普段はSmiteで戦うが、PIもしくは高物理レジの敵、骨チビ相手やオブリのIMには
Blessed Hammerで対処するハイブリッドビルド。
構想
Smiteは最速6フレームであるため、装備次第ではFanaticism無しでも最速、或いはその近辺で運用することはそれほど難しいことではない。
よって、攻撃時のオーラをConcentrationにすることでBlessed Hammerとの両立を図る。
戦い方
戦闘前にHoly Shieldを使用、Concentrationを展開してSmiteで戦う。
Smiterの誇りにかけてZealなど使ってはならないw
戦闘スキル左列は無視の方向で。
FEのとどめ時や対骨チビ、PIの敵やオブリに対してはBlessed Hammerで対処する。
武器と盾のスキルブーストが十分でない場合は、裏武器に切り換えてハンマーを使うのも一つの手である。
パーティプレイ
良い点
物理攻撃のSmiteと特殊魔法攻撃のBlessed Hammer、この2種類を使えるため、事実上倒せない敵はAnimalのPIMIなユニークだけである。
また、本来はSmiter(或いは近接ビルド)の天敵であるFE(+α)や骨チビ、オブリ等に対しても比較的対処しやすい。
更に、Smiteはブロックすら無視する必中攻撃であり、CBを稼いでいればレベル差のあるボスに対して非常に有効なスキルである。
悪い点
Smiteはそもそも殲滅力に欠けるスキルであり、サブのBlessed Hammerも特化型ほどの威力は無い。
よって、多数の敵に対すると殲滅に時間がかかる。
ただし、これはRW Griefの使用により多少軽減される。
スキル配分
Defensive Auras
Offensive Auras
- Might: 1
- Blessed Aim: 1
- Concentration: 20(MAX)
Combat Skills
- Holy Bolt: 1
- Smite: 20(MAX)
- Charge: 1
- Blessed Hammer: 20(MAX)
- Holy Shield: 20(MAX)
スキルオプション
上記はあくまで例であり、Vigorの代わりにBlessed Aimに振り込みRedemptionを無視、通過スキル分を使ってハンマーの威力を伸ばす、という選択肢も存在する。
バランス的には苦しくなるが…。
また、PIは一律ハンマーで相手どるため対アンデッド用のSanctuaryも無視しているが、Blood Lord系やZombieなどの物理レジストの高いアンデッド用に取りたいという人はいるかもしれない。
筆者は試していないが、RW Griefを使うならばおそらくこちらの方が殲滅が速い。
ステータス配分
- Str:装備合わせ。盾・鎧のいずれかに合わせる可能性が高いが、頭がCrown of Agesならそれに合わせることになる。
- Dex:Holy Shield込みでブロック率75%か装備合わせのいずれか大きい方。
- Vit:残り全部。
- Ene:初期値。
装備
最下部のおまけでSmiteについて考察しており、そこで装備についても書かれているため参考にしてほしい。
装備例
- 表武器:RW Grief、Fleshripper、Stormlash、Astreon's Iron Ward、RW Kingslayerなど。
- 表盾:Herald of Zakarum、RW Exile、Griswold's Honorなど。
- 裏武器:RW Spirit、Azurewrath、RW Lawbringerなど。
- 裏盾:RW Spirit、或いは表盾と同様。
- 頭:Crown of Ages、Andariel's Visage、Harlequin Crest、Vampire Gazeなど。
- 胴:Shaftstop、RW Fortitude、RW Chains of Honor、The Gladiator's Bane、Guardian Angelなど。
- 手:Dracul's Grasp、Blood Craft篭手など。
- ベルト:Thundergod's Vigor、Verdungo's Hearty Cord、String of Ears、Nosferatu's Coilなど。
- 足:Gore Rider、Goblin Toeなど。
- 護符:Mara's Kaleidoscope、Highlord's Wrath、Seraph's Hymnなど。
- リング1:Raven Frost、Bul-Kathos' Wedding Band、The Stone of Jordanなど。
装備オプション
裏武器、裏盾のRW Spiritは、表武器と盾にスキルブーストが足りないときのハンマー詠唱用として入れてある。
盾がHoZで有るのが望ましいのは言うまでも無い。
その他
育成
育成初期段階ではSmiteは使いづらいため、通常攻撃や通過スキル、スキル付きのセプター(主にZeal)を駆使して進むことになる。
