九尾

Last-modified: 2017-03-15 (水) 01:12:08

カードとしての九尾

 
九尾
レアリティ:★★★★コスト:9入手先:ダンジョン固有
7通常ダメージx4
敵に、敵の1毒につき5損傷10Tを付与
 

敵に損傷を付与できる唯一のカード。
損傷は巨大化とは逆に、掛かった者の最大HPを一時的に減少させる効果を持つ。損傷によって最大HPが現在HPを下回った場合、はみ出た分の現在HPは即座に切り捨てられ失われる
(損傷が発生した時点では画面上の数値変化はないが、次にHPが増減する際には反映されている)。ダメージを与えている訳ではないため、この現象は鉄身でも軽減できない。

戦闘の序盤で素早く大きな損傷を仕掛けることができれば、それは同じ量のHPを直接削ることにも繋がる。実質的な直接攻撃にも利用できるという訳。
また最大HPが下がるということは、回復できるHP量の上限が下がるということでもある。
これにより敵のHP回復を抑制することも可能。例えば普段はHPを最大1000まで回復できるところを500まで抑えられれば、いざ回復されても再度HPを減らす手間はぐっと少なくなる。

 
 

……といったメリットはあるにはあるのだが、実際は色々と課題も付きまとう。
まずHP切り捨てについて。これはよほど大きな効果量の損傷を最初に仕掛けないと意味がないことが多い。
例えば戦闘開始後に真っ先に黒魔術師 マクダで10毒を与え、次に九尾で10x5=50損傷を与えたとする。これだけなら100HPの切り捨てが発生するはずである。
ところがマクダをプレイした時点で10固定ダメージ、九尾では7x4=28固定ダメージ。50損傷をもたらす前に計38HPが減ることになる。よって切り捨ては、差し引きたったの12HP分しか発生しない。
触れえざる毒 ナニー?の20毒なら62HPを切り捨てられるが、どのみちこの程度では難易度が少し上がっただけで敵のHPインフレに埋没してしまうだろう。

十分な効果を望むなら毒撃やキマイラなどの毒ブーストを駆使し、とにかく大量の毒を、敵にあまりダメージを与えないうちに積み込む必要がある。それなりの手間は必須。
蜘蛛の女王 ヴィエラ?があればシールド次第で簡単に桁の違う猛毒を送り込み、最大HPを瞬時にゼロ同然にできる。後は一発殴ればおしまい。
暗殺にも勝る瞬殺プレイが可能になる。もっともそこまで自在にシールドや毒を伸ばせる環境を用意できるなら、ツメイ・ゴリニッヒなりイグ?なりで同じだけ直接火力を上げた方が融通が利くだろうが。
なお状態変化の効果量には9999という上限があることをお忘れなく。あまり難易度が高いと15Fボスをも秒殺とまではいかなくなる(ノトーリアスダンジョンの難易度Extreamなど)。

回復の抑制に関しては、まずDDD2においてHPを大きく回復する敵は結構限られる。よって損傷で得をするほどの場面も同様に限定される。
大回復が可能なのはフェニックスなどの復活持ちと、ネクロマンサー?といった大型不屈持ちなど。
前者は特に損傷の恩恵が大きそうだが、この復活持ちのボスに限って状態異常の治療手段も一緒に持っていたりするから始末が悪い。自己治療ができない復活使いはグレイブディガーくらいである。
仕掛けるなら治療技を使った直後にすること。損傷の値次第では復活されようがお構いなしに、もう一度軽く小突くだけで勝利できる。

 
 

という訳で損傷、ひいては九尾はいわゆるロマン的な代物と言える。使うか否かはお好みでということで。
4回攻撃の固定ダメージは運用いかんでは悪くない。それこそ前述のイグと併せて使うのも一案である。

このカードは封印の祠のダンジョン固有ドロップ。
ピックカードとしては他のダンジョンでも出るので、それを拾ってからクラフトで作成する手順でも入手できる。

 

