WA2000

「HITMAN」というゲーム作品、その作中に登場する47(フォーティセブン)というキャラクター(主人公)がこの銃を持っているのだが、
WA2000のキャラクターデザインには47の意匠が元になった部分が複数あるのである(イラストレーター本人が明言している)
そのせいか47がWA2000(実銃ではなくキャラクターの方)を構えるというシュールな絵が描かれる事も…
セリフの一つ、「殺しの為だけに生まれてきたの！」も47を意識したものと思われる。(47もまた、殺しの為に生まれた様な存在である。)

各ストーリーでの登場

EP1夜戦

S09地区奪還後、鉄血の残存勢力調査のためGr MP5が最初に出会った偵察人形。指揮官との顔合わせはこの時が初めて。
指揮官への報告の際には口下手な様子で顔を赤くし、MP5に追求された際にはコミュニケーションが苦手とはっきり伝えている。
支給品として届けられたGr G36からのチョコアイスを嬉しそうに受け取り、MP5にアイスが好きなのは秘密と伝えるが、通信がずっと繋がっていたため指揮官には丸聞こえで大声を上げた。
　
「……もっと早く言いなさいよ！」
　

低体温症

アーキテクトの基地を襲撃したグリフィンからの援軍の1人。
トンプソンと行動を共にし、逃げずに基地司令部にいたアーキテクトを捕らえる。
捕らえる際、戦いもせずにあっさり投降したアーキテクトを訝しみ、罠じゃないのかと怪しんだ。
　
「騒々しいわね、アーキテクト。それ以上動くと、頭をぶち抜くわよ。」
　

回帰定理

ヘリアンへのサプライズのため、トンプソンとKar98k、リー・エンフィールドとヘリアンの行動を監視していた。
カーター率いる勢力がグリフィン基地を襲撃後はクルーガーの指揮の下トンプソンと共に各人形たちを援護するも、敵の攻撃により次々と倒れていく仲間たちを見せつけられる。

• 基地入口付近で築いた防衛線でKar98k、リー・エンフィールドを援護するも、帰投中に敵の爆撃により両者を失う。
• 悲観に暮れるも状況は待ってくれず、倉庫の物資輸送を行っていたウェルロッド達からの緊急応援要請があり、修復もそこそこで至急駆けつける。
  幾人かは助けるも、最後に残ったウェルロッドが逃げる際に敵の砲弾により損害を受けてしまい、無理だと悟った彼女から自身を置いて逃げろと伝えられるも救おうとするが、覚悟を決めたウェルロッドは手榴弾を握りしめて敵諸共爆散する。

「リー！　Kar！　なんか言いなさいよ！」「通信を繋ぎなさい！　今行くから！」
　

ヴァルハラコラボ

ステラ・星井に金で雇われた人形。呼び名は"クリムゾン・ローズ"。二つ名なのか、"グリフィンシティの「死神」"ともステラから呼称される。
ドロシーを守るために現れたホワイトナイト部隊を瞬時に急所に弾丸を撃ち込むことで無力化し、銃の腕前はコラボ世界においても一級品。
アナによってホワイトナイトが暴走させられステラからは自身の安全を最優先にし逃げるように言われるも、政庁本部ビルから脱出するステラを最後まで援護し続けた。
　
ステラ「もし私がこの場にいる市民や人形を射殺するように命令したとして、あなたは本当に躊躇なくそれを実行出来るのか？」
WA2000「私は商品であなたは私を買った。だから私はあなたの命令に無条件で従うわ――それとも今すぐ試してみる？」
　

雪夜の無礼講ノクターン

碧海秘話

ライカン禁猟区

人間陣営の【村人】役として登場。"魔女のキャンプ"ブースでスプリングフィールド達と共に営業している。
エンディングの1つ「長い夜にて待つ」ではMVPに選ばれるも、指揮官から受け取ったMVPの楯が人狼デザインで不審に思い、カリーナが"善良の証"よりも"群郎カード"が多かったためだと説明すると憤慨した。
エンディングの1つ「甘い宴会」ではフルーツソーダフロートを振る舞い、知らずに食べたAA-12とK-PDWが真っ青になって泣き崩れるという話のオチに使われる。なお、WA2000は味の出来栄えやその様は知らない。
　
WA2000「その……さっきキッチンに置いたフルーツソーダフロート、味、どうだった？」
G36「すでに美味しく召し上がった方たちがいます。意外とよかったですよ。WA2000もお疲れ様でした。」
WA2000「本当！？　よかった！　やっとできた！」
　

