ライフ

Last-modified: 2017-01-26 (木) 23:38:04

ライフ/すえのぶ けいこ

157 名前:ライフ[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:10:01 ID:???
では「ライフ」を投下します。
うまく省略ができずものすごく長くなってしまいました_l ̄l〇文章も下手ですみません。


これは主人公がいじめと、リスカをくりかえす自分の弱い心と戦う物語…でしょうか。
よくワカラナイ…。現在「別冊フレンド」で連載中です



158 名前:ライフ1[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:10:54 ID:???
椎葉歩(シイバアユム)は受験を控えた中学三年生。
親友のしーちゃんと同じ高校に行きたいが、しーちゃんはクラスで成績がトップ。
それに引き換え歩は勉強が得意でない。
しかしある日しーちゃんが近隣でトップの南高校ではなく西舘を受験することを知る。
しーちゃんはずっと西校に憧れており「行けるトコ」ではなく「行きたいトコ」に行くのだと言う。
それを聞いて歩も西舘に行こうと決意をする。
ところがその気持ちを伝えてもしーちゃんは思ったより喜んでくれない。
模試の判定もD判定だったし、自分があんまり無謀なことを言い出したからだろうと思い
その日から猛勉強を始める歩。
わからないことはしーちゃんに聞き、家でも深夜まで眠らずがんばった。


その結果期末テストではなんと30番も成績があがった。
そのまま冬休みにも勉強をかさね、新学期最初のテストでも大健闘。特に数学は自己最高点の88点。
喜ぶ歩だったが、しーちゃんが自分より悪い点を取ったことを知り何と言っていいかわからず
「たいしてかわんないじゃん。また次で頑張りなよ」と言ってしまう。一瞬傷ついた顔をするしーちゃん。
次に返ってきた英語の点も歩のほうが上だったのだが、ついウソをついて低く言ってしまう。
その日職員室に呼び出されたしーちゃんから「一緒に勉強するのをやめよう」と告げられる歩。
「自分が足を引っ張ったから」と言う歩に「そんなことない」と言うしーちゃん。
不安になった歩は神社にお参りをし、お守りを買う。


受験当日。もし高校が離れても友達でいてくれるかと聞く歩に「当たり前でしょ!」と怒るしーちゃん。
「あんたが誰よりも頑張ったことは私が知ってるんだから自信をもて」と励まされ涙を浮かべる歩。
しーちゃんに神社で買ったお守りを渡し、それぞれの教室に入っていく二人。


そして卒業式。
この学校は合格発表の前に卒業式が行われるため、浮かない表情のしーちゃん。
自己採点の結果、合格ラインぎりぎりの点数しか取れなかったと涙を浮かべる。
そんなしーちゃんを見て、歩は自分のほうが低い点だと言う。
それを聞いて心から安心するしーちゃんに、複雑な表情の歩。



159 名前:ライフ2[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:12:30 ID:???
合格発表を一緒に見に行く二人。足がすくむ歩の手を取るしーちゃん。
自分の番号を探す歩。……あった!
「すごいよぉっ。おめでとーっ」しーちゃんも喜んでくれている。涙で視界がぼやける。
しかししーちゃんの様子がおかしい。
「なんで?」何度見てもしーちゃんの番号はなかった。
「何でアンタなのよ!!」そう歩に言い捨てるとしーちゃんは泣きながら立ち去っていった。


家に帰ってもしーちゃんの言葉が頭から離れない。
自己採点されたテストに書いてある点数は…本当はしーちゃんよりも上だった。
思わずコンパスの針で自分の手の甲を傷つけ、そのまま突っ伏してしまう歩。
次の日学校に結果を報告に行くと、職員室からしーちゃんが出てくるところだった。
微笑みかけてくれたのでほっとした次の瞬間。
「歩はやさしいね」「自己採点本当は私より良かったんでしょ」「言い出せなかったんだよね」
「ごめん」と答えた歩の足元に何かが投げ捨てられた。
受験の日にあげたお守りだ。しーちゃんは続けた。
「優しさのつもり?歩は楽でいいよね。人のこと頼るだけ頼って同情してりゃいいんだもん」
「ちがっ…」いいかけた歩にしーちゃんは言い放った。
「あたしあんたがウザかった」「あんたなんかいなければよかった」


私が頼っていたからしーちゃんは自分がアブナイと言い出せなかったんだ。
卒業式にとった写真の自分の顔をカッターで切りつける歩。
西舘に憧れていたと語ったしーちゃんが甦る。その顔が最後に見た顔に変わっていく。
「なんであんたなのよ!」「あんたなんか消えちゃえ」
勢いをつけて手首を切りつけた。しーちゃんの痛みはこんなんじゃない。何度も切りつける。
溢れる血から頭の中のぐちゃぐちゃがスーッと流れて出ていくみたいだった。
その後、手紙や電話でしーちゃんに気持ちを伝えようとするも届かない。
新しい学校生活にも気持ちはまったく向かわないまま、自傷行為がやめられない。
痛みを感じることで安心できる。
高校の入学式の朝、前に進まなきゃと歩き出す歩の制服のポケットにはカッターナイフが入っていた。



160 名前:ライフ2[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:12:59 ID:???
入学から一ヵ月。
歩にも新しい友達ができた。彼女の名前は安西愛海(アンザイマナミ)。
入学当初はまた傷つけてしまうくらいなら、と人と接しないようにしていた歩だったが
新入生歓迎遠足で人目を避け一人でお弁当を食べようとしたときに寂しさがこみ上げてきた。
そのときに現れたのが愛海だった。
屈託なく接してくる接してくる愛海に触れたとき光が差してきたように思えたのだ。


放課後プリクラをとりに行った二人。
一緒にヘン顔でとろうと言ったのに愛海は自分だけ可愛らしいポーズで写ってる。
半分こにしようと言う愛海に自分はいらないと言う歩。
ところが次の日学校に行くとみんなにそのプリクラがばらまかれていた。
嫌がる歩に「ホントにブサイクだったら笑えないよ~」という愛海。
かわいい友達ができて嬉しいと言って彼氏・佐古克巳(サコカツミ)の元へ行く愛海。


プリクラがきっかけで今まで話したことのなかった子達(地味系)が話し掛けてきた。
ところが楽しそうにおしゃべりする歩に、戻ってきた愛海はあのグループは暗いからヤダと言う。
暗い人と思われちゃうから歩も関わんないほうがいいよと言われ思わずうなずく歩。
次の日一人でお弁当を食べていた歩に昨日のグループが声をかけてきた。
一緒に食べようと誘われるが強引に断ってしまい
「やっぱり昨日安西さんにうちらの悪口言ってたんだ」と誤解されてしまう。
ちがうと言いたかったが愛海に嫌われるの怖さに同調した自分も同じだと気付く。
そのままトイレに駆け込み手首を切る歩。不安を痛みでごまかし逃げる弱い自分。でももう嫌われたくない。
「あんたなんかいなければよかったのに」
ぜんぜん前に進めていない自分に気がついた。



161 名前:ライフ4[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:13:31 ID:???
五月の連休もあけた日。学校に着くと愛海はギャル系の女の子たち四人組としゃべっていた。
仲間に入れてもらうも話の内容(セックス話)についていけない歩は一人屋上へ。
そこで同じクラスの羽鳥未来(ハトリミキ)と出会う。
嫌われたくないばかりに人の顔色ばかりうかがっている自分と違い
ひとりでも堂々としている羽鳥に歩は憧れをもつ。
放課後歩は愛海から「彼氏とまだHをしていない」と相談される。
励まし応援する歩に、もしうまくいかなかったら協力してねという歩。約束の指きりをかわす2人。
そのとき教室に入ってきた羽鳥に対し、愛海は「あの人はヤバイから気をつけろ」と言う。
いつも違う男と歩いていたり、中学にもあまり行ってなかったなどの噂があるのだ。
歩自身はいい印象を持っていたのだが愛海に否定されてしまう。


もうすぐ半そでの季節になることに気付いた歩は傷跡を隠すためリストバンドを買いに町へ出た。
そこで男2人を連れ歩いてる羽鳥を見つける。
噂どおりだと思いつつも羽鳥を見るとどきどきする歩。
そのとき愛海から「駅前公園にすぐ来て!」とメールがきた。
頼りにされてると喜び駆けつける歩。いい報告かと期待するが、克巳に振られたと泣き出す愛海。
なんとか落ち着いて笑顔を見せた愛海だったが、直後に電車が走ってくる踏切に飛び込もうとする。
間一髪で助け出した歩に愛海はジャマをするなと泣き叫ぶ。
克巳のお嫁さんになるのが夢だった。大好きな人も夢もなくしたら生きてゆけない、と。
ふいに愛海が歩に言った。「…アユム協力してくれるって言ったよネ?ゆびきりげんまんしたもんネ?」



162 名前:ライフ5[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:14:00 ID:???
次の日昼休みに学校へやってきた愛海。克巳と別れたことは歩しか知らない。歩に克巳を連れてきてと言う。
お弁当を食べようと言う歩に、いきなり手で中身をわしづかみにしてほおばる愛海。
慌てて止める歩に「ただ呼んで来てって頼んだだけなのに…ゆびきりげんまんしたくせに」
もういいと言って弁当をゴミ箱に捨て立ち去る愛海。


