ストーリーブック/詳細

Last-modified: 2019-07-02 (火) 18:47:26

ストーリーブック詳細

一般

青色の守護者

青色の守護者.png
シルバークラウンに来る前の青色の守護者ビタラのストーリー。
オリジンでシルバークラウンがアラド次元でなくミラーアラド次元に変更されたため、タイトルに[ミラー]と追加された。
内容に変化はない。

ストーリー

 
緑色の守護者、ガウェイン
ビタラ…もういい加減にしてください。
 
修行者ビタラ
………。
 
緑色の守護者、ガウェイン
龍族が外でどんな扱いを受けてきたのか知っていますよね?
帝国軍にバレたらそなたも収容所送りになりますよ。
 
修行者ビタラ
ですが、このまま何もせずにいるわけにはいきません。
大転移以降、妖精たちの魔法陣がどんどん消滅しています。
私たちにできることがきっとあるはずです。
 
緑色の守護者、ガウェイン
龍族にできること?確かにあるかもしれません。
ですが、どうして自分を犠牲にし、
イバラの道を進まなければならないんでしょうか?
 
龍族の守護者、アドリーナ
…長年アラドで暮らし、残ったのは傷だけ。
負わない子たちは捕まりペット扱いを受け、実験の材料になり、
角をちぎられ命を落とした者も多い。
 
主に帝国によって行われ増したが…
私たちを苦しめたのは帝国だけではありません。
彼らに協力したものは数え切れないほどたくさん…。
外の世界は私たちにとって死地なのです。
 
修行者ビタラ
もちろん恐ろしく…悲しいことです。
ですが、私は帝国のおろかな実験の材料になるために行くつもりはありません。
私は…妖精の魔法陣を守るために行くのです。
 
かつて、私はこのアラドを憎んでいました。
龍族であるがゆえに受けた差別と軽蔑…。
その無慈悲な視線の前では私の人格や意思はゴミ同然でした。
 
ですが、妖精たちが命を賭けて魔法陣を作り、
アラドを守ろうとしたという話を聞いた時…心を打たれました。
人のために自分の命を犠牲にする…。
実に勇敢で尊い行動です。
 
私は彼らに卑怯な姿を見せたくありません。
 
緑色の守護者、ガウェイン
これ以上引き止めても無駄のようですね。勝手にすればいい…。
ですが、そなたが外に出たら私たちは他のところに移り住みます。
 
龍族の守護者、アドリーナ
…ビタラ。
そなたが守護者の地位にこだわったのは…魔法陣を守るためだったのか?
 
修行者ビタラ
初めからそうだったわけではありませんが…色々考えているうちに。
 
龍族の守護者、アドリーナ
そなたは幼いときから頑固な面があった。
そこが心配だったが、優しい心と知性合わせ持っていたから
いつも誇りに思っていた。
 
修行者ビタラ
まだまだ至らぬことばかりです…師匠。
 
龍族の守護者、アドリーナ
はははっ、謙遜を…。だが、さすがは私の弟子。
 
ビタラ、アラドのために妖精が残した魔法陣を
守らなければならないというそなたの判断は正しい。
このアラドでそれができる者は龍族の守護者しかいないのだ。
 
だが…私たちはその勇気がないため…そなたと一緒に行くことはできない。
辛くて…苦しい日々を送ってきたから…。
 
この卑怯な師匠にできることは…ここでそなたの安全を祈るのみ。
そなたは私の唯一の誇りだ。
 
修行者ビタラ
ありがとうございます。
師匠から教わったことを忘れず、守護者としての行動を貫きます。
 
龍族の守護者、アドリーナ
すぐにでも向かうつもりなのだな。
だが…まだ守護者の称号を受けてはいないではないか。
 
修行者ビタラ
はい…外の世界に出るとなると称号は受けられないでしょう。
 
龍族の守護者、アドリーナ
そういうわけにはいかぬ。
我が龍族の守護者がアラドを守ると覚悟を決めたのだ。
それなのに名前もなく送り出すわけにはいかん。
 
正式な授与式は行えないが、このローブを受け取ってくれ。
いつかこんな日が訪れると思い、用意しておいた。
 
そなたには「青色」を与えよう。
名は「青色の守護者ビタラ」。
 
青い空のようにみんなの希望となり、
青い海のようにみんなを包み込む守護者になってくれ。
 
修行者ビタラ
…はい。全力を尽くします。感謝申し上げます。
 
龍族の守護者、アドリーナ
ビタラ、そなたに龍王の勇気とネメルの知恵が共にあらんことを。

翼のない天使

翼のない天使.png
オリジン前後でストーリー上のセリアの扱いが変化したため、それに伴い一部の文章が変更されている。
オリジン以降にも漂流洞窟の名前が出てくるのは、変更ミスなのか仕様なのかは不明。
一人称「俺」と「オレ」が混同しているのは原文ママ。

チャプター1…オリジン以前

 
カゴン
あぁ…どうすればいいんだ…くそっ…。
あぁ!イライラする!いいアイディアが浮かばない…。疲れてるのかな…。
アベロ
どうした?道の真ん中で叫んだりして。何かあったのか?
 
カゴン
うるさいなっ!!
…あぁ、なんだアベロか…。
おい、頭を叩くなって!髪型が乱れるだろ!
 
アベロ
小さい男だな、髪くらいいいだろ?
それより、なんでそんなにイライラしてるんだ?
また、鳥のフンを頭に落とされたのか?
 
カゴン
鳥のフンじゃなくてエンジェルだ…!
マイスイートエンジェル…。
天使に会ったんだ!
あぁ、あの優しい声に…可愛らしい顔…。
目を閉じていても浮かぶ素的な笑顔…!
 
アベロ
…また片思いか…。じゃぁまあ、頑張れよ!
今度どうなったか教えろよー。いっぱいおごるからさ!
 
カゴン
おい、たまには相談に乗ってくれてもいいだろ?
ハーモニカも直してやったじゃないか!
 
アベロ
え?そうだっけ?
それよりお前の片思いごっとにもう二度と巻き込まれたくないからな。
 
カゴン
恋というものは、苦難や逆境であればあるほど燃えるものなんだ…。
 
この恋は絶対成就させてみせる!だから頼む!手伝ってくれ。
お前の歌のネタにしてもいいからさ。
10万ゴールドくらいなら出してもいい!
 
