AK-47

• 陣形範囲が下1マス、そして回避という内容の為、生かしたいと思うなら基本的にメインタンクへの付与を前提にしてF型陣形8番への配置が確定する。
• 運用としてはSMGよりも回避やHPは低い代わりに与ダメージは高めのアタッカー型サブタンクとしての運用となる。SR-3MPのような爆発力は無いが、スキルがCT中でもそれなりにダメージが出せるのはメリット。
• サブとはいえタンクとしては脆く、場合によってはメインタンクへ攻撃を集中させる必要も出てくるため、5番に配置するメインタンクは高性能かつ後列アタッカーにもバフがかけられるRO635がベストパートナー。
• 部隊全体のDPSを考えると1SMGになるぶん後列アタッカーに対するバフが不足気味になる為、4番にバッファーを配置。1、7、8番のアタッカー全員にバフをかけられ、なおかつAK-47にとって有用な射速バフスキルを持つスチェッキンやFive-sevenが適任。
  
• 1番と7番に配置するARは射速バフを十分にうけられるため、自己火力バフを持ち、尚且つAK-47を庇って攻撃を受けるRO635の回避能力を上げる陣形を持つ人形が好ましい。Gr G41、95式、Am RFB、ART556、TAR-21、9A-91、FF FNCと候補は多め。
   
• レアリティの高いHGがいない場合などはM4A1をバッファーにした構成もおすすめ。
  
• この場合1、7番配置のアタッカーは97式やST AR-15がいれば射速上限で弾をバラ撒けるようになり雑魚掃討が早くなるが、装甲敵には弱いので注意。

• 後列配置にしてアタッカーにする場合は7番固定となるが、4番にSMGを配置してもSMGがAK-47から得られるバフは回避になるためあまり美味しくない。
• 相互バフが得られるSMGとの配置はあくまでロマンと割り切った上での使い道になる。
• 1番と7番には4番のSMGへバフがかけられるARを、4番には上下のARにバフをかけられるSMGを配置。5番には1、4、7、8番すべてにバフが届くようなHGを配置する。
• 戦闘開始後すぐに、または5番のHGで少しだけコントロールした後、HGを4番SMGとスイッチする。ダメージを出すなら手榴弾スキルを持つMicro UziかPPSh-41を、連戦を意識するならRO635をチョイス。
• 1番配置のARは4番SMGにバフをかけられるAS Val、Gr G3、L85A1、M16A1のいずれか、5番配置のHGには陣形効果が高くHGとしてはタンク能力もあるウェルロッドMkIIがいれば適任。
  
• 8番に配置するサブタンクSMGはAK-47に射速バフをつけられ、自身もダメージを出せるSR-3MP（ドットサイト装備）、Vector、KLINあたりが適任。ただし手榴弾SMGは4番に配置したSMGと手榴弾を投げる場所が被ってしまう事が多いため、4番SMGをHGとスイッチするタイミングを調整したり、スキルを手動発動にしたりする必要があるだろう。
• DPSがかなり高く見えるが、あくまで手榴弾が理想的に当たった状況下の物なので注意。

• 7番にAK-47を配置、3HGで囲みとにかくAK-47を活躍させる。最上位の専用装備(KSTSP)がある場合にはかなり有用。あととにかくAK-47を活躍させたい人向け。
• 3HG2RFと同じくHGでタンクをこなさなくてはいけなくなるが、AK-47で一番ダメージを出せる形ではある。
• 専用装備がある場合は特に会心率を上げることによりDPSが跳ね上がる為、会心ダメージアップの妖精と合わせて利用したい(これのみ画像はKSTSP装備時)。
  
• 1番に配置するアタッカーは射速が漏れない限りARでもRFでもなんでもいい。敵の数が多い場合は開幕CTの速いスキルを持つARや榴弾AR、敵RFが痛い場合はRFなど、敵に合わせて選ぼう。

EP3夜戦、M1895救助任務の助っ人として登場。SKSと共にモシン・ナガンから派遣されてやってくる。
マカロフからは"クレイジー・イワン"や"出来の悪い教え子"と評価されており、潜入工作員に向かないとされるものの警報一つ鳴らさずやってきている。
AK47曰く「見つかったら片っ端から始末してるからな。アハハハ！」とのこと。