家に帰ると母と妹が出かけるところだった。
たまたまテレビでやっていたリスカ特集をみて「気持ち悪い」と言い捨てる母。
その言葉に傷つき、また、リスカをやめたくてもやめられない自分に苦悩する歩。
そのまま町に出て飲食店に入ると、なんとそこは羽鳥がバイトしている店だった。
おすすめを聞く歩に「食べたいものを食べれば」と言いはなつ羽鳥。
でてきた料理は羽鳥が作ったものと知って驚き関心する歩。
店の出口まで見送ってくれた羽鳥に家の事情を愚痴っぽく笑いながら話す歩に羽鳥は言った。
「あんた笑うのヘタだね。見てるほうがつかれる」
それでも笑顔を崩せないまま涙を浮かべる歩の財布を突然羽鳥が川に投げ捨てた。
慌てて追いかけてびしょ濡れになった歩に、羽鳥は笑いながら「こういうときに笑うんだ」と言った。
その言葉に笑顔を見せる歩。


次の日歩はなんとか克巳に愛海とのヨリを戻してもらうように迫る。連絡するという克巳にほっとする歩。
愛海は学校を休んでいるが、歩はギャル四人組と仲良くなり、
愛海と克巳は中学から一緒で、克巳は成績優秀でかっこよく
ライバルも多く愛海は嫌がらせを受けたこともあったらしいということを知る。
また愛海の親も克巳の親も社長でお互いの会社も関係があるらしいということがわかった。
その後登校してきた愛海はすっかりやつれ、克巳に似た後姿を見て錯乱してしまう。
保険の先生に、こういうときは友達が一番頼りだからと言われ力になろうとする歩。



163 名前:ライフ6[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:14:27 ID:???
そのまま克巳の元に向かうも「昨日は忙しくて連絡できなかった」と一蹴されてしまう。
克巳くんを引き止めるが、何も言えず涙を浮かべる歩に二人は一緒に帰ることに。
「愛海のことは好きだけどこれ以上付き合うのは無理」と言う克巳。
そのとき雨が降ってきた。近くにあるからと克巳は自分の家に歩を誘う。
克巳が着がえてくる間に何か愛海と別れる理由が見つからないかと部屋を漁る歩。
引き出しの一番下にあったアルバムをなにげに開いてみると
なんとそこには女子高生緊縛写真のスクラップが。
慌てて隠すが戻ってきた克巳にアルバムを見たことがばれてしまう。
態度を豹変した克巳に押さえつけられるも何とか窓から逃げ出す歩。
こんなこと誰にも言えないと雨の中泣いていると羽鳥が通りかかる。
笑顔を作ろうにも作れず泣き崩れる歩に羽鳥は黙って傘を差し出すと去っていった。


次の日、愛海は学校を休んだ。昼休みに克巳が教室にやってきた。怯える歩を校舎裏に連れて行く。
昨日歩と克巳が二人で歩いている所を見たギャル四人組がこっそりあとをつけていくと、
声は聞こえないがそこには歩に頭を下げる克巳の姿が。
「女の子との付き合い方がわからなくて一時期ああいうのに走ってしまった時期があった」
「捨てようと思っていたが見られて動揺してしまいヒドイことしてごめん」
謝られ、自分も勝手に覗いたことを詫びる歩に、克巳は愛海の家までの地図を渡した。
愛海が歩に会いたがってるから行ってくれ。自分も愛海と話し合うと言われて喜ぶ歩。



164 名前:ライフ7[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:14:53 ID:???
放課後、地図をたどって愛海の家まで行く歩。
ところがなんとそこには克巳がいて中に引きずり込まれてしまう。
またしてもあとをつけていたギャル四人組は、離れたところからそれを見ていたが
歩が克巳の家に行ったと誤解してしまう。そこは克巳の父親の別宅だったのだ。
歩は今度は逃げられず、後ろ手に手錠、口にはガムテープのまま縛られ写真を撮られてしまう。
撮った写真に奴隷10号と書き込む克巳。
今までの奴隷はみな自分のことが好きで言うことを素直に聞くからつまらなかったと語る克巳。
“いい子ちゃんのカツミくん”でいることに反吐が出る!自分は刺激がほしいんだ!
歩に向かってハサミを振り上げる克巳。


振り上げたハサミを静かに下ろすと、恐怖のあまり失禁してしまった歩に
死んじゃったらつまんないから刺すわけないと言う克巳。
そのあと服を切られているときにリスカの跡を見られてしまう。
このことを愛海や家族に言ったらみんなに言ったら嫌われるだろうねと脅す克巳に頭を下げる歩。
その後下着一枚(上半身裸)姿で写真を撮られてしまう。
「これは2人だけの秘密」といわれようやく開放された歩。
家に帰ったあとも記憶が次々甦り自分を傷つけてしまうのだった。


次の日学校に行くと歩のおかげでヨリが戻ったと愛海が飛びついてくる。
すっかり復活した愛海は克巳と三人でお昼を食べようと言ってきた。
断りきれなかった歩に愛海は克巳におそろいのケータイを買ってもらったと自慢する。
歩にケータイをちらつかせる克巳。そこには昨日の写真が写っていた。



165 名前:ライフ8[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:16:26 ID:???
歩たち一年生の二泊三日のキャンプ初日。
合宿所の所長に美男(克巳)美女のカップルと呼ばれ喜んで前に進みでた愛海。
ところが所長が呼んだのは羽鳥だといわれ大恥をかいてしまう。
もともと羽鳥を快く思っていなかったギャルたちは羽鳥の悪口を言うが歩は同調できない。
歩は克巳のことが好きなのではと疑われていたため、標的が歩に移っていく。
夕食後、ギャルに女子全員分の食器洗いをおしつけられた歩は自分がハブにされたことに気付き恐怖する。
そのころクラスの子達は花火をやって遊んでいた。
そこに羽鳥が現れ、ギャルたちが歩に仕事を押し付けたことがばれてしまう。
キレて戻ってきたギャルたちにわけもわからず自分は頼んでないと訴える歩。
すると女子全員で羽鳥を無視することに決まったから裏切らないでね、と告げられる。


無視するのは嫌だが愛海には嫌われたくない…と考える歩のもとに克巳が現れる。
何事もなく去っていったが恐怖で表に逃げ出す歩。
あいつに犯されてしまう…。みんなに嫌われてしまったから自分の言うことなんて誰も信じてくれないだろう。
絶望する歩の目に、目の前にある湖(?)で全裸で泳いでる羽鳥の姿が飛び込んできた。
自分が嫌いだと嘆く歩に羽鳥は一緒に泳ごうと誘う。水に飛び込む歩(やっぱり全裸)。
羽鳥は経済的に苦しくて離婚した母親といつか一緒に暮らすのが夢だと語る。
そのためにバイトもしているし、夢のためなら他人の評価など気にならないと言う。
それを聞いて歩は何もしていない自分に気付く。
いつか自分のことを好きになりたい。強くなりたい。そう決意するのだった。



166 名前:ライフ9[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:16:56 ID:???
強くなろう、そう決めて登校した朝。教室で「おはよう」と言っても返事がない。
恐怖で固まる歩に「リハーサル」だと笑う愛海。
先生が休みのため教室で体育のグループ分けをすることになった。
体育委員の羽鳥が何を言っても誰も言うことをきかないが、愛海が仕切り始めた途端にみんな集る。
倒される羽鳥の机。動けない歩に空き缶が投げつけられる。
「本番だよ」
最低だとわかっていながら羽鳥から離れる歩。
次の日。羽鳥がバイトして金を稼ぎまくっていると聞きつけた愛海たちは
どうせ遊ぶための金だろうと羽鳥の財布を盗もうとする。
金を稼いでいる理由を知っている歩は、つい「違うよ」と言ってしまう。
キレるギャルたちになぜ羽鳥なのかと問うと、笑顔で愛海は答えるのだった。「ムカつくから」


放課後歩はクラスの男子から、キャンプの夜に羽鳥が自分をかばってくれたことを知る。
急いで謝りにいったが羽鳥は答えてくれない。自分を励ましてくれたのに、傷つけてしまった。
強くなれない自分に怒り手首を切ろうとするが、一歩ふみとどまり石でカッターを破壊するのだった。


次の日愛海たちと話している時にケータイに克巳からメールがきた。
歩の裸の画像が添付されていた。覗き込もうとした愛海を払いのけてしまう。
すると直後に愛海のケータイにも克巳から画像つきメールが。
思わず愛海からケータイを取り上げ叩きつけるが、そこに写っていたのはただのキャンプのときの写真だった。
不審がる愛海と「やっぱり…」とギャルたち
放課後愛海は克巳に「歩は克巳のことが好きなのかも。克巳には愛海だけだよね?」とたずねる。
家に帰った克巳は「お前と付き合わないと親父の会社がやばいんだよ」と本音を吐き捨て
歩の奴隷写真を眺めるとおもむろに歩に電話をかけた。「ご主人様だよ。メール驚いた?」



167 名前:ライフ10[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:17:22 ID:???
恐怖で町に飛び出した歩だが、よっぱらいにからまれてしまう。
そこを助けてくれたのは、羽鳥だった。羽鳥が笑顔を見せてくれたくれたことに喜び、
家へ駆け出した歩だったが途中で塾帰りの克巳につかまってしまう。
どうして自分のことを好きだと言ってくれる愛海がいるのにこんなことを…と訴える歩に
自分は西舘なんか来たくなかったのに愛海が行くから行かされたとどなる克巳。
植木鉢を投げつけ逃げ出した歩は、愛海に本当のことを話そうと決意する。


次の朝遅刻ぎりぎりで歩が登校すると、机の中に羽鳥の上履きがはいっていた。
歩をテストすると言う愛海。まだ羽鳥は来ていない。あせる歩。
そこに羽鳥が裸足で教室に入ってきた。
暑いからだと言う羽鳥に教師は、羽鳥が上履きを履くまで授業はやらないと宣言する。
次第に教室の空気は」険悪になっていくが、余裕の表情の愛海たち。
ところが。歩は立ち上がり羽鳥に上履きを渡した。
「ありがとう」と笑顔の羽鳥に、こちらを見ようともしない愛海。
その後愛海が歩をひっぱたき、歩への無視が始まった。


