鉄人をひろったよ

Last-modified: 2011-06-06 (月) 10:04:02

鉄人をひろったよ/藤子・F・不二雄

557 :マロン名無しさん:2011/06/05(日) 13:49:38.26 ID:???
鉄人をひろったよ/藤子F不二雄短編

ある夜車を運転していた主人公(リーマンぽい)は道に人が倒れてるのを見つける
ボロボロの男性は主人公に「旧帝国陸軍が極秘に開発した…CIA…」
と途切れ途切れに言い、スイッチのようなものを主人公に渡す
誰か人を呼ぼうとその場を離れ、戻ってきたらその男はすでに消えていた
訳がわからずもらったボタンを押してみると
巨大な鉄人が空からやってきた
「孫がこんなの持っていたぞ。しかしこんなもん持って帰ってもなんにもならん
子供ももういないし」
鉄人を見ても呑気にそう言って帰る主人公
しかし後をついてくる鉄人

家に帰って妻にそのことを話したら何でこんなものを拾ってきたのかと怒られる
番犬代わりに使おう、乗用車代わりに使おうという主人公に妻は
「あんな大きいもの、おとなりさんに日照権がどうとかと騒がれる」と反対する
怒ってお隣さんへの愚痴を言うと鉄人は命令と勘違いして隣りに攻撃をしかける
なんとか止めるも鉄人を危険なものと判断する

「手放すにはおしいが今の住宅事情ではやむを得ん
今の世の中おぬしの身の置き場所はなさそうだ」
そう言って鉄人に海の底までいくように命令する

「一国が命運をかけて開発し、3つの国が大いなる犠牲を払って追い求めた鉄人の
あっけない最期であった」とナレーションが入り完

主人公が鉄人の価値が分からずあっさり捨ててしまう
といったお話