Kar98k

　運用にやや癖のある狙撃RF

• 開幕CT8秒で3.5倍のダメージを撃ち込むスキルは総ダメージ量を見れば悪くはない。
• しかし、DPSが欲しいなら照準を合わせる間一切の攻撃が止まる狙撃RFを使う必要がない。
  火力面では火力バフ型や射速バフ型の方が明確に優れている。
• かといって他の狙撃RFとは異なりボスを一撃で倒せる瞬間火力を持っているわけでもない。
• 現時点では上位のRFと比べて性能面でわざわざKar98kを選択する理由はない。
  しかし、総ダメージではそこまで上位RFから劣っているわけでもなく、趣味で使う分には十分戦えるRFではある。

• 開幕CT8秒、照準時間1秒、ターゲットに2回攻撃を行う。
• 初弾でターゲットが倒れた場合、次弾は次のターゲットに切り替わる。
• 出の速さは魅力的だが、他の狙撃スキルと違い2回攻撃の為、1撃のダメージ倍率が低めに設定されている。
  当然、他の狙撃スキルを持つRFのようにボスを一撃で処理する事は出来ない。
• 後半のボス戦では3.5倍×2と分けてしまったのが問題となる。
  ボスの中には体力減少時に特殊行動を行うものが居る。この特殊行動が発動するとボスは概ね無敵となる。
  Kar98kの場合は2連撃の為に1発目が当たった時点で特殊行動が発動してしまい、2発目はボスの特殊行動中に発射されることになる。
  つまり無敵発動中のボスには2発目のダメージが入ることはない。
• その一方で必中スキルとしての側面を持ち、夜戦装備を装備できないRFでありながら、Scoutなどの高回避敵を削ることができるというメリットもある。使用例