歩が克巳と2人で帰ったりしてたとギャルから聞いた愛海。
今日は図書館に行くと言う克巳のあとを尾行すると、ついた所は歩の家だった。それもバラの花束を抱えて。
そう、克巳は歩の母親に取り入って歩の家庭教師をすることになっていたのだ。
愛海は歩の家の郵便受けを破壊すると(頭突きで)「絶対許さない」と呟いた。


そのころ歩は、克巳に自分の部屋まで侵入されていた。
克巳の悪行を全部バラすと訴えるが、どちらの言うことを信用するかなと言われ黙ってしまう。
犯されそうになるがギリギリでまぬがれ、克巳は帰っていった。
あいつはおかしいと母親に訴えるが、あんたのほうがおかしいと言われてしまう。
愛海は町でギャル四人に会い、みんなの言ったことは本当だったと泣き
その後歩から話したいことがあるとかかってきた電話に「明日化学室で待ってる」と答える。



168 名前:ライフ11[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:17:52 ID:???
翌朝化学室に向かうと愛海とギャルが待ち構えていた。
頭上から針を千本かけられ、全部飲めと迫られる。
愛海が休んでるときに克巳を盗ろうとしたと思い込まれている。
必死で弁解し、克巳にされたことなどを訴えるが誰も信じてくれない。
マジで針を飲まされそうになるが、ギリギリセーフ(多いな)。
教室に戻ると、すでに歩は完全な悪者にされていた。いじめのターゲットは歩に移っていた。


教科書は捨てられ、他のクラスの女子にまで噂は広まっていた。
たまらず保健室に逃げる歩。また手首を傷つけてしまう。
そこに克巳が現れた。そろそろ画像をばら撒こうと言う。
追いかけてケータイを奪い取り水溜りに投げ捨てることには成功したが、
もみあっているところを多くの生徒に見られてしまう。
手首から血が流れているのに気付き、言い訳もせず愛海たちから逃げる歩。
残された克巳は、歩が愛海とおそろいのケータイを壊そうとしたと言いギャルたちは完全にキレてしまう。


歩はとりあえず保健室に逃げたが、ギャルが探しにやってきた。
慌てて隠れるが、自分のことを死ぬまで追いつめようと言っているのを聞いてしまい
「強くなんかなれない」と逃げ出し、トラックの前に飛び出してしまう。
トラックには轢かれなかったが、あのまま死んでいたらどうだっただろうと考える歩。
店からナイフを万引きし、深く切りつけるが追いかけてきた店の人に捕まってしまう。逃げる気力をなくす歩。



169 名前:ライフ12[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:18:18 ID:???
そこに突然羽鳥が現れ(何回目?)歩を助け出して駆け出す。
リスカのあとを見ても、歩を否定しないで手当てをしてくれた。
リストバンドをくれ、優しい言葉をかけてくれる羽鳥に号泣する歩。
そんな歩に給料袋を見せて、ぱーっとやるか!と宣言する羽鳥。
美容院と洋服屋に連れて行き歩を全身整える。
夢をみてるみたい、と心からの笑顔を見せる歩。
路上で酒を飲んでいる若者たちが、ビンで転んだ歩を笑うとそいつらにビンを投げつける羽鳥。
ダッシュで逃げて大笑いしたあと入ったカラオケで歩は「今日より楽しい日なんて絶対ない」と泣く。
そんな歩に羽鳥は「未来に絶対はない」と言う。
つらい胸のうちをぶちまける歩。優しく「がんばったね」と手を差し伸べる羽鳥。


そこへさきほど逃げてきた若者達が追いかけてきた。
羽鳥が犯されかけるが歩が男を歌本でぶんなぐり、乱闘に。
騒ぎに気付いた店員のおかげで事なきをえる。
帰り道歩は、つらかったけど羽鳥のおかげでまたがんばれると語る。
いつかリスカもやめたい。そういう歩の手を握る羽鳥。


そのころ歩たちにやられた男達はキレていた。一人の男が歩の制服が西舘のものだと気付いた。
「マナミにでもきいてみるか。案外知り合い立ったりしてな」



170 名前:ライフ13[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:18:45 ID:???
次の朝勇気をだして登校した歩だが、下駄箱で愛海たちの笑い声を聞きとっさに隠れてしまう。
自分のことをあざ笑っているのを聞き思わず逃げ出す歩。
教室では愛海が、朝隈高の子に歩のこと話してみようかなとギャルたちに言っている。
朝隈にはヤバイことなど平気でやりそうなやつらがうじゃうじゃいるのだ。
「なに頼もっかなー」と楽しげな愛海。


学校から逃げ出しふらつく歩。その姿を偶然見つけた昨日の男が歩をこっそり写メで移した。
もちろんそんなことに気付かない歩。
羽鳥にもらったリストバンドを見て覚悟を決めると再び」学校に向かって走り出した。
校門から入ってくる歩の姿を見た愛海は歩の机と椅子を教室の窓から外に投げ捨てた。
呆然とする歩。教室は爆笑の渦。
ついでに昨日置きっぱなしだった鞄も捨てようとするが、外に歩の姿はない。
そこに教室のドアから現れた歩。机と椅子を抱えている。
静まり返る教室。そのとき先ほどの男から愛海にメールが届いた。
朝隈高の愛海の知り合いというのはあの男だったのだ。
歩の写真つきで「こいつさがしてんだけど」という内容。
「いま目の前にいる」と返す愛海。ここから逃げないと決意を固める歩。



171 名前:ライフ14[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:19:11 ID:???
歩の鞄の中身をばら撒き始める愛海たち。
メモリーの入っていないケータイをバカにする愛海に
「あんたたちみたいのが友達っていうんならそんなのいらない」と言い切る歩。
ケータイを拾おうとした歩の手を踏みつける愛海。
その足を振り払い愛海に手をあげようとした歩をギャルたちが止めにはいりまわりの机が散乱する。
物音で教室に駆け込んできた担任に「歩が愛海を殴ろうとしたから止めた」と言うギャル。
泣き出す愛海。周りの声も歩を非難するものばかりで、歩は放課後職員室に呼び出されることに。
歩を責めるわけじゃないと担任は言うが、何も言わない歩に「悪いのはあなたということでいいのね」と一方的。
たまらず愛海に机を捨てられたことを話すが「嘘をつくな」と言われてしまう。とにかく問題を起こしたくないのだ。
「嘘じゃない、自分はいじめられている」と言っても取り合ってくれない担任に失望して出て行く歩。


克巳の家では克巳が父親に殴られていた。
愛海に別れようなんていったのか、うちの会社が潰れたらおまえのせいだ。と父親。
その足で愛海に謝罪に行く克巳に涙を流して喜ぶ愛海。
別れたあと屈辱で顔を歪ませる克巳だったが、その後ろでは愛海も態度を豹変させていた。


次の日のLHRは担任不在で副担が行うことに。
「いじめについて」思うことを書けという教師に、歩がチクったのではと気色ばむギャル。
回収されたレポートを「余計なことをするな」と奪い取る歩。
屋上から紙をばらまいて笑いだす歩。「みんな死んでしまえ」



172 名前:ライフ15[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:19:36 ID:???
次の時間教室に入ってきた担任は黒板の「いじめについて」の文字を見て慌ててその文字を消し始める。
その担任の前で歩に親しげに振舞ってみせる愛海たち。騙される担任。
しかし歩の教科書はビリビリに破かれていた。
授業の後「よかったわね」と話し掛けてくる担任に無言で立ち去る歩。登校してきた羽鳥に会い喜ぶ。
羽鳥も担任に睨まれていた。成績はいいのだが欠席が多いからだ。
悩みがあるならなんでも言ってという担任にそっけない態度の羽鳥。


先に教室に戻ろうとした歩はトイレで愛海たちに暴力をふるわれる。
悔し涙を流すが、羽鳥の前では笑顔を見せる歩。
様子がおかしいと思って追ってきた羽鳥に歩は「羽鳥と友達になりたい」と泣きながら言う。
そんな歩に「夏休みになったらまた遊ぼう」という羽鳥。笑顔で答える歩。


次の日仲良く登校してきた歩を愛海たちがトイレに連れて行こうとする。
それを助けたのは同じクラスの男子・薗田優樹(ソノダユウキ)だった。
お礼を言おうと屋上まで追いかけていった歩に薗田は「自分のために助けたんだ」と言う。
自分も中学のときいじめられていた。ただ見ているだけの人にはなりたくなかったからだ、と。
それでもうれしかったと言う歩。羽鳥も自分のことを友達と言ってくれた。ひとりじゃないんだ。


愛海たちは朝隈の男達と会っていた。
ドラッグをきめてイっちゃった愛海に男が迫る。
「うまくいってないなら彼氏と別れろ」と言う男に
「克巳は将来有望だからキープしとかないともったいない」と返す愛海。
結局屋外でセックス中に愛海は男に「なんでもお願いきいてくれる?」とお願いをする。



173 名前:ライフ16[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:20:07 ID:???
塾の帰り道。克巳は数人の男達に襲われた。
暴力をふるわれ、ナイフで脅されると克巳は土下座をして財布を差し出した。
失禁した克巳を見て笑いながら写真をとる男達。
置き去りにされた克巳を発見したのはたまたま通りかかった歩たちの担任だった。
病院で寝ている克巳に駆け寄る愛海。涙を流して先生に感謝する。
克巳の父親の前で、克巳に嫌われてるかも…というようなことをアピールする愛海。