アベロ
…まあ、いいか。王宮に挨拶に行くのも面倒くさいし。
急用ができたと言えばいいか。
 
カゴン
えっ…?それオレも女王様に怒られるんじゃ…。それは嫌だな…。
 
アベロ
大丈夫、大丈夫。
恋は苦難があるほど燃えあがるんだろ?オレもそう思うな。
とりあえず、静かなところに場所を移そう。
 
…ここなら静かでいいだろう。
ほら、離してみろ。片思いの相手は誰だ?
もう恋愛はこりごりだと30年も言い続けてきたくせに。
 
カゴン
恋は突然やってくるんだ。
彼女の名前はセリア、この世で一番可愛いんだ。
人間で、年は10代後半くらいか。
 
アベロ
歳の差があり過ぎるな…。
 
カゴン
なんだと、さっきから水を差すようなことばかり。
 
アベロ
オレは現実主義者だからな。あの事件以降…。
 
カゴン
…おい、昔のことは忘れろよ。
 
アベロ
それで、今の二人の関係は?
 
カゴン
…オレの顔や名前くらは知ってると思うけど。
オレの方は彼女に心奪われてしまった…。まぁ、そんな感じだ。
 
アベロ
…40年前の初春の時とまったく同じ状況じゃないか。
ますます嫌な予感がするな…。
 
カゴン
そんな言い方はやめろよ!
まるでオレが浮気者みたいじゃないか…!
 
アベロ
間違ったことは言ってないだろ?とにかく、その子はどこにいるんだ?
 
カゴン
アンダーフット広場の近くにいる。
…すごく無礼な冒険者と一緒に旅してるらしい。
 
アベロ
だったらアンダーフットを案内するって誘ってみるのはどうだ?
女の子が好きそうなケーキやクッキーでもプレゼントして…。
 
カゴン
アベロ…。
お前はそれだからガールフレンドができないんだよ!
 
アベロ
はぁ?
 
カゴン
そんなつまらないデート、誰が喜ぶんだ!?
もっと強烈で、あま~い刺激が必要なんだよ!
 
アベロ
へ、へぇ…。じゃぁ歌でも歌いながら花束を贈るとか…?
 
カゴン
それだっ!大急ぎで一曲書いてくれ!
 
アベロ
おい…!創作の苦しみをなめてんのか?!
 
カゴン
はははっ。お前の苦しみなんてどうでもいい。
今オレは恋に焦がれて死にそうなんだ!
 
アベロ
…父さんはなぜ、あの時カゴンを俺に紹介してくれたんだ…。
 
Quest:セリアのところに行き、カゴンの熱烈な告白を目撃すること
 
カゴン
おお、美しい少女よ…!
 
セリア
…?えっ、わ、私のことですか?
 
カゴン
こ、ここにあなたより美しい少女は…い、いません!
このカゴン、あなたのためにう。歌います!
どうかこの歌を聞いて…。
 
セリア
どうして私に歌を…?
 
カゴン
と、とにかく、聞いてください!
ラララ~あなたはまるで翼のない天使…!
でも、ボクには見えます~、あなたの真っ白な翼が~!
 
セリア
つ、翼…?ごめんなさい…。何を言ってるのか…。
好意はありがたいんですけど…もうやめてもらえませんか。
 
カゴンさんの気持ちには応えられません…。
私は冒険者さんの側でお手伝いをしなければなりませんから。
それが私の使命なんです。
 
カゴン
で、では…この花だけでも…。
 
セリア
ごめんなさい。お気持ちだけいただきますね。
ありがとうございます、そしてさようなら。
 
カゴン
セ…セリア様ぁぁ…!
 
アベロ
(マンダリンを演奏しながら突然登場)
…一人の男の恋は虚しく終わってしまったのだ…
 
彼の悲しき叫びはアンダーフットに響き渡ったが
気にする者は一人もいなかった…
天使の翼の下に倒れた彼はそのまま岩となってしまった…。
 
人々よ、忘れるな。
アンダーフットの歴史上、最速でふられた男がここに眠っているということを…。
 
カゴン
アベロォォォ!キサマァァァ!!

チャプター1…オリジン以降

 
カゴン
あぁ…どうすればいいんだ…くそっ…。
あぁ!イライラする!いいアイディアが浮かばない…。疲れてるのかな…。
アベロ
どうした?道の真ん中で叫んだりして。何かあったのか?
 
カゴン
うるさいなっ!!
…あぁ、なんだアベロか…。
おい、頭を叩くなって!髪型が乱れるだろ!
 
アベロ
小さい男だな、髪くらいいいだろ?
それより、なんでそんなにイライラしてるんだ?
また、鳥のフンを頭に落とされたのか?
 
カゴン
鳥のフンじゃなくてエンジェルだ…!
マイスイートエンジェル…。
天使に会ったんだ!
あぁ、あの優しい声に…可愛らしい顔…。
目を閉じていても浮かぶ素的な笑顔…!
 
アベロ
…また片思いか…。じゃぁまあ、頑張れよ!
今度どうなったか教えろよー。いっぱいおごるからさ!
 
カゴン
おい、たまには相談に乗ってくれてもいいだろ?
ハーモニカも直してやったじゃないか!
 
アベロ
え?そうだっけ?
それよりお前の片思いごっとにもう二度と巻き込まれたくないからな。
 
カゴン
恋というものは、苦難や逆境であればあるほど燃えるものなんだ…。
 
この恋は絶対成就させてみせる!だから頼む!手伝ってくれ。
お前の歌のネタにしてもいいからさ。
10万ゴールドくらいなら出してもいい!
 
アベロ
オレの方が損してる気がするが…まあいいっか。
それにしても新しい歌でも書こうかなって思っていたところだったし。
 
カゴン
代々歌い継がれる美しいラブソングになるぞ。
この俺が主人公だからさ。
 
アベロ
えっ?オレはコミックソングを書くつもりだが…?
とにかくその悲運のレディーはどこにいる?
 
カゴン
悲運だと…!
 
アベロ
名前は?
 
カゴン
彼女の名はセリア。名前も可愛いだろう?
魔法ギルドに所属しているのか、エルブンガードとウェストコーストを行き来してな。
さっきは帰ろうとしていたが…。
 
アベロ
…ストーカーじゃないか!
 
