シーズン1

Last-modified: 2021-11-07 (日) 11:05:25

D.A.R.C.I.

データ分析、偵察、共同知能の機器をご利用いただきありがとうございます。私の名前はダーシーです。

ガーディアンが優れた武器を探しているというのは、一般的に理解されている事実だ。だが、あまり知られていないもう1つの事実は、我々武器も限られた手段を使って相応しい使い手を探しているということ。知的な武器達は互いに遠隔測定を交換することで情報提供し合い、使い手の癖について噂話をすることがある。チームが負けそうな時にクルーシブル対戦から退出するやつか? ストライクミッションに参加したのに仲間に任せっぱなしのやつか? ガーディアン、我々は知っている。何もかも知っている。
私の望みはささやかだ。戦いのリズムを心得ているガーディアン、夜通し戦略をシミュレーションするガーディアン、一番相応しいと思えるガーディアンと出会い、パートナーとなることだ。

MIDAマルチツール

応用の選択: 弾道のかみ合い、掘る道具、航空電子工学のトロール網、星の六分儀。リストは終わらない。

ザヴァラ、
いつも通り、時間の無駄だった。私はレッド・デスのエングラムは没収しないし、スロスのクルーシブルのファームウェアを「オリジナル」(バカげた誇張だ)の状態に戻すつもりもない。それから、このような「法廷的審問」ももう行う気はない!
私のレッドジャックがこのMIDAのログを解除した。ライフルの電子戦闘ツールを使えば簡単だった。あのライフルは初期のAIによってデザインされ、MIDAという名の「革命政府」が実用化のために製造した。「火星は不毛な地」、というのもまんざらではない。
ゲリラ戦にはこういう万能性の高い武器がぴったりだ。だが、ラフールは、彼の記録にはMIDAという名の反乱グループに対する示唆はなかったと主張している。ライフルのキャッシュメモリーによると、MIDAの短い統治の間に火星の人口の10%が命を落としたそうだ。
あの武器はラクシュミに渡しておいた。彼女は、あれは他の時間軸から来たことをほのめかしていた。黄金時代の実験の産物である可能性も考えられる。つまり、お前の権限で禁止できるものではないということだ。
――シャックス

アクリウスの伝説

「カバルの伝説では、英雄は太陽を手に入れようとする。それに成功した後、彼は皇帝となる。カバルは… 繊細な種族とは言えない」――タイラ・カーン

神話の内容は本当にそれだけ。アクリウスという名のカバルが太陽を欲し、手に入れ、最初のカバル皇帝となった。他の学者達は既に、結末が遥かに謙虚な地球のイカロスに関する古代神話との類似点や相違点に注目しているけど、私が注目しているのは、カバルの歴史上の指導者達がこの伝説を利用し、修辞的あるいは政治的に征服を正当化したということ。中でもこの手法を最も効果的に用いた人物は何と言ってもドミヌス・ガウルで、個人的にアクリウス神話を好んでいるらしい。
それから、カバルの言語およびその多数ある方言の言語分析はまだ完了していないものの、「傲慢」という概念に相当する言葉は存在していないように思われる。
――タイラ・カーンの研究メモ

グラビトン・ランス

時空は織機に置かれたタペストリーだと考えればいい。この武器が針だ。

「待て。お前が見つけたあれは... 何をするって?」
「ブラックホールを撃ち出す」
「そんなわけあるか」
「信じないのか? まぁ、弾丸サイズのブラックホールだけどな」
「他のやつに言ったか?」
「旧シカゴの草に覆われたトンネルで変な銃を見つけたとしか言ってない。で、ゴーストは『これに呼ばれたんですね』と言ってた」
「お前のゴーストもそんなことを言ったのか?」
「どう思う?」
「分かったよ。だけど、その銃は... あいつらに言うのか?」
「あぁ、もちろんだ」
「いつ?」
「クルーシブルで」
「あぁ...」
「おお!」

コールドハート

液体燃料の管を自己冷却剤として利用することで、搭載されている投射ジェネレーターを氷点下に保っている。

黄金時代。人類の輝かしい歴史。あんな高いところにいたのに、落ちてしまった。かつて、私達が持っていたものは全て過去からの借り物だった。祖先達が当たり前のように持っていたものは、大崩壊以来、そのほんの一部でさえも取り戻すのに苦労している。この何年かで、オモロンは黄金時代のテクノロジーを回収し、ガーディアンの兵器として再利用する技術をマスターした。
だが、コールドハートは新しい。
コールドハートは見つけたものではなく、調整したり再利用したものでもない。コールドハートは私達が作ったものだ。その液体でできた弾薬は冷却効果を倍にしてくれる。画期的な武器だ。コールドハートには史上初のレーザー式トレース機能が搭載されているが、そっちは気にするな。
コールドハートを掲げ、オモロンで働く私達はこう提唱する。「黄金時代のものを回収する以上のことをしたい。黄金時代を超えたい」