克巳を襲ったのは朝隈の男達だった。
リーダー格の男(アキラ)に愛海から電話がかかってくる。そう、克巳を襲わせたのは愛海だったのだ。


次の日、克巳が襲われたことは学校中のニュースになっていた。
ふらふらになりながらもテストをうけにくる愛海に周囲は同情的に。
すれ違い様に歩は愛海に「ざまあみろ」と言ってしまう。
つかみかかってくるギャル。そんな歩に今まで傍観していた男子生徒たちまでもが批判的になっていく。
歩に対して「克巳よりヒドイ目にあう」と宣言する愛海。
そんな中克巳がテストを受けにやってきた。いい子モードの克巳に担任はすっかり騙されてしまう。


テストの結果、克巳は学年トップの座を羽鳥に奪われてしまう。
ますます羽鳥を尊敬する歩。夏休みもバイト先にいつでもおいでと言われ喜ぶ。
最近はいじめもおさまってるし手首も切ってない。
しかしまた愛海がなにか企んでるのでは、と嫌な予感がかすめる。


克巳は家で父親に成績のことと愛海のことでなぐられていた。
そこにアキラからの呼び出しがかかる。
警察に言うという克巳に対し、そんなことをしたら克巳に頼まれたといって愛海を襲うと言うアキラ。
もしそうなったらおしまいだ…。アキラの言いなりになるしかない克巳だった。



174 名前:ライフ17[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:20:32 ID:???
夜、羽鳥のバイト先に行ってみる歩。
しかし忙しそうなので中に入るのをためらっていた所にサラリーマン風の男が声をかけてきた。
油断したところをスタンガンで気絶させられた歩。そのままアキラたちに車で連れ去られてしまう。
気がついた所は廃墟となった病院だった。
逃げようとするが捕まり、ベッドに手錠で拘束されてしまう。
ケータイの入ったバッグの水につけられてしまい置き去りにされる歩。
祭は明日だと言ってアキラたちは去っていった。
必死でベッドを引きずりケータイを手にするが、やっぱり壊れてしまっていた。


次の日、欠席した歩を不審に思って家とケータイに電話する羽鳥。しかしつながらない。
薗田にも頼んで捜索を始めるが、電話ボックスで薗田と連絡中にアキラたちに捕まってしまう。
連れてこられた羽鳥を見て、歩は抵抗するもやはりどうしようもない。男達がやってきた。
夏休みになったらいっぱい遊ぼうねといって覚悟を決める二人。


男が手を出そうとするが、アキラがくるまではまたねばならないらしい。苛立つ男達。
ケータイさえつながれば…。ふと歩は電池がまだ生きていることに気づいた。
本体を蹴り寄せ、後ろ手で必死に電池をはめる歩。
アキラがやってきた。震える手で電源をいれるとちょうど薗田からの着信が。
「助けてーー!!」渾身の力をこめて叫ぶ歩。
電話をかけたことはばれてしまうが、声は薗田の耳に届いた。
電話に気付く前にアキラが言った「ここはつぶれた病院だ」という声も。


ケータイは壊され、羽鳥は薬で眠らされ隣室に連れて行かれ縛られてしまう。
しかし羽鳥は眠ったふりをしていたのだ。男が捨てていったタバコの火を紙にうつして縄を切る。
消化器で男達を気絶させ歩を助けるが、手錠の鍵がない。
やっと見つけるが意識が戻ったアキラの手によって窓の外に捨てられてしまう。


そのとき、隣室の火が部屋中に燃え移り、ついにガスタンクが爆発した。
逃げる男達。しかし歩は手錠がはずれずにげられない。
羽鳥が瓦礫を使って鎖を切ろうとするがなかなか切れない。火がこちらの部屋まで迫ってきた。



175 名前:ライフ18[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:21:12 ID:???
自分はいいから逃げろという歩に羽鳥は言った。
「この手は生きるために切ってるんじゃないのか!」
あきらめずに道具をかえ、ようやく鎖が切れた。しかし羽鳥が倒れてしまう。


病院の場所を突き止め、駆けつけた薗田。燃え盛る病院をみて頭から水をかぶり突入する。
中に入った薗田が最初に会ったのはアキラだった。実は中学のときに薗田をいじめていたのはアキラだった。
すくんでしまう薗田の首にアキラの手がかかる。そこへ羽鳥を支えながら脱出してきた歩が現れる。
標的を歩にかえたアキラに薗田が後ろから殴りかかりここは俺に任せて行けと言われ逃げる歩と羽鳥。


殴りかかるアキラの上半身を窓の外に突き出す薗田。
許しを乞うアキラに「今まで何度も頭の中でお前を殺した」と言い放つ。
アキラに引きずられ一緒に落ちそうになるが、窓のサンを掴み薗田は落ちずにすむ。そのまま歩のあとを追う薗田。


一方羽鳥を抱えた歩は追いかけてくる炎からのがれ、一室に避難していた。
歩は意識を失った羽鳥に水を飲ませようとするが、どうしても喉を通らない。
目を覚まして、と一身に願いながら口移しで水を飲ませる。
意識を取り戻した羽鳥を抱え、出口に向かうが瓦礫の山が邪魔して進めない。
そこへ追いついた薗田がやってきて上から引っ張り上げてもらえた。
ようやく脱出できた三人(とアキラ)は、駆けつけていた消防隊によって救助され病院で手当てを受けたのだった。



176 名前:ライフ19[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:21:39 ID:???
翌朝ニュースを見ていた愛海の目に廃病院での出来事が飛び込んできた。
焦る愛海のケータイにアキラから会いたいと連絡が入る。
病院から逃げ出してきたアキラに会う愛海。
愛海のことは誰にも言っていないといわれ安心し、アキラを逃がす。
が、別れた直後に通報。アキラ逮捕。「役立たずが…!!」と影から罵る愛海。


生きている喜びを実感し、戦う意識を新たに教室へむかう歩と羽鳥。
朝から電話の鳴り止まない職員室では「彼女達は交通事故にあった」ことにするよう訓示されていた。
教室では興味本位に騒ぎ立てる生徒達。こんなときだけ近寄ってくる女の子たちを一蹴する歩。
「カラオケで揉めた男達にラチられた」本人達もそう思っていた。
ところが、歩と羽鳥2人のときに愛海がこう言ったのだ。「ザマーミロ。あのときのおかえし」
!まさか愛海がしくんだのか。
プールで愛海につかみかかる羽鳥。職員室に呼ばれ事情を話すも信じてもらえない。
そこに警察から、廃墟の事件と克巳を暴行した犯人は同一犯だとわかったと電話がかかってきた。
涙を流して喜ぶ愛海。羽鳥はますます信じてもらえない。


愛海を呼び止める歩。一人になると、アキラと自分は知りあいだとあっさり言う愛海、
しかし事件のことは知らないとしらを切りつづける。
つかみかかる歩に表情をかえず抵抗する愛海だが、ギャラリーが集った途端泣きながら去っていこうとする。
すれ違い様に「マナの予言は必ずあたるのよ」と耳打ちをされ、歩は思わず愛海を殴ろうとする。
すると触れてもいないのに愛海は自ら窓ガラスに頭を打ち付けた。
言い分も信じてもらえず周りから殴り飛ばしたと思われ非難される。
「犯人扱いされる愛海の気持ちを考えろ」と言う担任に羽鳥は犯人だという証拠があればいいんですね、と問う。
去り際、歩は担任に言う。「先生は私の気持ちを考えてくれたことがありますか?」



177 名前:ライフ20[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:22:05 ID:???
ひとり保健室で笑い転げる愛海。克巳を使ったのだってこうなることを見越してだ、と大笑い。
ところがそれを様子を見にきたギャル四人組の一人(ヒロ)が聞いてしまう。
本当のことを教え、恐怖に怯えるヒロに愛海は続ける。「ヒロはマナのこと裏切らないよね?」
ベッドを赤チンで真っ赤に染め、中央にハサミを突きたてる愛海。


しばらくして担任が保健室に様子をみにきた。
中から出てくる愛海の歪んだ笑顔を見て不審に思い保健室を覗くとそこには異様なベッドの光景があった。
一方教室では犯人がアキラだったことを知り動揺するギャル三人。
戻ってきたヒロに「まさか愛海がアキラに頼んだんじゃ」ときくが
ヒロの答えは「愛海のこと疑うなんてそれでも友達なの?」だった。


愛海を追いかけてきた担任だが、いい子モードにすっかり騙される。
その後帰り道で愛海は、公園の砂場にヘッドスライディング。すっかりボロボロになって家に帰る。
その姿をみて驚く両親に、泣きながら「学校でいじめられている」と訴える愛海。


翌朝学校に鬼のように怒り狂った愛海の親父が現れた。
愛海の父親は会社の社長なうえに県会議員でもある有力者だ。
ひたすら恐縮する教師に、呼び出された歩と羽鳥。この2人を退学にしろと迫る親父。
2人が愛海をいじめたことになってしまっている。
自分達はそんな汚いことはしないと訴えるも、ひたすら怯えたふりをする愛海。
ついに教師の一人が無理やり2人の頭をさげさせた。
しかしそれをふりきって言い放つ歩。「ふざけんじゃねえよ」



178 名前:ライフ21[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:22:32 ID:???
「いじめられてるのは私なんだ!」
愛海と、周りで協力・傍観していた子たちにむけて語る歩。
反論する親父や担任に「なにが真実か目をそらさずに見ろ」と迫る。
言い終えて力尽きた歩を殴ろうとした親父を止め、そっちがでたらめだと羽鳥も言う。
警察を呼べという親父に「恥をかくのはそちらですよ」と薗田。
愛海も警察を呼ばれると都合が悪いのでそれを阻止する。悔しがる愛海。
その場から立ち去ったあと歩に羽鳥はよく言ったと笑顔をみせるのだった。