セプターは威力の高い武器であるので、店買いの武器でも威力は十分。
これをオーラで強化しての通常攻撃で大抵の敵は対処出来る。
だが、Civerb's Cudgel等が有ればかなり楽になるだろう。
Lv24でHoly Shieldを習得、この時点である程度ブーストが有るならSmiteで進めることが可能。
この時点で最も有用な盾は、RW Spirit。
ただし、Upper以上の盾を使うなら最低でもAkaran TargeのLv26を待つ事になる。
通常のUnique盾ではSteelclashが使いやすい。
武器はThe General's Tan Do Li Ga、Blood Crescent、Spectral Shard、The Jade Tan Do辺りがお勧め。Angelic Raimentセットをコンプして使うのも良い。
無い場合は、なるべくベース速度の速い武器でIAS付きの物を使いたい。
どの武器を使うにせよ、靴にGoblin Toeを履いておくと進行が楽。
Lv42でHoZに換えるのが理想。無い場合は要求Lvを待ってエリートベースのRW Spiritになるだろう。
スキル振りとしては、Smite、Holy Shield、Concentrationを優先して振りたい。
Blessed Hammerとそのシナジーは後回し。趣味だが。
傭兵
Act2傭兵がベスト。Smiteは速いとはいえ対単体スキルであり、攻撃が分散するに越したことはない。
オーラの効果も棄てがたい物がある。Def重視のDefiance、速度低減&スタン延長のHoly Freeze、Smiteの威力重視のMight、この3つから選ぶことになるだろう。
傭兵の武器は、The Reaper's Toll、Kelpie Snare、RW Insightのいずれかが良いが、どれも一長一短である。
The Reaper's TollのDecrepifyは強力だがLife Tapを上書きしてしまい、Kelpie SnareはSmite・Life Tap共に相性が良いしボス戦に強いが威力に欠ける。
RW Insightはマナ吸いが無くハンマーを使う当ビルドとの相性は良いが、前者2つの様にSmiteそのものに貢献するわけではない。
本体の装備に合わせて武器を決めるべき。
Blessed Hammerは他人が展開したConcentrationのボーナスも受ける為、
RW Prideを装備させればConcentrationに振るべきスキルポイントを他に回せるという利点も。
ブーストが無い分威力は劣るがサブスキルとして使用するには十分であり、本体が他のオーラを展開することにより安定性が増す。
Smite概論
一般にSmiteは、「敵がノックバック&スタンする」「必中攻撃なのでLv差が有るボス等に有効」な物理打撃として知られている。しかし、Smiteには通常のスキル攻撃には無い数々の特性が有り、これを理解しなければ真の意味でSmiteを使いこなす事は出来ない。
よって、ここではSmiteの持つ特性と、それをいかに利用――或いは克服していくかについて解説していこうと思う。
Smiteの武器
Smiteは盾を使用して殴るスキルであるため、適用されるダメージは盾の「殴打ダメージ」となる。
この殴打ダメージは、エリート盾であれば平均値がほぼ等しいので、ベースがエリートであればまず問題無い。
ただ、ダメージが一定であるにこしたことはないので、ダメージに上下幅の無いZakarum Shieldが最も良い。
UpgradeしたHerald of Zakarumは、そのスキルブーストも含めて優れたバランスのSmite盾である。
注意点として、Smiteは盾で殴っているにも関わらず、武器の耐久値が減っていく謎仕様であることが挙げられる。
このため、Phase Bladeベースの武器はSmite向きであると言える。
適用されるMod、されないMod
- 適用されるMod
- 武器のベーススピード
- 武器のレンジ
- Damage +○○*1)
- On Striking発動効果
- Freezes Target (凍結効果)
- Slows Target (スロー)
- Hit Blinds Target (盲目)
- Crushing Blow (壊滅打)
- Open Wounds (傷を開く)
- Prevent Monster Heal (回復阻止)
- 武器・防具IAS
- 防具ED*2
- 適用されないMod
- 武器ED
- Min or Max上昇 *3
- 付加魔法ダメージ
- Life&Mana吸い
- Deadly Strike (致命打)
Smiteには武器の表記ダメージは全く関係しないため、威力が低くても、速くて有用なModの有る武器が望ましい。こうして見ると、費用対効果の点から見て、いかにFleshripperが優れたSmite用武器であるか判るだろう。
ベーススピードはPhase Bladeに次ぐ-20、更にスロー・CB・OW・回復阻止が付いている。
