収録拡張 | カード名 | コスト | カード種別 | 効果 |
Cornucopia(1st) | Tournament | 4 | Action | +1 Action Each player may reveal a Province from their hand. If you do, discard it and gain any Prize (from the Prize pile) or a Duchy, onto your deck. If no-one else does, +1 Card and +1 Coin. |
収穫祭(初版) | 馬上槍試合 | アクション | +1 アクション すべてのプレイヤーは、自分の手札から属州1枚を公開してもよい。 あなたがそうした場合、そのカードを捨て札にし、褒賞カード1枚(褒賞の山札から)または公領1枚を獲得し、それをあなたの山札の一番上に置く。 他のプレイヤーが誰も公開しなかった場合、+1 カードを引く、+1 コイン。 |
削除されたカード | |
このカードは初版のみに収録されており、第二版には収録されていません。 |
概要
序盤は1金出るキャントリップであり、属州と一緒に手札に揃うと褒賞カードまたは公領を獲得するボーナスが得られるカード。
褒賞カード全5種はゲーム内に各1枚しかなく、早い者勝ちである。入手手段が面倒な分どれも強力であり、状況に応じて選り好みできる。
使われるとアタックカードの中でも最悪クラスの郎党や、どんな状況でも安定して効果を活かせる名馬あたりは人気があり、無くなりやすい。
馬上槍試合本体は、相手が属州を公開してしまうとキャントリップとしての機能を失うため、相手に属州を公開されやすくなる終盤では邪魔になることもある。
しかしデッキへの投入枚数が少ないと属州と一緒に手札に揃わない問題がつきまとうため、購入枚数は悩みどころである。
利用法
- 圧縮やドローとの組み合わせができれば属州と揃えやすくなるのは言うまでもない。
- 同じ拡張の狩猟団なら足りない方をサーチできて好相性。
- 保存や停泊所、中庭のような手札を次のターンに持ち越すカードがあれば属州を手元に残しやすい。
- 場合によっては伝令官の過払い効果で属州を載せる選択もある。成功率も妨害率も上げられる。
- 民兵のようなハンデスと組み合わせると、属州を残すかどうかの選択を迫れる。属州を捨てれば槍試合を防げず、残したとしても少ない手札をさらに減らすこととなり、どちらを選んでも美味しい。
- デッキ構築よりも、先んじて属州を手に入れた方が有利になる展開も少なくない。瞬発的に8金出す手段があれば使用を検討したい。
- 褒賞カードの強さはサプライによって変わるので、それに伴いこのカードの価値も変わってくる。
- 終盤では、相手が属州を公開する機会が増えるため、ドローと1金が得られず廃村と化してしまう。
- 特に4人戦など、プレイ人数が多いほど辛くなってくる。
- 植民地場では最終盤まで属州が買われないことも多いので、多少は使いやすくなるかもしれない。
詳細なルール
- 馬上槍試合を使用したプレイヤーは他のプレイヤーが属州を公開するか確認する前に属州を公開するかどうか選ばなくてはならない。
- 馬上槍試合を使用したプレイヤーは他のプレイヤーが属州を公開するか確認してから獲得するカードを選ぶ。
- 馬上槍試合の厳密な処理順は次の通り。
プレイヤーAが馬上槍試合を使用する。
- Aからターン進行順に属州を公開するかどうか選ぶ。
- 全員が1を実行した後*1、Aは属州を公開していた場合にそれを捨て札にして褒賞または公領をデッキトップに獲得する。
- A以外のプレイヤーが属州を公開していなかった場合、Aは+1カードを引く・+1コイン。
- 自分を含む各プレイヤーは、手札に属州を持っていても公開しないことを選べる。
- 自分にとっては、公開して捨て札にした場合は公領もしくは獲得カード以外のカードをドローできなくなってしまうため、公開しない選択の余地がある。
- 相手にとっては、あえて公開しないメリットは少ないが、多人数戦などの絡みでは常に公開するとは限らない。一度公開したからといって同巡目の次の確認をスキップしないように注意。
- 自分の手札から属州を公開した場合、必ず捨て札にして、褒賞の山札から褒賞を獲得するか、公領の山札から公領を獲得するかのどちらかを選ぶ。
- カードの獲得は強制処理である。どちらの山札も空でないならば、獲得しないことはできない。
- 公領または褒賞のいずれかの山札が空の場合、空の山札からの獲得を選ぶことはでき、その場合何も獲得しない。
- 褒賞カードを獲得する際、残る褒賞カードの山札の中から自由に選んでよい。
- 褒賞カードの山札は公開情報であり、いつでも見てよい。
- 褒賞カードの山札がなくなっても、ゲーム終了条件の三山には数えない。
- カードテキストからはわかりにくいが、馬上槍試合の効果で獲得されるカードは、捨て札置き場を経由せずに直接デッキトップに獲得される。詳細はリンク先参照。
余談
- ドナルド・Xによる削除理由は以下の通り。
【原文】(引用元)
I thought there was no chance I'd replace this.
