怪我を負わせ、彼の獲得に成功する。

第2話
ある日、生徒会室のパソコン(愛称サリーちゃん)が無残な姿で発見される。 凶器は釘抜き。
捜査を開始した保は、崇、圭吾らの情報により、犯人を壱京と推理した。
当の壱京は家へ逃げ帰っており、帰宅と同時に保からの電話が・・・。

第3話
壱京は怨念丸出しの保の声に、思わず電話を切ってしまう。
保は壱京犯人説の確信を深め、釘抜きより採取した指紋の照合を保護者剣持に依頼した。
会話の最中、保が酒臭い事に気づいた剣持は口を開くよう促す。
すると保はいきなりキスし、剣持を押し倒した。 保はキス魔だったのだ。

第4話
鴉丸家に遊び(?)に来ていた目代夫妻…の、ぬいにぼーっと見とれる壱京。
その時剣持からの電話が鳴り、壱京はパソコンが壊された事を初めて知る。
壱京が保を恐れ逃げていたのは別理由からだったのだ。
数時間前――保に服を奪われキスされて、身の危険を感じた壱京は保を殴り倒した。
そして『安眠の符』(御札)を保の頭に貼り付けて逃げたのだった。
だがしかし、それは『安眠の符』ではなく精神を混乱させる『椿魂錯乱の符』。
つまり犯人は保だが、それに一役買ったのは壱京で、もう一役買ったのはウーロン茶の
ペットボトルにウィスキーを仕込んでいた書記の飯田だった。

第5話
未だ原因不明の崇の膝の故障。
ぬいの叔父が有名な整形外科医だから、紹介してもらえと勧める保の言葉に壱京は大反対する。
何故なら崇をぬいに会わせれば要にも会う可能性が高く、そうなると自分の仕業である事がバレてしまうからだ。
が、縁は異なもの、その日の内に崇は偶然要に出会った。
ひと目で呪われている事を見抜いた要は崇に御札を飲ませる。
その頃鴉丸家では、呪詛返しをくらった壱京が血を吐いてのたうち回っていた。



324 :ウルトラ・パニック 2 :04/04/12 22:57 ID:???

第6話
壱京のライバル天堂薫は、生徒会長選挙で負けた事を恨み復讐の機会をうかがっていた。
ある日、壱京がラブレターをもらった事を知り、相手の人物に成りすまして爆弾入りクッキーを渡す。
だがクッキーの苦手な壱京は薫を追いかけ、返そうとしたところで爆発してしまう。
壱京は軽傷で済んだが、薫は病院送りとなった。

第7話
崇が要に急接近。 ポットのお湯から身を呈して守った要に、崇はほのかな恋心をいだく。
嫉妬から圭吾は崇に迫り、強引にキスしてしまう。 
崇の心はあっちとこっちに揺れるのだった。

第8話
鴉丸家に兄親正が帰ってきた。 数日前から胸の痛む親正は壱京の仕業と推測し、その証拠を掴むために来たのだ。
すんなり丑ノ刻参りの現場を抑えた親正だったが、その発端が自分の送った笑い茸の復讐であった事を知る。
だからといって謝るわけでなく、術をかけ合う兄弟喧嘩は朝まで続き、どうにか終局を迎えた。
だが壱京は、間もなく修学旅行で京都へ向かう事になっているのだ。
第2ラウンドの布石はすでに打たれていた。

第9話
楽しい修学旅行が始まった。 というのに壱京は人数の都合で先生達グループと回る羽目になる。
伏見の酒蔵で試飲をし、伏見稲荷にやって来た壱京。 
そして親正は影で何やら画策中…。

第10話
壱京対親正、因縁の対決直前、親正は友人明光に大人気ないことはやめろと諭される。
だが壱京には何度も死にそうな目に合わされており、簡単には引き下がれない。
覚えたての呪術を使われ、生死の境を3日間さ迷っていた事もあるのだ。



331 :ウルトラ・パニック 3 :04/04/13 00:49 ID:???