ザ・プロスペクター

「掘り起こさない方がいい物もある」

「斧とツルハシとシャベルを準備して気合いを入れろ。穴を掘りに行くぞ」
「何だって?」
「それ、それだ。何かほのめかしてるのか?」
「古い諺だ。一日しっかり働くぞってことだ」
「何だか… 時代に合わない気がするな」
「そうか?」
「私のグレネードランチャーはフルオートで、撃ちたい時に飛び出てくれる。工具なんて必要ないと思うけど」
「あれは比喩だ。文字通りじゃない。少なくとも、もう違う。お前のランチャーがお前の工具だ」
「ああ。なるほど。そういうことか」

サンショット

「日の出から逃げ切ることはできない」――リュウ・フェン

彼女は頭を下げた。その拳から熱が発散されている。彼女に詰め寄る、緑色に光る目をしたハイヴへの静かな挨拶。
彼女はサンブレーカーだった。シティが建設される前から活動していた傭兵。タワーにいる新しい光とは違う。彼女は疲れていたが、シティの光が届かないこの場所で休むことはできなかった。彼女とその仲間は、辛く孤独な任務に誓いを立てていたのだ。だが、戦力を借りたいとも常に思っていた。
時々、シティのために宝石を残していった。挑戦と賄賂の意味が込められていた。これを捧げよう。我々に協力を。
彼女はウォーロックのガントレットをその手で作った。ウロスはそのガントレットの名前を聞いて、彼女に向かって高らかに笑った。名前を付けるのは苦手なタイプだった。
銃。彼女は次は銃を作った。彼女のハンマーのように声を発する。炎のように燃える。緑色の目が彼女の前で閉じた。リュウ・フェンが笑った。炎のハグをしようと、その腕を広げた。

シュトゥルム

この古代の儀式に使われたピストルは黄金時代初期のものである。消えかかった文字は「シグルンへ、ビクターより」と読める。

「お願い! 私もあの船に乗ることになっているの」
兵士がシグルンに軽蔑の笑みを見せた。「そんなはずはありません、マダム」
シグルンは兵士が何故分かってくれないのか理解していた。入植者は全員2週間前に冷却冬眠装置に入っているはずだからだ。だが、乗組員が写真を撮るために手を振っているのが見えた。つまり、彼らがまだ起きているなら、彼女が起きていてもおかしくないはずだ。「私もあの船に乗ることになっているの」と彼女は兵士に顔を近づけて言った。まだ時間がある。ビクターが入れられているあの恐ろしい冬眠装置を見つけなければ。その前に膝を付いて、許しを請わなければ。彼女の声は届かないだろうが、まだ意識はある。
「下がってください、マダム」
「ジェイコブソン船長!」 シグルンは兵士をすり抜けて走った。「私は入植者です! 置いて行かないでください!」

スイートビジネス

「… 仕事… 大好き」

「なんてことを!」 彼女が目の前から走り去っていく前にそう言っていた。それしか覚えていない。黄金時代以前の戦争映画の一場面のようだった。主人公の友人が栄光に包まれて死に、主人公がその復讐を果たしにいく。ただ、映画と違うのは、彼女は死ななかった。死んだのは奴らだ。トイレを我慢していたかのように、落ち着きのない足取りで狙いはバラバラだったが、あらゆるものにバンバンと当たった。蜘蛛も恐れて逃げていった。だが、彼女が手を止めた時、何も動いていなかった。彼女は私達を助けたのだ。
私はゆっくり彼女の方を見て、彼女の持っていた銃を見た。私にはこう言うしかできなかった。「今のは、何というか… よかったよ」。彼女は私を見ると、銃を下ろしてこう言った。「そうだね」