次の日にも学校に姿をあらわす親父。
早く娘の無実をはらせと学校に迫る。克巳にも圧力をかける親父。
せっかく自分を脅迫していたやつらも捕まったというのに、と苛立つ克巳。
まずは自分に疑いがかからぬようんえせねば…と不気味な笑顔をみせるのであった。


授業は自習になり、不穏なムードな教室。歩と愛海、どちらが正しいのか。
現れた歩と羽鳥に嫌悪感をあらわにするクラスメート。
それをかばう薗田にも攻撃の手はむけられる。
「そもそも悪いのは人の彼氏をとろうとしたおまえだろう」と食ってかかるギャルに
「それが真実じゃなかったら?」と羽鳥。
「自分は何も知らないが、歩はけして嘘をつかない」と言い切る羽鳥。
「あんたたちは愛海が嘘をついていないと言い切れるのか」と続ける。
それを聞いてヒロは「もし歩の言うことのほうがホントだったら…」とギャルに言ってしまう。
教室の外からその言葉を聞いて恐ろしい形相でヒロを睨みつける愛海。逃げるヒロ。
愛海に気付いた皆だが、いまいち愛海を信じきれない。
そんな愛海に歩は「嘘で塗り固めるのも大変そうね」と言い捨ててヒロを追いかけた。
ヒロに追いつく歩。「なにか知ってるんでしょ?」



179 名前:ライフ[sage] 投稿日:2005/07/13(水) 22:29:59 ID:???
今日発売された10巻までのあらすじがここまでです。
この作品のみどころはといえば、やっぱり愛海でしょうか。
貞子もびっくりな形相に、奇行の数々。ホラーより怖いかも…。



743 :「ライフ」11巻あらすじ:2010/02/11(木) 23:28:46 ID:T+rd6xX3
ありがとうございます。では、「ライフ」11巻からのあらすじ投下します。
できるだけ簡単にまとめてみます。まずは11巻に収録されている話のあらすじから。

10巻のラスト、歩が廣瀬を引き止める場面の直後から。
廣瀬に追いついた歩は「本当のことを教えて」と廣瀬に告げるが、
次の瞬間廣瀬は吐き気を催してトイレに駆け込んでしまう。
廣瀬を追ってトイレに入った歩は廣瀬を心配するが、廣瀬は何も知らないと声を荒げ、
それどころか歩に「今まで自分たちがしてきた事を悪いなんて思っていない」とまで言ってのける。
しかし、その直後歩は廣瀬に「廣瀬たちと仲良くなりたかった」と自分の本心を明かし、
「どうしてもっと早く信じてくれなかったの」と言い残して去っていく。
その時、未来が言った「歩は嘘をつかない」という言葉を思い出した廣瀬はトイレの入り口にいるはずの歩に呼びかける。
私ももう愛海のことが信じられない、さっき保健室で愛海が言っていた事を聞いてしまったと語る廣瀬。
ところが、それを聞いていたのは歩ではなく愛海だった。
廣瀬が自分を信じられなくなったことを知ってしまった愛海は怒り狂って廣瀬を第二の裏切り者とみなし、
いじめのターゲットを歩から廣瀬に切り替える。



744 :続き:2010/02/11(木) 23:31:15 ID:T+rd6xX3
一方、学校の教師達は学校の面子を守るためにいじめの事実を隠蔽しようと考え、生徒への口止めを行おうと画策する。
だが、このことが偶然にも歩に知られてしまい、教師達がいじめを隠蔽しようとしていた事を知った歩は彼らに絶望する。

そんな時、予期せぬ事件が起こる。
愛海への恐怖で精神的に追い詰められていた廣瀬が、歩の目の前で飛び降り自殺を図ったのだ。
幸いにも廣瀬は足を骨折しただけで一命を取り留めた。
だが、廣瀬の自殺未遂を目の当たりにした歩は大きなショックを受け、
廣瀬が運び込まれた病院へ駆けつけた担任の戸田も居合わせた廣瀬の母親から責められる。

そして、学校の状況が大きく変わり始める。
廣瀬の自殺未遂を知ったクラスメイトの何人かが、副担任の平岡に愛海が歩や廣瀬をいじめていたことを話したのだ。
一方、他の教師達はようやく愛海がいじめを行っていた事を知ったものの、
相変わらず学校の面子を守る事を考えるばかりで何も行動を起こそうとしなかった。
そして、これまで愛海を信じていたクラスメイト達は、愛海に疑いの目を向け始める。

ここまでが11巻収録分のあらすじ。



746 :マロン名無しさん:2010/02/12(金) 12:44:39 ID:xlC9T+bz
ライフのあらすじを投降した者です。
先日投降した11巻のあらすじに抜けている箇所があったので補足しておきます。

廣瀬の自殺未遂があった日の夜、歩の母・文子は学校からの電話連絡でこの事件のことを知った。
いじめについて他人事のように話していたその時、文子は歩が学校でいじめに遭っていたことを歩本人の口から告げられる。
更にその際、文子は自分が今まで歩に冷たく接していたことを指摘されるのだった。
(12巻へ続く)

補足その1・教師達の隠蔽について
教師達はいじめを隠蔽するため、夏休みに夏期講習を行おうとしていた。
しかし、廣瀬の自殺未遂が起きたため結局夏期講習開催は中止になる。

補足その2・クラスメイト達が愛海を疑いだした理由について
これに関して抜けてるところがあったので書いておきます。
クラスメイト達は愛海が歩をいじめていたことは知らなかったが、
廣瀬がいじめられていた際は愛海が廣瀬をいじめているのを全員知っていた。
そのため、クラスメイト達は廣瀬の自殺未遂の後で「歩いじめの黒幕も愛海ではないか」と疑うようになる。



747 :「ライフ」12巻あらすじ:2010/02/12(金) 13:33:50 ID:xlC9T+bz
それでは、12巻のあらすじいきます。

夏休みに入って数日後、歩は未来と共に廣瀬の見舞いに向かう。
死んだ方が良かったという廣瀬に、未来は言う。
「アユムに言ったんだってね。『アユムみたいにはなりたくない』って…
あんただって何もしなかったわけじゃないでしょう。」
それを聞いて、廣瀬は歩に告白する。
自分が愛海達からいじめられて、やっと自分が歩にどういうことをしたか分かった、と。
「バカでごめん」と泣きながら謝る廣瀬に歩はハンカチを差し出し、廣瀬が生きていて良かったと励ます。
しかし、「あんたたちは強いね」と言う廣瀬の姿を見た歩と未来は何も言えなくなってしまった。
落ち込んでいる歩の様子を見た未来は、病院からの帰り道に「蛍を見に行こう」と歩に言う。

一方、西舘高校の教師達は予定していた夏期講習を中止し、夜回りを始める。
その様子を見ていた愛海の取り巻き達(チカ・エミ・咲)は、これからどうするかについて話し合っていた。
エミは廣瀬の見舞いへ行こうと言うが、チカはそれに反対する。
もし廣瀬の見舞いに行ったら愛海を裏切ることになる、次は自分たちがいじめられるかもしれないと。
そんな中、咲は二人に「もう愛海にはついていけない」と話す。
咲は愛海が仲間だった廣瀬をいじめたばかりか、廣瀬の自殺未遂の後も平然としているのを見て
彼女を恐れるようになり、またいじめの加害者になったことで自分の人生が
めちゃくちゃになるのではないかと恐れていたのだった。
そして、咲はこれ以上愛海と関わるのを止めると決めるが、その直後に愛海から旅行に行かないかという電話が入ってくる。



748 :続き:2010/02/12(金) 13:56:09 ID:xlC9T+bz
それから数日後、歩は未来に誘われ、彼女の田舎へ向かう。
蛍を見たり、未来の故郷の人々と触れ合ったりして楽しい時間を過ごす歩。
同じ頃、愛海グループも旅行に出かけようとしていたが、待ち合わせの時間になっても咲が現れない。
エミが咲に電話してみると、咲は電話口で自分の本心を明かし、「愛海と旅行なんて死んでもいや」とまで言う。
ところが、運の悪い事に咲はその言葉を電話の向こうにいた愛海に聞かれてしまう…。

旅行から帰って来た後、歩は園田とデートに出かけた。
周りの人々が自分の進路について考えているのを知り、未だ進路を決められない歩は不安になるが、
それを聞いた園田は「歩には歩にしか出来ない事があるはずだ」と歩を励ますのだった。
一方、愛海と取り巻き達は咲の一件以降徐々に仲がギクシャクし始める。
愛海の恐ろしさを知り、密かに彼女を警戒し始めるチカとエミ。
そんな中、愛海は入院中の廣瀬の下に向かい、ある事をしたら許してやると廣瀬に取引を持ちかける。

ここまでが12巻収録分です。



749 :「ライフ」13巻あらすじ:2010/02/12(金) 14:53:41 ID:xlC9T+bz
夏休み最後の日。とある焼肉店に、愛海の彼氏・佐古と歩達の担任・戸田の姿があった。
他の先生達は戸田に巡回を押し付けて何処かへ行ってしまったらしい。
しかし、戸田は「巡回が終わって佐古君とご飯食べるの楽しみだったんだから!」と嬉しそうな様子を見せる。
それを聞くと、佐古は「9月1日からは、僕達また教師と生徒に戻っちゃうんだね」と寂しそうな表情になるのだった。

