alvl

解説

alvlと書かれたとき、いくつかの意味があるのでその記事内容の文脈で判断すること。

1. Area Level (エリアレベル)
   エリアレベルのこと。
   そのエリアに棲息する雑魚・チャンピオン・（一部のスーパーユニークを除く）ユニークモンスターのレベル（mlvl）や、そのエリアから落ちるアイテムのilvlに影響を与える。
   中でもalvl=85のエリアはすべてのアイテムにドロップの可能性があるため、トレハンの主戦場として活用されている。
2. Affix Level (修飾詞レベル)
   マジック・レアアイテムに付く修飾詞ごとに設定されたレベルのこと。
   公式サイトの括弧数字に該当。装備要求レベルとは別物だ。
3. Attacker Level
   攻撃の計算のときに使われる、攻撃側のレベルのこと。(参考：Attack Rating, Defense)

以下ではエリアレベルと修飾詞レベルについてそれぞれ解説する。

Area Levelの特徴

• 宝箱や武具庫など、地形からドロップしたアイテムのilvlは、alvlに等しい。

  地形からのドロップ: ilvl = alvl

• モンスターのmlvlは、以下のように決まる。
  • Normal
    • すべてのモンスターは固有のmlvlを持つ。（→参照）
  • Nightmare/Hell
    • すべてのアクトボスと一部のスーパーユニーク*1は完全に固定
    • 残りのスーパーユニークは、ただのランダムユニークと同じルール（後述）によって決まる。
    • 雑魚モンスターのmlvlは、エリアレベル（alvl）に等しい。*2
    • チャンピオン系モンスターは、mlvl =[ [alvl]] + 2
    • ユニークとその手下、一部を除くスーパーユニークについては、mlvl=alvl+3*3

      雑魚モンスター: mlvl = alvl
      チャンピオン系: mlvl = alvl + 2
      ユニークと手下: mlvl = alvl + 3
      一部を除くスーパーユニーク: mlvl = alvl + 3

• Uber Tristramのエリアレベルは83
  • http://www.blizzardgames.net/forums/thread.aspx?fn=d2-general&t=1310737&p=1&

エリアレベル一覧表 (D2R)

Act 1

Act 2

Act 3

Act 4

Act 5

以前のエリアレベル一覧表 (D2X～D2R Patch2.4前)

Affix Level

各マジック・レアアイテムはilvl、ベースのqlvlとmagiclvlによって付きうる修飾詞レベルの上限が決まる。
ただし、magiclvl(マジックレベル)とは、ベースアイテムごとに設定されたレベルで、qlvlとは異なる。
各ベースアイテムのマジックレベルの値は以下のとおり。

　
マジック・レアアイテムに付きうる修飾詞レベルの上限をmax_alvlとすると、max_alvlは次のように算出される。
ただし、ilvl＜qlvlの場合には以下の式はilvl=qlvlとして計算される。

magiclvl＞0の場合

max_alvl = ilvl + magiclvl

この場合はmax_alvlは単純にilvlにmagiclvlを足したものになる。
magiclvl＝0の場合と比べてmax_alvlがはるかに高くなるため、良い修飾詞が付き易い。

magiclvl＝0の場合

[1] ilvl + qlvl/2＜99の場合：
  max_alvl = ilvl - qlvl/2
[2] そうでない場合：
  max_alvl = 2×ilvl - 99

magiclvl＝0の場合はさらに2つの場合分けが発生し若干ややこしいが、基本的にはilvlが低い場合は[1]、高い場合は[2]の式が適用される。

　
上記計算式から分かることを以下に記す。

3C-Gem合成で炎スキル+3/Enchant+3付きオーブを狙うには

オーブはmagiclvl=1で、炎スキル+3(Volcanic)はalvl=60なので、ilvl≧59であれば炎スキル+3が付きうる。
ただし3C-Gem合成後のアイテムはilvl=25になるため、ベースのqlvl≧59でなければならない。
よってEliteベースのオーブであれば種類によらず炎スキル+3/Enchant+3が狙えるが、Normal/Exceptionalベースの場合は何度合成しても炎スキル+3は付かない。

また、qlvl=59のベース・Heavenly Stoneはちょうどmax_alvl=60となり、alvl≧61の修飾詞が付かないため他のベースと比べて若干ながら炎スキル+3が付き易い。

Magic Shield of Spikesレシピで毒骨+3/Bone Spear+3付きネクロ盾を狙うには

あまり知られていないキューブレシピの1つに

1 Magic Shield (any type) + 1 Spiked Club (any quality) + 2 Skulls (any quality) -> Magic Shield of Spikes

というものがある。
このレシピは通常の盾に加えネクロ盾・パラディン盾でも可能で、合成後はilvl=30となる。
固定で付くSuffixは死にmodながら、ランダムに付くPrefixで毒骨+3やネクロスキル+2が狙える。
ここでは毒骨+3が付く条件を考察する。
　
ネクロ盾はmagiclvl=0で、毒骨+3(Venomous)はalvl=60。
合成後はilvl=30のため、magiclvl=0の式[1]ではmax_alvl≧60とはならない。
一方、[2]でmax_alvl≧60となるための条件はilvl≧80であるから、qlvl≧80のネクロ盾であれば毒骨+3が付きうる。

これを満たすベースはSuccubus SkullとBloodlord Skullの2種のみ。
ただしネクロ盾に付くPrefixの最大alvlは60なので、毒骨+3が付く確率はいずれのベースも変わらない。

出典、その他

• Diablo 2 Wiki - Area Level
  http://diablo2.diablowiki.net/Area_Level

• Battle.net Forum - FHR & FCR & FBR for all classes / Area Levels
  http://forums.battle.net/thread.html?topicId=27805070380&sid=3000

それぞれの地名と所在地の関係については、Arreat Summitの該当ページで確認できます。
http://classic.battle.net/diablo2exp/maps/