第11話
明光が鳥鍋をおごるので、食べたいなら作戦を中止しろと言い出した。
簡単には引き下がれない…のだが、鳥好きの親正は作戦部隊に撤退を指示する。
しかし時すでに遅く、隊員モスラこと親正の恋人繭子はターゲットの眼前でコケ、正体を露呈してしまう。
「繭子を取り返したくば宿屋まで謝りに来い」との連絡を鳥鍋屋(水炊きの鳥岩楼?)で受けた親正は、宿へ向かった。
酔っ払っている親正は、繭子がいるはずの『杉の間』と間違えて『松の間』へ入り、
そこで寝ていた保険医岩田(♂)とBしてしまう。 悲鳴をあげて部屋から出ると、その声を聞きつけた繭子に出くわす。
無邪気な繭子は壱京の事を「寝ると子供みたいに胸を触ってくる」と話し、親正は壱京への怒りを新たにするのだった。

第12話
話は壱京が伏見稲荷にいた時分に遡る。
観光中の崇、圭吾らは目代夫妻に偶然出会った。 圭吾と目代夫妻はこれが初対面である。
圭吾にとってライバルの要、そして横にいるのは崇の顔をした女性のぬい。 圭吾は感無量だった。
顔について熱く語る圭吾と要。 その脇でぬいは保におめでたの話をする。
好きな相手は妻帯者どころか妻子持ち。 がっくりする崇なのだった。
夜、その話から「ぬいが好きなのだろう?」と聞く崇に、圭吾は崇が好きだと答える。
今では顔だけでなく崇そのものが好き…圭吾にとって残った問題は性別だけであるらしい。
圭吾は崇を口説きモードで布団に押し倒すが、周囲には見学者多数、修学旅行でやる事ではない。

第13話
保や崇達の部屋で修学旅行名物『枕投げ』勃発。 枕が当たり床の間の額が落ちた。
裏には御札が貼ってあり、それがぺろりと剥がれてしまう。 ソレ系の話が大嫌いな保は脱兎の如く部屋を出る。
途中で壱京に会い2人で部屋に戻ると、あちこちから剥がれた御札がたくさん出ていた。
「鴨居から男がぶら下がってる」と壱京が会計の柏倉にこっそり教えたのを聞きつけ、保は再び逃げ去った。
壱京は気休めにお経を唱えてその場を治めたが、トイレすら一人で行けない保は壱京達の部屋に泊まった。
面倒見のいい壱京はその夜、保と手をつないで寝てあげたのだった。
翌朝、幽霊部屋では目撃証言が相次ぎ、その晩の壱京のクラスの部屋は避難民で大賑わいとなった。



333 :ウルトラ・パニック 4 :04/04/13 02:34 ID:???

第14話
繭子を奪還した親正は、まだ計画を諦めてはいなかった。
怪しむ明光、繭子、要を何とか騙し(騙しきれてはいないが)、スパイと連絡をとる。
意外な事に書記の飯田は親正に寝返っていたのだ。

第15話
決戦の場は三十三間堂。 壱京を見つけた親正は最後の切り札を取り出す。
それは悪霊を滅するための物(多分)で、普通の人間に使えば死ぬ可能性の高い危険な御札だった。
親正は壱京の背後に忍び寄り、御札を貼り付けた。 その場に倒れ、動く事もできない壱京。
危うい所を要に救われた壱京は、気を失う瞬間、護法童子(かな?鬼みたいなやつ)を出現させ、親正を襲わせた。
親正は間一髪で護身に成功。 しかし護法童子の起こした風は仏像を将棋倒しにし、二百体も破損させるに至った。
何とか逃げ出し事無きを得た一行。
ただ一人、壱京の宿にて縛られ反省を余儀なくされた親正は、次はぜってー殺す!!と、心に誓うのだった。

第16話
1年前、壱京はコンピューター部から保を引き抜いて副会長にし、部の活動を停止させた。
部の復活及び保返還の条件は、同部員、デブの柴田健太郎が1年で痩せること。
条件通り柴田は激ヤセし、イケメンになって壱京の前に現れた。
だが柴田に可愛い彼女がいる事を知った壱京は、嫉妬に駆られて保の返還を渋り、柴田に将棋対決を挑む。
しかもコンピューター部なので、パソコン2台を使ったネット対決だ。 ところが対戦中に画面がフリーズ。
原因は同室でエロサイトを見ていた書記の飯田がウィルスを拾ったせいだった。
かくしてコンピューター部は生徒会室に居候、納得のいかない壱京だった…。


以上で終わりです。
コメディとして1巻はあまり面白くありませんが2、3巻はけっこうイケます。…と思います。