難があるとすれば、耐久値がやや低めであることとレンジが1であることぐらいか。
また、Smiterに有用な武器として登場以来注目を集めているのが、RW Griefである。
本来Smiteのダメージは
(盾+HS)×(SmiteのED+オーラED)(+α)
で概算されるが、GriefのMod「Damage +340-400」は(盾+HS)の部分に加算されるらしく、Smiteのダメージを大きく底上げする。
(盾+HS)の平均値が通常150未満である事を考えると、これは驚異的な強化と言えよう。
ただし、使用ルーンにLoが入っているためおいそれと使える物で無いのもまた事実ではあるが、戦闘力を極めたければ文句無しの最終装備と言える。
一般に近接ビルドには不可欠と言われるLife・Mana吸いであるが、Smiteにはこれが適用されない。よって通常は回復をポーションに頼る事になる。
ただ、スタンによる敵の無力化が容易なため、なるべく敵の攻撃を食らわないよう立ちまわる事も重要。通常吸いが効かないSmiteの唯一の例外がLife Tapであり、最終的にはこれをOn Strikingで発動できるDracul's GraspかRW Exileを装備に加えたいところである。
ただし、Act2傭兵の武器The Reaper's Tollとは相性が悪くなってしまうのが欠点。
Smiteの速度
Smiteの振りの最速は6フレームである。また、Smiteの振りのベースフレームは11と速い。
更に速度が武器のベースに依存するため、ベース速度が速い武器を使えば最速に達することはそれほど難しくない。MaxのFanaticism使用時は、[-30]で8、[-20]で20、[-10]で35、[-5]で44、[0]で52の装備IASをそれぞれ稼ぐことで最速を達成出来る。
また、条件は厳しくなるがFanaticism無しの場合、ベース速度が[-30]の武器で装備IAS65で最速を達成出来る。
[-20]の場合、必要IASは92となり非常に厳しく、現実的な線としては40IASの7フレであろう。
スタン、ノックバック
Smiteの追加効果であるノックバック、スタンは非常に有用である。「相手が動けない」というのは、そのまま一方的に攻撃出来ることを意味するからだ。Smiterが「タイマン最強」と呼ばれる所以はここにある。拘束時間を延ばすことは、多数の敵を同時に相手にする上でも重要である。
ノックバックは凍結・スロー・Decrepifyなどによって拘束時間が若干延びるが、そもそもスタン効果の方が長いのであまり気にする必要は無い。スタン時間は難易度に関係なく表記通りに効く。スタン時間を伸ばすには、Smiteを上げる以外に無い。
ノックバックは、敵の動きを止めやすいという利点こそあるものの、連続して殴り難い、というデメリットがある。
アクトボスや構造物系などのノックバックしない敵もいるものの、ただ漫然と殴っているだけでは、Smiteは「扱いづらいスキル」でしかない。よって普段からSmiteを使うのであれば、連続して攻撃するために「いかに敵をノックバックさせないか」に気を使いながら戦うことが多くなる。
そこで、ここで敵をノックバックさせないための方法を挙げていきたいと思う。
- 壁に押しつける
基本中の基本。ノックバックで壁・柱等の障害物に押し当て、そのまま殴り続ける。
- スタンした敵で挟む
まず1体を殴ってスタンさせ、その敵にもう1体の敵をぶつけて挟みこむ。
- 敵の群れにぶつける
敵集団の最前列を次々と殴り、後ろの敵にぶつけて群れ全体を押し留める。
戦況によっては押し留めたまま前列を1匹ずつ始末することも出来るが、むしろ一度に対処する敵の数を制限し援護を待つパーティプレイ向けの戦術。だが、ソロでも狭い場所では有効に使える。
実際の運用は地形・敵の数や強弱などを考慮して、状況に応じて行う。
武装の選択
ここでは、これまで述べてきたSmiteの性質・Smiterの戦術を元にSmiterにとって有用(?)な武器と盾を挙げていこうと思う。
武器
- RW Grief
押しも押されもせぬSmiter最強武器。そのModであるDamage +340~400はSmiteのED、オーラEDが掛かる前のベースダメージに加算されるため、Smiteの威力を格段に引き上げる。
専用エリート盾の平均ダメージが46、Holy Shield20の追加ダメージが57~60で合計100程度であることを考えると、これは驚異的な強化であると言える。
あげく、かなりのIASと回復阻止まで付いている。
これだけの性能を誇るGriefだが、使用ルーンにLoが入っているのでなかなか手が出ないことが最大の欠点か。
速度が全武器中最速にして破壊不能、かつレンジが2であるPhase Bladeで発動する以外の選択肢は事実上無い。
- Fleshripper
CB・OW・スロー・回復阻止・ベース速度[-20]という非常に優れたSmite武器。
ダメージが低めなため、毒ダガーネクロ以外の他キャラにはロクに見向きもされず、ラダー初期で無い限り安く買えるのもポイント。