夏休み明けの9月1日。
歩の学校には、廣瀬の自殺未遂の事件を取材しようとするマスコミが押しかけていた。
歩のクラスでもマスコミから取材を受けた事が話題となり、
クラスメイト達は愛海のグループが廣瀬の自殺未遂に関わっているのではないかとますます疑いを強める。
そんな時、突然学年主任が歩達の教室に現れ、始業式の後一年生のみで緊急の全校集会を行うと告げる。

始業式が終わった後、マスコミが入れないように体育館に鍵を掛けた上で一年生だけの全校集会が始まった。
一体何があるんだと生徒達が困惑していると、壇上に車椅子に乗った廣瀬が現れる。
そして廣瀬は、壇上で思いもよらない事を口にした。
椎葉歩をいじめていた主犯は自分で、自分が安西愛海達に指図して歩をいじめていたのだと。

歩はすぐに廣瀬の告白は嘘だと気付く。愛海が廣瀬を脅し、嘘の告白をさせたに違いない。
だが、教師達は廣瀬の告白が嘘だとは気付かず、彼女を謹慎処分にしてしまった。

そんな中、歩のクラスの副担任・平岡は廣瀬の自殺未遂が起きた際に
クラスの生徒からいじめの主犯は愛海だと打ち明けられた事もあり、いじめの真相を追い続ける。
生徒の家を一軒一軒回って話を聞き続けた平岡は、遂にいじめの主犯が愛海だったことを突き止めた。
調査の結果をレポートにまとめ、学校へ提出する平岡。
だがその矢先、平岡は学校から左遷を告げられる。
平岡が真相を突き止めたことを知った愛海が、県会議員である父親を利用して平岡を左遷させるよう仕組んだのだ。



750 :続き:2010/02/12(金) 15:23:14 ID:xlC9T+bz
教師たちの中で唯一自分に味方してくれていた平岡が左遷させられる事を知り、ショックを受ける歩。
平岡は歩に何も出来なかった事を謝り、学校を去ろうとするが、そこに愛海が現れる。
平岡は愛海になぜいじめを行ったのかと問うが、それに対する愛海の答えは衝撃的なものだった。
「キモチイイからですよ。」
そんな愛海に、平岡は意味深な言葉を投げかけて去っていく。
このままでは、いつか愛海は仲間を失い独りぼっちになると…。

平岡が学校を去った翌日、戸田は生徒達に「平岡先生は以前から異動を希望していた」と嘘をつき、
学校も何事もなかったかのように日常に戻ろうとしていた。
だが、そんな学校の態度に納得いかない歩は学校を飛び出し、学校に来ていない未来を探しに向かった。

一方、愛海の悪意は無関係だったはずの戸田にまで及ぶ事になる。
戸田が佐古とキスしているところを偶然目撃した愛海は佐古が戸田と付き合っていた事を知って激怒し、
佐古に別れを宣言。
そして戸田は愛海から「佐古とのキスを見た」と言われて彼女に脅され、愛海の味方につくことになってしまう…。

ここまでが13巻収録分。
ちなみに12巻で出てきた咲は、愛海に本心を知られた後新学期が始まる前に転校していきます(愛海から逃げるために)。



751 :「ライフ」14巻あらすじ:2010/02/12(金) 15:45:16 ID:xlC9T+bz
連続投降すみません。「ライフ」14巻のあらすじ行きます。

未来を探す歩だが、なかなか見つからず途方にくれる。
廣瀬も平岡もいなくなってしまった。自分の味方がみんないなくなってしまう…。
途方にくれて気力を失いかけていたその時、一人のバニーガールが歩に声を掛ける。
それは、風俗店でアルバイトをしていた未来だった。
ようやく未来と出会えた歩は安堵の余り泣き出し、平岡が左遷されてしまったことを未来に伝える。
その時、愛海の父親が未来の働いている店に入ってくるのが見えた。
未来に連れられ店のバックヤードに入っていった歩は、そこで愛海の父親が
「平岡を飛ばした」と話しているのを聞いてしまう。
怒りに任せて愛海の父親の下へ乗り込もうとする歩だが、未来はそれを止め、
歩にバニーガールの衣装を渡し、二人で平岡の仇を討とうと告げる。
着替えて出てきた歩の手首の傷を見た未来は、歩が以前「あたしはミキのそばにいるよ」
と言ってくれたことを思い出し、私はずっと歩のそばにいると歩を励ますのだった。

その後、バニーガールに扮して出てきた未来と歩は愛海の父親に様々な無礼講を働き、
遂に彼に恥を書かせる事に成功する。



752 :続き:2010/02/12(金) 16:07:14 ID:xlC9T+bz
一方その頃、愛海の味方になってしまった戸田は、愛海に取り入るためにあることを画策する。
数日後の中間テストの最中、歩達のクラスの試験監督を担当していた戸田は、突然未来に席を立てと言い、
未来の机の中からカンニングペーパーを取り出してみせる。
実はこれこそが戸田の計画で、未来にカンニングの濡れ衣を着せることで学校から追い出そうと企んだのだ。
当然カンニングペーパーも戸田が偽装したものであり、未来の机から取り出したのも戸田の演技だった。
カンニングしただろうと未来に詰め寄り、教室からの退出を告げる戸田。
だが、クラスメイトたちは誰も未来がカンニングしたという戸田の発言を信じない。
更に、歩がこれに真っ向から反抗し、テストを放棄。
それでも戸田は歩の発言に耳も貸さず、「規律を乱すものは学校にはいらない」として未来を退出させようとする。
その時、クラスメイトの中から声が上がった。

「羽鳥がカンニングなんかするかあ?」

この一言がきっかけで、クラスメイトは未来のカンニングが偽装されている事に気付き、
更に愛海が未来にカンニングの濡れ衣を着せたのだと疑いの目を向ける。
戸田はその場を収めようとしたが、クラスメイトから平岡の異動を疑問視する声が上がる。
平岡は自分たちの家を一軒一軒回っていじめのことを調べていた。
そんな平岡が自分から異動を希望するはずがない。
その結果、クラスメイトたちは歩へのいじめだけでなく、廣瀬の自殺未遂も平岡の異動も、
今回のカンニング偽装もすべて愛海の仕業だと疑い始め、愛海はとうとうクラス内で孤立してしまう。
そして、予想外の事態に呆然とする戸田の下に一人の女子生徒が歩み寄り、言い放った。
「先生もいじめの加害者です!」

ここまでが14巻収録分。



762 :「ライフ」15巻あらすじ:2010/02/22(月) 18:14:18 ID:zA6SzVS+
お久しぶりです。「ライフ」15巻のあらすじいきます。

14巻のラスト、カンニング偽装が発覚した場面の直後から。
戸田を糾弾した少女は、テストを放棄して教室を飛び出した。
クラス中が騒然とする中、愛海がカンニング偽装を仕組んだのではないかと疑っていた生徒達が愛海を責め始める。
愛海は自分はカンニング偽装には関わっていないと否定するが、クラスメイト達はもう誰も愛海を信じようとはしない。
取り巻きのチカに助けを求めるも、チカはあっさり愛海を見捨ててしまう。
(補足:カンニング偽装は戸田一人がやったことで、愛海は全く関わっていない)
呆然とする愛海に、クラスの男子の一人が語りかける。
「…もうわかってんだよみんな。わかってねーのはお前だけだよ、安西」
結局、クラスメイト達は今回のカンニング偽装も愛海の仕組んだ事だと決めつけ、全員テストを放棄してしまう。
その場に居辛くなってしまった愛海は教室を飛び出すが、そこで気付く。
これから先、自分には地獄が待ち構えているに違いないと。

その頃、歩は先に教室を出て行った未来の下へ向かい、クラスメイト達が一丸となって未来を庇ってくれたと一部始終を伝える。
(実はこの辺うろ覚えなんですが、確か未来は結局戸田に言われるまま退出してしまったかと…よく覚えてないんで誰か補足お願いします。)
クラスが変わったと喜ぶ歩を見て、一緒に喜ぶ未来。歩は思う。
あの冷たい世界が変わる日が来るなんて、思っても見なかった。
あたしは今日を、この日を、一生忘れない――



763 :続き:2010/02/22(月) 18:16:27 ID:zA6SzVS+
一方その頃、思わぬ結果を招いた張本人である戸田は一人中庭に佇んでいた。そこへ、怒り心頭の愛海が登場。
戸田が墓穴を掘ったばかりに歩に敗北した愛海は怒りを露わにして戸田に迫り、
何と戸田の両目に指を突っ込み彼女の目を抉ろうとするという行動に出る。
「なーんにも見えていない……この節穴の目で……なんとかしてもらわなきゃね……!!」

幸い愛海が途中で止めたため、戸田は両目を潰されることだけは免れた。
愛海が去った後、ふと窓ガラスを見た戸田は両目がない自分の姿=「節穴の目」を持っている自分の姿を一瞬幻視し、それによって今までの自分を省みる。
本当は教師になんてなりたくなかったのに、周囲の希望に応えるためだけに無理やり教師になった事。
新米教師だった頃に生徒のいじめを解決しようとして失敗に終わり、その経験が下で今のような事なかれ教師になった事…。
今までの行いを恥じ、ようやく改心した戸田は、ある決意の下教員室へと向かう。

その頃、教員室ではカンニングの疑いを掛けられた未来と歩が呼び出されていた。
元々未来は素行がよくない生徒だと判断していた教師達は未来がカンニングしたと一方的に決め付け、
彼女にこのままでは退学処分になる、素直に自分の行いを認めろと迫る。
そこへ戸田が現れ、未来はカンニングしていないというのは本当であること、
自分がカンニングペーパーを偽装して未来にカンニングの濡れ衣を着せたことを告白する。
更に戸田は教員室から歩たちを追い出そうとしていた教師を止め、未来にカンニングの濡れ衣を着せた事を、歩に今までいじめを無視した事を謝罪。
そして、教員達の前でようやくいじめの真相を告げる。
「いじめの主犯は、安西愛海です。」