• 日露戦争の敗北から転落の一途をたどったロシア帝国は革命と粛清、内戦と大戦のたびに政治体勢を変え、ソヴィエト連邦としてかろうじて戦勝国の席に座ることができた。しかし国土の荒廃と人的資源の消耗による国力の低下でかつての大国の面影もなく、さらにかつての枢軸国に加えて連合国とも火種をくすぶらせたまま国境を接した不安定な情勢で再軍備は喫緊の課題であった。
• しかし半世紀余りの戦乱で歩兵の主力装備は19世紀生まれのモシン・ナガンから更新されず、それどころか前線ではイタリアのカルカノから日本の三八式歩兵銃に至るまで古今東西の歩兵銃の博覧会状態が続き、弾薬の補給にも支障をきたしていた。
• この大きな要因となったのが7.62×54mmR弾であった。同じく19世紀生まれのこの弾薬はボルトアクションライフル用で底部にリムと呼ばれるでっぱりがあり、また反動も強く不完全燃焼の煤が出やすいなど第一次大戦以降に主流となったフルオート火器との相性が非常に悪かったのである。カルカノや三八式は6.5mm口径で比較的反動が少なくまた軽くリムやテーパーもほぼないので多くの弾数を持ち歩け、前線の兵士はこちらを好んだ。これを解決すべく独自の6.5mmフェドロフ弾*1を使用するフェドロフ自動小銃などが開発されてはいたが、7.62×54mmR弾に比べて威力や射程の低下となにより弾薬補給の複雑化を嫌った軍上層部によって日露戦争当時に大量に鹵獲しコピー弾の製造工場まですでにあった三八年式実包で妥協せざるを得なくなり仕様変更によって本来の性能を発揮できなかった。一方7.62x54R弾をそのまま使ったAVS-36ではフルオート時の反動が激しく命中率や精度、信頼性でモシン・ナガンに大きく劣った。結局歩兵の制式兵装はモシン・ナガンと拳銃弾を使用するサブマシンガンPPSh-41であった。
• 第二次大戦当時からこの問題は議論され、解決策のヒントとなったのがドイツから鹵獲したMKb42(H)*2と専用弾薬7.92x33mmKruz弾であった。これは7.92×57mm Mauser弾の薬莢尾部を切断加工した短小弾で、既存の施設をそのまま流用して製造することができた。これを7.62×54mmR弾に応用することで、射程は犠牲になるものの反動*3と火薬の使用量を抑えることができ、また自動火器で邪魔になるリムもなくすことができた。早速これに対応すべく様々な銃が同時進行で試作された。戦時中しかも泥縄の開発は難航したがようやくM43弾として仕様が固まりセミオートカービンのSKSが最初に採用された。戦後も開発や試作は進められ元戦車兵のミハイル・カラシニコフが実戦経験や戦友の証言をもとに野戦病院のベッドから口述で妻に設計図を描き上げてもらったのがカラシニコフ自動小銃、のちにAK-47あるいはAKシリーズと呼ばれる自動小銃の誕生であった。
• このようにコンセプトの点ではドイツのStG44(のプロトタイプ)に倣っている一方で、機構的にはむしろむしろアメリカのM1ガーランドに大きな影響を受けたものとなっている*4。
• 実際AK-47の動作機構はロングストロークガスピストン・2ラグロータリーボルトというM1ガーランドのそれと同一の機構である*5
  一方でAK-47はM1ガーランドの銃身下から途中で湾曲してボルトの右側に出るオペレーティングロッドをSVT-38に倣って銃身の上からそのまま真っすぐボルトまで繋げ、オペレーティングロッドに付いているスプリングをボルトキャリア後方に移動させることで機構をより簡潔で堅牢なものにすることに成功した*6。
• M1ガーランドの簡潔で堅牢な機構を受け継いだAK-47は粗悪な弾薬で薬室が煤煙にまみれても動き続ける極めて信頼性の高い銃であった。一方で公差を大きめにとった量産性優先の設計と開放的な構造は異物の侵入には弱く、一般的なイメージに反して泥や木の枝などガス圧を超える抵抗の異物が侵入すると射撃不能になる欠点も有していた。もっともそんな状況でも稼働する銃のほうが稀であり、それは実はM16のような気密性の高い構造の銃であった。一般に言われるM16の動作不良の多くは粗悪な火薬による煤煙や連続した射撃による銃身の摩耗・変形とこれを予防するこまめなクリーニングやメンテナンス不足によるものであり、両者はちょうど正反対の特性を持っていたのである。またAKはフィールドストリッピングも容易な設計であり、分解して水洗いすればまた動くとまで言われていた*7。