カゴン
なんだよ、さっきから水を差すようなことばかり。
 
アベロ
オレは現実主義者だからな。あの事件以降…。
 
カゴン
…おい。昔のことは忘れろよ。
 
アベロ
とにかく、その女の子にあったらどうするつもりなんだ?
何を話す?お茶でもしないかとか?
 
カゴン
アベロ…。
お前はそれだからガールフレンドができないんだよ!
 
アベロ
はぁ?
 
カゴン
そんなつまらないデート、誰が喜ぶんだ!?
もっと強烈で、あま~い刺激が必要なんだよ!
 
アベロ
へ、へぇ…。じゃぁ歌でも歌いながら花束を贈るとか…?
 
カゴン
それだっ!大急ぎで一曲書いてくれ!
 
アベロ
おい…!創作の苦しみをなめてんのか?!
 
カゴン
はははっ。お前の苦しみなんてどうでもいい。
今オレは恋に焦がれて死にそうなんだ!
 
アベロ
…父さんはなぜ、あの時カゴンを俺に紹介してくれたんだ…。
 
Quest:セリアのところに行き、カゴンの熱烈な告白を目撃すること
 
カゴン
おお、美しい少女よ…!
 
セリア
…?えっ、わ、私のことですか?
 
カゴン
こ、ここにあなたより美しい少女は…い、いません!
このカゴン、あなたのためにう。歌います!
どうかこの歌を聞いて…。
 
セリア
どうして私に歌を…?
 
カゴン
と、とにかく、聞いてください!
ラララ~あなたはまるで翼のない天使…!
でも、ボクには見えます~、あなたの真っ白な翼が~!
 
セリア
つ、翼…?ごめんなさい…。何を言ってるのか…。
好意はありがたいんですけど…もうやめてもらえませんか。
 
カゴンさんの気持ちには応えられません…。
私は冒険者さんの側でお手伝いをしなければなりませんから。
それが私の使命なんです。
 
カゴン
で、では…この花だけでも…。
 
セリア
ごめんなさい。お気持ちだけいただきますね。
ありがとうございます、そしてさようなら。
 
カゴン
セ…セリア様ぁぁ…!
 
アベロ
(マンダリンを演奏しながら突然登場)
…一人の男の恋は虚しく終わってしまったのだ…
 
彼の悲しき叫びはアンダーフットに響き渡ったが
気にする者は一人もいなかった…
天使の翼の下に倒れた彼はそのまま岩となってしまった…。
 
人々よ、忘れるな。
アンダーフットの歴史上、最速でふられた男がここに眠っているということを…。
 
カゴン
アベロォォォ!キサマァァァ!!

チャプター2

 
アベロ
カゴン、ここにいたのか。
 
カゴン
どうした?またからかいに来たのか?
 
アベロ
いや…別に。
この前、お前にインスピレーションを受けて書いた歌が大人気でな。
それで一杯おごりたくてさ。
 
カゴン
それはよかったな!おごられてやるよ…!
 
アベロ
どうした?何かあったのか?
イライラしてるように見えるけど。
 
カゴン
べ、別になんでも!
…むしろ何もないからイライラするんだよ…!
 
アベロ
そうか…。あのセリアという子とうまく行かなかったのか…。
確かに、あれほど強烈な印象を残したら…女の子からしたら…引くだろうな…。
 
もう諦めた方がいいんじゃないか。
その子の幸せを考えるとお前とは雛れた場所にいた方が…。
 
カゴン
オレたち友達だろ?なんでそんなに冷たいんだよ!
オレは絶対諦めないぞ!セリア様にオレの気持ちを必ず伝えるんだ!
 
アベロ
いや、伝わらなかったってことじゃなくてさ…。
 
カゴン
たぶんあの歌に問題があったんだ。
 
アベロ
怒りの次は…現実逃避か…。
俺が書いた歌詞はインパクトがないって、お前が歌詞を書き直したんじゃないか…。
 
カゴン
今回はプレゼント大作戦だ!
 
アベロ
…もう何も聞かないし…言わない…。
 
カゴン
ん?なにか言ったか?
それでラッピングペーパーが必要なんだけど…。
や、やっぱり派手で光るものがいいよな!
 
アベロ
錦蜘蛛の皮なら派手だし光るけど…本当にそれでラッビングを…?
 
Quest:カゴンがセリアにプレゼントを贈る場面を目撃すること
 
セリア
あっ…こんにちは…。
 
カゴン
セ、セリア様。お、お元気でしたか?と、とてもいい天気ですね。
セリア様の心のようにあ、暖かくて…。
 
セリア
…ええ。いいお天気ですね…。
…あの、カゴン様…。
 
カゴン
は、はいっ!
 
セリア
またこの間みたいなことを言いに来られたのなら…。
 
カゴン
あ、あの時は…気がきかなくて…すみませんでした!
 
セリア
では…。
 
カゴン
お,お詫びとしてプレゼントを用意しました!
ご、誤解しないでくださいね!本当に謝りたくて…と、友達から…。
 
セリア
そんなに気になさらなくても…いいのに…。
でも、そこまで言うのならいただきますね。
ありがとうございます…。
 
カゴン
やった…!
 
セリア
あら、とても変わったラッピングペーパーですね。
何かの皮のようですが…。
 
カゴン
あぁ、それは錦蜘蛛です。
こんなに大きい蜘蛛の皮を加工して作ったんです。
 
セリア
く、蜘蛛…?そんなに大きいんですか?
蜘蛛の皮は初めてで…でも、ちょっと…。
 
カゴン
知らないんですか?
錦蜘蛛はシルクをまとっているように見えることから錦蜘蛛と名付けられていて…。
そうだ、漂流洞窟の近くに生息してるから、見せてあげましょう!
 
セリア
い、いえ。結構です…。
 
カゴン
ハハハッ、怖がらなくてもいいんですよ!ボクがこんなふうに!獲りますから!
 
セリア
ほ、本当に大丈夫です…。
こ、これは何ですか?白い羽…翼?
 
カゴン
セリア様に翼はありませんが天使そのものですから!
ボクには一目で分かったんです!
 
セリア
はい…?
 
カゴン
その翼をぜひつけてください!素敵だと思いますよ!
 