ここまでが15巻収録分。
これでようやく歩がいじめに打ち勝ち、やっと事態が好転したわけですが…
この次の巻から事態はとんでもない方向へ転がり始めます



764 :「ライフ」16巻あらすじ:2010/02/22(月) 18:22:33 ID:zA6SzVS+
続いて16巻のあらすじいきます。
戸田の告白を聞き、彼女が今まで自分をどう思っていたかを知った歩は教員室を飛び出す。
一人怒りに震える歩だったが、追いついた未来は「でもアイツは…戸田は謝った。それだけのことだよ。」と歩を励ます。
そこへ、数人の女子がやってくる。その中には、エイコの姿もあった。
歩に会ったエイコ達は以前からいじめに反対していたことを話し、いじめを止められなかったことを歩に謝り、
それをきっかけに歩とエイコ達は仲良くなる。
その後、誰もいない体育館にやってきた未来と歩は、これから楽しい思い出をたくさん作ろう!と笑顔で語り合うのだった。

その頃、真実を話した戸田は学年主任と二人きりで話をしていた。
こうなったからにはこの学校を辞めてもらわなければならないという主任に、戸田はまだ話していないことがあると言い、
自分が生徒である佐古克己と関係を持っていたことを話し始める。

教室では、愛海の取り巻き・チカが手のひらを返したように愛海を嘲笑していた。
女子達(=序盤で歩がいじめられていた時嫌がらせをしていた三人の女子)にあることないことを平然と話すチカの姿を見たエミは、
「チカだって何も知らなかったのに…」と絶句する。
そんな中、愛海はエミに「行こう」と声をかけて教室を出ていった。
ついていこうとするエミだったが、チカと女子たちに呼び止められ、結局愛海から離れてしまう。



43 :「ライフ」あらすじ補足(続き):2010/06/04(金) 10:53:58 ID:IziBnwJL
翌日、愛海が登校してくると、学校中の生徒たちが愛海を見て
「平岡先生を追い出したのも廣瀬を追い詰めたのもアイツがやったこと」と噂話をしていた。
昨日戸田が真実を話した事が教師達の不手際で知れ渡ったらしく、
愛海がいじめの主犯だったことは今やクラス中だけでなく、学校中の知るところとなっていたのだ。
愛海は自分を励まして教室へ入るが、そこで彼女を待っていたのはクラス中から無視されるという状況だった。
完全に歩と立場が逆転してしまったのだと知った愛海は、初めて味わう孤独に怯える。
「みんなマナのこと見てよ…いじめてもいいから…」

クラスの男子達は、愛海の仲間だったチカが掌を返したように愛海を無視しているのを見て
「あいつら昨日まで友達だったよな…?」と動揺していた。
歩も、孤立してしまった愛海の姿を見て彼女を心配する。
そんな中、女子達とエミとで新しいグループを組んだチカは、「先手を打とう」と言い出す。
戸田が昨日愛海がいじめの主犯であることを話したのを知っていたチカは、
このままではいじめに関与した自分たちの名前も出るに違いない、そうなったら学校からの処分は免れないと考えていたのだ。
それを聞き、女子たちは自分たちも以前歩いじめに面白半分で加担していたことを思い出し、真っ青になる。
そんな彼女達に、チカは処分を免れるために歩に謝ろうと言い出し、歩を探して教室を出て行った。
しかし、エミだけは行かないと言い、その場に残る。
「先に謝るべきなのはヒロじゃないのかよ…」

廊下を歩いていた歩は、後ろから追ってきたチカに呼び止められる。
振り向くと、そこには涙を流しながら自分に謝るチカたちの姿が。
だが、実は泣いているのは目薬を使った演技だった。
「いいよ」という歩の返事を聞き、上手くいったと確信したチカだったが、次の瞬間歩から思わぬ言葉が。
「思ってもないこと、言わなくてもいいから。」
歩はチカ達が演技で謝っているのを見抜いていたのだ。
そのまま歩は歩き去り、チカも悔しがりながら去っていく。
その後、未来と話していた歩は「私はもう安西の事を一生許せないかもしれない」と話す。



44 :「ライフ」あらすじ補足(続き):2010/06/04(金) 10:57:18 ID:IziBnwJL
その日のテストが終わった後、一人の男子が歩のクラスの教室に駆け込んで来て、
戸田が今日付けで依願退職したことを歩達に知らせる。
それを聞いた歩は、教師達がまた真相を隠す気だと気づいて教室を飛び出していく。
それから少し遅れて、愛海も教室を飛び出していった。

戸田の依願退職を知らせる紙が貼られた昇降口近くの提示板の前には、既に学校中の生徒達が集まっていた。
その様子を下駄箱の陰で見ていた学年主任と眼鏡の教師は、
昨日戸田が自分達の前で語ったことや彼女が佐古と関係を持っていたことは一切明かすな、ただ辞めたとだけ伝えるように、と確認していた。
そこに歩が現れ、一体どういうことだと学年主任達を問い詰める。
更に愛海もその場に現れ、「戸田も逃げたんだ…」と口にするが、
それを聞いた歩は「戸田は逃げてなんかない、いじめの主犯は廣瀬ではなく安西だと告白した」と昨日あったことを愛海に話す。
だが、それを聞いた愛海は「私が孤立したのもみんなあんたのせいだ!」と怒りを露にし、歩を持っていた携帯電話で殴りつける。
慌ててそれを押さえる学年主任。
その時、どこからか「ゴチャゴチャうるせーんだよ」と声がして、愛海に上履きが投げつけられる。
「何すんのよ!」と背後を振り返った愛海だったが、そこにあったのは自分に怒りの目を向けている生徒達だった。



45 :「ライフ」あらすじ補足(続き):2010/06/04(金) 10:59:43 ID:IziBnwJL
「戸田先生が辞めたのも安西の仕業ではないか」とあらぬ疑いをかけた生徒達は、
更に「椎葉いじめ始めたのもおまえなんだってな」と愛海を責め、
それをきっかけに平岡の左遷や廣瀬の自殺未遂等で愛海を一斉に糾弾し彼女に詰め寄る。
今や学校中が自分の敵になったと知った愛海はパニックに陥り、その場から逃げ出すが、その後を暴徒と化した生徒達が追いかけ始めた。
駆けつけた未来と共に間一髪で下駄箱の陰に飛び込み、暴徒に押しつぶされるのを免れた歩は、暴徒と化した生徒達が愛海を追い回す光景を目の当たりにして愕然とする。
必死に逃げ惑う愛海だが、暴徒と化した生徒達は執拗に愛海を追い回す。
そんな中、愛海は誰かにエミの手帳を投げつけられる。その手帳には、かつて歩と一緒に撮ったプリクラが貼られていた。
歩と一緒に撮ったプリクラを見つけ、思わず足を止める愛海。

それから少しして、教室にいた佐古の下に一人の女子がやって来て「下で生徒達が安西を追い回している」と知らせ、佐古を1階へ連れて行こうとする。
その途中で佐古は戸田が辞職したことを知り、女子から事情を聞きだそうとする。
その時、下の階から「土下座」「土下座」と囃し立てる声が聞こえてきた。

1階の昇降口では、生徒達に取り囲まれた愛海が「土下座して謝れ!」と詰め寄られ、土下座コールを浴びせられていた。
未来と一緒にその場にいた歩は、その光景を目の当たりにして「こんなはずじゃなかったのに…」と絶句する。



765 :「ライフ」17巻あらすじ:2010/02/22(月) 18:46:15 ID:zA6SzVS+
17巻のあらすじです。今回も短いです。

生徒に追い詰められた愛海は「土下座して謝れ!」の一言に「誰が土下座なんかするかボケェ!」と激怒。
怒りに任せて玄関のドアの硝子を叩き割るが、それを見た生徒は余計愛海を囃し立てる。
この事態を見た歩は思わず止めに入るが、かえって生徒に囃し立てられる結果に。
そこへ教師たちが生徒を止めに駆けつけ、やっと騒ぎが収まり始める。
その時、すっかり気力をなくしてしまった愛海は偶然校舎の中から騒ぎを目撃していた佐古の姿を見つける。
愛海と目が合った佐古は驚いて逃げ出すが、その時手を非常ベルにぶつけてベルを鳴らしてしまい、生徒を混乱に陥れる。
佐古が非常ベルを鳴らした事に気付いた生徒達は佐古が愛海を助けたのではないかと驚く。
それを聞いた愛海は気力を取り戻し、学校から逃げ出す。
愛海が逃げるのを見た歩は後を追おうとするが、未来は「後を追っていったら何されるか分からない」と止めようとする。
しかし歩は「愛海の本心を知りたい。このままじゃ終われない」と未来を振り切って愛海の後を追い始める。
その時、未来が送ったリストバンドが歩の手から落ちた。

その後、歩を心配していた未来は薗田に声を掛けられ、歩を捜すべく学校を飛び出す。
その頃、愛海が学校から逃げる原因を作った佐古は愛海と別れた事もあってか上機嫌。
家に帰って、久しぶりに「コレクション」(彼が撮った緊縛写真の事)でも眺めようかと呟く。
まさかその時、愛海が自分の家に入ってきていたとは知らずに…。

学校を逃げ出した愛海は佐古の家にいた。
佐古の部屋に上がった愛海は、楽しかった日々を思い出し、一人回想にふける。
その時、愛海は自分を追ってきた歩が家の前にいるのに気付く。
その瞬間、歩に対して抱いていた憎悪が爆発。「こいつのせいで、何もかもめちゃくちゃになったんだ!」

