コックピット/MFCD/DTS_DP_STAT

Last-modified: 2012-11-26 (月) 00:49:53

データ転送システム(DTS)アップロード

DTS_U_P.JPG

AHCP CICUスイッチと両方のMFCDの電源がONにセットされ、CICUの初期化が終了すると、両方のMFCDには初めにDTSページが表示される。このページは最初に使用され、ミッションプランナーで作成した航法および武器データを、EGIやDSMSシステムにロードする。

 

現実世界において、このデータはパイロットがミッションプランニングソフトウェアから書き込んだカートリッジに保存されている。このカートリッジはパイロットが機体に持ち込み、飛行前にDTSページによってロードする。

 

通常、駐機場から始まるどのミッションでも常に開始時にLOAD ALLすることが推奨される。DTSアップロードページでは、以下の5つのアップロードオプションからいずれかを選択することができる。

  • ディスプレイ・プログラム選択(LOAD PAGE)
  • TADプロファイル(LOAD TAD)
  • DSMSインベントリおよびプロファイルデータ(LOAD DSMS)
  • ターゲッティングポッド設定(LOAD TGP)
  • 全DTSデータ(LOAD ALL)(推奨)
     

一旦システムアクションOSBが押されDTSロードが開始されると、DTSページから全てのシステムアクションシンボルが消え、ロードが完了するまでの間、新しいロードは実行できなくなる。実行中のロードオプションの隣にはアスタリスクが表示され、ロードが完了すると全てのシステムアクションシンボルが再び表示される。

 

ディスプレイ・プログラム(DP)

DP_P.JPG

各MFCDには底部に沿って4つのOSB(12~15)が配置され、各メインMFCDページへのダイレクトリンクを割り当てることが可能になっている。ディスプレイ・プログラムページは、これらのOSBのいずれかを1秒以上長押しすることで表示される。

 

両MFCDにはデフォルトでOSB12~15にそれぞれページが割当てられている。しかしディスプレイ・プログラムページを使用することで、この割当てを変更することができる。ディスプレイ・プログラムページからOSBボタンの一つにページを割り当てるには以下の方法で行う:

  1. 隣に対応するページ名が表示されたOSB7~9もしくは16~20のいずれかを選択する。OSBの一つが選択されると隣接するページ名が反転表示になり、もし別のOSBが選択された場合には以前のものが反転解除される。
     
  2. 上記のOSBを選択した後にOSB12~15の内一つを選択することで、そのOSBに選択したページを割り当てることができる。これによりその割り当てたOSBの上に選択したページ名が表示され、反転表示されていた上記のページ名は反転解除される。
     

OSB12~15のページ割当てを解除するには、OSB10のクリア(CLR)ボタンを押し、その後に解除したい12~15のOSBを押す。これによりOSB上のページ名が消去される。

 

もしOSB12~15に同じページを一つ以上割り当てた場合には古い方が解除される。

 

ディスプレイ・プログラムページから抜けるには、ページを割り当てたOSB12~15を使用する。

 

ステータス(STAT)

システムステータス(STAT)は2つのページからなり、多数のアビオニクスユニット(LRUやSRU)のステータスを確認することができる。ページの切り替えはOSB1によって行われ、OSB19および20のナビゲーション機能はLRU/SRU項目をスクロールするために使用される。ページ選択OSBによりSTATが選択されると、以下のページが表示される。
STATページ1

STAT_P1.JPG
  1. 次のページ(NEXT) (分岐OSB 1)
    OSB1を押すとステータスページの2ページ目に移動する。
     
  2. 前回のフライトのメンテナンス故障ログ(MFL FLT-1) (ロータリーOSB 10)
    以下のラベルが表示される。機能なし。
    MFL
    FLT-1
     
  3. LRU/SRU情報
    表のLRU/SRUの行が選択されると、選択項目の追加の情報が表の下、中央部分に表示される。ここに表示される情報は選択する項目に応じて変化する。
     
  4. 選択LRU/SRU(LRU/SRU項目名) (ナビゲーションOSB 19、20)
    △が隣に表示されたOSB20を押すと表の左の矢印が上に移動し、▽が表示されたOSB19を押すと矢印が下に移動する。矢印が表の先頭に達すると最後尾に移動し、その逆も同様に移動する。矢印によって示されたLRU/SRUが選択中の項目となり(OSB19と20の間に名前が表示される)、これに応じて画面上の情報が変化する。
     
    ページ中央に表示されたLRU/SRU項目の表は、LRU、STAT、TESTの3つの列に分割され、これらのラベルがその列の上に表示されている。
     
    各LRU/SRUの行は、そのユニットが起動し正常に動作している場合には緑色で表示される。故障が検出された場合は赤で表示され、無効になっている場合には白で表示される。
     
  5. 武器ステーションチェック(WS CHK)
    選択されたLRU/SRUのシステムチェックを実行する。(機能しない)
     

また、いくつかのLRU/SRU項目は選択された時にTEST OSBオプションが表示される(例えばCICU)。これが押された場合、選択されたユニットのBITが実行される。

 

LRUの列には以下の項目が表示される。

  • ALL
  • CICU
  • WP
  • MP
  • DLP
  • GVM
  • ALM
  • 1760-3
  • 1760-4
  • 1760-5
  • 1760-7
  • 1760-8
  • 1760-9
     

STATの列には項目のステータスに応じて"VALID"、"TEST"、"DEGR"、"NC"、"OFF"のいずれかが表示される。

 

TESTの列には項目のテストステータスに応じて"UN"、"-"、"IP"、"PASS"のいずれかが表示される。

 

NOTE:もしIAM1760ステーションが故障した場合、POWER OSBをON/OFFし故障ステータスを消去する必要がある。

 

STATページ2

STAT_P2.JPG

1ページ目と同様に、2ページ目もLRU、STAT、TESTの3列の表で構成されている。

LRUの列に含まれる項目は:

  • TGP
  • LTMFCD
  • RTMFCD
  • HOTAS
  • STICK
  • THRTL: TAD、TGP、およびHUDのカーソルのスルーレート制御のため、ここでスルー機能を調整する。
  • AHCP
  • EGI
  • IFFCC
  • CDU
  • EPLRS
     

以下の2つの例外を除いて、全てのOSB機能は2ベージ間で共通になっている。

  1. STATページ1に戻る(PREV) (分岐OSB 1)
    OSB1を押すことでSTATページ1へ戻る。
     
  2. スルーレート入力(SLEW) (データ入力OSB 8)
    これはスロットル(THRTL)LRUが選択された場合にのみ表示される。この値を変更することでカーソルのスルースピードを調節することができる。

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