魔法使いの娘

Last-modified: 2010-12-04 (土) 17:08:19

魔法使いの娘/那州 雪絵

760 :魔法使いの娘:2007/12/31(月) 21:03:20 ID:???
鈴の木初音は陰陽師の義父と二人暮らしの女子高生。
義父は霊能力関係以外には全く才能がなく、
部屋散らかし放題で料理もまともにつくれない義父の世話に忙しい初音は
年のわりに生活臭がただよっている。


義父の弟子の兵吾と、義父の式神の小弥太なども登場する。
ちなみに初音は兵吾よりもよほど霊的な才能があるらしく、
義父は初音をその道に引っ張り込もうとするが、初音は拒み続けている。


義父は幼少期からその手の仕事ばかりしていたのでまったく常識がない。
その一例。
ある騒動がきっかけで、初音は自分の両親がなんという名前だったかすら思い出せない事に気づく。
実はそれは義父が呪術により初音から記憶を奪っていたからだった。
(忘れさせた上に、その忘れているという事実にさえ気づかないよう呪術をかけた)
理由はといえば「両親が死んだ後、初音が悲しがっていてかわいそうで」というしょうもないもの。


義父はのほほんとした人だが上記のように常識がなく、依頼があれば非道な仕事も受ける。
例えば「姑に頼まれ、息子の嫁が身篭っている子供を殺す」なんてこともする。


話の途中で初音は高校卒業、進学や就職はせずに主婦業に励んでいる。
 
 

最終巻の内容。

 
初音の実父母を殺害したのは、義父だった。
経緯は、陰陽師として実力のあった実父に対し、義父が「力比べをしたい」と無理やり挑んで手加減を出来ずに殺害してしまったというもの。
(実母は実父を手伝っていたため巻き添いをくって死亡。)
 
いろいろあったのち、初音は義父を赦す。
義父には陰陽師を辞めてもらい、常識や人間味をいちから身につけてもらうという条件付き。
 
そして初音は、義父の弟子の兵吾と新しい生活を踏み出していく…。という結末。
 
現在、続編「魔法使いの娘ニ非ズ」が連載中。