鏡扉の永遠

なんでも屋を開いた指揮官の店を訪れる。都市での名は"048番"。
料理の練習をするも試食する人が見つからないと語る彼女に嫌な予感を察知し、彼女が弁当箱を取り出した瞬間に指揮官は逃げようとしたがHK433に捕まる。
食事シーンや味の感想を述べるシーンもないため、その出来栄えがどうだったかは分からないが、指揮官の様子が全てを物語っている。
　
「これ、今日作ったお弁当なんだけど……」

続編【ドールズフロントライン2：エクシリウム】では…

• エクシリウムでは「マキアート」を名乗る。
• 彼女も他の人形同様に続編ではグリフィンを離れており、スプリングフィールドが経営する「カフェ・ズッケロ」に身を寄せている。

スピンオフ作品？【Fire Control】では…

• 時系列や作品に関する情報が未公開ながら、開発中のゲームプレイ映像ではプレイアブルキャラとして登場している。
  髪型がエクシリウムのポニーテールではなく1本編のサイドテールなので、本編以降・エクシリウムより前だろうか？

• 選別した部品だけを使用しているので高価、且つ性能を重視したため、取り回しへの配慮や過度な環境での使用は想定されておらず、ジャングルなどの劣悪な環境には非常に弱かった。
  そのため軍用には向かず、特殊部隊への配備が一般的…と言いたい所だが、同様のコンセプトで造られたH&K PSG-1に正式採用のトライアルで敗北しており、シェアの大半を奪われることとなった。
  両者は価格も性能も同等レベルだったが、当時はブルパップ方式の銃自体が珍しく、操作性の違いから敬遠されたのかもしれない。さらにPSG-1は元になったG3で実績があったことも大きい。
• 装備している軍隊は世界中どこを探しても見当たらず、ドイツ国内の幾つかの警察特殊部隊が使用している程度である。前期型・後期型の二つを合わせても総生産数は百数十挺程度しかないとされる。
  当初は7000ドルほどであったが、不採用の煽りもあって市場価格が値上がりした為さらに売れなくなった。希少な銃だけに現存するものにはかなりのプレミアがついている。
  後期型の外見的な違いは、フラッシュハイダーが一般的なフラッシュハイダー兼コンペンセイタータイプの穴開き形状に変更、グリップが人間工学に基づいた形に変更、ストックの後方下部が出っ張っていること。
  ちなみにドルフロのWA2000は前期型である。
• 商業的には大コケした銃であるが、世界的に有名なスパイ映画「007/リビング・デイライツ」(1987年)の冒頭で主人公ボンドが使用した事により知名度自体はそれなりに高い。
  暗視スコープとレーザー照準器を搭載しオリジナルよりも更に奇抜なシルエットとなっており、入念に描写された動作チェックから装填、発砲までの動作は必見。実際の映像
• また、何気にゲームや漫画等のメディアでの登場機会もそこそこある。
  銃器としてはもう決して新しいとは言えなくなりつつあるが、その独特な見た目から近未来感を感じる人も多い。
  • メインキャラが使用した作品は、上記の「HITMAN」シリーズの主人公『47』、「GUNSLINGER GIRL」の『ヘンリエッタ』、最近だと「Fate/Zero」の主人公『衛宮切嗣』が使った武器として知られる。
  • ディープなところだと、カルト的人気を誇るB級映画「リベリオン」で政府の兵士がこれを持っているシーンがある。
  • 何故かメディアで見かけるWA2000のほとんどは希少な前期型である、資料が偏っているのか特徴的なハイダーの形状が好まれているのかは謎。
• 2017年に銃器オークションにて$75,000*2からの入札価格で出品されている事があった。
  リンク先で今となっては貴重となったWA2000の姿を見る事が出来る。

【過去ログ】