T65

• 9章夜戦ステージにおいて、M16A1がMIA(戦闘中行方不明)、実際には傘ウィルスに侵され鉄血に寝返ったことでT91は非常に落ち込み、他の小隊メンバーは、指揮官にT91のメモリーからM16についての記録を消去するよう要請した。しかしそれではメンタル崩壊の可能性があり、指揮官は「M16は理由があって一時的に鉄血に潜入しているだけでグリフィンを裏切ったわけではない」とT91に思わせる作戦を提示した。そこでT65達はM4似のM3やM16似のAK-47、撮影監督のM1ガーランドらとともにメッセージビデオの偽造撮影を試みる。しかし時間や予算の関係でセットや鉄血役など用意できないため現地ロケを敢行するも……

• 国共内戦に敗れた中華民国は台湾島に逃れ、反共の西側勢力の支援をうけて再軍備を図った。
  当初は余剰となったM14を57式歩槍として採用していたが、比較的高温多湿の土地柄では木製銃床は劣化が早く、また長さや反動の点でもアジア人には合わないものであった。このため台湾政府はM16の導入を検討するが、ヴェトナム戦争での多くの悪評と、アーマーライトAR-18のライセンス生産経験、さらにアメリカ合衆国が中華民国と断交し仇敵である中華人民共和国を「一つの中国」と認めたことに反発し、自国開発したのが本銃である。
• 動作方式はショートストロークガスピストン・マルチラグローテーティングボルトでクローズドボルトで動作する。初期モデルはM16と似ないようにキャリングハンドルをオミットし、アルミ製のハンドガードを備えていたが、ボルトフェイスなどはAR15系そのものである。またチャージングハンドルも機関部後端から銃床と平行に引くストナー式チャージングハンドルというべきものを採用しており、当のM16が廃止した機構がガラパゴス化して残っている。この方式はチャージングハンドルが左右に突き出さないためコンパクトで連射時にもひっかかりにくいという長所がある反面、銃床のデザインに制限があり、T65は特に上面が角ばっていて頬を預けにくいという欠点がある。またM16同様銃床内にバッファーチューブがあり、折り畳み銃床等に交換することもできない。また排莢不良の時などに強制的に閉鎖/解放することもできないため、陸軍では特に不評であった。
  改良型のT65K2（T68）はアメリカ合衆国との関係改善によりよりM16に寄せたデザインとなり、キャリングハンドルと円筒型の樹脂製ハンドガードに加え、マガジンもSTANAG準拠のものとなっている。
• 外貨獲得のため輸出にも積極的であったため、主に南米や東南アジアの中小国や政情不安国に輸出され、両軍が共にT65で撃ち合う光景すら見られた。これが国際問題となったため、T65K2からは表立っての輸出はされていないとされている*1。

【過去ログ】