All the playtesters wanted it gone.
But well, it's a love-hate card, I wanted to preserve it for the love part.
Then it turned out that the playtesters didn't hate the Black Market angle, where you get cards no-one else does; they hated Followers and blocking and how snowbally it is.
I could address all of those things with a new card.
And the original was also ludicrously complex, making you consider a 2x2 payoff grid.
Just those words, "2x2 payoff grid," should make it clear how over-the-top complex it was.
Plus I already wanted to change a bunch of the Prizes.
So I went for it.
【日本語訳】
こいつを削除する可能性は0だと思ってた。
だが、テスターたちはこいつの削除を望んでたんだ。
ただな、愛憎入り混じったカードだから、愛の部分を残したかったんだ。
そして分かったんだが、テスターは自分だけが唯一のカードを入手できる闇市場的な側面を嫌っているのではなかった。郎党と(属州公開による)ブロックで、最初に優位に立った方がさらに有利になり雪だるま式に格差が広がっていくことを嫌っていたのだ。
馬上槍試合を別のカードに換えることで全部解決した。
馬上槍試合自体も、属州公開の有無で2x2の効果パターン表を考えさせており、バカみたいに複雑だ。
「2x2の効果パターン表」という言葉だけでも、こいつがいかに大げさで複雑なのかは明らかだろう。
それに、褒章カードも丸ごと変えたかった。
だから今の形(Joustと恩賞カード)を目指したんだ。
自分が属州を公開 他の誰かが属州を公開 捨て札以外の効果 する しない 公領1枚または褒賞カード1枚を獲得、デッキの一番上に置く
+1アクション、+1カードを引く(置いたカードを引く)、+1コインする する 公領1枚または褒賞カード1枚を獲得、デッキの一番上に置く
+1アクションしない しない +1アクション、+1カードを引く、+1コイン しない する +1アクション 属州を公開
自分\他人する しない する 公領1枚または褒賞カード1枚を獲得、デッキの一番上に置く
+1アクション公領1枚または褒賞カード1枚を獲得、デッキの一番上に置く
+1アクション、+1カードを引く(置いたカードを引く)、+1コインしない +1アクション +1アクション、+1カードを引く、+1コイン
コメント
- なーんかこれがある時の試合、大抵先に諸々取られちゃって負けるんだよね……どうも流れが別物になるというか、それに対応できてないというか…… -- 2023-04-23 (日) 02:44:09
- 早すぎ8金には敵わないので、モヤモヤするのは理解できる。 -- 2023-04-23 (日) 11:47:26
- 正直シャーマン並に環境激変させるカードな気がしてならない。 -- 2023-04-23 (日) 14:03:04
- 限られた枚数のカードはワンサイドゲームになりがちですね……(特に郎党や剣のようなアタック)。ランダマイザー上では当然アタックではないですが、荒れ場にしたくない場合は馬上槍試合も抜いています(あと仮面舞踏会やシャーマンも)。 -- 2023-04-23 (日) 14:31:22