愛海は歩を家の中に引っ張り込み、自分の本心をぶちまける。
最初から歩のことを友達だなんて思っていなかった、ただ単に自分の引き立て役に利用するために友達として近づいただけだと。
そして愛海は、歩を殺そうと襲い掛かる。



766 :「ライフ」18巻あらすじ:2010/02/22(月) 18:59:02 ID:zA6SzVS+
18巻のあらすじです。今回は長くなります。

歩を殺そうと襲い掛かり、彼女の首を絞める愛海。
歩は何とか愛海を振りほどくものの、その直後に愛海に包丁で切りつけられ負傷する。
一方その頃、未来と薗田は学校を飛び出した愛海と歩を探していた。
二人の居場所を突き止められず苦戦する未来だが、薗田は二人が向かった先がどこか見当がついていた。
「佐古の…佐古克己の家って分かる?」

佐古宅では歩と愛海の争いが続いていた。階段を上り、二階の一室へ逃げ込む歩。
そこは、以前歩が佐古に脅迫された場所である佐古の部屋だった。
荒らされた部屋を見て呆然としている歩の背後に、包丁を持った愛海が追いついてくる。
愛海の憎悪に気圧されて立ち向かう気力を失いかける歩。
その時、ふと手首の傷を目にした歩は、以前廃墟での事件で未来に言われたことを思い出す。
「この手は何のために切ってんだよ。生きるために切ってるんじゃないのかよ!」
未来の言葉を思い出した歩は再び気力を取り戻して立ち上がり、愛海に立ち向かおうとする。
そんな歩に再び襲い掛かろうとする愛海だったが、床に落ちているあるものに気付いて立ち止まる。
それは、佐古が撮影した緊縛写真が張られているアルバムだった。



767 :「ライフ」18巻続き:2010/02/22(月) 19:00:28 ID:zA6SzVS+
アルバムは歩の緊縛写真が張られたページが開いた状態で落ちていた。
「何よこれ…何で椎葉が…?」困惑しながらもアルバムのページをめくった愛海は、
歩以外の女の子(愛海の中学生時代の友人だった女の子達)の緊縛写真が張られているのを見て愕然となる。
その時、帰宅してきた佐古が部屋に入ってきた。

荒らされた部屋と歩と愛海の姿を見て驚き、立ちすくんでいる佐古に、愛海はアルバムを突きつけて「これ、どういうこと?」と問い詰める。
緊縛写真のことがバレたのを知って焦った佐古は咄嗟に「歩のほうから誘ってきたんだ」と言い訳したが、
それを聞いていた歩に殴り飛ばされ、
愛海からも「椎葉だけじゃないじゃない!」「何でマナの友達とこんなことしてるの!?」と更に問い詰められる。
追い詰められた佐古は遂に愛海の前で本性を表し、
「最初から愛海のことなんか好きじゃなかった」と自分の本心を明かす。
佐古の本心を知った愛海は呆然。自分の幸せを壊したのは歩ではなかったとようやく気付くが、
同時にあることに気付いてしまう。
「ぜーんぶ嘘…最初から、マナには何にもなかった…。」
生気を失った目で部屋を見渡していた愛海の視界に、床に落ちている包丁が写る。
次の瞬間、愛海は部屋から逃げ出そうとした佐古の背中を包丁で切りつけた。



768 :「ライフ」18巻続き:2010/02/22(月) 21:00:23 ID:zA6SzVS+
背中を斬りつけられて階段から落ちた佐古だったが、傷は深くなかったらしく玄関まで這って逃げる。
なおも佐古の下へ向かおうとする愛海を見た歩は彼女を止めようとしたが、突き飛ばされて頭を打ち気絶してしまう。
玄関の佐古の下へ向かった愛海は更に佐古を攻撃しようとするが、
それを見た佐古は「そんなことばかりしてるから一人ぼっちになるんだ」と言い放つ。
その瞬間、愛海は涙を流しながら佐古に「バイバイ」と告げる。
思わぬ反応に焦る佐古の前で、愛海は包丁を振り上げ、自分の腹部に突き立てた。
「マナ……ひとりぼっちで生きたくない……」

少し経って意識を取り戻した歩は、愛海が自殺を図ろうとしているのを見て彼女を止めようと玄関へ向かう。
完全に絶望した愛海は「生きるのが面倒くさくなった」と更に自殺を図ろうとする。
だが、歩はそれを止め、愛海を必死に説得する。
自分のやった事に責任を取らないで逃げるなんて許さない、これから愛海も新しい未来を作っていかなくちゃいけないんだ、と。
それを聞いた愛海は、以前自分が佐古に振られて自殺を図った時に歩が止めてくれたことを思い出す。
そして、二人はようやく誤解が解け、和解する事が出来た。
その後、歩達を捜していた未来と薗田が佐古の家に到着。歩達三人は、薗田の通報で病院へ運ばれていった。

ここまでが18巻。
15巻からまとめて投稿させていただきました。



771 :「ライフ」19巻あらすじ:2010/03/06(土) 18:25:33 ID:bhVFQl8Z
西舘高校の教員室に一本の電話が入る。それは、佐古の家で起きた事件を知らせる電話だった。
電話を取った教師・田崎は真っ青になりながら愛海が歩と佐古を刺し、自分も自殺を図ったことを教師たちに伝える。

薗田の通報で病院に運ばれた歩は意識を取り戻し、ずっと見守っていてくれた未来から愛海と佐古が
別の病院に運ばれた事、二人とも重傷を負っていたが無事だと告げられ、愛海の無事を知り安堵する。
そこへ、事件の知らせを受けた歩の母・文子が駆けつけてきた。
怪我はなかったかと歩に尋ねた文子は、歩の手首の傷跡に気付き、その時初めて歩がリストカットをしていた事を知る。
娘が辛い目に遭っていたことを初めて知り、今まで歩に冷たく接した事を泣きながら謝る文子。
そんな文子に歩は「これからもっと話さなきゃいけないね、私達」と語りかけ、ようやく母と和解した。

一方、別の病院に運ばれた佐古の下には父親がやってきていた。
だが、父親は佐古を心配するそぶりをこれっぽっちも見せず、
逆に佐古に暴力を振るい「さっき愛海の父に謝罪してきた、自分の経営する会社はもう終わりだ」と語る。
更に、この事件で緊縛写真のアルバムの事を知った佐古の父はアルバムの写真は処分した、
女の裸の写真はまだあるのかと問い詰める。
もうないと答えると、佐古の父は更に息子をなじる。
何で愛海を守らなかった、お前が死ねばよかったのに――
その瞬間、とうとう佐古は父に怒りを爆発させる。
「俺はお前の道具じゃない!どうして俺の事をわかってくれないんだ!」
怒りに任せて暴れる息子の姿を目の当たりにした佐古の父は、すっかり怖気づいて病室から逃げ出してしまった。

そんな中、佐古宅で起きた事件を知った愛海の父は、西舘高校へ乗り込んでいく。
偶然愛海の父が学校に入ってくるところを見たエミは、チカ達に何が会ったのか聞こうとするが、
教室に入るとチカやチカのグループに入った女子達の様子がおかしい。真っ青な顔をして、黙り込んでしまっている。
チカから佐古の家で起きた事件のことを知らされたエミは、
その時初めて自分たちがいじめを止めなかったせいでこんなことになったんだと後悔し、教室を飛び出していく。



772 :「ライフ」19巻続き:2010/03/06(土) 18:27:59 ID:bhVFQl8Z
教員室では愛海の父親が教師達に抗議していた。
どうしてこんなことになったと愛海の父が教師達に詰め寄っていたその時、エミが教員室に現れる。
エミは愛海の父と教師達の前で愛海に指示されて歩をいじめたこと、
愛海がこれまで働いた悪事が全て知れ渡ると今度は掌を返して愛海を無視したことを告白し、自分に厳しい処分を課してほしいと泣きながら告げた。
それを受け、田崎も学校で何があったかを話し出す。
全てを知った愛海の父親は教師達が生徒を止められなかったと知って呆れ、
「娘を退学させる」と告げて学校から去っていった。
愛海の父が去った後、何で話したと学年主任から詰め寄られる田崎だったが、
勇気を振り絞って「自分たちは間違っていたのではないか」と明かす。
それをフォローするように、別の教師が自殺を図った愛海を止めたのが歩であることを話した。
そして、ようやく自分たちにも責任があったことを認めた教師達は、これからどうするかについて話し合い始める。

それから数日後、愛海の父は意識を取り戻した愛海の下に見舞いにやってきた。
学校へ乗り込んで抗議した事や、その途中でエミがやってきて事実を全て話した事を話す父親。
だが、それを聞いた愛海は遂に父の前で本性を表し、自分が歩をいじめていたのは本当の事だと告げる。
愛海の本章を目の当たりにした父親は、呆然としながら病室を去っていく。

数日後、退院した歩は未来に退院したことを知らせようとするが、なぜか電話が繋がらない。
不審に思って未来の家を訪ねた歩は、そこで思わぬことを未来から知らされる。
実は病気で臥せっている未来の父親の病状が悪化しており、医師からすぐに手術しなければ助からない、
そのために父親を転院させなければならないと告げられたのだという。
しかも父親の手術を行える病院は日本に一つだけしかなく、ここから遠く離れた場所にあるところなのだという。
そこへ転院するということは、つまり、未来が歩の下から去ってしまうということ…。
呆然とする歩を残し、未来は「今月中には…もう…いくから」とだけ告げ、歩の下を去っていってしまった。

ここまでが19巻。次が最終巻になります。