セリア
…困ります。
 
カゴン
さぁ、恥ずかしがらずに!
セリア様こ似合うデザインを用意しましたから。
簡単に固定できるように改良もしました。
 
セリア
………。
 
カゴン
絶対似合います!しばらくつけていたらすぐ慣れますよ。
白いワンピースも…。
 
セリア
力ゴン様…。
お気持ちはありがたいんですけど…本当にごめんなさい。
これは受け取れません。カゴン様にはもっと素敵な女性がいるはずです…。
 
カゴン
いいえ!あなたより素敵な女性はこの世にはいません!
天使よりも美しく輝く女性は…。
 
セリア
…お返ししますね…。
シャラン様と会う約束をしたのでそろそろ失礼します。
 
カゴン
ちょ、ちょっと待ってください!
お茶でもどうですか…。友達になった記念に…。
 
セリア
友達…というよりは優しい方として覚えておきます…。
それでいいですよね?
 
カゴン
あ…え?た確かにボクは優しい男ですが、実はクールな面もありまして…。
 
セリア
では、カゴン様、さようなら…。
私はシャラン様と大魔法陣のところに行くのでしばらく会えません。
どうかお元気で。
 
カゴン
えっ?セ、セリア様!
 
アベロ
うわぁ~、プレゼントって翼だったのか。
やっぱりカゴンはすごいな…。
 
カゴン
セリア様…そんなに走って…転んだら…。
 
アベロ
そりゃそうだろ!
巨大な蜘蝶を見に行こうって誘われたり、天使の翼をつけろって言われたり…。
俺でもそりゃ逃げるよ。
 
カゴン
ちょ、ちょっと待って…。
セリア様ァァァァ!!!!!
 
アベロ
(マンドリンを演奏しながら)
あぁ、哀れな少女の運命よ…!変な男に目をつけられ…。
 
そして人々よ、忘れるな。
もしカゴンが他の女性を狙おうとしたらすぐに誓備隊に連絡するんだ!
誓備隊はこんな時のために働いている!
 
ライナス
セリアさんにもう付きまとうな。痛い目に遭いたいか?
 
トビー
セリア姉さんをいじめないで!冒険者さんに話すよ!
 
カゴン
…チクショォォォォ!!

プリーストの道

プリーストの道.png
ニルバス=グラシアの帰りを待つグランディス=グラシアと、ニルバスの同期グロットの会話。
ニルバスが戻らない理由や彼の心中はエピッククエストで語られた通り…と言いたいところだが、
時間の扉ダンジョンから黒き聖戦が削除されてしまい、彼にまつわるエピソードはほぼ謎に…。
文章中に「意志」と「意思」が混在しているのは原文ママ。

ストーリー

 
プリースト教団の拠点はヘンドンマイアのレミディア・バシリカである。
 
戦争の脅威と隣り合わせているベルマイア公国だが、
教団の中心的な組織が時刻の首都にあるということが
公国の民たちにとって辛い日々を耐えられる力になってくれた。
 
日々増していく信徒たちの期待と救いに対する熱望が重荷となってのしかかってくるが、
レミディア・バシリカの若いプリースト、グランディス=グラシアは
真っ直ぐで変わらぬ信仰で訪ねてくる人々を迎えた。
 
しかし、今日の彼女の顔は暗かった。
たった一人の兄、ニルバス=グラシアのことを心配していたからである。
 
一回り以上離れている兄ニルバスはパラディンの鏡であり、幼いグランディスの英雄だった。
両親と離れ、寂しがる妹を慰め、勉強も手伝ってくれた。
 
プリーストたちを正しい道へ導けるよう教えてくれたのも、
偽装者の見分け方を教えてくれたのも兄だった。
ニルバスは実に素晴らしい師だった。
 
しかし、それももう昔の話…。
ニルバスはグランディスを教団に残し、偽装者を倒すための旅に出て、連絡が途絶えた。
 
もうとっくに死んだと、諦めろとみんなに言われたが、
グランディスは兄は必ず生きていると信じていた。
しかし、それは行方不明になった兄を諦められない妹の漠然とした想いとは違うものだった。
 
同じ神を崇める聖職者ならではの勘に近いものだった。
直接お告げを授かったわけではなかったものの、
祈るたびに諦めるなという声が聞こえてきた。
 
その声を聞くと、自然と心が落ち着いた。
修行を理由に人の少ない静かな田舎に移る他のプリーストとは違い、
様々な人々が集まる賑やかなヘンドンマイアに残ったのも
ニルバスに関する情報を集めるためであった。
 
グロット
グランディス様、お久しぶりです。
 
グランディスに巨体のプリーストが近づいてきた。
重甲で身をまとった彼はニルバスの同期、グロットという男だった。
ニルバスより先に修行の旅に出ていたが、
時々戻ってきては教団を助け、また旅に出たりしていた。
 
グランディス
グロット様、お久しぶりです。いつお戻りになられたんですか?
 
グロットはグランディスとしばらく話をした。
ヘンドンマイアの外の話は他のプリーストたちから聞いてはいたものの、
ほとんどは旅の最中に経験した悲しい話ばかりだった。
だが、グロットはいつも明るくて希望に満ちた話をしてくれた。
 
美しいグランプロリス、
お互い力を合わせて転移の傷を乗り越えようと頑張っている人々、
海から聞こえてくる力強い船の汽笛の音。
まるで荒地に生えてくる新芽のような話ばかりだった。
 
グロット
私の話はこれくらいで…。
グランディス様は最近どうですか?慣れない場所で…大変では…。
ニルバスの奴、一体どこにいるんでしょう。
 
グランディス
平気です!兄はどこかで神のご意志を貫いているのでしょう。
プリーストの道を歩む兄の苦労に比べると…私は…。
 
グランディスは笑顔で答えたが
明るく振舞うその裏に緊張と焦りが隠れているのにグロットは気づいていた。
 
グロット
神のご意志…ですか。
お言葉ですが、この世の中に神のご意志より分かりにくいものはないでしょう。
 
グランディス
はい…?
 
