媒体 | 分類 | 操者 | 対象 |
---|---|---|---|
アニメ 他 | 洗脳 | ♂主人公 他 |
その刀は、持ち主の心を奪い、支配してしまう妖刀だった。その妖刀に取り憑かれた田之介という男は、いきなり百鬼丸に戦いを挑んでくる。刀が血を求めているのだ。刀泥棒のどろろは、そんな妖刀に魅せられ、とうとう田之介から刀を盗んでしまう。しかし同時にどろろは妖刀によって心を支配され、血を求めて次から次へと人に切りかかって行き、街を大混乱に導きながら刀鍛冶の小屋へと立てこもった。妖刀を奪われた田之介は、あの刀が無ければ生きられないと、刀を奪い返すべくどろろの隠れる小屋に火を放った。
どろろが立てこもった鍛冶屋の小屋に火を放った田之介は妖刀を取り戻すことに成功した。しかしその途端、田之介は村人を斬り捨てはじめる。刀はもっと多くの血を求めていた。どろろを助けた百鬼丸は、田之介と対峙し、妖刀と剣を交える。その戦いの中で田之介は妖刀に支配され、操られている自分を悟り、自分で自分の体を妖刀で貫いた。あやかしに心を乗っ取られることを望まなかった田之介の、人間としての最後の意思が妖刀を砕け散らせる。妖刀似蛭を退治した百鬼丸の目に本物の目が戻った。しかしその目に映るのは、彼を差別し、排除しようとする非情な人間の社会なのだ。