DCS:Flaming Cliffs 3

Last-modified: 2021-10-21 (木) 03:25:18

概要

Flaming Cliffs3(FC3)はF-15C、A-10A、Su-27、Su-33、MiG-29A、MiG-29S及びSu-25を追加します。この航空機は個々の機体の詳細な再現よりも幅広い範囲の機体を操作することにフォーカスしており、初めてのプレイヤーにとって比較的低い学習コストで操縦を習得できます。

FC3の各機体は非クリッカブルコクピット(SSM)であり、兵装や航法の操作は機能を割り当てられたキーやボタンを押して行うことしかできない。
この点はDCS Worldの無料体験機体であるSu-25Tに非常に近い。

 

DCS World 2.5.6以降においては中国製Su-27であるJ-11Aが追加される。
外部デフォルト塗装が中国人民解放軍空軍になる、コックピット内部表記が中国語になる等の違い。
現時点では搭載できるミサイルや爆弾はロシアタイプのままで、兵装まで中国タイプになるといったレベルまでの再現にはなっていない。

またそれ以前の段階のいつかで、MiG-29Aを統一ドイツ空軍がNATO仕様へと変更したMiG-29Gも追加されている。

操作設定(FC3機体共通)

FC3の収録機体に共通して設定が必要な操作項目。
無料体験機体Su-25Tとおおよそ同じ項目名・デフォルトキー。

  • ジョイスティック(必須)・スロットル・ラダーペダル
    • Axis Commands : アナログ軸
      項目名説明デフォルト補足
      PitchピッチJOY_Y
      RollロールJOY_X
      RudderラダーJOY_Z
      Thrust Leftスロットル 左
      Thrust Rightスロットル 右
      Wheel Brake Left車輪ブレーキ 左※MiG-29とSu-25には存在せず
      Wheel Brake Right車輪ブレーキ 右※MiG-29とSu-25には存在せず
      Zoom View視野ズーム
      アナログ軸 代替項目
      項目名説明デフォルト補足
      Thrustスロットル使っているスロットルデバイスが左右非分離の場合
      Wheel Brake車輪ブレーキMiG-29用 ※Su-25には存在せず
  • キーボード(余裕があればジョイスティックやスロットルに割り当てる)
    • 必須なもの
      カテゴリ項目名説明デフォルト補足
      CommunicationsCommunication menu飛行場などとの通信
      CountermeasuresCountermeasures Chaff Dispenseチャフ放出Insert
      CountermeasuresCountermeasures Flares Dispenseフレア放出Delete
      CountermeasuresCountermeasures Releaseチャフ・フレア放出Q
      Modes(1) Navigation Modes兵装をオフにし巡航1
      Modes(6) Longitudinal Missile Aiming Modesミサイル発射モード6
      Modes(7) Air-To-Ground Modes空対地攻撃モード7※一部機種には無し
      SensorsTarget Designator Down照準移動 下.
      SensorsTarget Designator Left照準移動 左,
      SensorsTarget Designator Right照準移動 右/
      SensorsTarget Designator Up照準移動 上;
      SensorsTarget Lock照準ロックEnter
      SensorsTarget Unlock照準アンロックBack
      SystemsAirbrakeエアブレーキB別途、展開/収納個別キーもあり
      SystemsCanopy Open/Closeキャノピー開閉LCtrl + C
      SystemsEject (3 times)射出座席LCtrl + E3回押す
      SystemsLanding Gear Up/Down着陸脚の展開/収納G別途、展開/収納個別キーもあり
      SystemsFlaps Landing Positionフラップ着陸位置LShift + F
      SystemsFlaps Upフラップ収納LCtrl + F
      SystemsFlaps Up/Downフラップの展開/収納F(収納→離陸位置)
      ViewView Center視線を前方中央へNum5
      WeaponsWeapon Change兵装切替D
      WeaponsWeapon Fire兵装発射Space※機種により不使用
      WeaponsWeapon Release兵装投下RAlt + Space
    • 必要に応じて
      カテゴリ項目名説明デフォルト補足
      CommunicationsRequest AWACS Available TankerAWACSに空中給油機への誘導を依頼LWin + I
      CommunicationsRequest AWACS Home AirbaseAWACSに飛行場への誘導を依頼LWin + U
      CountermeasuresECMECM On/OffE
      KneeboardKneeboard glance viewニーボードに視線を向けるK
      KneeboardKneeboard Next Pageニーボードの次ページ]
      KneeboardKneeboard Previous Pageニーボードの前ページ[
      SystemsEngine Left Startエンジン始動 左RAlt + Home
      SystemsEngine Left Stopエンジン停止 左RAlt + End
      SystemsEngine Right Startエンジン始動 右RShift + Home
      SystemsEngine Right Stopエンジン停止 右RShift + End
      SystemsGear Light Near/Far/Off前方ライトRAlt + L
      SystemsIllumination Cockpitコクピット夜間照明L
      SystemsNavigation lights航法灯RCtrl + L
      SystemsRefueling Bay空中給油口LCtrl + R
      View CockpitFlashlightフラッシュライトLAlt + L
      View CockpitToggle MirrorsバックミラーM