• 世界初の無煙火薬を使用し、チューブ型弾倉を備えたルベル1886はそれまでのすべての火薬式銃を過去のものとし、遅れを取ったドイツはフランスに対抗すべく「ドイツ小銃試験委員会」(Gewehr prüfungs kommission　GPK)を組織し、その8x50mmルベル弾に範を取った8x57mmI弾(Iは歩兵の意)を使用する新型小銃の開発に着手した。しかしマンリヒャー社の機関部及びエンブロッククリップ式給弾機構とルベルM1886の銃身をつなぎ合わせただけのGewehr88は、弾頭や薬莢の質の低さもあって不具合が多発し、アメリカで特許を取得しレミントンアームズ社と組んで民間用ライフルで財を成していたマウザー兄弟に改良を依頼した。彼らが改良したGewehr88/97はもはや別の銃であり、結局Gewehr98として採用することになった。
• Gewehr98は円形のボルトハウジングに設けた2つのカムをレシーバーのラグで受けることで凹凸が噛み合うようにし、発射時に機関部からのガス漏れを防ぐとともにボルトを90度ひねってガイド溝に固定することでホールドオープンを維持する。また初期の金属薬莢で多発した破裂事故から射手を守るためボルト上面にスリーブを、下面には切り欠きと吹き抜け穴を設けて破片や爆風が上面や側面に向かわないようになっている。ボルトハウジング後端にある3ポジションのフラッグセイフティはファイアリングピンを固定するとともに一目で発射可能かどうかわかるようになっており、安全に給弾や薬室内の未使用弾の排出が行え射撃時や運搬時の安全性が飛躍的に高まった。
• また弾薬自体も研究と改良が行われ、Gewehr88に合わせて開発された8x57mmI弾弾も1905年にはさらに改良されて軽量で空気抵抗の少ない尖頭弾(spitzer)の7.92x57mmIS弾となり、Gewehr88とともにそれに合わせた改良が行われ薬室とリアサイト基部に小さな"S"の文字が刻印された。また弾道特性も大幅に向上したためサイト自体も交換された。これらは各銃の末尾に/05をつけて区別することもある。この尖頭弾は各国もすぐさま模倣し三八年式実包や30-06スプリングフィールド弾*2などに取り入れられた。
• こうして陸軍のみならず海軍や遠征軍に配備されたGewehr98は中国の義和団の乱から第一次大戦をはさんでスペイン内戦まで文字通りユーラシア大陸の端から端まで駆り出され、第二次大戦後は皮肉にも連合国を通じてイスラエルに流出しその威力を知らしめた。しかし一方でその全長は多くの戦場で持て余すこととなり、1907年には最初の短縮モデルが誕生することとなった。
• この一番最初のKarabiner98は銃身長485mmとGewehr88の騎兵銃モデルであるKarabiner88と同じ長さにされたが、発射炎や音が非常に大きくなり反動も強くすぐ590mmまで戻された。またボルトハンドルが逆L字で下向きになっており、背負う時などにひっかかりにくくなっている。このモデルは銃剣用金具(Aufpflanz)と叉銃金具(Zusammensetzvorrichtung 銃同士をテント状に組み合わせて立てておくためのフック)からAZと名付けられたが、のちに以降のモデルにも採用されるようになると単にKarabiner98aとされた。
• Karabiner98bは銃身長をGewehr98と同じ740mmに戻したモデルである。第一次大戦の敗戦で再軍備を大きく制限されたワイマール共和制において、保有数を制限された歩兵銃ではないと言い張るためだけの欺瞞用のもので、そのほとんどはGewehr98を直接改造したものである。AZ金具が取り付けられたほか、背負い紐の取り付け位置が変更されている。
• また、輸出用の民間用モデルであるモーゼル・スタンダードモデル1924はチェコやベルギーで製造されていた(どこの工場かはお察しである)短銃身のコピーモデルに対抗すべく銃身長を600mmとしたほかはGewehr98そのものであり、スイスのSauer und Sohn社にパーツを送り現地で組み立てたあとほとんどは再軍備のために備蓄された。また1933年に製造開始された郵政省用小銃は郵便配達員の自衛用という名目であったが、事実上のKar98kの先行量産モデルであった。これらは軍用ではない(ことになっている)のでAZ金具がない。
• 1935年に先述の郵政省用小銃にAZ金具を取り付け、ストックの簡略化や背負い紐などの取付金具の変更を行ったのがKarabiner98kである。実際の製造は1934年には始まっており、基幹部品も刻印が異なるだけで全く同じものである。Sauer und Sohn社でもkモデルが生産され、第二次大戦とともに占領下のチェコのブルーノ社やベルギーのFN社にも前述のコピーモデル用の部品や工具が大量にあったため主力工場となった。
• 1944年にはKriegsmodell（クリークスモデル）と呼ばれる戦時省力型モデルが登場する。これはAZ金具を廃止したほか、ストックをムク材からベニヤ合板にし、後部にあったボルト分解用金具をストック後端の金属製補強パッドに移動させたもので、パッド自体もストック後端を包み込むような形状に改良されている*3。またフォアエンドとアッパーのガスピストンのカバーの留め金具などは削り出しからプレス加工または単純な曲げ加工と溶接やねじ留めになっている。しかしGewehr43などと違って職人の手による機関部は極めて高い品質が維持され、兵器としての完成度は最も高いという意見もある。
• しかしろくに訓練もしていない市民を徴募した国民突撃隊が1944年に組織されるようになると、彼ら向けに作られたVolkskarabiner98（VK98）またはVG-5はまさに粗悪品というべきものでAZ金具はもちろん前後のアイアンサイトすらないものや他の銃からとってつけたもの、果ては弾倉がなく一発しか撃てないものなど、検品落ちやスクラップを再生したようなものまで含まれた。

• ボルトアクションライフルの例に漏れず精度の高い個体はスコープを搭載して狙撃銃として運用された。この時使われたスコープは民間で市販されていたのもの（4倍率が主流）と軍の制式採用モデルであるZF41（1.5倍率）でZF41は元々狙撃用ではなく、軽くて小さく低倍率であった。しかし、狙撃銃としての使用が重視され、ZF41も狙撃用スコープとして評価されてしまい、数も多いが不評も多くなってしまった。
• こうして激動の時代を駆けたKar98kを含むGewehr98シリーズであるが、戦後も民間でコピーモデルがスポーツライフルとして生産され続け、7.92x57mm弾も入手は容易である。またドイツ連邦では儀仗銃として今でも保存されている。
  • 宇宙世紀でもEF-KAR98KなるMS用スナイパーライフルが存在する。

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