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Last-modified: 2021-05-14 (金) 16:11:24

セキュリティログE-127

実験番号: 167 - レディオラリア液注入 - 試験1
ステータス: 機密
個人情報: C・ブレイ I、J・ウォン、患者02
場所: エウロパ – ディープストーン・クリプト

[C.B.] これで2度目だ。直接消費と直接注入はほとんど同じ結果になる。

[J.W.] 空気感染はしないことが確認できました。ただ液体に直接触れるとやはり汚染されてしまいます。

[C.B.] その呼び方はどうだろうな。これは汚染ではない。再プログラミングだ。このセッションにヘルガを参加させたい。彼女の思考回路はエンジニアのそれだ。彼女なら我々の求める回避方法を見つけられるだろう。ユニットはより小さく、素材は強力で、動力源も刷新する。

[J.W.] 私は反対です。彼女は… 科学の追究は彼女にとって必ずしも最優先事項ではありません。

[C.B.] この光景――新時代の瀬戸際――を目にすれば、彼女も歩調を合わせるだろう。

[J.W.] 私は法に支配されたくありません。そもそも我々はそのためにここに来たのでは? 彼女の経歴を考慮すると、人類の倫理組織的なものから追求を受けるのも時間の問題に――

[C.B.] 私がこの件について意見を求めたか? 清掃クルーを送り、次の患者を準備しろ。

[J.W.] …待ってください。腕が… 形が変化しています…

[C.B.] あれを見てみろ。

[J.W.] まるで個体レベルで細胞が置き換わっているかのようです。

[C.B.] 抑制は可能か? 伝播を止める方法はあるか?

[J.W.] 切断はできます。ただこの速度だと、恐らく間に合わないでしょう。

[C.B.] クラリティに曝露させれば速度を落とせるかもしれない。抑制して、腕を調べる必要がある。それでも死ぬようなら、腕を切断して他の患者に移植すればいい。

[J.W.] でもここには今、他の患者は… まさか。

[C.B.] 美しい新たな腕が欲しくないか? 強くなりたくないか? 不死身になりたくないか?

[J.W.] …

[C.B.] そう驚いたふりをするな。我々の研究の目的は承知しているはずだ。