グロット
計り知れない知恵をお持ちになっている神のご意思が、
我々には理解できないのは当然のことですが。
まあ、あの方をさぞかしもどかしがっていることでしょう。
「口まで運んだのに飲み込めないのか」と。
 
そういう点では、大主教の教えも同じではないでしょうか。
一日中大主教のお使いでいろんなところを飛び回り、
疲れて部屋に戻りベッドに身を沈めた時
「なるほど…そういうことだったのか」と後から気づくのと同じです。
 
直接教えてくださればよいのに、と恨んだこともありました…。
しかし、様々な経験をすることでより多くのことを学ぶことができる、と
そうなさっているのでしょう。
 
でも、あの方も朝、目覚めると同時に学んだすべてを忘れてしまう私のことを
「これが神様からの私への試練なのか。」と思っていることでしょう。
これもまた神様のご意志なのです。
 
真面目な顔で話すグロットを見てグランディスはクスッと笑ってしまった。
しかし、グロットは表情一つ変えなかった。
 
グロット
例えが少し変でしたか…。
神様のご意志は我々には理解できないもの…。
ですが、グランディス様。
何もかも「神様のご意志」だと決めつけないでください。
 
大変な時、楽しい時、または罪を犯した時…。
それが「神様のご意志」だと決められるのは神様しかいないのです。
 
神様にすべてを委ねたプリーストは
自分が人間であることを常に意識していなければなりません。
神様の示してくださった道を最後まで歩むのも人間…
逆方向に進むのも人間なのです。
神になろうとしてはいけません。
 
あなたの孤独と不安を認めるのです。
ニルバスのことを恨んでいるなら、恨んでいると言うのです。
あいつがプリーストの道を歩むために精進しているのは事実ですが、
自分の意志で帰ってこないのもまた事実ですから。
 
恨んで悲しむのもまたプリーストが歩むべき道。
それでこそ恨み、悲しむ人々を理解し、正しい道へ導くことができるのです。
 
感情をすべて表現しろと言っているわけではありませんが、否定派しないでください。
 
神様は我々を感情のある生き物として創造されました。
それを忘れないでください。
 
最初は戸惑っていたグランディスだったが、
グロットの話すことの意味を理解し、微笑んだ。
 
要するにこの不器用なプリーストは友達の妹のことを心配しているのだ。
感情を押さえつけるばかりではいつか必ず爆発する…。
その前に少し緩めた方がいいと言っているのだ。
 
確かに、ヘンドンマイアに来てからはずっと緊張しっぱなしの日々を送っている。
プリーストにとっても慣れない環境に適応するのは容易なことではない。
人を正しい道に導かなければならないプリーストだからこそ、より孤独で苦しいのだ。
 
グランディス
ありがとうございます。
少し息抜きしながらプリーストの道についてゆっくり考えてみます。
兄とは違う…私にしかできない道を見つけ人々を救います。
 
グロット
素晴らしい。まあ、ニルバスのことはあまり心配しなくてもいいでしょう。
奴が姿を現さなければ私が必ず見つけ出し、連れてきますから。
 
グランディス
その時は私もこれまで心配した分、殴ってやります。
そのくらいで気が済みそうにもありませんけど。
 
にっこりと笑うグランディスを見て、グロットは凛とした忍耐強いこの少女が
自分の伝えたかったことを理解していると分かり、彼もまた笑顔になった。
 
しかし、それもつかの間…
巨大な十字架を軽々と振り回すこの少女にやられる友のことが心配でたまらなくなった。

偉大なる冒険者カラカス

偉大なる冒険者カラカス.png

チャプター1

 
昔々、平和でのどかなある村でカラカスという小さな男の子が生まれました。
男の子はお母さんのスカートのポケットにすっぽり収まるほど小さかったのです。
 
ある日、お母さんはカラカスをスカートのポケットに入れたまま畑に来ました。
その日、畑にはたくさんのモグラが群がっていました。
お母さんとお兄さん、お姉さんたちは一生懸命モグラを退治しました。
…カラカスが穴に落ちたのも気づかず…。
 
穴に落ちたカラカスは外に出ようともがきましたが、
もがけばもがくほど深いところに落ちていきました。
 
地下に落ちたカラカスの前に老いた巨大なモグラが現れました。
モグラはいいました。
 
モグラ
「坊や、どうしてここにいるんだい?」
 
カラカス
「お母さんのポケットから落ちたの。外に出たいけど上まで登れなくて…。」
 
モグラ
「わしが上まで連れて行ってやろうか。
でも…君は出られるが、わしは捕まって殺されてしまうだろう。」
 
カラカス
「殺さないでって僕がお願いするよ。」
 
モグラ
「よかろう。では、わしの背中に乗りたまえ。」
 
カラカスを乗せたモグラは約束と違い、もっと深い地下に潜り始めました。
 
カラカス
「止まってよ!どうして地下に潜るの?
これ以上深くなると僕は息ができなくなっちゃうよ。」
 
モグラ
「君の家族がわしを畑から追い出したんだ。だから君を食べて元気をつけて、
もっと住みやすいところに移らなければいけない。」
 
カラカス
「分かったよ…。でも僕はゴブリンの肉を食べているから臭くてまずいよ。
僕を食べたらあなたも臭くなって深い地下に潜ってもすぐバレてしまう。」
 
モグラ
「じゃぁ、どうすればいいんだい?」
 
カラカス
「牛乳を飲むと臭みが消えるらしいよ。
だからそれから、僕を食べて。」
 
モグラ
「なるほど。で、牛乳はどこにあるんだい?」
 
カラカス
「丘を越えて野原に行けば乳牛が草を食べているはずだよ。
そこに行けば牛乳が飲める。」
 
老いたモグラはカラカスが嘘をついているのではないかと疑いました。
しかし、人間の子供が牛乳を飲むことは知っていたので、
モグラはしばらく悩んだ末、カラカスを乳牛のところに連れていくことにしました。
 
野原までは長い道のりでした。地上の道を行けばさほど時間はかからなかったでしょうが、
太陽に弱いモグラは地下から行くしかなかったのです。カラカスを背中に乗せて。
 
モグラは疲れ果て、倒れそうになりました。でも、カラカスは逃げませんでした。
地下ではモグラの方が速く、すぐ捕まってしまうと分かっていましたから…。
 
カラカスはむしろモグラのひげをしっかりと掴んで、速く走るように促しました。
うとうとしながらも遅いと文句を言うカラカスをモグラは疑わなくなりました。
 
野原に着いた時には老いたモグラは疲れ果て、気を失いそうでした。
しかし、赤ちゃんの柔らかい肉を食べるために力を振り絞り、乳牛がいるところまで行きました。
 
モグラが掘った穴からぴょんと飛び出したカラカスは乳牛の大きな尻尾にしがみつきました。
乳牛はびっくりして暴れ始めました。モグラには乳牛を避ける力は残ってはいなかったのです。
 