関連カード

毒コンボつながり
 キマイラ(敵1毒>1毒5T)・アイスロブスター(敵1毒>1凍結5T)・九尾(敵1毒>5損傷10T)・ベルゼバブ?(敵1毒>1弱体5T&1脆弱5T)
 カンカンダラ(1毒5T/敵1毒>1毒5T)・ブラックドラゴン(2毒5T/敵1毒>1毒撃2T)・清姫?(3毒5T/敵1毒>1鼓舞2T)・イグ?(5毒5T/敵1毒>1集中5T)
 カオス(2毒(自)5T/自1毒>1聖撃5T)・アスモデウス?(5毒(自)5T/自1毒>1鉄身5T)
固定ダメージ回数第1位:5回攻撃カード
 海王 オセアノス
固定ダメージ回数第2位:4回攻撃カード
 雷神の化身 トール(10ダメx4)・九尾(7ダメx4)・スピリットドラゴン?(5ダメx4)・グレートデーモン?(4ダメx4)・雪女 フユ?(3ダメx4)
妖狐
 社の聖獣化け狐見習い仙狐九尾
その他の妖怪
 河童カマイタチ天狗濡れ女清姫?
 刀霊刀霊鬼?

ボス敵としての九尾

 
名前HP使用技常時発動
九尾375ポイズンボルト2nターン6固定ダメージ 2毒5Tなし
幻術5nターン5分身5T
毒の石つぶて6nターン6通常ダメージx3 敵の補助効果を全種類解除 2毒5Tx3
美女変化4nターン8ガード2T 1分身2T 守護2T 3抵抗5T
血の池地獄5nターン20出血5T
 

封印の祠15Fボス。
攻撃は固定ダメージと毒攻めが大半。ダメージは守護ガードや障壁で防ぐとして、ハイペースで状態異常が来るため抵抗を切らしやすい。
アイリーンくらい強力な抵抗カードを用意できると安心。少ない抵抗をユニコーンで増幅させる手は、後述の理由からあまりおすすめできない。

毒の石つぶては総火力は大きいが、3回の分割なのでガードで簡単に耐え抜ける。
それよりその後が厄介である。抵抗など補助効果を全て剥がした後に計6毒が来るため、この毒に関しては防ぎようがない。
早急に治療するか、回復やシールドでごまかしながら戦うこと。必ず抵抗量が一旦ゼロに戻るため、ユニコーンで増幅させ直すのは少々骨が折れる。
幻術の5分身も一見手強そうだが、使用頻度は低い。あまり気にはならないはず。

高難易度で使い出す技のうち、美女変化は守護ガードと分身に加え3抵抗も付いてくる。化け狐らの美女変化とは異なるので注意。
血の池地獄の20出血は何としても予防したい。回復重視のデッキでなくても道中のピックで1枚くらい該当カードを拾っていて、何気なくプレイしてしまうこともあり得る。


過去作品での九尾

「ああ見えて可愛らしいところのある子ですから、優しくしてあげてくださいね。
 とはいえ、油断すれば命はないですが…」

 (by 陰陽師 セイメイ? 現VerのDDFではこのセリフは確認不可)

DDFにて今作と同じく、封印の祠のボスとして登場した(当時は「九尾の狐」名義)。
名前の通り9本の尻尾を持った雌の妖狐。別名・玉藻前(たまものまえ)、原典では中国大陸由来の強大な妖怪である。
絶世の美女に化け、その土地その時代の権力者をたぶらかしては国を傾かせてきた。後に日本における悪事が陰陽師・安倍晴明の目に留まり、彼に正体を暴かれたため討伐される。
だが亡骸は毒気をまき散らす石・殺生石に変じ、なおも周囲を苦しめ続けた。ある和尚の手によりばらばらに砕かれ、各地に散った後もその毒は収まらなかったという。

 
 

DDFの九尾もやはり悪さが過ぎ、数十年前にどっかで聞いた名前の陰陽師?によって祠に封じられた。
封印されているのに全力で襲いかかってくるのは、完全に退治するべくわざわざ祠を暴いて解放したためらしい。ご苦労様である。
攻撃はどこの巨大バエ?かと言わんばかりの状態異常の嵐。必殺技の猛毒の石つぶて(DDFにおける名称)は殺生石が由来なのだろう。
存命中から石に変身できるらしい。つぶてということは小石になるまで自身を細かく砕いているようだが……弾岩爆花散?

捕獲に成功すれば仲間にすることも可能。スペックはやはり毒重視であるほか、数少ない手札破棄スキルも行使できた。
人間の軍門に降ったことで大妖怪のメンツが傷付いたとでも思っているのか、その態度は非常につれない。「煩わしい…」「私に声をかけるな…」
セイメイの言ではそれなりに愛嬌もあるとのことだが、果たして彼はこの雌狐に何を見たのか。まさか自称「魔法少女ラブリータマ(ry


コメント