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ドームマスター形式

Last-modified: 2019-07-01 (月) 16:55:41

ドームマスター形式とは? Edit

ドームマスター (Dome Master) 形式 は、ドーム映像の標準フォーマットであり、円周魚眼レンズで撮影したような丸い映像で、射影方式は 等距離射影 (正距方位図法) です。下が正面方向、上が背後方向になっています。

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Amateras Dome Player (フリー版) Edit

ドームマスター映像を平面モニタでプレビューするには、Amateras Dome Player のフリー版が便利です。Oculus Riftにも対応していますし、魚眼プロジェクター1灯による簡易投影にも使用できます。マルチプロジェクター投影の場合は有償版が必要ですが、アマチュアによる自主投影の場合、マルチプロジェクター投影はあまり現実的ではありません。

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視点操作の際には、左ドラッグに加えてマウスホイール押し込み+前後ドラッグも活用してみてください。

Amateras Dome Playerには専用エンコーダー「Amateras Encoder」が同梱されており、これを使用してエンコードした上で再生する必要がありますのでご注意ください。通常は「リサイズなし高画質」設定でエンコードすると良いでしょう。

ドームマスター形式の解像度とフレームレート Edit

ドームマスター形式の解像度とフレームレートは、プロの現場では 4K×4K×30FPS が標準的です。ただし、アマチュアがそのような高解像度の投影システムを利用できることは稀です。

アマチュアが自前の機材でドーム投影する場合には、フルHDプロジェクター1灯に魚眼コンバージョンレンズを組み合わせたシステムが一般的であり、その際の実質的な直径解像度は 1.5K弱 といったところでしょうか。

最近は時分割式の4Kプロジェクター (2K解像度のパネルを使用し、「画素ずらし」によって高解像度化を実現する方式) が比較的手頃になってきており、これに魚眼コンバージョンレンズを組み合わせた場合には実質 3K弱 程度の直径解像度を実現できます。

解像度で迷ったら、とりあえずは直径 2K (2048×2048) で制作すると良いかも知れません。4Kプロジェクター1灯による投影が可能であれば、直径 3K (3072×3072) をお勧めします。

フレームレートに関しては 30FPS (または29.97FPS) が標準ですが、再生環境の性能次第では 60FPS 再生にも対応できることもあります。プロの現場でも、4K×4K×60FPS の映像を再生できる環境はあまり多くない模様です。

直径180度であることは必須ではありません Edit

ドームマスター形式の映像は一般的には直径180度ですが、直径180度を超える映像を直径180度のドームに投影したとしても、大きな違和感はありません。

例えば KODAK SP360 4K で撮影した映像は直径235度ですが、これをそのまま直径180度のドームに投影すると、なかなか良い感じに見えます。

直径180度を超えるドームマスター形式のことを、スーパードームマスター形式 と呼ぶようです。表現意図に応じて活用すると良いでしょう。

直径180度を超えるドーム Edit

あまり一般的ではないものの、スクリーンの直径が180度を超えるドームも存在しています。例えば プラネタリアTOKYOのDome 1 や、ヒゲキタさんのVRドーム などです。

欠球ドーム Edit

逆に、スクリーンの直径が180度に満たないドームも存在しています。ですが、そのようなドームに直径180度のドームマスター映像を投影したとしても、不自然な結果になることはないようです。

投影時に欠ける場合があります Edit

投影環境によっては後面の一部や正面の一部が欠けて投影される場合があります。

例えば、家庭用プロジェクター1灯に魚眼コンバージョンレンズを組み合わせた簡易システムの場合は、後面の1/3~1/5程度が欠けた投影になることが多いです。

また、傾斜式ドームシアター等で、正面の下端5度程度が欠けた投影になることもあるようです。

魚眼レンズ ≠ ドームマスター形式 Edit

魚眼レンズの場合は 等距離射影 のものの他に 等立体角射影正射影 のものもありますので、そういった魚眼レンズで撮影した映像をドームに投影する場合には、等距離射影に変換した方がベターです。

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左から等距離射影(ドームマスター)、等立体角射影、正射影です。

この変換処理には、フリーウェア Cube2DM を活用できます。この Cube2DM を活用すると、全球パノラマ映像(エクイレクタンギュラー形式)をドーム用に変換したり、平面用の映像をドームに大映しするために変換したりすることもできます。