モグラは乳牛のひづめに蹴られ、遠くへ飛ばされ、ハチの巣の上に落ちました。
巣が壊され、凶暴化したハチたちがモグラを襲いました。
 
意地の悪いモグラはハチに刺され、幼いカラカスは心配していた
お母さんの元へ無事に帰ることができました。

チャプター2

 

チャプター3

 

品格を備えたアラド人のための広く浅い知識

品格を備えたアラド人のための.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

チャプター4

 

チャプター5

 

錬金術師の友達

錬金術師の友達.png

ストーリー

 

下級騎士教育日誌

下級騎士教育日誌.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

天界へ吹く風

天界へ吹く風.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

チャプター4

 

時限爆弾サイファーズ

時限爆弾サイファーズ.png
アラド大陸におけるサイファーズや魔法使いへの価値観が窺い知れるストーリー。

ストーリー

 
親愛なるアラドの住民たちと転移とモンスターによって苦しんでいる哀れな人たちへ。
 
苦しい毎日を懸命に生きる読者たちに非常に大事な話がある。
読んだ後は世の中はこんなにも危険なのかと嘆くかも知れないが、
知らずにやられるよりは知った上で対策を講じた方が身のためであろう。
 
皆さんに話したいこと、それは「サイファーズについてである。」
彼らについて知っている者はほとんどいないだろう。
聞いたことがあっても、魔法使いと何が違うのか分からない者がほとんどだろう。
 
ここまで謎に包まれている理由は…
ほとんどのサイファーズが地域社会によって隠ぺいされたからである。
また彼ら自身、実に巧妙で悪賢い。
 
ここまで読んだ読者は「サイファーズは一体何者?」という疑問を抱いているだろう。
ここからは非常に重要な内容となるので、吟味して読んでいただきたい。
 
分かりやすく言えば、サイファーズはいわゆる能力者である。
彼らは一般の人には使えない力を扱い、それが原因でよく魔法使いと誤解される。
 
だが、身分と人格が認められた極少数の才能ある志願者のみが
厳しい訓練を受け、魔法使いとして成長していくのと違い、
サイファーズの強力な力は生まれつきである。
 
これが最も大きな違いで危険な理由でもある。
管理どころか研究すらされていない状況で
突然変異によって生まれるサイファーズは強力な力を持っているものの、
その力をコントロールできる正しい価値観が確立されていない。
 
これがどれほど恐ろしいことか…お分かりだろうか。
考えてもみてほしい。
魔法使いは長年の訓練で自分の限界を知り、魔法の恐ろしさにも気づく。
 
そして長い歴史の中で定められた規則を守るように教育を受け、
これを破って善良な住民に被害を与えた場合は魔法ギルドに通報され、処分を受ける。
 
要するに手に入れるのは難しいがそれなりの安全装置が働いている力である。
 
しかし、サイファーズの場合はそうではない。
生まれつきの能力の範囲と限界は本人にしか分からない。
その上、サイファーズに関する研究も進んでいないため、
彼らの才能を悪用し、犯罪を犯してもそれを判断する根拠がないのだ。
 
これは様々な異変が起きている昨今のアラドで彼らによる被害が
続出しても追及するのが難しいと言うことである。
 
実際にサイファーズが自分たちの「匿名性」を利用した事例は過去にも何度もあった。
私は過去の記録からサイファーズの突発的な行動と思われる事例を
いくつか見つけたが実際はもっと多いだろう。
 
だが、身の毛のよだつ事実はこれだけではない。
サイファーズたちはほとんどが身を隠して暮らしているため、数と行動すら把握されていない。
それに魔法で感知できないため、彼らの居場所を見つけるのは不可能に近い。
 
もしかしたら隣人がサイファーズかもしれないのだ…実に恐ろしい。
 
また、彼らが呪われて手に入れたその力は持ち主の人格を破壊する。
これは様々な事例で立証されている結論で、
彼らが起こした事故はいつも大きな犠牲をもたらした。
 
周りに喰らい顔をし、目を光らせながら
犠牲にする善良な住民を探している者はいないだろうか?
 
彼の周りで不幸が立て続けに起こり、常識では理解できない惨事が続いたら?
 
何事も疑え。
状況を掴んだら直ちに官庁に向かうのだ。
地域社会はサイファーズが隠れていないか調査を続け、決して警戒を緩めるな。
 
彼らが増える原因を突き止め、危険を取り除くまで決して警戒を緩めてはいけないのだ。

チェーンピースの子供たち

チェーンピースの子供たち.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

チャプター4

 

チャプター5

 

楽しい魔法教室

楽しい魔法教室.png

ストーリー

 

ウルの最後末裔

ウルの最後末裔.png

ストーリー

 

旧友

旧友.png

ストーリー

 

カルテルに迫る

カルテルに迫る.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

帝国の幼き騎士

帝国の幼き騎士.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

チャプター4

 

戻らない森

戻らない森.png
大火災より少し前のストーリー。この後どうなるかは、エピッククエストで語られた通りである。

ストーリー

 
美しい森グランプロリスには複数の種族が仲良く平和に暮らしている。
アラドが造られたその時から暮らす知恵の種族妖精と、
巨体と強い力を持っているが純粋で賢いタウがその代表的な種族と言える。
 
彼らは力を合わせマイアが造った大魔方陣を守りながら平和な日々を送っていた。
時折訪れる招かざる客もいたが森に守られ、大事には至らなかった。
 
そんなある日、獣たちの王という称号を持つ偉大なるタウの王、ウムタラは
辺りを見渡しながら誰かを探していた。
 
ウムタラ
ここにいたのか。探したぞ。
 
彼が探していたのは妖精の長老であった。
妖精同士はお互いの魔法のオーラで簡単に見つけることができるが
魔法に疎いウムタラは直接探すしかなかったのだ。
 
妖精の少女
こんにちは、ウムタラ様。
 
妖精の長老
ご無沙汰じゃな、獣王よ。ワシに何かご用でも?
 
ウムタラ
ちょっと相談事があってな。
 
いつもと違い遠回しな言い方をするタウに妖精少女が気を利かせて立ち上がった。
 
妖精の少女
そうだ、本を返さなきゃ。長老、ウムタラ様、お先に失礼します。
 
ウムタラ
悪いな。
 
妖精の少女
いえ、私のことはお構いなく。
 
少女の姿が消えると長老が静かに聞いた。
 
妖精の長老
で、何があったのじゃ?
 