F-15C

F15C_external.jpg
F-15Cは度々、世界最高の戦闘機と評価されてきました。ソ連製MiG-25 “Foxbat”の誇張された能力に対抗するために設計され、F-15Cは30年もの間合衆国の防空の主力であり続けています。原型のF-15Aに改良されたアビオニクス及び兵装を装備したF-15Cは、イスラエル、サウジアラビア、そしてアメリカ合衆国に配備され、空対空戦闘においては如何なる損失もなしに100以上の勝利を収めています。

操作設定

※F-15C固有の操作方法

  • キーボード(余裕があればジョイスティックに割り当てる)
    カテゴリ項目名説明デフォルト補足
    Modes(2) Beyond Visual Range Mode視界外戦闘モード2
    Modes(3) Close Air Combat Vertical Scan Mode近接戦闘垂直スキャンモード3
    Modes(4) Close Air Combat Bore Modes近接戦闘ボアモード4
    SensorsRadar On/Offレーダー オン/オフI
    SystemsAnti-collision lights衝突防止灯RCtrl + RAlt + L
    SystemsNose Gear Maneuvering Range操向角度拡大S
    SystemsNose Wheel Steering前輪操向LAlt + Q

A-10A

A10A_external.jpg
A-10はアメリカ空軍が運用する近接航空支援(CAS)に特化した攻撃機。
A-10Aは1977年から実戦配備された初期量産型で、対地誘導兵器としてはAGM-65 Marverickの可視光テレビ誘導・赤外線イメージ誘導のみを運用可能で、レーザー誘導爆弾・ミサイルを自機単独で目標指示することはできず、また夜間運用能力も持っていなかった。
1991年の湾岸戦争で大活躍したのがこのA-10Aである。

本機を2004年から近代化改修し、マルチファンクションディスプレイ(MFD)2基を備えたグラスコックピット化やナイトビジョンゴーグル(NVG)に対応した夜間飛行能力、レーザー照準ポッド・GPS誘導爆弾などの運用能力を追加したのが、DCS:A-10C Warthogとして別モジュール発売されているA-10Cとなる。
A-10Cから逆に振り返って比較すれば、これらの新しい機能を持っていないのがA-10Aとも言える。
投下・発射したい兵装はセレクタダイヤルやスイッチ操作で選択し、右側にあるテレビモニタ(TVM)はAGM-65のシーカー映像を表示する単一の機能しか持っていない。
A10A_cockpit.jpg

操作設定

※A-10A固有の操作方法

  • キーボード(余裕があればジョイスティックに割り当てる)
    カテゴリ項目名説明デフォルト補足
    SensorsCCRP steering mode爆撃モードCCRPO

Su-27

Su27_external.jpg
Su-27は大型の機体に強力なレーダーを搭載し、多数の空対空ミサイルを携行しながら長時間飛行できる防空用戦闘機として開発された。
当初はソ連防空軍に採用され、後にソ連空軍・ロシア空軍にも導入された。
ジェットエンジンも強力で、機動性が大変良好なことでも有名な機体。