欠点はレンジが1であることと、耐久値が36とやや低めであること。
また、唯一Act2傭兵の武器Kelpie Snareとは、スローを上書きしてしまうためやや相性が悪い。
- Stormlash
言わずと知れた優秀な武器。
CBもさる事ながら、その真骨頂は15%で発動するStatic Fieldにある。敵を1体倒し、さあ次を、と向き直ったら他の敵のLifeが半減しているというトンデモ武器である。
これは一撃の威力が低いSmiterにとって非常にありがたい。
ただ、当然ながらこの効果はLIには効かず、LIに対してはCBと速さ、時々放たれて敵の動きを邪魔するTornadoくらいしか見るところがない。
LIのLifeが全般的に低いのがせめてもの救いか。
よく相方として語られるSchaefer's Hammerは、CBが無い上に遅すぎてSmite向きとは口が裂けても言えない…。
- Astreon's Iron Ward
Grief同様、Smite強化の+ダメージが付いたユニークセプター。
その数値は+40~85と一見低いように思えるが、Combat Skill+2~4が付いており、HSとSmiteがブーストされるので実際の強化は数値以上。
CBとスロー、若干ながらIASも付いており、Fanaticism併用なら25のIAS追加で最速を達成出来る。
- RW Kingslayer
Fleshripperを上回るCBとOW、回復阻止とIASが付いたRW。
スローだけが無いが、このためAct2傭兵にKelpie Snareを持たせるなら非常に相性が良い。Griefの所でも述べたが、Smite用の武器にRWを使う場合、剣で発動可・セプター不可ならばPhase Blade以外の選択肢は無い。
- The Redeemer
Damage +Xは+60~120と可変値次第ではAstreon's Iron Wardを上回り、スキル+2も付いているものの、Smiteに有用なModが他に無い。
ベース速度も[0]と遅く、また自身にIASが無いため6フレ達成には装備の調整が必要。
Redemptionを取得せずに使う事が出来る点は評価出来るが、上記の武器群と比べると見劣りする。
- Azurewrath・RW Lawbringer
装備するとSanctuaryオーラを展開してくれる武器。
Sanctuaryを取得しない場合の裏武器として便利だが、RW Griefを所持しているなら自分で1取得した方が強いのは明らか。
- RW Last Wish
Life Tap(On Striking)とFade(When Struck)の発動、Mightオーラの展開、60~70%のCB、回復阻止と一見至れり尽せりに見える。が、Life Tapは盲目効果で上書きされ、Lv17Mightオーラ(+200%)はベースダメージを+300%程度するGriefに及ばない。
何より使用ルーンの数々が…。
盾
- Herald of Zakarum
出来ればUpgradeして使いたいが、それを置いても非常にバランスの良い専用盾。
Paladin+2・Combat Skill+2、全レジ50、ブロック確率・速度上昇、Str・Vit+20と至れり尽せり。
文句無しの最終候補。
- RW Exile
Offensive Auras+2、Life Tap投射、Lv13~16のDefianceオーラ展開、FBR、凍結効果、高速自動修復とこちらも至れり尽せり。
特に高速自動修復はEtherealベースの使用を可能にし、これとDefianceオーラによって、パラディンの長所である高Defが「敵の攻撃が殆どHitしない」領域までハネ上がる。
また、定番であるAct2傭兵にDefiance以外のオーラを使わせられるのも強み。
Holy FreezeやMight傭兵の使用は非常に有効である。
ただ、使用ルーンがOhm・Vex・Istとかなり高くおいそれと発動出来ない上、納得のいくベースとなるとEthereal・高Def・全レジ40以上・4穴(無穴)…といった逸品であり、「使用ルーン以上に手に入らない」と言われる代物であるため、よほどの資産家でなければ手に入れるのは困難。
- Griswold's Honor
全レジ45にソケット3と、高レジを稼ぐ以外は利点の無い盾に見える。
だが、注目すべき点はFBR65%にある。
Guardian Angelとの併用、もしくはソケットにShael2つでブロック速度1フレが可能になるからである。
ブロック硬直がほぼ存在しないというのは心強い。
また、ソケット全てにPダイヤを埋めると全レジ102。
これはGuardian AngelのMod、15%の最大全耐性強化とも相性が良い。
とりあえず、駆け足でSmiteについて述べてみた。が、これでSmiteの全てを語ったわけではない。
未検証なため書けなかった防具EDの効果、時間的な問題で詰められなかった武装の組み合わせ等については、各人で考察しつつ試してみてほしい。
この文章が、これからSmiterを始めてみようという人の一助となることを願う。