Kintsugi

概要

3金で手札1枚を廃棄し、ゲーム中に金貨を獲得していれば追加効果で改築効果を利用できるイベント。
増大に似ているが、こちらは金貨獲得を経由しなければならない条件がある代わりに、改築対象に制限が無く、勝利点も改築対象にできる。
そのため終盤では、金貨改築による得点行動や、属州の空廃棄による先行逃げ切りまで活躍する。
金貨獲得をしていなくても手札1枚を無条件に廃棄できるため、初手選択肢にもなる。

利用法

• 増大と異なり属州の空廃棄が有効なため、終盤の詰めで力を発揮しやすい。
• 金貸しやRice Brokerのような屋敷の廃棄が苦手なカードと組み合わせ、屋敷を有用なカードに変換する。
• そのほか、金貨を獲得した後は増大と同様の利用が可能。
• とりあえず初手3-4で屋敷を圧縮する選択肢も有力。Kintsugi-任意のカードの初手の相方が底沈みせず、4ターン目までにプレイできることが確定する。
  • 初手4-3で暗躍者-Kintsugiとした場合、1周目からいきなり改築効果を発揮可能。

詳細なルール

※以下、説明を簡単にするために、ゲーム中初めて金貨を獲得することによって解禁される「コストが最大2コイン高いカード1枚を獲得」のことを【獲得効果】と表記する。

• 【獲得効果】が解禁されていない状態でもKintsugiは購入できる。その場合、手札からカード1枚を廃棄するのみ。
• Kintsugiを購入した場合、手札1枚の廃棄は強制である。また、【獲得効果】解禁後は（手札を廃棄した場合の）カードの獲得も強制である。
• 手札を廃棄しなかった場合は、何も起こらない。
• 獲得するカードは廃棄したカードのコストよりちょうど2多い必要はなく、廃棄したカードのコストとコストが同じ、あるいはそれよりコストが少ないカードでもよい。
• 廃棄したカードのコストにポーション(負債)が含まれている場合、コストが最大2コイン多ければ、コストにポーション(廃棄したカードの負債コスト以下の負債)が含まれるカードを獲得できる。
  • 大学(2+P)を廃棄した場合、コスト4+P以下のカード1枚を獲得する。
    • ポーションが含まれていない、ただの4コスト以下のカードでもよい。
  • 大金(8+<8>)を廃棄した場合、コスト10+<8>以下のカード1枚を獲得する。
    • 負債が含まれていない属州(8)や白金貨(9)や王城(10)、逆に負債だけの大君主(<8>)などでもよい。

• Kintsugiを購入するのは購入フェイズ中のため、行商人のコストは変動している。
  • 例えば、アクションが場に2枚あれば、行商人は4コストになっているため、行商人を廃棄した場合に獲得できるのは6コスト以下のカードである。

【獲得効果】の解禁の条件について

• 【獲得効果】は、ゲーム中に初めて金貨を獲得した時点以降、そのゲーム中は継続して得られるようになる。「金貨を獲得したターン中のみ得られる」ではない。
  • たとえば、(金貨を獲得していない状態で)9コイン2購入を持って金貨→Kintsugiと購入した場合、Kintsugi購入時には【獲得効果】を得られる。
• 【獲得効果】が解禁されるための金貨獲得の手段・状況は問わない。
  • 購入による獲得のみならず、Gold Mineのようなアクションによる獲得などでもよい。
  • 盗賊や出納官などの効果による廃棄置き場からの金貨獲得でもよい。
  • 他プレイヤーのターン中に金貨を獲得し、それがゲーム中初の金貨獲得であった場合、【獲得効果】が解禁される。
    • 具体例としては他プレイヤーが聖なる木立ちを使用して空の恵みを公開し、それを受けて金貨を獲得した、など。
  • ただし、以下のような場合は獲得にはあたらないため、【獲得効果】は解禁されない。
    • 仮面舞踏会の効果によって右隣のプレイヤーから金貨を譲渡された。*1
    • ラクダの隊列の獲得時効果やラクダの習性指定により、金貨をサプライから自分の追放マットへ追放した。*2
• 【獲得効果】は実際に金貨を獲得したプレイヤーのみに対して解禁される。
  • 上記のような「ターンプレイヤー外のプレイヤーの金貨獲得」が起きても、ターンプレイヤーは(まだ金貨を獲得していなかった場合)【獲得効果】が解禁されない。
• 言うまでもないが、金貨を獲得せずに先に白金貨を獲得しても【獲得効果】は解禁されない。

余談1

• Kintsugiを用いるゲームでは、「どのプレイヤーが金貨を獲得済みか？」を覚えておく必要があるわけだが、仕様である*3。

余談2

• "Kintsugi(金継ぎ)"とは、割れたり欠けたりした陶器などを漆で繋ぎ合わせる日本古来の修繕技術のこと。
  • 補修した繋ぎ目に金粉を蒔いて装飾を行い、接合部を金色に仕上げることからこのように呼ばれる。決して金属の金などで溶接をしているわけでない。
  • 日本独自の技術であるため対応する英語表記は存在せず、ローマ字表記の"Kintsugi"で定着している。

コメント

• このカードや今を生きるのように、プレイヤーによって状況の異なることを示す必要のあるイベントは、プロジェクト用の木製キューブを乗せるのがオススメ（イベントとプロジェクトは合計で2枚以下という公式の推奨ルールに基く場合） -- 2024-09-09 (月) 23:46:53
• ルネサンス所有が必須になりますね。同じセットで完結させるためには、各個人の手元に太陽トークンを置くというのはどうでしょうか?トークンの不足を防ぐために、金貨を獲得した人がSunトークンをもらうようにした方がいいでしょう。 -- 2024-09-10 (火) 10:53:22