ウムタラ
近頃外からここに来る人間が増えている。
冒険者や旅人なら気にしないが体中鎖を巻き付けた奴らをちらほら見かける…。
 
妖精の長老
それならワシも気になっておった。念のため、弓使いたちを多く配置しておこう。
 
ウムタラ
それは非常に助かる。ところで、あの人間たちは一体何者なんだ?
 
ウムタラの声には警戒の色が入り混じっていた。
うまく説明はできないが獣王らしく本能で危険を察知したのかもしれない。
 
妖精の長老
軍人らしき者だった。狙いが何なのか分からないが何かを調べているようだった。
 
ウムタラ
まさか魔法陣を…!
 
グランプロリス森を囲む大魔方陣は人間ではあるが妖精からも慕われる
大魔法使いマイアが彼のすべての魔力を振り絞って作ったものでった。
 
領土を広げようとする人間の欲望により追い出された妖精たちが今のように森の種族として
生き残れたのは彼が作った魔法陣がこのグランプロリスを守ってくれているからである。
 
また、それだけではなく古くて広い森には多くの動物と木が育っている。
アラド全体の生態を維持するための最も重要な役割を
果たしていると言っても過言ではない。
 
妖精の長老
まさか。マイア様の魔法陣が破壊されれば彼らもまた大きな被害を受ける。
いくら愚かでもそんなことはしないだろう。
 
ウムタラ
だが、人間は昔からこの森を破壊し、略奪し続けた。
アラドは人間で溢れ返っている。頭のおかしい奴が一人二人いてもおかしくはないだろう。
 
妖精の長老
そのために警戒しているのだ。
妖精だけではなく力強いタウもここを守っておる。
我々が力を合わせて警戒を強めていけばご心配されるような事態にはならんじゃろう。
 
ウムタラ
うむ…だが、悪い予感がする…。いや、何でもない。
 
そういうウムタラは立ち上がり、愛用の巨大なハンマーを持ち上げた。
人間や妖精なら到底一人では持ち上げられないものである。
妖精の長老はその凄まじい力に舌を巻いた。
 
ウムタラ
では、これから偵察へ行ってくる。軍人以外にもいるかもしれんからな。
森の外郭周辺を見てこよう。
 
妖精の長老
しばらく会えなくなりますな。くれぐれも気をつけて。
 
ウムタラ
心遣いに感謝する。戻ったらまた連絡する。
 
妖精の長老はウムタラの大きな体が森の奥に消えるまで見送った。
この静かな森はタウの王すら小さく見えるほど古い巨木が多い。
人間たちがどんな手を使ってもタウと妖精が守っている限り、この森は消えないだろう。
 
だが、何をしだすか分からないのが人間…。
妖精の知恵でも予測できない彼らの突発的な行動に戸惑いを隠しきれないのも事実である。
 
若い妖精たちは人間と戦うしかないと主張する…。
だが、人間より遥かに頭数が少ない妖精に勝てる可能性は無に等しい。
 
すべての種族の平和と共存を願っていたマイアのように
人間たちが目先のことだけではなく、全体を見てくれたら…。
 
妖精の安全のためではない。このグランプロリス森はアラドのためにもなくてはならない存在なのだ。
この森が襲われ、大魔方陣まで破壊されてしまったら…その後のことは想像もしたくない。
 
一度破壊された森は二度と元には戻らない。
妖精の長老は森とアラドのためにウムタラの不安が現実化しないことを切に願った。

黒き聖戦報告書

黒き聖戦報告書.png
メイガ=ローゼンバッフ表記は原文ママ。

ストーリー

 
この文書は極秘文書に指定され、レミディア・カテドラの代表者の
承認を受けた者のみ閲覧を許可する。
 
原本及び写しの全体、または一部を許可を得ていない者に貸与、
暗示、口述及び記述など、内容を伝える一切の行為を禁じる。
 
違反した場合は教団の敵と見なされ、破門及び処罰を与える。
逃走した場合は死ぬ瞬間まで追われる身となる。
 
次の内容は漏れ及び変更なしで保存し、
追記する場合は信ぴょう性の高い資料を添付しなけれはばならない。
 
黒き聖戦として知られる対オズマ戦争は、神に選ばれし者
聖眼のミカエラをはじめとする聖なるプリーストの流した血のおかげで、
アラドのすべての命が悪から救われた戦いである。
 
犠牲は大きかったが世の中を犠牲者で汚す使途を倒したという観点から意義を有する。
またその戦いでで多くの功を立てた者を聖者として崇め、記録している。
 
中でも聖眼のミカエラを守護神として崇め、信徒たちに彼の勇気を教えている。
だが、これは信徒たちの混乱を防ぐための実に難しい決断の結果に過ぎない。
(添付資料1を参照のこと)
 
神よ、我々を正しい道へお導きください。
信代深く物事の本質を見抜く眼を持ち、神に選ばれ死者と呼ばれた
ミカエラの正体は邪悪な道へ陥れる悪魔であったことをここに記緑する。
 
彼は善を偽装し、神の御名で我々を悪に染める悪のしもべだっのだ。
その巧みな罠に我々は見事に引っかかったのだ。
 
悔い改め、祈りを捧げよう。
我々の思かさを神の御前に告白し、神の厳しく聖なる教えを受けるのだ。
 
邪悪なミカエラが正体を現すまで
我々がまったく気づくことができなかったことは無念極まりない。
(ミカエラが使途であることを確信した根拠は添付資料2、添付資料3を参照)
 
こんな状況でもプリースト教団の大教主であり、素晴らしいクルセイダーであった
メイガ=ローゼンパッフはすべての責任を負い、彼の就任式を行った。
(これの理由と経緯については添付資料4を参照)
 
だが、メイガ=ローゼンバッフは条件を付け、
アラドの信徒たちが混乱の時代から解放され、
平和な時代を迎えたと判断した時にはこの報告書を公開し、
神の前で悔い改めなければならないと言った。
 