• 前線でのフィードバックをもとに銃身の先を斜めにカットするなどの改良を重ねたAKは本来の想定であったプレス加工の機械が不足し、従来の削り出し加工で本生産が行われた。この削り出し加工で作られたAKが狭義のAK-47である。プレス加工技術が向上した後に全面的なプレス加工で製造されるようになったAKはAKM（近代化AK）と呼ばれ、初期モデルにはあらためてAK-47のコードが割り振られた。
  • 誤解されがちであるが削り出し加工を採用したAK-47は安価に製造できる銃というわけではなく安価になったのはロシア特有の大量生産とたゆまぬ改良、そして粗悪なコピー品が大量に作られた結果である。
• ドイツ敗勢の只中で十分な配備が行えなかったStG44と異なり、ソ連は世界で始めてアサルトライフルを主力装備とした国家となり、フルサイズの7.62x54mmNATO弾に固執したアメリカとそれに足をぴっぱられた西側諸国に対して大きな軍事的アドバンテージを得ることになった。短小弾を使用するアサルトライフルであることはもちろん、M4A1などが生まれる遥か以前にカービンサイズを標準化していたことも評価できる点であろう。これはカラシニコフが元戦車兵だったのが大きいと思われる。装甲車両にフルサイズのライフルは出入りにも収納にも邪魔であった。そして第二次大戦の戦訓から現代戦は歩兵ではなく戦車と航空機の時代であると喝破していたのである。歩兵戦においてもヴェトナム戦争のようなジャングル戦ではカービンのほうが有利であった。
• またソ連は世界中の同志達の革命闘争のためAK-47の製造技術を積極的に世界中に輸出して回った。その過程で補給を容易にするため部品の標準化が行われ、AK-47は全世界的な部品の互換性を有することになった。またAK-74や以降のバリエーションにおいても高い部品共有率を維持していた。
  • このような経過を経て、更に部品や弾薬の豊富さ、その信頼性と扱いやすさも相まって世界中のゲリラやテロリストにAK-47は愛用されることになった。その数1億丁以上とも言われ、小さな大量破壊兵器とも言われる。『世界で最も多く使われた軍用銃』としてギネス世界記録に登録されており、バリエーションも非常に多い。

• 余談だがカラシニコフ氏は2013年まで存命だった。ライセンス生産品や非合法の模倣品などが溢れかえり様々な企業が儲ける中、自分は勲章貰っただけだということをボヤキのネタにしたり、AKを抱き枕代わりにしていた等色々とユーモアあふれる人物でもあった。
• 一方で模倣品が溢れかえるだけに留まらず、テロリスト御用達となって多くの罪なき命を奪っている現状に嘆いてもおり、
  2002年には、「私は自分の発明(AK-47)を誇りに思っている。だが、それがテロリストなどに使われているのは悲しい。
  もっと農民の為になるものを発明すればよかった。例えば、芝刈り機のようなものを…」という旨のスピーチを行っていた。
• さらに言えば少年兵の存在に対してはかなり思うところがあるらしく、小さい子がAKを持っているイラストに対して「子供に銃を持たせてはいけない」と零したとも。
• この『子供に銃を持たせてはいけないと諭した』伝説について「まりたん日記2006年8月17日」で「レイドビキ」という作品を読んだカラシニコフ氏が「子供に銃を持たせちゃいかんよ！」と回答した話が元になっているようである。

【過去ログ】