操作設定

※Su-27固有の操作方法

  • キーボード(余裕があればジョイスティックに割り当てる)
    カテゴリ項目名説明デフォルト補足
    Modes(2) Beyond Visual Range Mode視界外戦闘モード2
    Modes(3) Close Air Combat Vertical Scan Mode近接戦闘垂直スキャンモード3
    Modes(4) Close Air Combat Bore Modes近接戦闘ボアモード4
    Modes(5) Close Air Combat HMD Helmet Modes近接戦闘HMDヘルメットモード5
    Modes(8) Gunsight Reticle Switchガンサイト レティクル スイッチ8
    SensorsElectro-Optical System On/Offテレビ画像システム オン/オフO
    SensorsRadar On/Offレーダー オン/オフI
    SystemsDragging ChuteドラッグシュートP
    SystemsNose Wheel Steering前輪操向LAlt + Q
    WeaponsCannon機関砲発砲C

Su-33

Su-27をベースに主翼の折り畳み機構やアレスティングフックの追加、胴体や脚部の強化などを図った艦上戦闘機型がSu-33。

DCS: Supercarrierモジュールを購入すると Su-33 for DCS World が付属してくる。

操作設定

大半のキー機能はSu-27と共通している。
ドラッグシュートは持っていない。

※Su-33固有の操作方法

  • キーボード(余裕があればジョイスティックに割り当てる)
    カテゴリ項目名説明デフォルト補足
    SystemsFolding Wings主翼折り畳みRCtrl + P
    SystemsTail HookテールフックLAlt + G
    WeaponsCannon機関砲発砲C

MiG-29

MiG29_external.jpg
MiG-29は、ソ連空軍に多数残っていた旧型のMiG-21を置き換えるべく、小型・安価ながら機動性がよく新型空対空ミサイルを運用できる前線戦闘機として開発された。
その目標を達成できた機体であったが、冷戦終結による軍縮とソ連軍の予算難・ソ連崩壊などの流れの中で、ソ連軍の新型機調達方針が高価ではあっても航続距離があり個の性能が高いSu-27に集中することとなった、輸出向けも導入コストは安くてもその後のメンテナンスコストの高さが敬遠されたなど、セールスはあまりかんばしくない。

MiG-29Aが初期型、MiG-29Sがレーダーを新型として燃料搭載量を増した改良型。
旧東ドイツ空軍のMiG-29Aが東西ドイツ統一後に統一ドイツ空軍機として編入された際にNATO仕様となったのがMiG-29G(デフォルト塗装以外の違いがよく分からない)。
オプションのControls設定画面での機種選択肢では、ロシア語キリル文字表記から変換の都合か MiG-29A→MiG-29 MiG-29S→MiG-29C と表記揺れになっている?

 

大半の操作キー機能はSu-27と共通している。

Su-25

Su25_external.jpg
Su-25は無料体験機体のSu-25Tより8年ほど古い原型量産機であり、コクピットにテレビモニタ装置がなくテレビ誘導兵器が使えない(ズームしたテレビ映像を利用して平易に遠距離の地上攻撃目標を捜索することもできない)、機体が軽量で若干機動性が良いといったあたりがSu-25Tとの違いと言える。
外見ではキャノピー後方の胴体が盛り上がり後方へ曲線で降りていっているSu-25Tと異なり、胴体上面が後端までほぼ一直線になっているのがSu-25という見分けがつく。
操縦方法やDCS実装上の制約などにはSu-25Tとの共通点が多い。

操作設定

※Su-25固有の操作方法
Su-25Tと同じく、ホイールブレーキにアナログAxisを割り当てることができない機体であり、もしラダーペダルを使っていてもそのままではラダーペダルのトゥブレーキでホイールブレーキをかけることはできない。
キーボードの W キーを押している間だけ左右の主車輪に同時にホイールブレーキが効く。
裏技として、ラダーペダルメーカーの純正常駐サポートツールあるいはJoyToKeyなどの常駐ツールを利用して、トゥブレーキ操作でWキー入力が行われる設定を事前にしておくと、On/Offの2値入力となるが擬似的にトゥブレーキでホイールブレーキを働かせることができるようになる。

  • キーボード(余裕があればジョイスティックに割り当てる)
    カテゴリ項目名説明デフォルト補足
    SensorsLaser Designator On/Offレーザー照射 オン/オフRShift + O
    SystemsDragging ChuteドラッグシュートP
    WeaponsCannon機関砲発砲C