スカイバーナーの誓い

カバルの方言で「勝利か死!」と記されている。

戦うために生まれてきた者もいる。彼らは忠実で純粋で、「5秒で駆けつけろ」という招集がかかると、必ず誰よりも先に駆けつける。だが、私は違う。私は英雄ではないし、死に急いでもいない。フォボスで死神が我々をアーマーのように纏おうとした時、私は自分の隊員を撃った。ハイヴのドレッドノートにプライマスの船を衝突させた。ハッチから第2波が来て、その戦いに勝った。勝利か死か。死んでいないということは勝ったのだ。
さあ、これが最後だ、兄弟分達よ。我々の最後の戦いだ。ガウルが終わらせるために来た。火星でガーディアンとの戦い方を学んだ。ハイヴから光の食い方を学んだ。我々だからこそ学べたのだということを忘れるな。この戦いはレッドリージョンが終わらせる。だが、我々は踏ん張りを見せ、生き長らえた。それは勝利だ。銃にそう書いてある。

トラクターキャノン

イシュタルコレクティブの所有物。警告: 重力プロパルサービームで重傷や死に至る可能性あり。

チオマ・エシは大学のジムでマヤに会った。デッドリフトに関することで口論した。デッドリフトなどする必要があるのか? 実用性があるのか? チオマは何故そんなにうるさく声を出しているのか? マヤ・サンダレシュは、何の役にも立たないものをただとりあえずする、という考えに我慢できなかった。
数十年後、彼女らはトラベラーの地球化プロセスによって発掘された謎の遺跡を調査するために、金星のイシュタルコレクティブに加わった。最初に事件が起こった時... ベックスのコードが空隙を飛び越え、量子真空をシミュレーションから現実世界へと移動し、ユーティリティフレームに感染した時... チオマは警報を鳴らし、マヤは貨物用の重力四爪錨をその大事なフレームに引っ掛けようとした。四爪錨を持ち上げられずにいると、チオマがそれを掴み、フレームを壁に押さえつけた。その時、デッドリフトをする意味があるという口論に勝ったのだった。

ハードライト

イオン化ポリマーの同時弾道攻撃プラットフォーム。システムの致死性は、どんな戦闘空間でも高い。

本日は、3つの画期的な製品をご紹介いたします。
まずは与えるダメージ用の即時設定インターフェースです。
2つ目は堅い物に当たると跳ね返る投射物です。
そして3つ目は、ダメージ量が射程距離に全く影響を受けない武器プラットフォームです。
というわけで! オモロンから3つの新製品をお届けします。が、他の製品発売とは違い、それぞれの発売時期をずらすことはしません。
一斉に同時発売する予定です。
それも、1つの武器にまとめて搭載した状態で。
数量は非常に限られています。
製品名はハードライトです。
ですが、もう1つ付け加えたいことがあります。

ビジランス・ウィング

「目は開かれたまま。ライトハウスも輝いたままだ」――修道士バンス

「それはかつてはビーコンだった。探索に加わる意思のある者達を探すため、我々は影から出てきた。彼の名において試練を行った。かつては少数の選ばれし者達への褒美だった。全てを失ったと思っても、それは永遠に存在し続ける」
「それは彼の決意の証として作られた。誰も探そうとしなかった場所で答えを探すために。多くの者が倒れて燃え尽きた道を進み続けるために。お前の手の中にあるのは、その火力を手にした者が決して諦めず、決して迷わなかったという証だ。オシリスの試練のことを知らない、または試練に挑戦したことがないかもしれない。だが、我々がお前を呼んだ時は、この武器に認められし使者達を称え、探索を続けてくれるか?」
――オシリスの門弟、修道士バンス

ファイティング・ライオン

「私はそれをザン・フェイと呼んでいる。私と同じぐらい強い打撃を与えられる」――ウェイ・ニン

ウェイ・ニンが山を殴った。山が動いた。極めて微かな振動だったが、彼女にもう1度殴らせるには十分だった。「あなたが銃なしで勝ち続けていることに怒っているだけですよ」と、彼女のゴーストが少しイラつきながら彼女の拳の周りを飛んでいた。「だから、あんなことを言うんです。嫉妬です」
「予告してやる」とウェイが花崗岩を砕きながら唸った。「いつかあいつらは銃と船を失う。そして、私の言うことを聞いていればよかったと後悔するんだ! どんな時も頼れる武器はただ1つ。自分の力強い手だけだ」
「そうやって機械を否定すると、エリアナが悲しがるでしょうね」。ゴーストがからかうように彼女の肩の上に乗った。「エリアナは、その力強い手であなたほどの怪力を持った機械を作れるのか、と聞くでしょうね。彼女が女性として作られたように」
ウェイ・ニンは拳を打ち合わせた。「ふん」と彼女は言った。