従って、この報告書を読んでいる者は時代に関係なく、
メイガ=ローゼンバッフの計画が問題なく遂行されるように力を尽くさなければならない。

テイベルスの光

テイベルスの光.png
イシス=プレイ表記は原文ママ。

ストーリー

 
黄金の星、テイベルスは燦爛たる光で満ちた場所であった。
 
五色の宝石で溢れかえり、大きな岩を抱いた木の影が
太陽の軌跡をたどってゆっくり流れるところであった。
 
四季は存在せず、昼と夜が同時に存在した。
誰もが疲れたら宙に浮く木の下で翼を休め、お腹が空けば果物をもぎって食べた。
 
静かに波打つ透明な黄金色の海で子供たちはまだ小さな翼をばたつかせながら遊び、
青年たちは大きな木を手に入れるため激しい風をかき分けながら競い合った。
だが、誰も「最も高い者」には勝てなかった。
 
彼は停大な者であった。すべてを凍らせる寒さにも負けず、
高<飛び上がり、空の星の歌を間きながら眠りについた。
彼の後を追ったせいで倒れた者は数えきれず、彼の鋭い羽根によって目に傷を負い、
地へ落ちた者もまた数え切れなかった。
 
最も遠くを見ることができ、星の光の向こうにある遠い未来を見ることもできた。
彼は光の泉の水を飲んだ者であった。
黄金色に輝く世界で彼は自ら光を放つ者で、人々は彼のことを海に落ちた太陽呼んだ。
誰もが彼の歌と美しい翼を愛した。
 
しかし…この平和な世界に紫色の雨が降り始めた。
 
雨は苦く、すべての木の実は酸っぱくなった。
黄金の海は激しく荒れ、黄色い野原には亀裂が出来崩れ落ちた。
何か悪いことが起きたに違いない。
 
青い火の母、ルフソンが彼を呼び出した。
異変の調査を頼まれ、彼は一気に赤い空の上まで飛んで行った。
そして星の光の間に不気味に揺れ動くあるかけらを見つけた。
 
そのかけらは彼の故郷に向かっていた。
彼は何の迷いもなくかけらを追いかけた。
 
最初は単なる流星だと思い、破壊するつもりだった。
だが、近づくにつれその暗くて汚いかけらの中に宿る
強力な意志が自分を見ていることに気づいた。
 
一度はその場で突進しようとした彼は考えを変え、故獅に戻りルフソンに告けた。
 
「黒いかけらには危険が潜んでいる。破壊してくる。
私が戻らなけれはばみなで逃げろ。」
 
ルフソンは一緒に逃げけるよう引き止めたが彼は飛んで行った。
みなが彼を送り出しながら涙した。
 
ー日が過ぎ…。
 
ニ日が過ぎた。
 
三日…四日が過ぎた。
 
五日目にルフソンは翼を広げた。
 
「みな、空へ飛べ。誰よりも高<飛び、誰よりも遠くを見る、
誰よりも強いイシス=プレイを助けに行こう。」
 
だが、イシスは実に遠いところにいた。つらい飛行に疲れ、
誰よりも硬い口ばしを持っていたスレニクロンの翼も羽根ががすべて抜けた。
 
その羽根を略奪者、ロスオールが取り自分の尻尾につけた。
後ろめたさゆえ、ロスオールはその立派な尻尾を自慢することもできず、
スレニクロンのことを恐れ、今もなお夜の洞窟に身を潜めている。
 
刃より鋭い氷が高く飛んだ者たちの翼を傷つけた。
翼が凍りつき地に落ちる者が続出した。
赤い足のアルケトープレクセスは両翼が肩から同時に剥がれ、海に墜落した。
 
アルケトープレクセスは海の小さな岩島に落ちた際、
頭をぶつけ気絶したが幸い命は助かった。
その島には今もアルケトープレクセスの頭の跡が残っている。
 
イシス=プレイを助けるどころか、
彼がいるところに行けなくなったルフソンは涙を流しながら悲しい歌を歌った。
みなも歌を歌い雲の間から見える黒いかけらを見つた。
 
突然空が激しく揺れた。かけらはどこかへ吸い込まれるようにして消えた。
そして紫色の雨が止んだ。だが、イシス=プレイは二度と帰ってこなかった。
 
今もテイベルスの人たちはイシス=プレイを待ち続けている。
最も高く空を飛んだ彼の姿が再び黄金色の海の水面に映し出される時、
深い悲しみに沈んだ世の中も以前のように幸せの歌で満たされるようになるだろう。

哀而不悲

哀而不悲.png
アガンゾに対する少女時代のウーの胸中を物語ったストーリー。
時期としては悲鳴の洞窟でロキシーを喪ったよりも後の話。

ストーリー

 
あの方をこちらに運れてきてもう15日も経った。
回復は早いが表情は暗いままだ。
時々、剣を握りしめる仕草を目にし、心を痛める女がここにいる。
 
近くにいると嬉しいが恥ずかしくなり、まともに顔を見ることができない…。
時には悲しくて切なくなり、何もできなくなってしまう。
つまらない失敗も多くなったが師匠は何も言わない。
私も気づかないふりをした。
 
静かに遠い空を見つめている…。そのたびに心が痛む。
外で楽しそうに鳴いている小鳥たちが憎い。
 
実に滑稽だ。
見ていても嬉しくて切ない…
見なくても嬉しくて切ない…。
師から学んだすべてが一瞬で崩れ落ちる気がした。
 
母がもう少し早く私を生んでくれたら―言
言葉を交わせたかもしれないのに。
涙しながら親を恨んでいる少女を夜空の月がじっと見つめている。
 
月よ。
私のことをあぎ笑うな。
この心の痛みが君には分からないだろう。
何を恐れているのかも聞くな。
 
夜が明け、剣をを背負う音が聞こえると目頭が熱くなった。
傷も癒えないその体で一体どこへ…。
 
いつ帰ってくるのか聞くと、分からないという答えだけが返ってきた。冷たい人…。
 
小さな雲は風に流れ、師の後ろに隠れた少女はただ笑っているしかなかった。
そう、もうどうしようもない。笑って送り出すしかないのだ。

創新世紀

創新世紀.png

ストーリー

 

赤き罪

赤き罪.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

イタズラ好きのホムンクルス

イタズラ好きのホムンクルス.png

ストーリー

 

戦う少女

戦う少女.png

ストーリー

 

鎖国

鎖国.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

ヒドゥンクエスト

サイドストーリー-ノーブルスカイ

サイドストーリー-ノーブルスカイ.png

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

イベント

無法地帯に吹く風

チャプター1

 

チャプター2

 

チャプター3

 

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