ボレアリス

光はスペクトルだ。自分自身を1つの色に制限する必要はない。

「プロジェクト・ボレアリスの内臓システムには小型のエネルギーマトリックスが搭載されており、ほぼ一瞬でアラインメントを変更して、マッピングされたエネルギータイプのスペクトラル周波数に擬態することができる。この科学は革新的だが、安定性に欠けている。我々は運よく、この戦闘にも使用できる安定したモデルを開発することができた。これが皮切りとなって、さらに製造されることだろう。だが、今のところは、実戦に使用できると自信を持って言えるのはボレアリスだけだ」
「扱いが難しそうだ」
「出力の切替え中に何らかの理由で... ダメージ、損耗、製造工程での不良などの理由で内部マトリックスの調整に失敗したら、それによって[編集済み]」
「そんなに酷いのか」
「[編集済み]を酷いという言葉で表すのであれば、そうだな。その通りだ」

マーシレス

エネルギー拡散は避けられない。

「その考えはごく単純なものだった。武器のベースとなる駆動関数の達成を積極的に見つけるようにプログラムされた、ケースに入った内臓AIに、武器の発射および照準システムを同期させる。簡単に言うと、武器に、その目的が何であるかを理解させる」
「機械の目的が破壊することにあるなら、その目的を理解させてしまったら、一体どうなる?」
「目的達成に失敗した時、機械が目的のパラメーターを定義することに集中して、目的を成功させることに必死になって機能を調整してしまったら、一体どうなる?」
「こういった質問を、最初の試作機を作成している時にずっと自分自身に問いかけていた。そして、辿り着いた答えは安心できるものだった。あなたも納得してくれると思う」
――未完成の記録、作者不詳

ラットキング

我々は小さいながらも軍団だ。

この物語は子供から子供へ語り継がれている。道で、遊び場で、普通の伝説と同じように囁かれている。「防壁の外に出るな。タワーの見えないところに行くな」と親は警告し、少年が何度も死ぬ物語を語っている。無防備。飢え。病気。殺戮者。生きた悪夢。などなどだ。だが、子供達には子供達の真実がある。子供達にとって、その少年は死なない。彼はラットキングと呼ばれた。子供達は、彼は忘れ去られた者達を引き連れてシティの外へと冒険の旅に出ると信じている。彼とその寄せ集めの軍団が世界を救うのだ。だが、子供達はたくさんのことを言う。そのため、バンガードは公式な姿勢を維持した。ラットキングはいない。その軍団も存在したことがない。年寄りはそれを信じている。私の信じる話とは違う。

リスクランナー

魂を充電して電子を歌わせよう。

システムチェックリスト:
断熱性のある武器フレーム: OK。断熱性のある発射システム: OK。伝導性のあるプロング: OK。増幅ドライバー: OK。アークコア複製マトリックス: OK。アークコア・チャージャー: OK。フィードバック低減ループ: OK。
直接使用者の痛み遮断装置: 利用不可
補助操作は全般的なシステムレビューに記載されています。
注意: 与えるダメージを増加させるには、使用者がダメージを受ける必要があります。ただし、使用者が不快感の見返りに得る予想値は、いかなる瞬間的な痛みも遥かに上回ります。もちろん、使用者がその攻撃を受けても死なないことが前提とされます。
結論: かなり痛いかもしれません。

ワードクリフ・コイル

創造力。自暴自棄。恐ろしい力を持つ、偶然にできたプロトタイプ。これらがワードクリフ事件に見られる要因だ。

ハミットのログ。いい手がかりだが、フォールンに追われている。ゴーストに誓ってもいい。外で100体は待ち伏せしているはずだ。私は研究所に追い詰められた。奴らは私に銃弾を使い切らせるためにシャンクを送り込んでいる。ウォーカルトの戦士よ、しっかり備えるんだ。ここは少なくとも武器研究所だ。この... 素朴な機材はかつて実験的なアクシオンエミッターで、奇妙な素粒子を放射して宇宙の基礎を照らし出していた。私はこのエミッターを何らかの反射クォークグルーオン・コイルにつないだ。入念な安全チェックをしたから、地球を破滅させるストレンジレットは発生しないはずだ。中でミクロバースを崩壊させ、その結果がここから放出される。もし上手くいかなかったら... できたクレーターに私の名前をつけてくれ。